National/Panasonic R-135 AMトランジスタラジオの修理


トップメニューへ戻る

by Tuning Radio


2005.12.25


 とまあそんな感じで組立直して終了です。フロントパネルのダイヤル窓の表は磨きましたが、裏面はこのパネルが外せない構造なので、磨きようがありませんでした。それから、ケースに皮が張ってあり、これもくすんでいたので、クリームで磨きました。天然・合成どちらにも使えるラナパーという商品名のものです。汚れもある程度取れるし、すりこんだ後べと付かないし無臭、さらに安物のようにテカらないのです。ラナパーはちょっと値段が張るんですが、実は私の奥さんの物で、黙って使ったら怒られましたトホホ。

 裏蓋を止めるホックが切れて無くなっているのでパカパカしますが、まあこれはそのままということで。皮ケースの修理まではまだ手が出せません。皮やろうと思ったらそれなりの道具が要りますからねぇ。それとショルダーベルトが無いのも寂しいです。そんな場合、似たような物をこさえて付けられたらいいんですが・・・昔のトランジスタラジオは重かったんで、皮のショルダーベルトは切れてることが多いですし(それか邪魔で外して行方不明になるか)。

 さて感度ですが、昼間でも窓わきであれば十分な感度ですが、室内に置くと弱いところは聞こえなくなります。ということは検波〜AGC周り、もしくは結合コンデンサの容量抜けあたりが疑われますが、徹底的に修理するほど酷くもないので、これで終了ということにします。使っていて何も聞こえなくなったら、またそのとき修理しましょう。

ひとまず完。


2005.12.19

 終段近辺が怪しいと睨んで、まずは2SA72を使ったプッシュプル回路をチェック。コレクターは0V?え?・・・ああそうだこのセットはPNPトランジスタなので、+アースで測定しなければならなかった。で、計り直してみると6Vがかかっている。ということは電流は流れていない(トランジスタがONになっていない)ということなので、今度はVbをみたら数mVはかかっているが、ONになるほどのバイアス電圧はかかっていない。Vbeも殆ど0V。するとこの原因は2SA72のべースとエミッタがショートしているかもしれん。あるいはコレクターがオープン?

 がしかし、ドライバの前段から低周波発信器で音を入れてやったら、ちゃんと音は出たのである。これは多分終段がONになるVf以上の電圧がベースに入るとスピーカーからはまともに音がでると考えられるわけで、ここから推測するにバイアス回路に問題があると思われる。

 切り分け方法として、ドライバトランスの二次側の巻始めと巻終わりを切り離し(つまり2SA72のベースへの回路をカット)て、2SA72のブリーダ抵抗2本の電圧を測ったところ、サーミスタが入っているほうは殆ど0Vで、もう一本の3.3kのほうに6Vかかっていた。本当は抵抗の間(つまりドライバトランスの二次側の中間タップ)で2SA72のVfである0.15Vぐらいないとダメなわけで、その3.3kを外して抵抗値を計ったら果たせるかな無限大であった。これを新品に交換し、念のためサーミスタも外してチェックして問題無し。で一応音は出るようになった。トランジスタで無くて良かった(2本ともオシャカだったらフトコロが痛むところだった)。Vbeは0.17Vで、完全に動作している。

 しかしまだちょっと弱いようなので、電源周りに入っているパスコンの電解コンデンサは殆ど交換した。音は大きくなり、これで一応使えるレベルだが、感度はあまりよろしくない。トラッキングも取ってみたが、殆ど変わらず。全体の状態は、埃はもちろんのこと、分解のため付け外しした配線の中が真っ黒なので、野外か湿気った所へ長期間保管されていた感じである。感度が悪いのは多分セット全体の部品がヤれてしまっているせいだろう。強電界なら使えないこともないので、これ以上追求はしないでおこう。

 しかし抵抗の中が切れるってどんな原因だろうか。電池ボックスの配線が変な所を見ると、おかしな電源を繋げて壊したのかも知れない。

 あれ?なんか配線が変?

 ところで電池ボックスの配線だが、実は!この写真の状態だと電池を4本入れても3Vしか供給出来ないんである。なんでこういうリペアをしてあったのだろうか。頭の中は?印で一杯である。これじゃ電池を入れても全然鳴らないと思う。ここもちゃんと直しておいた。




 基板をひっくり返すためには、バリコンにつながった短い線を外す必要がある。外したところ、内部の銅が真っ黒に変色していた。これは湿気、特に結露するようなところに長期間置いておくとなりやすい。また海岸付近の潮風だとあっという間になる。このセットの電線がどれもこれも真っ黒なのは、そういったことが原因だ。

 ところでこの基板、よく見るとハンダをやり直した跡がある。何とか修理してみようと思ったのだろうか・・・。

 イヤホン端子

 イヤホン端子もペンキで塗ったみたいに真っ黒になっている。これは外して清掃する。因みに外して抵抗を計ったら10kあった。これじゃ音が低くなるわい。



AC100Vのソケット近辺。この辺に一番埃が溜まっている。



 ACソケット。燐青銅が真っ黒である。これも外して分解清掃する。



 清掃が終わったイヤホン端子とACソケット。まあしかし、内部のヤれ具合から言って、AC100Vは絶対使わない方が身のためだと思う。
 あとはケースの清掃をして組立てれば終わり。

 つづく。


2005.12.01


 このラジオはAC/DC2電源式です。AC電源のケーブルはありません。症状はスイッチを入れた直後はガリッと聞こえますが(ということはスピーカーは大丈夫)、その後はサッパリです。



 R-135は中古で良く見かけますね。ケースに皮を張り付けてあります。裏蓋を止めるベルトは切れて無くなっているので、裏蓋がパカパカします。電池を入れて動作確認を。




 と思ったら、何じゃこりゃーな+端子。

 普通はおなじみの3枚おろしの写真を載せるところですが、凄い+端子なので写真を撮ってみました。動作チェックですが、シグナルトレーサによると、低周波増幅回路のトランジスタ出力までは信号ガンガン来てます。スピーカーも切れてません。とするとあとはトランスの断線か、トランスとトランジスタの間が悪い、という感じでしょうか。

 つづく。


トップメニューへ戻る