Victor P-100 AM/FM/TV の修理(完)
2011.06.01
なんと4年3ヶ月ほおってました。机の上にバラけたままのP-100を見るたび捨てようかな〜という誘惑にかられもしましたが、やっぱり仕上げないとこのページを立ち上げた意味がありませんよね。
で、電池が爆発してひどい状態だった電池ボックスを綺麗にしました。
これが→
端子はニッケルめっきしてあります。
これで修理は終わりました。では使ってみましょう。何せこのセットは野外持ち出しが前提のモデルですから、おもてで使わねばなりません。


画面の上下が切れてますが、これは調整不良ではなくて、アナログ放送がレターボックスで送ってきてるせいです。
そう、このままでは7月でテレビ機能は終了です。まぁデジアナ変換チューナーは持っているので、ビデオ入力端子がないP-100の場合は
地デジ信号 --> デジアナ変換チューナー --(ビデオ出力)--> RF変換器(昔のゲームのオプションでビデオ信号を1or2chに出力するもの)-->
P-100
とすれば見れなくは無いです。自宅のマンションに来てるCATVはデジアナ変換してくれてて、7月以降もアナログテレビで番組が見られますのでそちらにP-100をつなげれば、まだ現役で使えそうです。
ケースも状態がよく、破れなどはありません。
いずれにしても、このセットは思ったより綺麗に仕上がったのでお気に入りです。
完
2007.02.21
Victor P-100 とは、AM/FM/TV(V/U)の3バンドテレビラジオです。テレビは白黒ですね。おなじころの似たようなセットでナショナルのTR-1020というのがあります。これは今回のP-100と同じAM./FM/TVセットですが、大きさははるかに小さいものです。
今回私が入手したのは1979年製です。見た目ほとんど新品でしたが、電源が入らないとのこと。まあこのぐらいの古さだと、電源スイッチか電池ボックスに錆びが沸いているかのどちらかでしょう。と電池ボックスをみたらまるで電池が爆発でもしたのかのように真っ青になっていて、これは中にも錆びが回っているのでは、と心配しました。
でとりあえずケースだけ開けてみたら、基板にはダメージは無いようで助かりました。基板をざっと点検してヤバそうな感じはなかったので、とりあえず電源装置で通電してみると、TVOK、FMOK、しかしAMはまったく聞こえません。点検の結果IFはOKだったので、OSCが死んでます。OSCが死んでいるかどうかは簡単にわかります。別のポケットラジオを持ってきて近づければいいのです。結果、全然発振していません。OSCはSANYOの2SC929です。
このセットは、FM/AMの基板とTVの基板が分かれているのですが、トランジスタを交換できるまでバラすのに結構苦労しました。まあネジの場所がわからなかっただけですけどね。
いつもは最初に写真を貼るんですが、何となくバラしているうちにはまってしまい、写真を撮り忘れました。それぐらいややこしい構造なのです。
まあそそんなこんなでラジオ部の基板をむき出しにして、若松通商で買ってきた新品2SC929に交換しました。これほど古いと、何が入っているかわかったもんじゃないんもんで、10本買ってきてhFEを調べたら、一本が80台、もう一本が70台、あとは20台、それになぜか一本だけ松下の2SC828が入っているという(こいつのhFEは130!)わけのわからなさ。しかし20というのは低いですねぇ。テスターの電池が無くなったのかとおもいましたよ。
交換した2SC929のhFEは0でした。交換後、OSC、IFを調整しなおしてAMもガンガン使えるようになりました。
さて写真は、その交換前後の2SC929のhFEから、組み立ての様子です。分解するときは逆の手順でやればよいでしょう。ちなみにブラウン管はケースで固定されるような仕組みで、ケースを開けてしまうと「ただ置いてあるだけ」の状態になりますので取り扱いに注意が必要です。
これがオシャカの2SC929
hFEは0です。
若松で買った2SC929
これが一番良かった奴です。
ここからいつもと違って、「組み立て」の説明です。
ラジオ部基板です。
基板はプラスチックフレームにネジ2本で止めます。バーアンテナをフレームに挿し、蝋で止めます。バリコンの軸に付いているプーリー&ダイヤル糸を取り付けます。なお、今回はプーリーとダイヤル糸は付いたまま作業しました。
TV基板の写真です。
ラジオ基板のコネクタをTV基板につなげます。そのあとTV基板にラジオ基板をはめます。
写真上のほうのグレーな部品はブラウン管です。
青いネジで3箇所、ラジオ基板を固定します。まず上の正面のほう2箇所です。
TV基板の裏、つまり底面です。ひっくり返す時、ブラウン管もしっかり手で支えてください。
青いネジです。ナショナルだと基板留めネジはピンク色ですよね。
ブラウン管マスクです。
傷が多いようです。ちょっと磨いておきましょう。
スライドスイッチのつまみです。
3個あります。パチッというまで押してはめ込みます。ちなみに外すときはマイナスドライバで慎重に。
ケースの底板です。
本体を持ってケース底面に載せます。まさに載せるだけ。
電池ボックスコネクタです。後ろにあります。
電池ボックスコネクタをここだと言わんばかりのところにはめ込みます。
ロッドアンテナ下、電源ケーブルがはみ出ていますので、これを指で押し込みます。
ダイヤルカーソル下のパネル
ダイヤルカーソル下に黒いパネルをはめ込みます。これを忘れて組み立てると精神的に落ち込みますので忘れずに。
パネルを取り付けた状態です。
ケース上蓋です。
ロッドアンテナを垂直にして、ケースの穴を通し、まっすぐ下ろして底面の溝にはめ込みます。
後ろから見た写真です。
ケース上蓋は4つの皿ネジで止めます。長いのが2本、短いのが2本です。後ろは2箇所で短い皿ネジで止めます。
正面パネル
正面パネルにさきほどのブラウン管マスクをはめて、本体正面に差込ます。
正面からみて右側
長い皿ネジで上蓋と正面パネルを一緒にネジ止めします。左側も同様です。終わったらツマミを取り付けます。
通電テスト中。
電池ボックスが腐って!るので、とりあえず電源装置から給電してます。28年ぶりにブラウン管に絵が写りました。でもTVのアナログ放送は2011年で終了です。トホホ。
あと大失敗したのが、正面パネルはマットブラックなんですが、上のほうにテカッたところがあって、それは皮脂だろうと勝手に判断してコンパウンドで磨いたら実はマットブラックだったのは塗装でした。つまりテカッてたのはそのマットブラック塗装が剥がれてたということなのです。しょうがないので、正面パネル上部だけ全部磨いてマットブラック塗装を取ってしまいました。おかげでテッカテカです。そのうちスプレー塗装しておこう。
これは!?
どこかの廃墟のようにも見えますが、実は電池ボックスのマイナス端子付近のアップです。この様子じゃ乾電池はもう爆発でもしたような感じですね。
つづく。