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カーミラ 雑記/リンク
  最終更新:2008-09-15

[ Carmilla の 翻訳 雑記]   [ Carmilla の 「仮名表記」について]

[ カーミラ つながり 読み物リンク]   [ 物語「カーミラ」に残された謎]

『カーミラ』 和訳に挑戦! -- 雑記

 昭和四十年代には、吸血鬼といえばドラキュラでした。吸血鬼は英語でドラキュラというのだと勘違いしていた程です。子供向けテレビアニメの「怪物君」(覚えていないが、モノクロだったらしい)には、主人公のお供として、狼男やフランケンとともに登場していました。
 カーミラの名に初めて触れたのは、これも子供向けアニメの「海のトリトン」に幽霊船の住人(?)として登場したエピソードを見たときです。妖怪にしては悲しい運命を背負っていたような印象が残っていますが、はたして、吸血鬼として登場したかどうか記憶が定かでありません。歌で船乗りを惑わせておびき寄せる点では、ローレライやオデッセイアに登場するセイレーンに近い描かれ方をしていたのではないかと思います。
 それからしばらくは、吸血鬼カーミラの名はすっかり忘れていましたが、大学生の頃だったか、漫画「ガラスの仮面」を読む機会があり、主人公のライバル姫川亜弓が『カーミラの肖像』という劇でカーミラ役を演じていました。美貌の悲しい運命に囚われた少女として登場したカーミラを見て吸血鬼カーミラのことが頭の隅に残りました。
 さて、「ガラスの仮面」の作中では、カーミラの末路は不明であると描かれていました。原作ではどうだったのかと思い、少年少女向けですがフォア文庫から出ている”中尾明”訳の『女吸血鬼カーミラ』を見ると、最後はあっさりと人間によって退治されています。少年少女向けなので、描写を簡潔に翻訳されたのかなと思って、原文ではどうだったのかと思って、今回原文にあたってみることにしました。
 幸いなことに、米国の 
Project Gutenberg で、レ・ファニュ作の Carmilla が電子テキストとして公開されていましたので、翻訳元の原文(英文)には、これを利用させていただきました。

 Carmilla by Joseph Sheridan Le Fanu [ http://www.gutenberg.org/etext/10007 ]


 今回このサイトで自分なりに和訳してみた翻訳文を公開させていただきます。実のところ、当サイトにて、「日本語の文学作品は縦書きで」という趣旨の頁に縦書きサンプルを掲載しているのですが、他力本願の文章ばかりで、当サイトのオリジナルがなかったので、掲載することに致しました。
 拙い、素人訳ですし、迷ったり訳しきれないところところは括弧書きで残したままなので、翻訳として完成しているとはいえないのですが、宜しくお願いします。
 誤記、誤訳の指摘は歓迎いたしますので、こちら[ massy(at)mvg.biglobe.ne.jp ]へ ( '(at)'を @ へ変換して )メールしてください。
2008年 3月 9日
( cygnus_odile )
 ようやく、終章(第十六章)まで、翻訳&掲載終わりました。結局、三カ月位かかってしまいました。
 まだまだ、結構誤訳、タイプミスなどあるかもしれません(昨日4章の誤訳に気付き、改訂致しました。)ので、お気づきの方は、上述の宛先まで、メールにて連絡して下さるとありがたいです。
 ところで、このサイトの縦書きは、普段 Ubuntu上 の Firefox2 Firefox3 +IPAモナー明朝にて表示を確認しています。
MacOSX 上の Safari/Firefox ですと、等幅フォントとして、Osaka-等幅を指定しても、まだ、表示が乱れます。Windows 上のSafari3.1+MS明朝では、美しく表示され、快適なのですが。 MacOSXでも、IPAフォントとか、MS明朝とかの等幅フォントをインストールするとよいのかもしれません。機会があったら試してみたいと思いますが、どなたか情報あれば、お願いいたします。 無料で配布されている、IPA明朝などの等幅フォントをインストールすると、縦書きの乱れなく良好に表示されます。こちらをご覧下さい。
 また、MS-IEでもきちんと等幅フォントの設定をすれば、縦書きの乱れなく表示されることが判りました。詳しくは、こちら
2008年 3月30日
2008年 4月20日追記


