Jeanne d'Arc 文献、小説 - (cygnus_odile の 覚え書き)

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last updated : 2013-05-22 )

明治 - 大正期 に於ける Jeanne d'Arc の本邦への紹介

   書名 タイトル     著 者   出版事項   概要  
「世界古今 名婦鑑」より
(十六) オルレアンの少女
(徳富蘆花/編著)
宮崎湖処子/著
民友社
明治31.4
(1898.4)
Online(html) 版 : オルレアンの少女(一)(二)(三)   by cygnus_odile

国立国会図書館:近代デジタルライブラリー 「世界古今 名婦鑑」

家庭小説 勇しき少女
(原名「オルレアンの少女」)
丘の人
(わらび山人)/著
岡村書店
明治44.9
(1911.9)
翻案作品、原名「オルレアンの少女」
(ジャンヌ→お光《みつ》、基督教→門徒宗、シャルル七世→福山城主阿部憲信、イングランド→長州、ブルゴーニュ候→尾道城主佐藤氏高候、シャルル六世妃イザボー→照日前《てるひのまへ》)
(序文より)もともと本篇は、シルレルの『オルレアンの少女』と言ふ種本を土臺にして書ひたので、大体に於いてシルレルの婦人觀が伺はれる。
国立国会図書館:近代デジタルライブラリー 勇しき少女 : 家庭小説

悲劇 オルレアンの少女 シルレル/著
藤沢古雪(周次)/訳
富山房
明治36.12
(1903.12)
翻訳:原題 Die Jungfrau von Orleans ( Friedrich von Schiller 1801)
    英訳:Maid of Orleans (Anna Swanwick /英訳)
(序文より)悲劇『オルレアンの少女《をとめ》』は有名なる獨逸の劇詩人、ヨハァン、クリストフ、フリィドリッヒ、シルレルが一千八百〇一年の作なり。シルレルが此の悲劇を作れる動機は、ジヤンダルクの宣告に關する數多くの文書、及び、アカデミイ、デ、ザンスクリプシオンのヅラヴルヂイが、この時、はじめて公けにせる、翻譯を見て得たる者なりき。シルレルは此等の書を見て、感興を催し、其の結果は、遂にこの悲劇となりきと傳ふ。
国立国会図書館:近代デジタルライブラリー オルレアンの少女 : 悲劇
(訳者は「史劇がらしあ」などの著者、イプセンの「人形のすまゐ」訳などがある)
※ 縦書きWebテキスト版 ⇒ 悲劇 『オルレアンの少女(をとめ)』




西洋史話(p.224 - p240)
ジャンヌ・ダルクの  
性格とその使命
  
箕作元八/著 東亜堂書房
大正4
(1915)

国立国会図書館:近代デジタルライブラリー 西洋史話 (1915)
(ジャンヌ・ダルクの項は、p.224 - p.240
著者箕作元八は、西洋史学の先駆的研究者かつ泰斗(東京帝国大学教授)。
同著者の「西洋史新話.第7冊(オルレヤンの乙女)」(博文館、1915)は440頁に及ぶ大著であり、非常に詳しく綴られている模様。

 
ジャンヌ・ダルク  
原題:ジャンヌ・ダルクの生涯
アナトオル・フランス/著
吉江孤雁/訳
早稲田大学
出版部
大正6
(1917)
Online(html) 版 : 吉江孤雁譯 ジャンヌ・ダルク (大正6年)   順次掲載中! by cygnus_odile

国立国会図書館:近代デジタルライブラリー ジャンヌ・ダルク
(訳者は本名、吉江 喬松。早大に仏文科を創設したフランス文学者。古典悲劇を専門とした、翻訳多数)
原著 : Vie de Jeanne d'Arc (Vol.1 et Vol.2) 、( Anatole France 著 1908)
英語版:The life of Joan of Arc, Vol.1 and 2 (Project. Gutenberg 所収
アナトール・フランス の 描く ジャンヌ・ダルクの生涯。上巻は、幼年期からランスの戴冠式まで。下巻はその後のパリ攻略失敗、ジャンヌ捕縛、有罪宣告裁判、火刑までを描く。

 


Jeanne d'Arc 伝記、文献

   書名 タイトル     著 者  出版事項   概要  
ジャンヌ・ダルク レジーヌ・ペルヌー、
マリー・ヴェロニック
・クラン/共著
福本直之/訳
東京書籍
1992.9
Régine Pernoud et Marie-Veronique Clin, Jeanne d'Arc (1986.5) の 和訳 / 557頁
(書籍紹介より)厖大な史料から事実のみを冷静に積み上げ「ジャンヌ・ダルクという名の事件」の全容を解説する。オルレアンの乙女の人物像のみならず、関連テーマを網羅。決定版。
第1部:戦記 第2部:主要登場人物 第3部:討議

