HITACHI WH-826 AM/SW 2バンドトランジスタラジオの修理
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by Tuningradio
2006.11.05
これがプラリペアだ!
溶剤のメチルメタクリレートってのがすんげー臭いです。むせました。このプラリペアってのは便利です。いわゆる接着じゃなくて、その土台になる部分と(今回は電池蓋)、粉末のアクリル樹脂が溶剤で溶けあって乾燥すると、一体化してしまうんで、強度は半端じゃありません。今回のように擦れるような部分にも適しています。
今回の修理ですが、まずアクリル樹脂の粉末に溶剤をちょっとかけます。すると溶剤が染みたところだけやわらかいボールのようなものができますので、これを電池蓋の削れたところに擦り付けます。5〜6分で乾燥となっていましたが、10分でもまだちょっとやわらかい感じでした。完全に硬くなるには1時間はおいておいたほうが良いです。私は一晩寝かしておきました。
これで完成
乾燥しましたら、そこをリューターで平らに削ります。ツメにクラックが入ると面倒なので、慎重に。これで完了です。電池蓋を実際本体につけましたところ、緩くて落ちるということはなくなりました。いやもうこのプラリペアはラジオ修理には欠かせませんね。溶剤の臭いが半端じゃないですが。
このラジオ、ケース以外は満身創痍かと思われましたが、完全に実用レベルまで復活です。感度も良いし、これでダイヤルのバックラッシュが無ければなお良かったんですが。そこだけ残念です。
昼にSWを聞いたところ、7MHzのSSBがたくさん聞こえてきました。BFOがあれば、かなりSWLが楽しめるセットだと思います。
というわけで完。
2006.11.01
わかりました。
電池蓋が緩い原因は、ツメの横をカッターで削ってあったからです。まさか人為的な加工がなされているとは!多分よほどきつかったんでしょうねぇ。で、ここを直す方法はテープ張るというのもいいが、使っているうちに外れます。そこで初めてですがプラリペアを使ってみようと思います。今手元に無いんで買ってくるまでお休み。
つづく。
2006.10.31
ロッドアンテナの基台が曲がっていたのではずして修正。そのとき、なぜか外れていたSWのアンテナ線がどこについていたかわかりました。同じ塗装が付いていたのでわかったのです。
あとははずしてた電源周りのリード線を半田付けして組み立てました。キャビネットはあまり汚れていないのでバラさずに雑巾がけします。
んで電池室の液漏れはリューターで削ってしまいました。はずして磨きたかったんですが、プラスチックを溶かして固定してあるのではずせません。
電池の接触が良くなったので、まあこのぐらいは良しとするか(はずせないのでこれ以上は難しい)。
で、最後に残ったのが、この蓋の緩さです。緩いから、ポトッと外れるのです。ツメは残っているので、蓋の変形が原因です。この場合は蓋を修正する、ツメを修正する、蓋と本体の間に何か挟む、といった方法が考えられます。あと蓋に乾電池押さえウレタンを貼るというのもありますが、この蓋にはその跡は無く、ウレタン作戦はダメのようです。これは明日やろう。
蓋以外は、感度もバンドスイッチも良好です。周波数もずれていませんので調整もいりません。ダイヤルはバックラッシュが大きいが、これは内部の糸かけ機構にちょっと問題があるようです。それとも糸の劣化?それでもファインチューニングがあるから、チューニングは楽です。音はSONYのような高くてカッチリした感じではなく、7cmのスピーカーから聞こえる音は、なんというか日立的?中音が一番でています。声はこれのほうが聞きやすいんだけどね。
つづく。
2006.10.29
症状は、まず電源がちゃんと入らない、入ってもバンド切り替えスイッチが完全にダメで、スイッチレバーをゆすったりすると入ることがある、という感じです。高感度設計となっており、ファイチューニングが付いています。鳴っている状態では、ロッドアンテナを伸ばさなくても室内でラジオ日経が(旧NSB)が入るというほど高感度です。
これが外見。写真ではわかりませんが、何となくベタベタします。赤いレバーが電源スイッチで、その右側にある黒いレバーがバンドスイッチです。
青い稲妻が!
電源の接触不良はこれのようです。ワニ口クリップを使って別な電池ボックスから電池をつないでみたら、電源はちゃんと入ります。別にガリとかはありません。これは錆落としをすれば問題ないでしょう。
裏蓋のネジが無い!
ネジがないので分解できません。といいたいところですが、電池ボックスの隅のほうに爪があって、こいつをマイナスドライバーでちょっと浮かせてやると、簡単に分解できました。
おや?ネジが止まっていないぞ。
これはSWのロッドアンテナ用のリード線ですが、なぜかロッドアンテナとネジで止まっていません。ナットも落ちていないようだし謎だ。これはとりあえず置いておきます。
ではバンドスイッチに取り掛かりましょう。よく見るとバンドスイッチはメインの基板とは別の基板になっています。ということは三枚おろしにはしなくていいということです。
配線をはずす。
写真とメモをとって、リードはじゃんじゃんはずします。
これがはずしたバンドスイッチです。
正面から見ると、ものすごく汚れています。油のようなものがベッッットリ付着しております。本体キャビネットがベタベタするとおもったら、たぶんこいつのせいですね。内部まで入り込んでいるので、スプレー式のグリスかなにかでしょうか。こんなものを吹いても直るわけが無いんですがねぇ。
私は分解できるスイッチは分解して直します。スイッチのケースを割ったところですが、もうベタベタのベッタベタです(としか表現できない)。あと無理に切り替えていたせいでコマなどが変形しています。
完全に分解したところです。
で清掃がおわりました。ベタベタもなくなりすっきりです。このあと慎重に組み立てます。コマは最初についていた位置と別にしますと、アタリが変わって接触不良がなくなります。タイヤのローテーションのようなものです。
組み立てが終わって、接触不良がないかどうか検査しています。どうやら問題ないようです。
バンドスイッチが付いていたところの汚れです。黄色っぽいものがへばり付いています。スプレー式のせいでしょうか、このスイッチの近辺は軒並みベタベタ強度が大きい。綿棒と爪楊枝を使って丁寧に取り除きます。その後、バンドスイッチを付け直して、配線チェック、通電、動作試験です。
結果、まったく効かなくなっていたバンドり替えは直りました。動作試験の様子はここをクリックすると動画ででます(ラジオ日経からイーグル810(旧FEN)。
つづく