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第14話:KSR80試運転
〜初秋の林道ツーリングin房総〜

2005年10月
初秋の候。
ツーリングにとってはいい季節になってきたもんだ。
満を持してのKSR林道ツーリング。
購入後初のツーリングだ。今回は車両の状態や不具合のチェックも兼ねて、
近場(でも無いけど・・・)をぐる〜っと回ることにした。
向かった先は養老渓谷付近。
ZZRでは当たり前に付いている燃料計も、当然このバイクには付いていない。
航続距離がどれ位なのか分からないので、家を出た直後に満タンにする。
やはりOFF車だけあって、完全に体が起き上がった状態でのライディング。
ZZRのややセパハン気味のポジションと、軽い前傾姿勢に比べると楽かも知れない。
反面、空気抵抗はかなり受けるので、70km以上ではちょっとだけ辛い。
意外と風圧が凄いのだ。
カウルがあるのとないのとではこんなに違うものか〜と、妙に納得した。
で、まず向かったのは、養老渓谷手前の根向林道。
全線舗装路の林道で、ZZRでも度々訪れた林道だ。

一部崩落箇所があるが、道幅が広い為まったく問題なし。

それにしても今日はほんとに天気がいい。
目に映る青空もすっかり秋の色だ。

この林道は始点からずっと登りで、写真にある場所を頂点に、その後は下るだけ。
なんの特徴もありませんが、この林道を経由すると終点で朝生原林道に繋がります。
5分も走ると加茂線・女ケ倉線との分岐地点に到達。

林道加茂線の入口地点。
「ハイキングコース崩落の為、通行止め」とある。
無視して進む。ここに来るのは初めてだ。
何台か普通車が停まっていた。ハイキングの方達かも知れないな〜。

路面の荒れも少なく、比較的走りやすい。
写真を見ているだけで走りたくなってきませんか?
途中、房総特有の岩盤が大きく迫ってくるポイントがあった。
写真ではなかなか伝わりにくいかもしれないけど、けっこう迫力があります。

周囲の風景。梅ケ瀬川のせせらぎが耳に心地よい。

この場所には下のような看板が立っていた。

軽車両だから厳密に言えば車だけど、そこは「原動機付き自転車だから」と屁理屈をこね、
先に進む。
この先はかなり道幅も狭くなり、どちらかと言うと田んぼのあぜ道のような感じになる。

写真の場所が限界。これ以上は歩きじゃないと進めない。
なので、歩くことにする。


ちょっと歩くと川廻しのトンネルがあった。房総特有の風景。
いい感じです。
この先もずっと道は繋がっていたが、途中で疲れて引き返す。根性ね〜な〜。

途中、こんな場所もあります。
その後、再び加茂林道始点まで戻り、今度は女ケ倉線経由で大福山方面に走る。
大福山線も、どちらかと言うと観光林道的な道だ。
全線舗装路で、ハイカーの方も多数見受けられる。
途中で牛堀林道という支線を発見。

通行止めとある。つまり、走るな!という事。
走るな!と言われれば走りたくなるのが人情というもの(また屁理屈だ)。
通行止めの原因を調査すべく、突き進む(調査する必要性ないけど・・・)。
ここも全線舗装路で、山を一つ越えるような林道。
通行止めの期間が長いのか、道は落ち葉で埋め尽くされていた。
人が通っていないことを物語っている。
山を登りきった辺りで、通行止めの原因が分かった。

やっぱり崩落でした。KSRでは、通行に問題なし。
崩落箇所を通り過ぎると、道はぐんぐんと下りになる。
やがてT字路に突き当たり、牛堀林道は終了する。
で、出てきた場所が・・・。

不思議な地形の場所・・・。
ペラペラな奇岩と、人一人が入れそうな(と言うか、入れました・・・)小さな穴倉。
なんだこれ?

この岩盤、写真じゃ分かりづらいけど、かなり離れた場所にあります。
バイクのある場所と岩盤の間には川が流れていて、ここにも川廻しのトンネルがありました。
しかも、かなりスケールの大きいヤツが。

牛堀林道から繋がった名も無い林道。
(後で知ったが、芋原という地域らしい)
ここは素掘りトンネルのオンパレードだった。
短い区間に4つの素掘りトンネルがある。


トンネルの中は、かなりぬかるんでいて走りづらい。
しかも真っ暗(当然・・・)。
でも雰囲気はなかなか良いです。
そう言えば今回、写真はないんだけど、どうしても入れなかった素掘りトンネルがありました。
なぜ入れなかったのか?と言うと、ズバリ!第六感が作用した為。
「入ってはいけない・・・」と感じたのは初めてだった・・・。
結局この道も、写真のような状態で行き止まりとなりました。