※ 乙女の詳細を知るためには必読の書であろうと思われる。

ジャンヌ・ダルクの実像 レジーヌ・ペルヌー/著
高山一彦/訳
白水社
(文庫クセジュ)
1995.5
Jeanne d’Arc. (Régine Pernoud 著) の翻訳 / 文庫クセジュ 766
※ フランスのジャンヌ研究の第一人者(世界的権威)故ペルヌー女史[1909 - 1998.4.22] の著作の翻訳、信頼できる客観的な記述。


所蔵
ジャンヌ・ダルク
― 歴史を生き続ける「聖女」
高山一彦/著 岩波書店
(岩波新書 )
2005.9
岩波新書 新赤版968
神の声を聞いて、フランス解放の闘いの先頭に立ちながら、異端裁判で火刑にされたジャンヌは、死後復権し、聖人に列せられた。同時代から現在まで、歴史を生き続ける「聖女」像を史料を博捜して追跡する。


所蔵
(ドキュメンタリー・フランス史)
オルレアンの解放
レジーヌ・ペルヌー/著
高山一彦/訳
白水社
1986.4
8 mai 1429: la libération d'Orléans (Régine Pernoud, 1969) の 和訳 / 240頁
(書籍紹介より) オルレアンの乙女は聖女か魔女か。ジャンヌ・ダルクの権威が描く史料を駆使したオルレアン包囲戦.その日常描写は極めて具体的で,得がたい読み物。
1.ソールズベリーを倒した弾丸  2.秩序を失った世界  3.オルレアン包囲時のフランス  4.対峙する両軍  5.包囲作戦の展開  6.乙女ジャンヌ  7.解放  8.解放後のオルレアン  9.勝利の反響  10.オルレアンの乙女

ジャンヌ=ダルクの百年戦争 堀越孝一/著 清水書院
(清水新書)
1984.8
清水新書 042
※ 百年戦争に於ける政治のパワーゲームの観点からジャンヌの事績を捉え直す好著。


所蔵
ジャンヌ・ダルク アンドレ・ボシュア/著
新倉俊一/訳
白水社
(文庫クセジュ)
1969
Jeanne d’Arc. ( André Bossuat, 1968 ) の翻訳 / 文庫クセジュ
※ 著述年代がやや古く、最新の研究に基づくものでないのは残念。著者の主観もやや強い


所蔵
ジャンヌ・ダルクの神話 高山一彦/著 講談社
(講談社 
現代新書)

1982.1
講談社現代新書
※ ジャンヌ・ダルクそのものというよりは、ジャンヌ・ダルクに関する諸説とそれに対する著者自身の見解を幅広く紹介している。冷静な筆致。
  絶版となっているが、同著者の最新の研究成果が岩波新書から刊行(2005.9)。


紛失
ジャンヌ・ダルク ジュール・ミシュレ/著
森井真、田代葆/訳
中央公論社
1983.6
Jeanne d'Arc ( Jules Michelet )の翻訳 / 中公文庫版(1987/03)有
もともと、歴史家ミシュレは 1841年に著わした「フランス史」第五巻 に於いて2章分をジャンヌ・ダルクに当てていたが、それを独立して出版したもの。

ジャンヌ・ダルク
超異端の聖女
 竹下 節子/著 講談社
1997.1
(講談社現代新書)
(内容紹介:講談社 WebSite から引用)「正統―異端」の枠組みを超えて、ヨーロッパの心性に影響してきたキリスト教のもう1つの地平「超異端」。その神秘の力を体現した女たちのエネルギー渦巻く中世に現れ、神話的存在となった処女戦士を、あらたな視点で描き出す。
超異端の地平――ジャンヌ・ダルクは、神秘家、名誉回復の聖女、処女、戦士、男装のアンドロギュノスという多くのモティーフを1人で抱えているわけだ。まさに、正統と異端とを塗り分けた教義の地平に投影される以前の、神と生の人間が出会う場所、聖なるものがひたすら過剰なるものとして渦巻く場所、救国の少女が異端者と呼ばれ、魔女が聖女になって飛び立つ場所、超異端の地平が生んだというのにふさわしい。そして、超異端の地平には時間軸がないから、ジャンヌ・ダルクは永遠にアクチュアルな挑発者として、私のファンタズムをいつまでも刺激し続ける。――本書より