カーミラ  訳者雑記(2008-03-09,30)
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Carmilla の 「仮名表記」について


 さて、インターネットで調べていると、今回取り上げた『カーミラ』は、日本へ『死妖姫』という標題にて紹介されたことがあるようです。当を得た題名だとは思うのですが、この漢字名だと、非常に怖い感じですね。  名前といえば、私は少女の名前を、カーミラ、ミラルカ、マーカラと表記しましたが、 日本語表記でも名前のアナグラムを再現するためでしょうか、翻訳者によっては、
カルミラ <=> ミラルカ <=> ミルカラ
Carmilla  <=> Millarca <=> Mircalla
と、いう表記をされることもあるようです。


Carmilla は永遠に生きている?

 ラミーカ Lamica :吸血鬼リィ伯爵の娘、吸血姫 / 吸血鬼ハンター"D"(菊地秀行 著 1983)に登場。 ニンニクが苦手になっている。 なんと3,727歳の長寿!

 カミーラ Camirlla :歌声で幽霊船へ誘う吸血姫 / 海のトリトン(TVアニメ 1972)に登場。

 カミーラ・ベル Camilla Belle (1986-) :映画女優、スピルバーグ監督の「ロストワールド(1997)」に子役として出演。(吸血姫とは無縁です)


[カーミラつながり読み物リンク]


 先日、他のサイトでも、「カーミラ」を翻訳してブログで連載されている方を見つけました。センス良く日本語としてこなれた和訳で、当サイト掲載のものより、ずっと読み易い文章になっています。
・翻訳小説「カーミラ」: 姫物語(eureka0313さまのブログ)
こちらが、元になさっている英文:http://www.sff.net/people/DoyleMacdonald/l_carmil.htm (章毎に別れています)
・当サイトの 「カーミラ」和訳 が元にしている英文: Project Gutenberg の Carmilla by Joseph Sheridan Le Fanu [ http://www.gutenberg.org/etext/10007 ]

・注釈付きの英文なら、こちら: http://www.english.upenn.edu/~nauerbac/crml.html
( 2008-03-30 )

 さて、『カーミラ』の他にも、美少女( or 美人)の女性吸血鬼は、文学の世界にいろいろいるようです。 残忍で怖いばかりの男性吸血鬼の物語より、恋する美少女( or 美女)吸血鬼のほうが良いですね。  インターネット上で読めるものとして、下記を紹介しておきます。
・コリントの花嫁(The Bride of Corinth)/ ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe) 作 の物語詩
 和訳: こ ち ら(英訳からの拙訳)。・・・勢いにのって訳してみました。(2008-03-09)
 英訳 by Edgar Alfred Bowring:The Bride of Corinth ( The Poems of Goethe Project Gutenberg 所収 より )
 (原文は独逸語: "Die Fraut von Korinth" )

・クラリモンド(Clarimonde) / テオフル ゴーチェ(Theophile Gautier)作
 和訳 by 岡本 綺堂 :世界怪談名作集 05 クラリモンド   (青空文庫所収) 和訳としては、芥川龍之介の翻訳もあるらしい
 英訳 by 小泉八雲 (Lafcadio Hearn):Clarimonde by Theophile Gautier   (Project Gutenberg 所収)
 (原文は仏蘭西語 "Le Morte Amoureuse" (死霊の恋))
( 2008-03-09 )

 恋する美人妖怪 としては、上記クラリモンド(Clarimonde)の英訳者 でもある小泉八雲 が著した「雪女(Yuki-Onna)」がいます。
 吸血姫ではありませんが、こちらも若者に恋してしまって、最後は悲しいことに霧となって消えていきました。
・ゆきおんな(Yuki-Onna) / 小泉八雲(Lafcadio Hearn)作 「Kwaidan(怪談)」より
 和訳: こ ち ら( 拙訳 )  (・・・和訳してみました)
 原文(英語) : YUKI-ONNA ( Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things by Lafcadio Hearn より)
           ( Project Gutenberg 所収 )
あれれ、青空文庫にもありました、
 和訳その2 by 田中貢太郎:雪女    (青空文庫所収)純粋な翻訳ではないが、ほぼ忠実に再話されている。

