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7. 大人の科学マガジン04のラジオ



2004年の春に発売された雑誌・大人の科学マガジンVol.04の付録は、ゲルマ・ラジオキットでした。
筆者の地域では、「アンプなし」だと5mぐらいの外部アンテナが必要でしたが、「アンプあり」は充分に実用レベル。
おそらくイヤホンの感度がネックなのかもしれませんが、とにかく自分で組み立てたものが動くのは嬉しいものです。
ウレタン線の太さやコイル枠の構造などイイ感じに出来ているので、コツさえつかめば組み直しもきれいにできます。

で、組み立てについてのツッコミ。 組み立て前に巻末の説明書に目を通しておくのですが密度が高すぎ!
※ この記事の項目番号が飛んでる部分は、ツッこめなかっただけです。


「コイルを巻く前に」
始める前に、まず巻く回数をしっかり認識しておこう。
コイルは2系統あって二次コイル・一次コイルの順に巻きます。
はじめに巻く、二次コイルは 4周。
次に巻く、一次コイルは 17周巻くのですが、12周目からギザギザへの掛け方が変わるので注意。


「準備!」
ウレタン線は筒状の巻き枠に巻かれていますが、留めをはずすとビヨ〜ンと解けて収拾がつかなくなったり。
そこで巻き枠に厚紙で作ったエリマキをつけてみたり。 こんなもんでも効果があるんです。
ペットボトルを立てるのに、巻き枠の入ってたスペースを利用してみたり。


(( ペット立て ))

「1.二次コイルを巻く ・ 2.一次コイルを巻く」
説明書には、「あまり集中しすぎないように」とあるのですが、
時間や気持ちに余裕のあるときに一気に巻きつけたほうが仕上がりが一定で綺麗に仕上げられると思います。
大切なのは、一掛け一掛けを確実に掛けていくこと。
少し力を入れぎみで、クキクキって感じです。


(( こんな感じでクキクキと ))


「5.バリコンを組み立てる」
1)手で端子を直角に曲げるのは、けっこう難しいのです。 曲げ位置は根元のクビレ部分。 
精度は良好なんで、確実にここで曲げます。ギザ無しラジオペンチで電極側を押さえると楽。 
やり直すと折れるので一発で決めます。 
ツマミ側(可動電極)の端子は本体側のすきまに収まらないと廻せないし。 

このタイプのバリコンは電極の平坦度が命なんで、取り扱いは慎重に! 凹ませると修正は無理です。
バリコンもコンデンサの一種なんで、構造は可動電極(ツマミ側)・絶縁物(ツマミ側)・固定電極(本体側)です。
絶縁物は、あらかじめ可動電極の表面に貼ってあるビニールっぽいもの。 アルミ表面の保護シートの流用ですね。
固定電極のは剥がす指示があります。
だからバリコンの可動電極と固定電極の間は「導通なし」で正解。 配線後は一次コイル経由で導通します。


「チェック」
5)の組み立てが終われば、AMラジオの周波数の共振器=同調回路ができています。
じゃあ、チェックしてみましょう。 
※ このチェックはすべての組み立てが完了してからでもできます。 
「検波の針」はどこにもつながないで、「電源スイッチ」はOFF。 「回路切り替えスイッチ」はどちらでもよいです。




用意するものは「AMラジオ」。 電子ブロックのでもOKです。
まず、AMラジオ単体で、ちょっと弱めの放送局を受信します。
このときラジオの置き位置を廻して最大感度になる位置にします。
次に、AMラジオに「付録のラジオ」を近づけてバリコンをていねいに廻して調整してみましょう。
(近づけるだけでOK。 配線は不要なのです。)
グィっと感度の上がるポイントがあれば、同調回路(共振回路)は正常に動作しています。
(電子ブロックのラジオの場合は、「付録のラジオ」の同調のほうが強力に働くこともあります。)
周波数の高いめの放送局と低いめの放送局について確認すれば、周波数の範囲もチェックできます。

あとは、説明書を解読して完成させてください。   
  
 
(( 位置関係 ))
注意)) 昔に売ってた旧タイプのEXシリーズ は、90度ずらします。



「ループアンテナ」
付録のラジオの同調回路(共振回路)は、大きなコイルなので、「ループアンテナ」の働きもあります。
使い方は、前項の「チェック」と同じ。

コイルで受信した電波が電流となって共振回路を駆け回るとき、
固有周波数(共振周波数)では、回路内のインピーダンスが最低になる性質と、
コイルとコンデンサがエネルギーを蓄え・放出する性質が合わさって
固有周波数(共振周波数)の電流だけが、コイルとコンデンサの間をおもいっきり流れます。
これが共振の醍醐味。 
マジで電線を巻いたコイルとアルミ板を向かい合わせたバリコン(コンデンサ)だけでできた回路の働きなんです。
トランジスタなどの半導体とか、電池などのエネルギー源とかも無い、ちょ〜シンプルな構成。

この電流がコイルを流れることで周囲にこの周波数の磁界が発生し AMラジオのバーアンテナに入ることで感度が上がります。
付録のラジオでは二次コイルの電流を検波や増幅しています。

このループアンテナの働きを利用すると、普通のAMラジオを使って遠くの放送局のラジオを聞くことができます。
ループアンテナにも電波の感度の良い向き(指向性)があるので、置き方によって受信方向を選べます。

   




「外部アンテナをつなぐ」   
巻末の説明書の一番最後にある「ラジオキットの回路図」を見てください。
回路図の左側に1次コイルとバリコンを組み合わせた共振回路があるのですが、
その上側にアンテナ、下側にアースをつないで、外部アンテナからの信号を入力します。
(上・下については極性などは無いのでどちらでも良いのですが、便宜的に決めました。)

 
((回路図にするとこんな感じ))         (( ここへ ))
(大人の科学マガジン04・巻末:ラジオキットの回路図からの引用画像に加工)
 
実際につなぐ場所は、バリコンの電極の端子のそれぞれになるのですが、
とりあえずアースを省略すると、扱いやすさからバリコンの固定電極(本体側)の端子に外部アンテナをつなぎます。

外部アンテナそのものは、余ったウレタン線や電気のコードを流用して、地面に対して垂直っぽく伸ばしてみましょう。
アルミサッシの枠などの金属部分に沿わせるのも良いかもしれません。 工夫のポイントでもあります。
ただし、コンセントとかのAC100Vの電気が来ている線には絶対につながないこと!!  危険です。

昔は、「コンセントの線に沿わせる」とか「コンデンサを通してつなぐ」とかの方法もあったのですが、
現在は、デジタル機器のノイズが多すぎて使い物にならないと思います。

なお、このラジオの構造は非常にデリケートに出来ているので、無理な力が加わらないように
外部アンテナの接続は、簡単にはずれるようにしたり、固定してからつなぐなどの工夫が必要でしょう。





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