National/Panasonic R-188 NSB専用 トランジスタラジオのレストア


トップメニューへ戻る


by Tuning Radio


2004.07.05

 親戚から NSB(ラジオ短波)専用の R-188 を貰いました。故障しています。電源が入りません。



 保存状態が良く、あまり汚れておりません。



 裏蓋(上の写真左側)で基板を押さえる構造で、裏蓋を外せば、基板はフリーな状態です。古いラジオは裏蓋とは別に基板を数個のネジで留めるのが普通なので、それに比べて、このラジオの実装方法は良いアイデアです。



 まずは電源スイッチのチェックです。OFFの状態で電流計を当てると電流15mAほど流れますので、回路は生きてる感じです。ツマミを回して電源をONにすると、電流計は0になるはずですが、なりません。ということは電源スイッチの接触不良です。爪を磨いてOKになりました。しかし、音が出ません。

 先日作ったシグナルインジェクターで信号を入れましたが、全然音が出ません。そこでシグナルインジェクターで信号を入れたまま、シグナルトレーサーで回路を追ってみたら、スピーカーの出力まで音が出ています。とすると、あとはイヤホン端子の接触不良か、スピーカーの不良ということになります。試しにイヤホンをさしてみたら放送が聞こえました。シグナルトレーサーでスピーカー端子を点検したら、放送が聞こえました。ということはスピーカーの断線が原因で音が聞こえないということになります。トランジスタラジオだと珍しい故障ですよね。



 スピーカーの+側の線を外して抵抗を計ったら24MΩとでます。断線です。手持ちではこのスピーカーはありません。交換するにしても、断線となれば、よほどの原因ということになるし、本当に交換だけで良いのか、と思いました。それにしても現物を探しに行かねば・・・と思った時、スピーカーの線をふと見たら、

 粉吹いてます。

 線が錆びてます。腐れきってます。錆びてても導通がある場合もありますが、点検した結果、錆びている部分は導通がありませんでした。錆をカッターで削り、残った部分に低周波発信器を繋いだところ、音が出ました。間違いなくここが直接の原因です。電池を長く入れていたのが原因でしょう。しかしここが錆びるとは珍しいです。電池ホルダーの端子は綺麗なんですけどね。



 まず細い線を用意し、中の線を2本取り出します。



 スピーカーコイルから出ている線は、コーン紙の振動に追従する柔らかさを出すため、ナイロンの紐に巻いてあり、それを端子に接続してあります。



 ビニール線から取り出した線を半田付けします。コーンが動いても大丈夫な長さにしてあります。

 これで再組立して動作OKになりました。

 あ、出っ張りが。

 反省です。分解は気を付けてやっているつもりなんですが、ボンドで留めてあったスピーカーを外すとき使ったマイナスドライバーのせいでパネルを傷つけてしまいました。頭ではわかってたんです。反省。ビンテージラジオじゃなくて良かったです。




トップメニューへ戻る