こちらにも、発見しました  (・・・2008-05-14)
 和訳その3 by 小林幸治 さん: 『怪談:怪しい物の話と研究』 ~ 雪おんな (Webサイト:八雲立つ出雲より

雪女 / 岡本 綺堂 作      (青空文庫所収)
同じ題名で青空文庫に収録されていますが、こちらは別人、満州の雪女(雪の姑娘(クーニャン))です。
恋は、かんけいないみたいです
( 2008-03-15 )

 小泉八雲は、上述の「クラリモンド」の他にもゴーティエのフレンチゴシック作品を数多く英訳しています。吸血鬼ではありませんが、とても可愛らしい古代エジプトの美少女が登場する、オリエンタリズムに満ちた作品がありましたので、和訳してみました。
・ミイラの足 (Le Pied de momie / The Mummy's Foot)テオフィル・ゴーティエ(Theophile Gautier)作/小泉八雲(Lafcadio Hearn)英訳
 和訳: こ ち ら( 拙訳 )  (・・・和訳してみました)
 原文(英語) : The Mummy's Foot ( The Mummy's Foot by Theophile Gautier The Project Gutenberg Etext)
( 2008-05-01 )

 ジョン・ポリドリの「吸血鬼」が、吸血鬼小説の嚆矢とされていますが、その序文(拙訳はこちら)に イギリスの湖畔詩人として知られたロバート・サウジーの叙事詩「破壊者タラバ」が紹介されています。無邪気で愛らしいアラブ美人が吸血鬼となって登場するらしいので、その抜粋をみつけて和訳してみました。
・破壊者タラバ (Thalaba the Destroyer) ロバート・サウジー ( Robert Southey)作
 抜粋 和訳: こ ち ら( 拙訳 )  (・・・和訳してみました)
 原文 抜粋(英語) : Thalaba (Excerpt) by Robert Southey -- A Literary Gothic etext
 原文 抜粋(英語) : Thalaba the Destroyer : An Extract (1801) -- VAMPGIRL.COM
 原文 抜粋(英語) : Thalaba, VIII, st. 10 with footnotes -- English Department - Univ. of Pennsylvania
(脚注にアルノルト・パウル事件を紹介する『メルキュール』誌の記事引用あり)
( 2008-05-03 )

 美少女系ということでは、水の妖精 Undine(ウンディーネ)というのがいます。文学作品としては、ドイツのロマン派作家&詩人のフリードリッヒ・フーケが著述した作品で、とても無邪気で可愛らしい水の妖精と騎士との非恋が描かれています。またL・M・オルコットの「若草物語(Little Women)」にも登場し(冒頭で、プレゼントの無いクリスマスなんて・・・、と嘆いているとき、本の虫のジョーが、一ドルでもあったらウンディーネとジントラム(何れもフーケの著作)を買いたいなぁ、と言っています)十九世紀の英米の読書好きな子供達の間では広く読まれていた様です。
 本文はそこそこボリュームがありますので、とりあえず、フーケの題辞のみ、英訳から和訳してみました。

・『ウンディーネ』 フリードリッヒ・デ・ラ・モット・フーケ作(英訳 by Edgar Alfred Bowring)
 題辞 和訳( 拙訳 )
 原文(英訳) : Undine by Friedrich Heinrich Karl Freiherr de La Motte-Fouque The Project Gutenberg Etext)
 ちなみに、The Project Gutenberg には、このほかにも、Fanny Elizabeth Bunnett による英訳  や、Katharine Cameron による挿絵付きの英訳(edit by Marian Keith) があります。
( 2008-05-05)

