電池式真空管ラジオ製作日記 by Tuning Radio

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メールはtuningraido@yahoo.co.jpまで。


電池式真空管ラジオ製作日記もくじ
はじめに
まずは情報収集、そして発注
2002.11.25 注文の品到着!
2002.12.05 足りない部品を買ってきた
2002.12.08 トグルスイッチのほうがいいね
2002.12.22 コイル巻きはじめました
2002.12.28 L1コイル巻き完了
2003.01.08 シャーシ組み立て
2003.01.14 シャーシ組み立て その2
2003.01.20 シャーシ組み立て その3
2003.01.27 配線 その1
2003.01.30 配線 その2
2003.01.31 配線 その3、そして火入れ!
2003.02.03 点検をした結果・・・
2003.02.12 ループアンテナ作成、そして感動のフィナーレ!
その他
雑談(2003.02.26更新)


はじめに 最近は昭和三十年代が大流行だそうで。
実は私、昭和三十年代生まれなので、うれしいやら恥ずかしいやらであります。 そんな流れを受けて、居酒屋だ食堂だ、と街に軒並み古い家具やらを置いた店が溢れて来ているのですが、どこに行っても古いラジオやテレビを見かけます。昔のラジオというのは真空管に木製キャビネット(あるいは安いプラスチックか鉄板)というのが定番でした。こどもの頃に慣れ親しんだそれらが、40年もたって再び現代で見かけるようになり、私は懐かしさがこみ上げてくるのであります。 小学一年の時には基本的な電気記号を覚え、小学四年の頃にはすでに親父の指導で5球スーパーを(なんといきなりですよ、いきなり)作った経験が忘れられず、もうすぐ中年と呼ばれるようになったのに、未だにハンダゴテだけは離したことがありません。とはいえ、トランジスタのラジオやFMワイヤレスマイクなんぞ、真空管の「生きている感じ」から比べれば物足りないのでして、いつしか真空管で何か作りたいとい渇望が私の中に生まれたのでした。 すでに廃れた技術といってもよい真空管ラジオを現代において作るためには、部品集めが大変です。方法としてはジャンクを手に入れて使える部品を集めるか、あるいは新品のデッドストック部品を探すしかありません。世の中にはすごい人がいて、個人が製作する部品とは思えないような部品まで作ってしまう人もおりますが、まずは私の「作りたい」を満足させるためにはじめたことはインターネットによる情報収集でした。 Topへ戻る


まずは情報収集、そして発注

半年間、時間があれば検索しまくってわかったことは、次の3つでした。

1)中古(というかビンテージラジオ)の入手・部品取りまたはレストア
アメリカではビンテージラジオが男一生の趣味(の一つ)らしいことは知っていましたが、どこで買えばいいかなんて全然わかりませんでした。しかし今はネットオークションでいくらでも入手できます。もちろん国産の真空管ラジオも山のように出品されています。

2)復刻部品とデッドストック部品
日本でも真空管ラジオの自作をされている方は、細々とはいえいらっしゃいます。その方たちのサイトやサイトのリンクをどんどんたどっていった結果、復刻された部品や、真空管のデッドストックがいまでも入手できることがわかりました。

3)キットを買う
真空管ラジオでリンクをたどっていった結果、一部デッドストック部品やジャンクを混ぜた「真空管ラジオキット」が売られていることがわかり、目眩を感じました。30年前の少年向け科学雑誌には良く掲載されていたとはいえ、今でも「ある」というのが信じられなくもあり、嬉しくもありでした。

ビンテージラジオを集めるのはスペース的に問題があります。また私は職業がサラリーマンである故(というのは本当は言い訳ですが)、部品探しで秋葉原をそう何度もうろつくわけにもいきません。そこで主要な部品がそろっているキットを買うことにしました。この点にテーマを絞ってさらにネット上を探した結果、アメリカに電池管の真空管ラジオキットを売っている会社があることがわかりました。

それが今回の製作日記の主役である "K-425 2-Tube Regenerative AM/SW Radio Kit" を販売しているアメリカの Antique Electronic Supply 社です。

AES社のサイトを読み進むにつれ、感動の嵐におそわれました。ラジオキットはもちろんですが、古いラジオのレストア部品がたくさん売っており、今ではもう日本で入手不可能なビンテージラジオのスピーカー用のクロス(布)まであります。実は海外にインターネットで何かを注文するのは7年ぶりでして、前回の頃はまだインターネットがまだ一般的ではありませんでしたが、そのときにものはは試し、とアメリカのお菓子屋さんへドライケーキを注文した以来です!ちなみにその時は電子メールにクレジットカード番号を書いて送っていました。時代は変わったもんです。

不明点があったので、何度かメールでやりとりしたあと、11月の初め頃キットを注文しました。2週間後に無事到着しました。
ここから完成までの様子を時系列でお送りいたします。でも時間のある時に少しずつですから、いつ完成するかはわかりません(w

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2002.11.25 注文の品到着!

