留学する人へ


読書会へのご案内

読書会のご案内

「ドイツ語しか知らない者はドイツ語を知らないという言葉がある。同様に、日本語しか知らない者は日本語をしらず、日本しか知らない者は日本を知らない。」

僕らはこの島国を飛び出て留学し、外国語を学んでいる。言語は、世界を分節化し物事の分別を可能にする不可欠の手段である。したがって、外国語の習得とは、従来から親しんできたものとは異なる世界把握の方法に親しむこと、外国の思想に親しむことに他ならない。

本勉強会の目標は、自ら悩み考える健全な脳味噌を持ち、かつ、青春の日々から社会人としての人生までを筋を通していきたいという潔癖症の諸姉兄を募り、僕らが活躍しようとする国際社会のルールである国民国家システムと、僕らの知的枠組みとを産んだ西洋近代の思想につき理解を深めるとともに、それらの限界を意識することにある。また、近代日本の思想の形成過程をたどり、先人達の知的葛藤・格闘に想いを馳せ、留学を控えた僕らの使命について、もう一度、より洗練された形で自覚を深めることも念頭においている。

参加者各位には、積極的に発言することはもちろん、他者の価値観を尊重するとともに、多様な意見の存在が集団に活力をもたらすことを信じ、そのスリルを楽しむ紳士淑女的態度をお願いする。求められるのは、批判に対し自らを閉ざす臆病さでも、自分を失うまでの素直さでもなく、正解のない相互批判的な対話を通じて自己の思想の地平を絶えず広げようとする、しなやかさと粘り強さである。

島国の留学生は、竹槍ではなく、言葉を携えるのである。全世界に開かれた言論の宴において、沈黙することなく、大いに発信し問い掛けようではないか。そしてこの勉強会を糧に、留学生の知性による啓蒙・革新おちう日本国家発祥以来の伝統事業に参列しようではないか。

3年前に書いた檄文を今読み返す。(平成13年3月3日)

© 1997 yhn01064@nifty.ne.jp


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