物語「カーミラ」に残された謎
・カーミラの母親を演じた女性は、いったい何者?。また、馬車の中にいた女性(Matska?)は?
吸血鬼仲間だったのでしょうか? 或いはカルンシュタイン女伯爵マーカラの犠牲になっていた人々を彼女が操っていたのでしょうか?
カーミラが退治されたあと、その地方では、ヴァンパイア騒ぎは終息したのですから、お仲間とは考えにくいと思います。
彼女が操っていたとすると、馬車の一行の従者の一団もいたのですから、カーミラは相当な能力(魔力)を持っていたことになります。
・カーミラは鍵の掛かったドアをすり抜けています。彼女には、煙のように変化する能力でもあるのでしょうか。
カーミラの特徴:
(a) 朝に弱く午後まで起きてこない。寝ている間は部屋に人を入れず鍵を掛ける。
(b) 食事を摂らない、チョコレート一杯だけ。
(c) 昼の間は? 体が弱く疲れやすい。
(d) 能弁、話題豊富で良き話し手。
(e) 賛美歌が嫌い。
(f) 洗礼を受けたことはあるようだが、お祈りを全くしない。無神論者か?
(g) (煙のように?)鍵の掛かったドアを通り抜ける。
(h) 化け猫! に変身する。
(i) 手の力(握力)が強い。
(j) (薬に浸してあった)魔よけの札は苦にしない。
(k) 博覧強記の才媛・・・ビュッフォン氏の著作(博物誌)に言及、合理的な自然観、魔よけの札の効能説明
・第六章で主人公ローラが目撃した女の人の姿はいったい何者だったのでしょうか?
最初は化け猫に変身していたカーミラが人の姿に戻ったのかと思いましたが、そうであれば、ローラには直ぐカーミラだと判ったのではないでしょうか。第七章でローラは夢の中で警告を受けていますが、その警告を発した女性だった可能性もあります。母親は主人公が幼いときに亡くなっているのではっきりとは顔を覚えていなかったのかもしれません。ちなみにこの警告を発した女性はローラの母親だと名乗っていますので、ローラの母が守護霊となってローラを守ったのでしょう。そうすると、六章では化け猫を追い払って襲われていたローラを守ったのだと考えることも出来ます。
・シュピールスドルフ老将軍の姪のベルタ・ラインフェルトは、ミラーカの毒牙にかかって落命したわけですが、吸血鬼化しなかったのでしょうか。 終章でボルデンブルグ男爵の談話として、吸血鬼に襲われた人は墓の中で吸血鬼化するといっていますので、おそらくベルタもそうなったのでしょう。吸血鬼と化したベルタを成仏させるために老将軍はベルタの遺体に適切な処置(火葬)を施したのでしょうか。
ですが、ボルデンブルグ男爵の先祖のモラビア人貴族と同じように、姪を愛するあまり老将軍がそうした処置を取らなかったとしたら、どうでしょう。彼女は第二の「カーミラ」となって蘇るのも知れません。
[サイトトップへ戻る] [この頁の先頭へ戻る]