荷物を早速あけまして、記念写真です。


 

実はこのキット、3セット注文しました。2セットは私用と私の友人へのプレゼントです。もう1セットはこの製作日記を見て「欲しいけどアメリカに注文するのはちょっと怖い」と思った方に実費+αでお分けしようと思っておりますので、ご興味がございましたらメールください。(2003.05.01 ストックのキットは、ご希望の方がいらっしゃったので、お分けいたしました。ありがとうございました)

K-425は下記の基本的な部品だけです。

シャーシ(木製)
単バリコン
コイルボビン
コイル線材(コイルは自分で巻くのです!)
抵抗とコンデンサー
真空管ソケット
ヘッドフォンソケット
つまみ
ボリューム
ラグ端子
ネジ
わに口クリップ

これ以外に、以下の部品を購入しました。

真空管 (1T4) 10本 (GE社製 AESより購入)
ハイインピーダンスヘッドフォン 3個 (AES社製)
45V乾電池 4本(B電源用) (Eveready社製 AESより購入)

ここで注目は45V乾電池です。これは日本ではもう製造中止してしまったもので入手不可能なものです。海外ではまだ販売されていることも驚きです。端子は006Pと同じですが、長さがいかにも006Pが5個分(9Vx5=45V)という感じです。しかしこの電池、1本3000円近くするので、この電池が切れたら006Pを5個シリーズにして使おうと、006Pスナップは5個買っておきました。

真空管は10本注文しました。本当は1セット2本、合計6本で良かったんですが、1セットに1本スペアをつけることにして9本、残り1本は輸送時の保険のつもりでした。まあデッドストックですからまともに動かないものもあるかもしれません。


 

真空管 GE社製 1T4 とEVEREADYの45V乾電池です。大きさ比較のため DoCoMo パルディオ611Sを置いてみました(比較用としては不適かも)。
ネットオークションでは、良く電池式ポータブル真空管ラジオが出品されているのをみかけますが、本来この高電圧乾電池が無ければポータブル性が発揮できません。まあ9Vの006Pをシリーズでつないでもいいんですけどね。
 


 

ハイインピーダンスのモノラル両耳ヘッドフォンです。このモデルはストックのみで、販売中止のようです。
端子がテスターのリード棒の先のようになっています。
 
 


 

K-425の中身です。回路図とコイルの設計図です。
回路図を眺めていてびっくりなのは「ギミック」という部品があるんですね。そんな部品は無いぞ、と思ったら、線を撚って作る部品だったのです。
普通コンデンサーを使うところをです。こんなの安定して動くのか!?
 


 

バリコンです。美しい・・・・
  
 


 

穴加工済みコイルボビンとコイル用エナメル線です。
設計図は全部インチで書いてます!
 
 


 

ネジがたくさんありますネ。
 
 


 

とりあえず100円ショップで買ったケースに入れてみました。ワクワク。
 
 

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2002.12.05 足りない部品を買ってきた

会社の帰りに横浜東急ハンズに寄って、足りない部品を買ってきました。まあ日本で手に入るものをわざわざ海外に注文することもないでしょう。

1.5V乾電池 4本(A電源用) (近所の店で購入)
単一サイズ電池ホルダー1個 (横浜東急ハンズで購入)
006Pスナップ5個 (横浜東急ハンズで購入)
電源スイッチ 1個 (横浜東急ハンズで購入)
配線ビニールコード (横浜東急ハンズで購入)
 


 

AES社のキットに入っていなかった単一電池ホルダーと電源スイッチです。
電源スイッチが押しボタン式しか無かった。本当はトグルスイッチがいいのだが・・・
 
 


 

45V電池と電池スナップです。
 


 

配線用線材です。0.3mmx2の耐熱ビニール被覆2mx10色買ってきました。
 

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2002.12.08 トグルスイッチのほうがいいね

東急ハンズにON-OFFの6Pトグルスイッチがありました。当然買う!
そして前にかった押しボタンスイッチと取り替えました。
押しボタンスイッチは何かのためにストックしておきます。


