NEC NT-802 AM/SW 2バンド トランジスタラジオの修理

by Tuningradio

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2006.10.27

 昨日の続きで、まずチューニングをと思いまして、よくよく調べて見ますと、同調点がずれているのではなく、ダイヤルスケールの"1200"の位置だけ50KHzにずれて印刷されていただけでした。ミスプリントではありません。もともとこうなのです。なので、トラッキング調整はせずにIFTだけ調整しました。それで弱ーく聞こえていたイメージが無くなってしまうのだから不思議。



 次にボリュームです。写真のボリュームの中、上の方がスイッチ入れてすぐあたりのところです。抵抗体が無くなってます。湿らせた綿棒で静かに表面を削ります。ボリュームのリペアをする場合は、抵抗体を削り過ぎないようにしなければなりません。さもなくば値はもちろん、特性も変わってしまうからです。

 さて、リペアした状態でスイッチを入れます。一応低く音はでるのですが、ちょっと大きくすると突然ボリュームが大きくなるような感じです(といっても低めのところですが)。まあイヤホンで聞くのでなければ良いでしょう。

 短波は他社製品よりちょっと感度悪いですね。内蔵ロッドアンテナで夜間ベランダ、の条件でダイヤルを回してもボコボコ入感する感じではありませんが、こんなもんではないでしょうか。

 通電直後のバリコンのバリバリはなくなりました。たまに通電して回すのをわすれなければもう発生しないでしょう。

というわけで完。


2006.10.26

 NECのラジオは初めてです。それもこれはわりと後期のやつなのかな。ケースの素材がかなり安い感じがします。
 症状としては、ダイヤルが回りません。ほかにおかしそうなところが無いので、ダイヤルだけチャッチャと直しましょう。



 程度は傷も無く、非常によいです。



 中は結構余裕のある設計です。いつもナショナルのみっちり詰まった基板ばかり見ているので、なんとなくホッとします。基板は3本のタップネジ、あとスピーカーが2本のタップネジ、それから写真でははずした後ですが、ロッドアンテナを止めるネジ1本で、合計6本で3枚おろしになります。イヤホン端子は差込み方式で引っ張ればすぐ外れます。



 糸掛けドライブのダイヤルがすべる理由としては、糸の劣化(硬化、伸び)、プーリーの磨耗、軸の変形、または汚れといったものが考えられますが、今回の場合はまず見た目に糸に原因ありです。



 ご覧の通り、糸が真っ黒で、触るとかなり硬い。滑り止めの松脂が経年劣化で固まったのでしょうか。換えのダイヤル糸はあるんですが、まずはオリジナルの部品を大切にしたい。そこではずして汚れを落とし、しごいて柔らかくしました。



 次に稼動部分のチェックをしてみると、写真のようにカスがついていて、ダイヤルの動きが悪くなっています。これも磨きます。



 で、プーリーを見ると。。あ、プーリーじゃないし。ただすべりの良い固定軸があるだけです。しかしここも経年劣化で触るとデコボコがありました。はずして磨きます。 再組み立てして、ダイヤルはスムーズに動くようになりました。

 次に動作試験です。電池を入れてまずBCから確認しますと、上のほうが50KHzぐらい下になっています。あとイメージが聞こえるなあ。調整は明日にしよう。SWは何か聞こえるので死んではいないようです。ボリュームのスイッチ入れてすぐあたり、ちょっとガリがあります。これは12mmサイズのもので蓋が開くので、磨けば直せるでしょう。バリコンもしばらく使っていなかったせいでしょうか、ダイヤルをぐるっと回すとバリバリ雑音が入ります。程度にもよりますが、これはバリコンを何往復か回していると、取れてくれることがあります。このセットは取れるかどうか微妙な感じですが、使う分には我慢できる程度です。

 つづく。


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