SONY ICF-250 AM/FM 2バンド トランジスタラジオの修理
・・・はできませんでした。

2005.10.04

by Tuning Radio

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 症状としてはスイッチを入れるとボソッという音だけスピーカーから聞こえ、AM/FMとも聞こえません。



 このラジオも先の東芝のラジオと同じで、大量生産・コストダウンを考慮した作りのため、基本的に修理できない構造です。



回路を見ると、次のような構成です。
・FMは検波出力までは独立した回路
・AMはカスタムICに一部依存
・低周波増幅のドライバ段はSONYのカスタムIC
・低周波増幅の終段はゲルマニウムトランジスタで構成されたプッシュプル回路
・出力はアウトプットトランスレス

 まず終段を確認したところ、これは問題ありません。
 次にICの低周波信号入力端子からテスト信号を入れてみたところ音が出力端子から出てきません。小さいとかではなく、まったく出力されないのです。それからAMについては発振回路は動作しているようですが、ICがまともに動作していないので、受信できません。FMについては検波出力まで独立回路で、こちらはシグナルトレーサを使って、ICの入力までは正常に動作していることを確認しました。念のためいくつかのコンデンサーを外してみましたが、それらコンデンサはすべて正常でした。

 FMの受信音をシグナルトレーサーのクリスタルイヤホンで拾いましたのでお聞きください→こちら

 上記から、故障の原因はカスタムICの動作不良ということでほぼ間違いないでしょう。

 さてこのカスタムICですが、サービスマニュアルを見たわけでは無いし、部品の番号も"320"と書いてあるだけなので、そう判断したのですが、汎用品ではありませんので、本来ならばメーカーから取り寄せるしかありません。しかしこれだけ古いものはメーカーにはもう無いでしょう。といって自作するわけにもいかないものです(そりゃそうだ)ので、カスタムICの交換は難しいということになります。

 あとは生きているFM段だけ生かして、簡単なドライバ回路を作って、使えるようにするのはどうだろうと考えましたが、そこまでする意義があるかどうかが分かりません。例えば、次に壊れたら捨てても良いというなら、改造してもよいでしょう。





 まあもしICが運良く入手できても、基板をプラスチックシャーシから外すには、何とポリバリコンの半田づけを外し、その取り付けネジも外し、ダイヤル糸とプーリーを外さないと外せません。何でこんなに面倒なの?



 結論としては修理不能ということで、外側だけ汚れを落として、蓋を閉めました。

 私としては残念ですが、無理に改造せず、このまま思い出にしておきます。それに改造しなければ、もし将来ICが入手できれば修理できるチャンスがあるかもしれません。

 不本意ながら


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