 

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2002.12.22 コイル巻きはじめました

コイルを巻きはじめました。



まずはパーツのエナメル線(英語の部品名は "Magnet Wire")のテープを剥がし、もつれないように治具もどき
を即席で作ります。テープの接着面が結構エナメル線にくっついてて、取るのに手間取りました。





設計図を確認します。今回はL2(15回巻き)のみです。





とりあえずラフに巻きます。





巻き終わったら穴に通して、巻き数を確認し、形を整えます。この時点ではまだラフな仕上がりです。
巻き線の曲がりがそのままです。

これを綺麗に仕上げないと、選択度が上がりません。
まあたかが2球再生式で選択度も何もないんですが・・・。




巻き線を締めます。やり方は、左手でボビンを持ち、右手で巻いた方向にこすりあげていきます。
これを何度か繰り返すと巻き線が締まっていきます。締まってくると、巻き線のゆがみが無くなってきます。
元々パーツとして入っていたこの線材はなぜか六角形に角がつけられた状態で巻かれており、線材の歪みが
多くて巻くのに苦労しました。ドラムに巻いてある状態からコイルを作るなら、もっと綺麗に巻けますが・・・・




コイルなんてほんとそれこそ30年ぶりに巻いたかも知れない。
どうしてもBCLがやりたくて、真空管AMラジオを短波ラジオに改造するために巻いたコイルです。
AMでもBCLは出来たんですけどね。短波のほうがなぜかかっこいいと思ったわけです。

ま、いずれにしても、巻き方はちゃんと覚えていたので、自分で自分をほめてあげたいです。
次はL1を巻こう!

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2002.12.28 L1コイル巻き完了

L1コイルを巻きました。

 "Card Stock"の製作

コイル設計図にある寸法で、名刺を素材にして作ります。自作コイルのリード線出しに名刺を使うのは、古より伝承される技です。
というか、昔の自作本には、よく「名刺を使う」と書いてありましたよね。


 設計図とちょっと違うような・・・。

設計図は原寸大なんですけど、なんか大きさが違います。ま、これはリード線出しの土台ですから、適当でいいのです。


 L1巻き終わりました。

L2の時と同じように、とりあえず巻きます。L1は70回です。


 巻きを整えます。

写真は大体締め終わったところです。


 巻き線を引っ張り出します。

この道具、実は歯垢取り用の道具なんですが、細いところの作業に便利なので、工具として使っております。


 "Card Stock"を挟んだところです。

12巻き目と30巻き目に挟んであります。


 最終仕上げ

巻き線をもう一度締めて、完成です。


 インテリアに?

なかなか良い出来なので、飾ってみます。

次は "Chassis Assembly Instructions" です。要するにシャーシの組み立てですな。


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2003.01.08 シャーシ組み立て


シャーシを組み立てました。マニュアルの Step 2 がこれで終了です。

 シャーシレールです。

要するに足ですね。
英語部品名 Chassis Rails 5/8"(16mm) X 3/4"(19mm) X 6-3/8"(158mm)


 シャーシパネルです。

英語部品名 Chassis Panel, 4-3/8"(111mm) x 6-3/8"(158mm) x 1/8"(3mm)


 タップネジです。

英語部品名 Screws, Sheet-Metal, #6 x 1/2"


 ターミナルです。

英語部品名 Fahnstock Clips, #6


 ラグ端子です。

英語部品名 Solder Lugs, #6


 レールをシャーシパネルに取り付けます。

ふむふむ・・・レールは前後に付ける・・・と。この足の断面は長方形ですが、どの向きでつけるのか?
マニュアルによると、 レールの5/8"(16mm)の面をシャーシパネルの裏につけろ、と書いてあります。
ということは厚い方を縦にするのだな。

もし、レールを間違えて低い高さに取り付けてしまうと、あとでフロントパネルを取り付けるときに、
バリコンの軸が出てきませんので、注意してください。


 タップネジで留めます。

まずフロントパネル側のレールを2本のタップネジで留めます。木が柔らかいので、締め付けに注意します。
また、シャーシパネルに沿うように留めます。


 リアのレールを留めます。

この取り付け部分について、マニュアルには「図2のようにハードウエアと一緒にネジで留める」としか書いてありませんが、
それはターミナルとラグ端子のことです。まずネジを半分ぐらいまでにして5本全部付けてしまいます。


