SONY ICF-S3 AM/FM 2バンド トランジスタラジオの修理


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2005.09.29
2005.10.04 追記
by Tuning Radio


2005.10.04 追記

 スイッチを入れて10秒間はボリュームのガリが出ますが、10秒たつと消えます。といってこれ以上ガリが出ないよう削るとオリジナルのスライドボリューム自体がダメになるので、この現象は我慢することにします。


2005.09.28

 症状は、電源は入りますが、前面のスライドボリュームのガリが酷く、MAX近辺以外で音の出るポイントがありません。しかし、AM/FM共に良く受信しています。というわけで、直接の原因はスライドボリュームということでしょう。



 全体的に汚れています。



 まずは例によって三枚おろしにします。裏蓋はタップネジ3本、基板はタップネジ1本で止まっており、内部へのアクセスは割と容易です。



 問題のスライドボリュームです。何と裸。



 スライドボリュームを基板から外し、まずテスターで抵抗を計ってみます。ボリュームには5KAとあるので、5KΩ±10%あれば問題ないです。実際には4.6Kありました。ということは削れて無くなっているというわけではなさそうです。ツマミを動かしながら抵抗値を計ってみると、ある位置では数Ωとおもったら、無限大になるなどデタラメな数値が出ます。
 摺動子(しゅうどうし/ブラシ)を付けたまま抵抗体表面をうっすらと磨いてみます。それからテスターで抵抗体の抵抗を直接何カ所かで計ってみると、値は出ます。しかし摺動子を経由してみると、やはりデタラメな数値になります。摺動子の先端がダメになってるようです。しかし、これを外そうにも、端子が邪魔して外れません。そこで、写真のように、1本端子を外し、ツマミと一体化した摺動子を外しました。



 写真では良くわかりませんが、摺動子の先端を磨きました。長年使っているとここが削れ・変形・錆で接触が悪くなり、ガリの原因になりますね。大体表面はギザギザ&四角くなっているので、まずは棒ヤスリで丸みを出し、その後コンパウンドを使って表面をなめらかにします。変形もあったので修正します。無理な操作によりだんだんと変形したのでしょう。ガリが増えてくると、どうしても動かしてガリを取ろうとしますが、それでガリが一旦取れてもさらに変形させていくので、難しいところです。



 端子はハトメなので、外したときに切ってしまってもう元には戻せません。そこで、幅3mmの部分に2mmの穴を開けて、2mmのビスで端子を留めます。土台がベークなので、ナットがほどよく食い込んで良い感じで留まりました。これを基板に戻して基板の修理は終わりです。一応膨れたり、液漏れしている電解コンデンサがないかチェックしましたが、それはありません。



 汚れたケースと、スケールの透明窓も磨き、組立てて完了です。1枚目の写真と比べてみてください。残念ながらラス板(スピーカ部分の網鉄板)の錆は取れませんでした。写真ではラス板はかなりボロボロになっていますが、肉眼で見た場合はそれほどでもありません。7cmのスピーカーを内蔵しており、音はなかなかすばらしいです。スケールと実際の放送のずれはありませんでした。おっと、ボリュームはというと、minからmaxまで正常に動作します。

 スライドボリュームの状態から言って、このスライドボリュームもツマミにはかなりガタがあって、あまり頻繁にボリュームを動かすと、刷動子の変形につながってそれでガリの原因になると思われます。ボリュームを動かすときはゆっくりしないとダメですね。

ではひとまず


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