 妖精といえば、ケルトの伝承には妖精( Fairy )が、活躍しますが、恋する美しい不思議な乙女(妖精の丘の住人)のお話を見つけましたので、和訳してみました。
・コンラと妖精の乙女( Connla and the Fairy Maiden )  『ケルト妖精物語( Celtic Fairy Tales )』ジョゼフ・ジェイコブズ 編 より 
 和訳 by cygnus_odile
 原文の在り処: http://www.luminarium.org/mythology/ireland/fairymaiden.htm
( 2008-05-13 「コンラと妖精の乙女」和訳 掲載)


 イギリスの詩人サミュエル・テイラー・コールリッジの作品「クリスタベル」(第1部 1797年、第2部 1800年)は、未完の物語詩作品ですが、レ・ファニュの「カーミラ」に大きな影響を与えた作品として知られているようです(Christabel (poem) - Wikipedia 参照)。純真無垢な美少女が森で助けた妖しい美女に襲われます(ベッドにて、但し血は吸いません)。和訳してみました。
・クリスタベル( Christabel )   by Samuel Taylor Coleridge
 第1部 & 第2部 和訳 by cygnus_odile
 原文:http://etext.virginia.edu/stc/Coleridge/poems/Christabel.html
( 2008-05-18 )

 モンタギュー・サマーズの吸血鬼研究書 "THE VAMPIRE HIS KITH AND KIN" (1928) の第五章「文学における吸血鬼」を見ますと、
The Hon. Henry Liddell の 物語詩 "The Vampire Bride" が紹介されています。
 メリメ著の怪奇小説「青銅の花嫁(ヴィーナス)」と同じ元ネタをベースに、吸血鬼の要素を加味した物語詩です。Gutenberg Project などの海外のサイトにも見つからなかったのでとりあえず、e-text 化しました。英文ですが興味のある方はどうぞ。  ⇒ 和訳を追加しました。
  なお、収録された詩集 "The Wizard of the North; The Vampire Bride; and other Poems." の献辞を見ると、作家 Sir Walter Scott (1771 - 1832) とその二人の娘に献呈されているようです。
・The Vampire Bride ( 血を吸う花嫁 )   by The Hon. Henry Liddell
和訳 : 拙訳 ( 本邦初訳? )
英文 : the_vampire_bride.html   電子テキスト化したもの
原文 : The Wizard of the North ; The Vampire Bride, and Other Poems  (原著:by Google Books --- pdf Download 可)
( 2008-05-24 )
( 2008-09-15 The Vampire Bride「血を吸う花嫁」和訳掲載 )


 翻訳小説「カーミラ」を連載されている エウレカさんのブログ: 姫物語 にて、カーミラ談義の中で 英国の詩人 ウィリアム・ブレイクの『病気の薔薇』という、詩を教えていただきました。小説「カーミラ」のイメージにぴったりだと思いました。で、角川文庫のブレイク詩集「無心の歌、有心の歌」(寿岳 文章 訳)を図書館で借りたのですが、その訳が少ししっくり来ないので、自分なりに和訳して見ました。
・The Sick Rose ( 病める薔薇 )   The Sick Rose by by William Blake from "Songs of Innocence and of Experienc" (1794)
和訳 :  こ ち ら( 拙訳 )
原文 : Songs of Innocence and Experience by William Blake Project Gutenberg etext ID:1934
( 2008-05-29 )

 ジョン・ポリドリの「吸血鬼」の序文(拙訳はこちら)を紹介しましたが、その中に、イギリスの詩人 バイロン卿 の「異教徒(不信者)」という、詩が引用されていました。和訳を掲載しているサイト(ブログ)を見つけましたので、リンクを貼っておきます。 こちらは、美少女吸血姫とは関係なさそう。
・異教徒(The Giaour)[1813] by Lord Byron (George Gordon Noel Byron)
和訳 : バイロン卿 『不信者』 小日向定次郎訳
和訳 : バイロン卿 『不信者』 小日向定次郎訳 テキスト/pdf 配布
原文 : The Giaour in The Works of Lord Byron, Vol. III page75 Project Gutenberg etext (HTML)
原文 :(抜粋) A vampiric extract from The Giaour
( 2008-05-29 )