 拡大するとこんな感じ。

要するに木ねじで留めるだけですので、あまり強くは留められません。
レールがシャーシパネルに綺麗に沿うようにします。


 付けました。

仮止め状態です。
あれ?ラグ端子ついてない。付け忘れました。


 ネジを締めます。

全部締め終わって、図2で確認します。
なんだか形になってきました。


 バリコンの取り付け。

バリコンは、英語部品名 Machine Screw 6-32x1/4" 2本で留めます。


 端子を曲げます。

あとで配線しやすいように90度よりやや上になるように曲げます。
シャーシパネルより2mmぐらい浮くようにします。


 ネジを裏から通す。

ここでレールに注目。
くどいようですが、シャーシパネルに取り付けたレールの断面は縦横が違う長さなので注意。
写真では、正しく取り付けていることがわかります。


 シャーシパネルの上面です。

ラグ端子と、ロックワッシャーを通します。


 ネジを締めます。

ラグ端子がバリコンの後ろからのぞくようにして、ネジを締めます。
バリコンの端子はシャーシパネルから2mmほど浮いています。

 前から見たところです。

このバリコンの底面には4つの取り付け穴がありますが、このシャーシパネルには後ろ2個の穴しか使いません。

これでシャーシパネルの組み立てが終了しました。マニュアルの次の項目は
" Chassis Assembly Instructions, Continued"
となっています。続きをやれということですが、部品の組み付けと半田付けを同時進行で書いてあるので、
結構やることが多いのです。そこで、次回は部品の組み付けだけにしておきます。
次回はフロントパネルも立つので、ラジオっぽくなるでしょう。


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2003.01.14 シャーシ組み立て その2

フロントパネルの組み立てに入ります。マニュアルの Step 2a の作業です。

 アルミホイル

フロントパネルの裏側にアルミホイルを貼り付けます。




マニュアルにある型に合わせて切りました。 Bare Foilのところも必要です。


 貼り付けます。

切ったアルミホイルを貼り付けます。このスティック糊はいつまでもベタベタしているので、こういう場合に便利です。
ボンドだと匂いがきついので、あまり好きではありません。木工用ボンドだと、後ではがれてくるかも知れません。




貼り付けた状態です。


 フロントパネルの貼り付け。

オリジナルを切るのは忍びないので、コピーしました。自宅にはコピー機は無いので、スキャナーで取って印刷しました。




それを綺麗に切り取って・・・




こんどは木工用ボンドで貼り付けます。適当にチューブから絞って、指で薄くのばし、フロントパネルの穴に合うよう、静かに貼り付けたら、乾くまでしばらくおきます。




乾いたら穴を開けます。紙がよじれて破けないように、慎重に開けます。



穴をすべて開けた状態です。このコピーした紙はオリジナルと全く同じ寸法ですが、フロントパネルの穴と全然合ってませんね。これはご愛敬です。


 バンドセレクター取り付け。

バンドセレクター用の端子を取り付けます。




まずは適当に付けて・・・




ラグ端子の向きを整えて、締めします。ラグ端子は下向きです。




正面はこんな感じです。


 ボリュームの取り付け。

ボリュームを取り付けます。


 爪穴が無い!

おっと、反転防止爪の穴が開いてません。




ドリルの歯を手で持って、アルミホイルを破かないようにゆっくり開けます。貫通しています。
(この穴開けについては、マニュアルには記述無し)




ボリュームを取り付けました。


 ヘッドフォン端子の取り付け。

ヘッドフォン端子を取り付けます。




取り付けた状態です。




裏はこんな感じです。



 シャーシとフロントパネルの結合。

シャーシとフロントパネルを木ねじ2本で結合します。シャーシに取り付けたバリコンの軸が出てくる位置に、フロントパネルが来るようにします。
フロントパネルの底辺は、シャーシレールと面(ツラ)イチにしないで、紙一枚分ぐらい床から浮かせた方がいいです。もしフロントパネルの下が床につくようにしたら、フロントパネル底辺のボソボソが、家具などに傷を付けてしまう可能性があります。まあゴム足でも付ければいいんでしょうが、とりあえず、マニュアルどおりに作ります。

 
 ラグ端子をはさむ。

バリコンの左側の位置を見てください。ラグ端子を挟み込んであります。挟み込むだけで、ネジ止めはしません。
パネルのアースですね。




拡大したところです。




木ねじを完全に締めます。ただしトルクは余り強くしないでください。木ねじの上に、木が柔らかいので、余りきつく締めるとバカになります。
フロントパネルは床から0.1mmほど浮いています。




