
〜ザ・コアーズのドラマーは地味なフォルクスワーゲン・ゴルフとシンプルな生活を愛する〜
数百万のポップスファン獲得し続ける(百万長者となったそのあとは・・・)
キャロラインはその財産は銀行に預けて、有名人のライフスタイルを避ける
百万ものファンタシーを生み出したその美しい顔は、ほんの数秒かたまった後、突然動き出し、笑顔へと変わった。
美しいキャロライン・コアーは、私とダブリンの高級ホテルのベッドルームで座って―しかしそのベッドルームにはベッドはなく―彼女の現在の、百万長者というステータスについての質問に答えていた。
多くの場合、あまりに大金持ちになるということは、あまりに貧乏であるのと同じくらい問題であるのだが、彼女にとって、預金通帳の大金を見ることは恐ろしいことなのであろうか?
キャロラインの答えは断固として「ノー」である。彼女はその傲慢さや気取ったところの全くない、無邪気な答えも笑いとばしてしまうのであった。
地位
音楽産業においてドラマーとしての地位を切り開いたその女性は、百万長者としての生活に対して実際的である。
彼女はそのキャリアが生み出した巨額の富(世界中で2500万枚のアルバムを売った)が、彼女の生活または家族や友人との関係を台無しにしないよう心に決めている。
そのようなことは、彼女が受けたしっかりとしたしつけ、もしくはザ・コアーズが成功前の5年間、その生活をグループとして過ごしたことに由来しているのかもしれない。
キャロラインはお金を使って、使って、使いまくる必要を感じていない。
「『あぁ神様、このお金をすぐ使わなくちゃいけない』なんてふうには私は思わない。お金に対してすごく健康的でいることを考えるの。私にはアパートもあるし、車もある。それが私が本当に必要なもののすべてよ。」
「私はゴルフ(フォルクスワーゲン・ゴルフ)を持ってるけど、大きくて派手な車を買おうとは思わないわ。むしろ、アパートとか家にお金を使う方にもっと興味があるわ。だって実用的じゃない。」
現在、イギリスの音楽マネージャーのGiles baxendaleと交際している、アンドレアはスポーティーなメルセデス・ベンツにお金を使っているが、彼女の経済的地位を考えると、それは特に派手ではない。
「いろいろポップスターを見てきたけど、彼らのお金が続くわけではないわ―あまりに大きなお金をかけ過ぎよ。彼らのライフスタイルは維持するのにお金がかかるし、それは永遠に続かないわ。」
「でも服を買うのは楽しいわ。いくらかかるかなんて考えないもの。」
ザ・コアーズはポピュラーなクリスマスプレゼントとなることが確実なアルバム「ベスト・オブ・ザ・コアーズ」をリリースしたが、それはその加速を緩めるシグナルではない。
ヴァイオリンパートのシャロンが、ベルファストの法廷弁護士のGavin Bonnerと(記事の時点で)今年はじめに結婚したことも、彼女たちがコンサートツアーのスケールを縮小するのではないかという憶測を抱かせる。
「結婚したらそれはふたりの問題であって、その(結婚)関係を続けていかなければならないし、やっぱり子供を欲しがるでしょうけど・・・シャロンは(今の仕事を)続けたがっているわ。私たちみんながやりたいこと―それは今の仕事よ。」
「演奏をやめることは耐えがたいことよ。ドラッグみたいにね。何か他のことをやることのほうが難しいと思うわ。」
キャロラインのボーイフレンドで、不動産デベロッパーのFrank Woodsは彼女の仕事に対して、とても協力的だ。
「彼はなぜ多くの時間、はなればなれにならなくちゃいけないかを理解してくれるわ。私がキャリアとして、人とは違ったことをしている事実を彼は受け入れてくれているわ。」
寄せ集め
「彼とはトーク・オン・コーナーズ(セカンドアルバム)の製作中に出合ったわ。私たちはまだ有名じゃなかったし、彼はアルバムと一緒に成長したのよ。彼はそのアルバムを気に入ってるわ。彼は成功するためにはそのアルバムを完成させなくてはならなかったということを知っているのよ。」
「ずっと家にこもっていたら、私はすごく嫌な人間になってしまうと思うわ。彼はそれを分かっているわ。」彼女は笑いながら話した。
「私たちはみんな、ジムを含めて、たぶん、なんらかの段階で子供を欲しがると思うわ。そのときはそういう状況に適応して、キャリアも維持していくように努力しなくちゃならないわね。今より難しいでしょうけどね。今ほど移動もできなくなるでしょうし。」
女性ドラマーが珍しい業界で、キャロラインは、ドラムスティックを握って、彼女に続こうとする若い女性にインスピレーションを与えている。
「私たちがファーストアルバムのための曲を書いているときに、私にはドラマーのボーイフレンドがいたわ。それで彼からドラムを習ったのよ。」
ザ・コアーズが初めてコンサートツアーを始めたとき、ダンドークでちゃんとしたレッスンは受けてはいたのだが、キャロラインはドラマーとしては全くの初心者だった。
「ドラムはツアー中に身につけたわ。ツアー中に寝て起きては練習していたわ。若くて全然世間知らずだったから、恐れるものは無かったわね。」
彼女は、今や彼女をまねする若い女性たちを元気づけている。
「コンサートでドラムを学んでいる女の子の学生グループが、私が彼女たちを励ましている、と言ったのよ。私がそんなふうに貢献していたなんてことを知るのは気持ちのいいことだわ。」
以下はSUNDAY WORLD紙 2001年12月2日号の記事からの転載です。