 「法螺吹き男爵の冒険」で有名なゴットフリート・アウグスト・ビュルガーの物語詩作品に、『レノーレ』(Lenore)というのがあります。発表当時センセーションを起こし、イギリスでは、その翻訳や翻案作品が多数作られたそうです。その内容は、幻想的な亡霊譚です。
  ~ 戦地へ赴いた恋人を待つ美少女。ようやく帰ってきた戦士は彼女を連れ去ってしまいます、恐ろしい墓へと・・・。
・レノーレ( Lenore )[1733] by Göttfried August Bürger
和訳 :  こ ち ら( 拙訳 ) (下記のロセッティの英訳から)
英訳 : LENORE by Göttfried August Bürger (Translated by Dante Gabriel Rossetti aged 16)
( 2008-07-30 )


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物語「カーミラ」に残された謎


・カーミラの母親を演じた女性は、いったい何者?。また、馬車の中にいた女性(Matska?)は?
 吸血鬼仲間だったのでしょうか? 或いはカルンシュタイン女伯爵マーカラの犠牲になっていた人々を彼女が操っていたのでしょうか?
 カーミラが退治されたあと、その地方では、ヴァンパイア騒ぎは終息したのですから、お仲間とは考えにくいと思います。
 彼女が操っていたとすると、馬車の一行の従者の一団もいたのですから、カーミラは相当な能力(魔力)を持っていたことになります。

・カーミラは鍵の掛かったドアをすり抜けています。彼女には、煙のように変化する能力でもあるのでしょうか。
 カーミラの特徴:
  (a) 朝に弱く午後まで起きてこない。寝ている間は部屋に人を入れず鍵を掛ける。
  (b) 食事を摂らない、チョコレート一杯だけ。
  (c) 昼の間は? 体が弱く疲れやすい。
  (d) 能弁、話題豊富で良き話し手。
  (e) 賛美歌が嫌い。
  (f) 洗礼を受けたことはあるようだが、お祈りを全くしない。無神論者か?
  (g) (煙のように?)鍵の掛かったドアを通り抜ける。
  (h) 化け猫! に変身する。
  (i) 手の力(握力)が強い。
  (j) (薬に浸してあった)魔よけの札は苦にしない。
  (k) 博覧強記の才媛・・・ビュッフォン氏の著作(博物誌)に言及、合理的な自然観、魔よけの札の効能説明

・第六章で主人公ローラが目撃した女の人の姿はいったい何者だったのでしょうか?
 最初は化け猫に変身していたカーミラが人の姿に戻ったのかと思いましたが、そうであれば、ローラには直ぐカーミラだと判ったのではないでしょうか。第七章でローラは夢の中で警告を受けていますが、その警告を発した女性だった可能性もあります。母親は主人公が幼いときに亡くなっているのではっきりとは顔を覚えていなかったのかもしれません。ちなみにこの警告を発した女性はローラの母親だと名乗っていますので、ローラの母が守護霊となってローラを守ったのでしょう。そうすると、六章では化け猫を追い払って襲われていたローラを守ったのだと考えることも出来ます。


・シュピールスドルフ老将軍の姪のベルタ・ラインフェルトは、ミラーカの毒牙にかかって落命したわけですが、吸血鬼化しなかったのでしょうか。 終章でボルデンブルグ男爵の談話として、吸血鬼に襲われた人は墓の中で吸血鬼化するといっていますので、おそらくベルタもそうなったのでしょう。吸血鬼と化したベルタを成仏させるために老将軍はベルタの遺体に適切な処置(火葬)を施したのでしょうか。
 ですが、ボルデンブルグ男爵の先祖のモラビア人貴族と同じように、姪を愛するあまり老将軍がそうした処置を取らなかったとしたら、どうでしょう。彼女は第二の「カーミラ」となって蘇るのも知れません。


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