挟み込んだ端子がちゃんと導通しているか不安だったので、テスターで計りましたら、ちゃんと0オームでした。


 真空管ソケットの取り付け。

まずソケットの足を外側に曲げます。




ネジとナットを取り付けます。




さてシャーシに、とおもったら、穴のスパンが合ってません。ううむ・・・
ということで、今回はここまでです。


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2003.01.20 シャーシ組み立て その3

フロントパネルの組み立ての続きです。マニュアルの Step 2a の作業です。
 端子の向き変更。

このラグ端子、前回組み立てでなぜか横向けてましたが、下向きのほうが配線が短くて済むわけで・・・。
修正しました。


 ソケット取り付け穴を広げます。

半丸ヤスリで外側に広げます。



 干渉してるし!

端子が干渉してます。マニュアルを見ると、ラグ端子が立ってるので、立てます。


 ソケット取り付け完了。

ラグ端子も立ってます。




ソケットは、こんな感じで取り付けます。




C9を取り付けるラグ端子の取り付けです。




取り付け後はこんな感じです。


 コイルの取り付け。

コイルを取り付けようとおもったら、そのまま付けるとラグ端子に配線できません。困ったものです。




全体だとこんな感じです。


 マニュアルをよく見ると・・・

マニュアルの(上から見た)実体配線図をよく見てみると、ネジ頭が見えないんですよね。つまり端子にネジ頭が隠れている、つまり端子は上向き、というわけですね。文書ではイラストに描いてあるとおり、としか書いてません。
というわけでこれも向きを変えます。




端子の向きはこれで決定です。




実体配線図です。ラグ端子が上向きだということが、よく見たらわかります。




やっとコイルの取り付けができます。


 タップ出し。

コイルのタップを出すところをヤスリで削って、地金を出しておきます。




こんな感じです。




次にスぺーサーを入れて、




コイルを差し、ナットで留めます。コイルの向きを間違わない用にしてください。
端子を上に向けたので、配線がしやすくなっています。




コイルはシャーシから少し浮いています。


 組み立て終了!

ツマミを別にすれば、組み付ける部品の組み立ては終了しました。あとは、半田付けが必要な部品だけです。


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2003.01.27 配線 その1

配線開始です。付けやすいところから付けていきます。
プリント基板と違い、ラグ端子を使った配線は、すべての部品/線材を巻き付けてから半田付けします。
巻き付け忘れると、あとで付けるのが大変です。



部品リストと部品、実体配線図とにらめっこし、どこから配線するか決めます。




狭いところの部品の組み付けは、先曲がりラジオペンチが便利です。




まずは、C-6(100pf)とR-4(2.2M)を取り付けます。
部品の向きですが、点検のことを考えて、組み立て時にラベルが見えるようにします。また、基本的に同じ向きにするように心がけると、見た目も美しくなります。



たっぷり半田付けします。半田が固まったら、部品をゆすってはずれないかどうか確認します。
部品が曲がっていたら、ラジオペンチで向きをそろえます。




配線をします。キット内の黒いビニールコードを使わないで、買っておいた線材をつかいました。
一応、アース=黒、A電源=緑、その他=赤、にしてみました(本当はもっとちゃんと決まっている)。




外皮を剥くなら、こういう工具を使うと便利です。
カットと外皮剥きの両方が出来て、狭いところでも使えます。




アース、ヒーター、再生回路の一部を配線しました。一部はまだ半田付けしていません。
本日はここまでです。


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2003.01.30 配線 その2

コイルの配線をしました。タップの配線はしていません。



リード線の方向と長さを適当に決めて、先端をヤスリがけして地金を出します。




配線が終わりました。半田付けはしていません。


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2003.01.31 配線 その3、そして火入れ!

どんどん配線を進めます。


 コイルのタップ出し。

余ったコイル線材でタップのリード線を作ります。


 半田揚げ。

両端を剥いて、半田揚げをしておきます。




タップの半田付けしました。へたくそだな・・・。


 どんどん配線します。

リード線はこのように曲げて作ります。


 あと少し!