道の脇には透き通った水溜りが・・・。

山の中で沢蟹を発見。
とりあえず、来た道を戻る。
途中で寄り道。橋を渡って行き止まり。
この辺一体はほとんどの道が行き止まりでした。


牛堀林道との分岐地点を超え、さらに突き進むと意外な場所に出た。
なんと、先ほど走った根向林道の始点周辺だ。
結局、近場をぐるぐる回ってただけだった・・・。
と言う訳で、とりあえず大福山林道方面に戻る為、牛堀林道を再び登る事にした。
例の崩落箇所。舗装林道とは言え、ZZRではまず無理なシチュエーション。


大福山林道経由で養老渓谷駅付近に出て、そのままR465まで走る。
R465は、高速コーナーの連続する気持ちの良い道路。
どちらかと言えば、ZZR向きだ。80ccのKSRではちと面白みが無いが、
それでも割り切ってのんびりトコトコ走るのも悪くは無い。
亀山湖付近まで走った辺りでガソリンタンクを覗くと、なんと空!
走行距離約130km地点。
やっぱり、航続距離が短い。
この付近はガソリンスタンドも少ないので、早め早めの給油が必要です。
しかも日曜日だったので、閉店しているお店もありました。

は〜・・・。
すっかり秋だな〜・・・。
亀山湖の折木沢橋から元清澄山方面に入る道を走る。
オートキャンプ場を抜けた辺りから、道はダートへと変わる。
隣に流れる清流とあいまって、非常に気持ちの良い林道です。

1.6kmほど入ると、素掘りトンネルの手前にゲートが置かれた場所に辿り着く。
猪ノ川林道といい、郷台畑まで続き、鴨川市まで抜けられそうだが、
ゲートの先は「東大農学部千葉演習林」ということで、自転車・徒歩でも通行できない。

それでも一つ目のトンネルを歩いて抜けると黒滝があるが、上から見下ろすためかそれほどのものではない。
そしてその先にはしつこくも、もうひとつ頑丈なゲートがあり、ここで完全に遮断されてしまう。
この演習林は春と秋に期日限定で一般公開されるらしいです。一度は走ってみたい林道だ。

気を取り直し、来た道を戻る。
亀山湖周辺はボートフィッシングが盛んのようで、あちこちで釣りを楽しむ方達がいらっしゃいました。
ノラリクラリと走っているうちに、夷隅鉄道 上総亀山駅に辿り着いた。

ひっそりとした駅に、ディーゼルカーが佇む。のんびりとした風景だ。
気付いたらとっくにお昼の時間を過ぎていた。お腹がが空いたので、食事の出来る場所を探す。
駅前でタクシーの運ちゃんと話し込む。
「○○市から来たのか〜? けっこう距離あるね〜」
「この辺で食事できる場所ないッスか?」
「だったら、線路渡った向こう側に たきしま っていうお店があるよ。
最近できた店だけど、けっこうウマイから行ってみな〜」
お〜、これは生きた情報だ〜。行ってみよう☆
「タクシーの松本から聞いたって言えば、何かサービスしてくれっから、言ってみな」
と言う訳で、お食事処たきしま へ。

気さくなご主人と奥さん。今日のオススメは赤味魚の煮付け・刺身付きだそうだ。

こんな山の中で刺身が食べれるとは・・・。しかも、けっこうマジでウマイ!
「あの〜、タクシーの松本さんから聞いて来たんですけど〜」と恐る恐る(でもないけど)聞いてみると、
「あら、じゃ〜何かサービスしなきゃ〜ね〜」
と言って、アイスコーヒーを出してくれた。言ってみるもんだ。ありがとう、松本さん。
ここでこの辺のいろんな情報を得、再びバイクを走らせる。
とりあえず向かった先は滝原公園。

川原で釣りを楽しむ人達。
家族で散歩している人、芝生で寝ている人、いろんな人達がそれぞれに楽しんでいた。
その後、付近一帯の林道を走り尽くし、帰路に付く。
なんだか最後は走る事に集中し過ぎて、写真があまり無い・・・。

走行距離150kmを越えた辺りから、お尻が痛くなってきた。
無理も無い。立ち上がった姿勢では、全体重がお尻に来る。
しかも、お世辞にも良くできているとは言えない、薄っぺらなシート。
自宅に到着する頃には痛くて痛くてたまらんかった。
で、このバイクの印象はと言うと・・・。
【良い点】
@ちっこいクセにパワーがある。さすが2スト。
A曲がりなりにもOFF車。林道では「楽しい」の一言。
B取り回しがしやすく、軽い。
【いまいちな点】
@航続距離が短い。
(仕方ないのかも知れないけど、2回満タンにした。帰宅したらまたもや空だった)
Aシートの作りがいまいち
(これもま〜80ccだから、この程度でしょう)
Bミラーが見づらい
Cギヤ比が思ったよりも高めかな
とま〜、そんなところでした。
でもま〜、遊びバイクだから、楽しめればそれでいいのかも知れないな〜。
これは確実に言えます。乗ってて凄く楽しいオートバイです。
走行距離 247km。
オツカレサマでした。

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