松山清・西予市議会活動報告

西予市厚生委員会研修 2004.10.3(日)〜6(水)

 合併の関係で、例年7月に実施していた研修が、10月に実施されました。

 厚生委員会のテーマは、広い面積となった西予市の医療充実とゴミ問題をはじめとする環境問題の解決を探る、でした。

●医療については、日本で初めて遠隔医療に取り組んだ、旭川医科大学付属病院の遠隔医療センターを4日に視察しました。この分野の第一人者の吉田教授のレクチャーを聴くことが出来、目から鱗が落ちるというほど、今後の医療問題への認識が深まりました。

●5日には、滝川市のリサイクリーンというゴミ処理施設、さらに砂川市のクリーンプラザくるくるというゴミ処理施設を視察しました。それぞれゴミを利用して発電をしており、今後の西予市のゴミ処理のあり方を考えさされるものでした。

●6日には、室蘭市を訪問し、行政が取り組む環境産業ビジネスについて研修しました。
室蘭市は企業と室蘭工業大学、および道や政府と提携して環境ビジネスを進めていましたが、輪西商店街振興組合もエコ商店街として環境コミュニティビジネス事業に取り組んでいました。

 なかなか長丁場の研修でしたが、自然を大切にしている地域だけに環境についての取り組みも一歩リードしており、また、広い面積をいかに効率的な医療を計れるかなど、西予市として学ばなければならないものが山のようにありました。

 これらをもとに、委員会でもゴミと医療のテーマに分けて今後も研究を進めていきたいと考えています。


旭川医科大学付属病院

 広い西予市、二つの市立総合病院と11の診療所を有します。
 医師不足など、過疎地の抱える課題と宇和病院の悪評高い長い待ち時間解決のため、この研修場所を選定しました。

 電子カルテにMRI,CTをはじめとする患者情報を融合する研究を進め、北海道の遠隔地とオンラインで情報のやりとりをしながら遠隔医療を進めていました。 
遠隔医療センター案内

 このセンター開設のお陰で、これまで利尻島・礼文島では眼科の診察が出来なかったそうですが、月一回現地診療をすることで、あとは遠隔医療で対応している現状です。
吉田教授と共に(厚生常任委員会)

 我々西予市議会厚生常任委員会訪問のために、外来診察などの間の貴重な時間を割いていただきました。

レクチャーをする吉田教授
 
 この分野に関しては、こちらからいくらお金を出しても聞けない、とでも言うような新しい情報、これからの医療の進むべき道などについて約1時間のお話とわれわれの質問に答えて頂きました。
遠隔医療システム 画像診断

 北海道の遠く離れた根室などから、オンラインで検査結果が送られてきます。
 その緊急度に応じて、専門の医師がここで診断し、所見を書いて送り返すシステムになっています。
遠隔医療システム 中枢部のモニター

 離れた病院で手術などするときに、この前にスタッフが座ってその状況をリアルタイムで監視し、適切な専門的アドバイスや指示を出すようになっていました。
 後ろのモニターには手術の映像や血圧をはじめとするデータなどを映し出すのだそうです。
 宇和病院と愛大附属病院がこのようなシステムで結ばれていれば、と思いました。
滝川市 リサイクリーンゴミ処理施設

 広域事務組合で運営するゴミの中間処理施設は、山の中の丘陵地にあった。
視察状況

 最近建設される施設は、見学者のための通路が整然と確保されていた。これは管理用かもしれないが、2階から見下ろすような感じで、ゴミが入ってくる状況などを管理・見学できる
ペットボトル処理状況

 ペットボトルはキャップがしてあると上手く圧縮できないらしい。そこで、人手によってすべて取らなければならないそうだ。
 ゴミにここまで手をかけなければならないとは。
 圧縮してリサイクル業者が引き取る。
生ゴミ発酵装置

 生ゴミはいろいろな過程を経て発酵し、その際発生するメタンガスが発電に利用される仕組みだ。
 また、残った汚泥は堆肥として利用される。
中央監視装置

 中央監視室からはモニターを切換ながら様々な過程を管理している。
メタンガスの発電装置

 メタンガスで発電する発電機。
 国産ではない。
 ここで発電した電力を利用したり、北海道電力に売ったりする。しかし、実際にはこの施設で使用する電力の半分くらいにしか発電量はならない。
可燃ゴミ運搬コンテナ

 可燃ゴミは圧縮されてコンテナに積み込まれ、焼却施設へと運搬される。
 つまり、この施設は中間処理をしているだけで、それぞれ資源として活用されたり、消却費用を支払って焼却処分されていた。
砂川市 クリーンプラザくるくる

 滝川市の施設と役割は大変似ていたが、最後の発電の方式が違っていたようだ。
 ここの施設は、9月に愛媛新聞にも紹介された。ということは、愛媛ではこのような施設な無いということだ。
 北海道は、環境問題の先進地といえるかもしれない。
リサイクル商品 展示販売

 くるくるの特徴は、年に数回市民にリサイクル品を販売することだ。
 これは、ゴミとして出されたものだが、修理したりして使えるものは1000〜2000円の安値で販売するらしい。
研修室での研修

 施設の概要については、まずはじめにビデオ等で紹介され、それから施設の見学をする。こうすると大変内容が理解しやすく、有難い。
ペットボトル処理工程

 こちらでもやはりペットボトルのキャップを外していた。
ふとんなどのゴミ

 可燃ゴミとして処理しなければならないのだが、布団やベットなどはある小さなサイズにまで切断しないと次の焼却施設が受け入れてくれないらしい。
 そこで、手作業によって小さく切ったり、マットのスプリングを取ったりしていた。
生ゴミの発酵タンク

 こちらも生ゴミを発酵して、発電していた。ただ、こちらは55度まで温度を上げて発酵させるため、最終的にできる堆肥がわずかとなっていた。
 この方が、生ゴミはきちんと処理できたと思われた。

 西予市にも近いうちにこのような施設建設を考えなければならないだろう。
室蘭市役所前にて

 研修を終えて
 室蘭市はエコ事業に取り組んでおり、民間企業の活動も活発だった。
 本当は、商店街の取り組みについてももっと視察したかったのだが、段取りの関係で説明を聞くだけになった。

 合計4カ所の研修をしたが、どれも非常に勉強になり、西予市の将来にいずれも検討課題として上るものが、現実に行われているという思いがした。
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