右端のラグから、左上のラグまでの配線ですが、どうも遠いですね。部品のレイアウトも良くありません。


 "Gimmic"を作成する。

この線材を使って、"Gimmic"という部品を作ります。要するにキャパシター(いや、巻いてるからインダクターか・・・)です。直流的には切れてます。
こいつによって、高周波増幅回路と、再生検波回路が接続されます。


 "Gimmic"の作り方。

長さ2"(5cm)が目標です。線材を伸ばして真ん中で折り曲げ、ペンチではさみ、棒を折り曲げたところにさして回します。


 できあがりです。

実体配線図と照らし合わせて、長さもチェックします。先端はカットします。




"Gimmic"を半田付けしたところです。


 高周波増幅回路周りの写真です。

0.001uF(102)の向かって左足はネジにはついていませんが、リード線がギリギリです。右足がその後ろの抵抗(2.2M)の下を通っていますが、本来ならこんな怪しげな配線はしてはいけません。


 バンド幅切り替えクリップ。

取り付けました。


 そしてついに差す!

真空管を箱から出して、ソケットへ差し込みます。右奥のほうはかなりきつかったです。そのときGEのマークをこすってしまい、ちょっと消えてしまいました。
しかし、ソケットに真空管を差すなどという行為はざっと25年ぶりという感じです。割れたらどうしよう,、というあの嫌な感じがよみがえりました。


 ツマミ取り付け。

ツマミも取り付けました。レトロな感じでいいですねーこのツマミ。マイナスドライバーで締めました。


 

斜め後ろから見たところです。んーかっこいい!


 これは忘れちゃいけない。

最後に配線のチェックです。間違いはありませんでした。


 電池ボックスの工作。

単一電池ボックスにリード線を付けます。




まずリード線を付けて、




端子は半田揚げしておきます。




そしてヘッドフォンです。新品のハイインピーダンスヘッドフォンです。たまりません。


 火入れ準備です。

私の部屋はAM電波が入らないので、窓のそばに洗濯かごをひっくり返して置き、それをテーブル代わりにして使いました。


 アンテナは。

ちょっと見にくいんですが、CDラジカセについてきたAMループアンテナです。


 さあ電池をつなぎました!

ヒーターは!2本ともオレンジに光っています。ヘッドフォンをかぶりました。
結果は!何も聞こえません!
現象としては、BC帯は再生がかかってない感じです。SWにすると少しピューと聞こえ、サーッという音もかすかに聞こえます。
このあと自分の部屋に運んで、テスターで電圧チェックしました。その途中で、バリコンのステーターのリードに測定棒をつけたとき、なんとAMでもピュー音とサーッ音が聞こえました。ステーターの線は、高周波無しの再生ラジオ場合にアンテナをつなげるところです。すると?もしかして高周波増幅回路が死んでる?と推理したところで、今日は終わりです。

ちなみにテスター以外の測定器も試験器もありませんので推理してやっていくしかありません。とりあえず電子ブロックでシグナルインジェクターでも作って、信号を流し込んでみようかと思っています。

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2003.02.03 点検をした結果・・・


鳴らないわけは無い、キットなんだから、という先入観を見事に吹き飛ばしてくれました。一日悶々としてどんな点検をするか決めました。
その内容と結果は次のとおりです。

1)配線チェック
まずは配線チェック。これは自作ならば100回見たって良いぐらいの事です。
結果は誤り無しで、配線上は鳴るはずです。

2)部品のチェック
真空管を抜いて、抵抗とコンデンサーの容量をチェックしました。閉回路になっているところは半田を溶かして、片側のリード線を外します。
アンテナ端子についていた、470pfの値が300pfしかありませんでしたが、直接は問題無いでしょう。それ以外は規定内でした。
真空管を除いて、部品の値からいって鳴るはずです。

3)"Gimmic"のチェック
"Gimmic"は自作の部品です。これを外して、作成時に皮膜を傷つけて接触していないか確認しました。半田揚げした部分に皮膜が剥がれてなくて、半田が乗っていない部分がありましたので、一応ヤスリで磨き直して半田揚げをしました。

4)"Gimmic"を外したまま、シグナルインジェクターで回路チェック
こんなことに使うとは思っていなかった電子ブロックMX-150(復刻版)です。ちゃんと回路図に「シグナルインジェクター」があります。




シグナルインジェクターが正常に作動するかどうか、リケンのAMストレートラジオ(キット)で確認しました。
BC帯全域で強感度です。問題ありませんでした


真空管をさして、電池をつなぎます。

このシグナルインジェクターの信号を再生検波回路に入力しましたところ、ヘッドセットから大きな音が聞こえました。再生を調整するボリュームを回すと、再生のかかり方が変わります。再生検波回路は問題ないようです。

