電磁ブザーの製作
注意:本製作記事を参考にして製作にチャレンジする場合は、1)金属加工による怪我、2)高電流による回路損傷及びその結果に伴う事故、3)スパークによる雑音発生、に注意してください。私は一切の責任は負いません。材料や定数を計算して作った物ではありませんので、長時間の運転は無理です。せいぜい20秒ぐらいです。
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2003.12.01
2004.12.12
by Tuning Radio
2004.12.12 設計図等
設計図をAR_CADで書いてみました。PDF形式にして出力したものを掲載します。
あとアイデアとしては、支柱を無くして鉄片そのものを柱にしてもいいし、コイルを2個にしてより強力にするというのもあります。または可動鉄片を挟むようにして1個ずつコイルを配置して(その場合は固定鉄片も2個)も強力になるでしょう。
鉄片を固定する木製支柱は1m50円ぐらいで売っている物を買ってきて使ったのですが、カマボコ板が上手い具合に14mm厚なので、カマボコ板の一部を切り取って支柱にすれば、予算を減らせます。
今回UPした設計図は、写真とできあがりが違っています。特に可動鉄片については、色々な形を試しましたが、最適な位置と形状は、設計図のとおりです。
いずれにしても尖っているところがありますから、製作、使用に当たっては怪我の無いようにしてください。金属を加工する場合、防護メガネをすることを強くお奨めします。
【部品設計図】
図面をクリックすると、PDFファイルを表示します。
【組み立て図】

【配線図】

2003.12.01
暇があれば回路の勉強、と思いましたが、工作の腕も上げようと思い、小学4年生以来作ったことが無かった電磁ブザーを作ってみました。今はブザーは買うものだし、作るとしたら電子ブザーですよね。でも、ブザーそのものも作れるのです。まあ作り方は親父に教えてもらったんですが。確かそのときはブザーの鉄片の先にコーヒーカップを置いて音を大きくしたと思いますが、デスクトップでの実験ですから、そんな大きな音は必要ありません。当時材料といえば、木製のミカン箱、釘、拾った鉄板、ぐらいのものでしたが、いまは100円ショップもあるし、工具もそろっていますから、もう少し機械的にしっかりしたものを作ろうと思います。
材料で一番重要なのはブリキ板です。電磁ブザーを作る場合、固い鉄片をバネで押さえて電磁石で引っ張る、という手もありますが、今回は昔ながらにブリキ板の反発力を使おうというものです。ところが、このブリキ板というのが何処にも無いんですな。100円ショップに行くとブリキでできた小物入れがあるはずですが、近所の100円ショップにはしばらく入ってこないようで、結局東急ハンズで買う羽目に。ブリキ板を買ったのは生まれて初めてですよ。昔は空き地とか解体した建物の残骸からでも入手出来ましたから苦労はしなかったんですが、今はブリキでさえ買わないとならない様な生活をしています。これって良いことなのか悪いことなのか?
次に重要なのは木の板です。こういうものは木の板の上に作ると相場が決まっています。私の子供のころはもっぱら木のみかん箱か、かまぼこ板に決まっていました。木のみかん箱は超高級品を除いてはもう使っていませんから、当然かまぼこ板になります。つまりまずは「電磁ブザーを作るために蒲鉾を食う」というわけです。ちなみにこの蒲鉾は小田原のちょっと高級なヤツです。これを肴に一杯やりながら、設計をするわけです。あ〜大人っていいなあ。
さて板はタワシで良く洗って、2日ぐらい干しておきます。普通、かまぼこ板というと杉だと思うんですが、なんか匂いがしないんで、調べたら、最近はもみの木を使っているそうですね。白くて匂いが無いからいいんだそうで。今回のももみの木のようです。柔らかくて加工もしやすいです。
材料を並べたところです。エナメル線が無いので、潤フロン線で代用です。ブリキをカナ切りバサミで切りましたが、最近のはこんなに簡単に切れるとは!まるで紙です。昔の鉄で出来たハサミはちっとも切れなくて、手にマメを作ったもんでしたが。鉄片は角を切り落としてあります。
まずは板の底から3Mx30mmを通し、ブリキのストッパーを付けます。
これにコイルを巻きます。0.26mmの潤フロン線で350回でしたが、0.2mmで500回ぐらいは巻いた方が良かったかも知れません。巻き方は適当です。
直流抵抗は7.6Ωです。
3Vで300mAぐらい流れました。電磁石になっているかどうかブリキをくっつけてみました。ちゃんと電磁石になっています。
次に鉄片を取り付ける柱を20mmの木ネジ1本で底から留めます。
可動鉄片が曲がっていないか見て、曲がっていたら修正します。
可動鉄片を取り付けました。見にくいですが、鉄片の付け根にタマゴラグを付けてあります。
固定鉄片にネジを取り付けます。ギャップ調整が出来るようにしてあります。
固定鉄片を取り付けました。
ギャップは1mmぐらいです。
さて、ここで仮配線をして電池をつないでみましたが鳴りません。ギャップを調整してもだめです。電圧を6Vにしてもだめで、やはり固定鉄片はとがってないとダメなのか、と思い、写真のネジを取り外して木ネジやらドライバやらで良くなる位置をさぐってみたところ、固定鉄片はもっと先のほうに、しかも尖ったもののほうが良い結果が得られることがわかり、大手術をしました。太い木ネジが手元になかったので、鉄片そのものを曲げて可動鉄片に接触させたのが次の写真です。
これで非常に良く鳴ります。
ギャップは0.2mmぐらいです。このナットに可動鉄片が当たることでも音が大きくできます。
完成写真1
完成写真2
完成写真3
100円ショップに行ったら食玩用のケースが売っていたので、それに入れてみました。なんと固定鉄片用の柱を動かした結果できた穴を使ってケースにネジ止めできたので、ヒョウタンからコマです。まるで最初からこのケースにとめるために開けた穴のようです。
小学4年生の夏休みの工作にこのレベルで提出していたら金賞もらったとおもうんですが、当時作った物はどう見てもゴミにしか見えなかったので、担任も評価のしようが無かったのかもしれません。ちなみに金賞は三浦君が作った竹とんぼだったように思います。彼は夏休みの自由研究の発表会でクラス代表でした。竹とんぼが?納得いかんなぁ・・・ブザーのほうが全然科学的じゃん、と心では憤慨していた小学4年生の私が懐かしいです。
もっと良い材料で精度の良い加工をすれば、アートな置物になるかもしれません。まあ私のレベルではカマボコ板がふさわしいでしょう。
では完成品の音を聞いて頂きましょう。こちらをどうぞ→ブザーの音
一応完(後で最終的な設計図を掲載しますので、ノスタルジーに浸りたいあなたはどうぞ作ってみてください)。