所蔵
奇跡の少女ジャンヌ・ダルク レジーヌ・ペルヌー/著
遠藤ゆかり/訳
塚本哲也/監修
創元社
2002.5
「知の再発見」双書 102
原書名:J'ai nom Jeanne la Pucelle (Régine Pernoud 著)
17歳で彗星のごとく歴史に登場し、わずか半年でイギリス軍を敗退させ、シャルル7世を国王として戴冠させた奇跡の少女ジャンヌ・ダルク。「ヨーロッパ史上屈指の奇跡的出来事」とされるその2年間の活躍を描く。
(復権裁判における証言から導入、豊富な図版、現代の映画等にも言及)
既読
ジャンヌ・ダルク処刑裁判 高山一彦/編・訳 白水社
1984.11
(現代思潮社
1971)
(現代思潮社:古典文庫42)/ (白水社新装版 2002.6)
原書名:Procès de condamnation de Jeanne d'Arc
ジャンヌ・ダルク処刑裁判記録の翻訳
※ 真実のジャンヌを理解するためには必読の書であると思われる。

ジャンヌ・ダルク復権裁判 レジーヌ・ペルヌー/編著
高山一彦/訳
白水社
2002.6
1984
原書名:Vie et mort de Jeanne d'Arc (Régine Pernoud 編著)
(書籍紹介より)英雄か異端か。少女を火刑に処して25年、その正当性を問い直す裁判の中で、幼年期の生活や最後の姿、前判決を破棄するに至った様子をドキュメント風に構成して描く、第1級資料。
※ ジャンヌと面識のあった人々等の証言集。これもジャンヌ理解の必読書であると思われる。

Saint Joan of Arc's Trials
(聖ジャンヌ・ダルクの裁判)

 1.Trial of Condemnation 
 2.Trial of Nullification  

T. Douglas Murray
 /編・訳
1903
英文資料:http://www.stjoan-center.com/ 所収、1903 裁判記録の英編訳 )
  1.Trial of Condemnation (有罪宣告裁判、1431)
  2.Trial of Nullification (原判決破棄裁判、1449,1455-56)
※ T. Douglas Murray の著作を Modern English にアップデートしたものが掲載されている
ロワール川 : 流れのまにまに
フランス、その歴史の数ページ
田辺 保/著 恒星出版
2001.8
(副題)カルチャーフロンティアシリーズ(1) フランス、その歴史の数ページ
※ 第三章:古城シノンでの歴史の一幕(ジャンヌ・ダルク)、第四章:アニェス・ソレルの思いで-ロシュ の二章にわたって、ジャンヌの逸話が語られている。

ジャンヌ・ダルクの生涯 藤本ひとみ/著 講談社
2001.1
(中央公論新社、中公文庫、2005.9 もあり)
※ ジャンヌ・ダルクの生涯を追って、彼女の事績を紹介する旅行記/エッセイの体裁。豊富な図版や写真が添えられる。著者の語りの快刀乱麻ぶりも一興

ジャンヌ・ダルク 失われた真実

2011.01.10 読了
レオン・ドゥニ/著
浅岡夢二/訳
ハート出版
2003.12
(副題)天使の“声”に導かれた少女
奇跡の少女ジャンヌ・ダルク。たび重なる裏切りと拷問の果て、遂に火刑台に立った19歳の少女は、何を信じ、何によって救われたのか。これまでにない独自の視点から、失われた歴史の謎を解明する。(初版1910年。1926年の最終版 Jeanne d'Arc Médium (Léon Denis)の訳本)
<著者紹介>
【ドゥニ】1846~1926年。フランス・トゥール生まれ。師アラン・カルデックとともに草創期のフランス・スピリチュアリズム界を牽引し、現在に至る世界的潮流の基礎を作り上げた。
【浅岡】中央大学法学部助教授。専門は仏および加の文学と思想。フランス語圏におけるスピリチュアリズム関係の文献や各種セラピー・自己啓発関連の文献を翻訳・紹介している。

詳しい紹介は、→こちら(ハート出版)

※ 本書に感銘を受けた コナン・ドイル が英語へ翻訳し、"The Mystery of Joan of Arc" (1924) として刊行している。(→ text version)