次に高周波増幅回路のチェックです。
高周波増幅回路は当然検波した音は聞こえませんから、いわゆるシグナルトレーサーが必要です。そこで25年ぐらい前に作ったゲルマラジオを引っ張り出してきました。小中学校の時に色々作りましたが、まともな完成品はこれしかないんですよね。

↓これがゲルマラジオです。当時自作で流行のタッパウエアに、本物のクリスタルイヤホンとアンテナ線を収納しています。


真空管ラジオのアンテナ端子にシグナルインジェクターをつなぎ、ゲルマラジオで信号が出てくるかどうか確認しました。アンテナ端子、470pfを通った真空管の入力グリッドで信号の大きさを確認します。その感じを覚えておきプレートで音が大きくなるかどうか確認したところ、大きくなってませんでした。むしろ小さくなっていました。うむ。どうやら真空管が原因らしい。数十年前のデッドストックなのでしようがない事なのかも知れません。スペアの真空管に交換しましたら、今度はインジェクターの信号が増幅されて聞こえました。といってもほんのちょっとですが。
交換した真空管をよく見ると、ゲッターが真っ黒です。エージングしたら生き返るだろうか?そうそう、そういう意味では、鳴るとは言っても、(たぶん)数十年の眠りから目覚めた真空管ですから、エージングしたほうが良さそうですね。とすると、電池ではなく電源装置が欲しいところです。

5)"Gimmic"を取り付け、再度チェック

チェックするのに、シグナルインジェクターではなくて、ちゃんとした信号が欲しかったので、電子ブロックでBC帯のA2送信機を組み立てました。といってもモールス信号を送りたいわけではないので、電鍵ブロックの部分をショートさせるブロックに入れ替えました。これをとりあえずアンテナ無しで電源を入れ、リケンのラジオではうまくA2信号が聞こえます。ダイヤルをぐるっと回すとイメージも聞こえますが、この際はどうでもいいです。
A2送信機の電源を一旦切ります。

次に真空管ラジオにアンテナを取り付けて、ヘッドフォンをかぶってみると、サー音が聞こえました。バリコンを回すと何カ所かでピー音が聞こえました。多分近くにあるパソコンのスプリアスだとおもいます。真空管ラジオはうまく動いているようです。

いよいよA2送信機のスイッチを入れて、ラジオのバリコンを回すと、発信音が強く聞こえてきました。再生の具合をボリュームで調整して、綺麗な音が聞こえてくることを確認しました。A2送信機の周波数を一番したと一番上にしたときのラジオの感度を確認したところ、このテスト環境だと周波数が上の方が少し感度がいいようです。これでラジオはまともに動いていることがわかりました。

あとは実際に聞こえるかどうかですが、今日は止めておきます。どうせなら、ベランダにループアンテナを作ってからやってみようと思います。材料を買いに行かねばならないので、結果は少し先になります。強電界地域に持っていけば一発で分かるんですけども、自宅で聞きたいが故のこだわりです。

点検に使ったリケンのICラジオ(キット)とゲルマラジオです。



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2003.02.12 ループアンテナ作成、そして感動のフィナーレ!

先週は仕事が忙しくて部品の買い出しにいけませんでした。ラジオは完成してるのに、という焦りを押さえて、やっとアキバに部品を買いにいきました。
今回作ったループアンテナは、「ラジオ&ワイヤレス回路の設計・製作」(鈴木憲次著・CQ出版社発行)のループアンテナを参考にしました。しかし枠作成は面倒だし、枠無しで64mもケーブル巻くのも嫌だなと思いつつアキバの線材屋を覗いたら、あるではないですか16芯平行ケーブルというのが!これを一段づらして半田付けすればあっという間に64mのループは出来るし、半田付けしたところにタップを付ければリアクタンスの切り替えも簡単だろう、と考えて部品を購入しました。枠は面倒なので、ひもで天井から吊せばいいだろう、ということにして、とりあえず作るのはやめました。

このケーブルの欠点はカラフルなことです。

以下の図に考えをまとめてみました。




まあ使えれば良いので、安い部品で適当に作りましたが、切り替えスイッチを付けて箱に入れ、枠も作れば完璧でしょう。




ケーブル、バリコン、それと基板です。




ケーブル全体は重いので、机の上で作業するとき、ずり落ちないように洗濯バサミではさんで、適当なところに引っかけておきます。




基板にバリコンの穴を開けます。ケーブルは先を裂いて、被覆を 1cm 剥きます。




ケーブルの先端はすべて半田揚げしておきます。




ケーブルを一段づらして穴に通します。



線をすべて内側に折って半田でブリッジしていきます。このとき、少し基板から浮かせてままにしておき、クリップ用のタップにします。




できあがりです。しかし派手な色です。




こんな感じではさみます。1ターン毎にタップが出ているので便利?です。





放送局のほうにループを向けて、真空管ラジオにつなげます。かなりでかい!




椅子に座ればラジオとループアンテナのチューニングが同時にできます。

まずはループアンテナのテストです。

リケンのラジオで、自宅から一番強力に聞こえるNHK第一(594KHz)を探してみました。
この部屋はとにかくBC帯は全然だめな部屋でして、窓際でかろうじて何か聞こえるという感じでした。
それからリケンのラジオをループアンテナの内側に持ってきて、タップを適当な場所にしてバリコンのダイヤルを回すと、ものすごい大きな音で聞こえました。このアンテナが出来たのは夜中の2時ごろだったので、びっくりしました。どうやらこの適当につくったループアンテナは、正常に動いているようです。こずかい程度でできるので、AMラジオが良く聞こえないかたにもお勧めです。邪魔ですが。

ループアンテナを作ったはいいが、どこにチューニングされているか不明なわけですが、リケンのラジオのおかげでループアンテナは594KHzにチューニングできました。その時のループアンテナの向き、タップ位置、バリコンのダイヤル位置、を覚えておくとあとでチューニングに便利です。

次に真空管ラジオにループアンテナをつなげ、それから電池をつなぎました。再生量調整ボリュームを真ん中ぐらいにして、バリコンで周波数の低いところをさぐると、ついに594KHzが歪んだ音声で聞こえてきました!すばらしい!この瞬間数十年ぶりに真空管ラジオが完成した実感を味わいました。

再生量と同調、ループアンテナの調整をして、音量が最大になるようにして、そのままNHKラジオ深夜便を1時間ほど聞いていました。ラジオが元々聞こえにくい部屋で聞こえて来たのですから、感動も2倍です。しかしこのループアンテナは効くなぁ。




この後、他に聞こえる局をさがしましたなら、AFN(810KHz)が594KHzよりやや弱く聞こえました。

もう夜中なので、ベランダテストは次の日にしました。

次の日、ベランダの物干し竿にひっかけて聞いてみました。


 真冬の夜に窓全開!

昨日の段階で、だいたいどこにチューニングすれば聞こえるか、要領がわかりましたので、聞こえるようにするのは簡単です。
その結果、NHK第一、NHK第二、AFN、TBSラジオが聞こえました。他はパッとは聞こえませんでしたが、再生式ラジオ独特のピー音が結構聞こえてたので、ちゃんとチューニングすれば、もっと稼げたでしょう。SWについては、専用のアンテナを別途作る必要があります。これは今後の課題です。

真空管ラジオの回路が正常かどうかをチェックするため、アンテナ端子に接続していたループアンテナのリード線を、再生検波回路につけてみたところ、高周波増幅回路を通すよりも小さく聞こえました。先週電子ブロックでチェックしたとおり、すべての回路が動作していることがわかりました。 それとこのアンテナ、感度は抜群にいいんですが、いわゆるサイドの切れが良すぎます。そのためフニャフニャのままでは放送局を探すのが容易ではありませんでした。それに窓全開で寒かったので、この日はさっと流して終わりにしました。

なお、今回作成したループアンテナは後日まともに使えるよう、枠と切り替えスイッチをつけてあげることにします。

ラジオ本体の製作はこれで終了ですが、これ以降もいろんな製作にチャレンジしてみたいと思います。
まずはクラッシック風ラジオの修理をしなければなりません。そちらのほうもどうぞ引き続きご覧ください。

ちなみに、イギリスの友人は示し合わせたわけではありませんが、私より3日ほど遅く完成させた旨メールと写真と音声ファイルが送られてきました。私は彼より早く完成はしたましたが、アンテナが無くて一週間、音が聞けなかったので、試合には勝ったが勝負には負けた、という感じでしょうか。それと彼は、45Vでも動くが、感度が悪いので90Vに改造するとのこと。それもまた良し、でしょう。
2003.04.01追加:よく考えたら、抵抗とコンデンサはトランジスタラジオ用なので、ひょっとしたら耐圧が低いかも知れないので注意するように友人に伝えました。

ひとまず



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