ジャンヌ・ダルク
— フランスをすくった少女
長谷川 敬/著 講談社
1993.12
((講談社 火の鳥伝記文庫) [新書サイズの児童書/205頁]
フランスの王位継承をとなえてイギリス国王がフランスに出兵した百年戦争。神のお告げを聞いて、危機のフランスを救い、人々に希望をあたえた少女ジャンヌの感動の一生。
※ 小学校中学年以上向けの伝記なのでそれなりの脚色も少々あるが、史実を忠実に伝えている(参考文献の記載を見れば判る)。図版も多く年表付き。手っ取り早くジャンヌの事蹟を把握するならこれ!と思われる

ジャンヌ・ダルク フィリップ・セギ/著
 藤田 真利子/訳
ソニー・
マガジンズ
1999.12
(ソニーマガジンズ文庫)
小説版「ジャンヌ・ダルク」 ・・・(例のミラ・ジョヴォヴィッチ主演映画のノベライズ?)らしい。
・・・あとがきは、高山 一彦 らしい。

ジャンヌ・ダルク
― リュック・ベッソンの世界
 リュック・ベッソン/著
檜垣嗣子/訳
ソニー・
マガジンズ
2000.1

Luc Besson 例の映画 "The Messenger: The Story of Joan of Arc" (1999) における「ジャンヌ・ダルク」観 の解説?。メーキング本らしい。
内容(「BOOK」データベースより)
本書では、監督ベッソン自らが、発案、脚本執筆、撮影準備、撮影に至る長い道程を記し、出演者たちはこの過酷な撮影に臨んでのそれぞれの想いを率直に語る。また、15世紀の世界を忠実に再現するために、プロダクション・デザイナーや衣裳デザイナーがいかに苦心したかを、彼らの発言と豊富なメイキング写真で見せる。監督、出演者、製作スタッフの激情と涙と睡眠不足の日々を克明に紹介する、映画『ジャンヌ・ダルク』のもうひとつの物語である。

ジャンヌ・ダルク、誰?
―聖少女の幻影を追って
 三木 宮彦/著 フィルム
アート社
1995.5
(本文末尾)ヴォークルールの城は、すでにない。 フランス門だけがほとんど完全な姿を残している。 かつて、その門から発って行った乙女がいた。 彼女はまたと戻らない。
内容(「BOOK」データベースより)
1429年2月、小さなドムレミ村の名もない少女は、たったひとりの聖なる戦いを始めた…。ジャンヌ・ダルクの生涯と、ジャンヌ・ダルクをヒロインとする主な劇映画と舞台作品の検討を通して、現代史の視点からジャンヌ・ダルクの真実に迫る。

充実した評伝で語り口も読み易い。随所に現代の映画での逸話の描き方などの解説がある。巻末の映画・舞台作品の紹介は簡易なものだが参考になる。


ジャンヌを旅する  三木 宮彦/著 未知谷
2004.4
恐らくジャンヌを愛して止まぬ著者の「ジャンヌ追っかけ記」(しかも自転車旅行だ)。昨今の若者文化風に言えば「聖地巡り」の記録であってガイド本としても有用と思われる。写真も多く附され、ジャンヌゆかりの地の詳細な案内になっている。



ジャンヌ・ダルクとその時代  清水 正晴/著 現代書館
1994.11
充実したジャンヌ伝である。著者は歴史学者ではないようだが、文献を丹念に精査して彼女の真実を追った伝記となっていると思われる。時代背景も詳述されていて参考になる。

(末尾抜粋)それにしても、五百六十年という時間をへだてたジャンヌの姿は、あまりにも遠く、おぼろげでしかない。いまはただ、フランソワ・ヴィヨンとともに、嘆き節をうたうしかない。
さてはイギリス人《びと》 ルーアンにて 焚殺なせし
ロレーヌの 威き乙女の ジャンヌ また
そも いずく いず地に ゆきけん 聖母マリア
さもあれ 去年の雪や いずく
選者《きみ》よ かかる 麗人《あてびと》たちの いず地ゆきけん
その跡な ゆめ 問うなかれ 永久《とわ》に
この返歌《かえしうた》 思い 出でずば
さもあれ 去年の雪や いずく
        (佐藤輝夫訳)








新装 世界の伝記 第19巻
ジャンヌ=ダルク
 榊原 晃三/著 ぎょうせい
1995.2
(内容紹介抜粋)小中学生から大人までを読者対象とする。21世紀に生きる現代人に贈る、本格的伝記文学。
単に偉人の業績を綴った記録ではなく、激しく生きた人間自身のドキュメント。

聖女の条件

万能の聖母マリアと
不可能の聖女リタ
 竹下 節子/著 中央公
論新社
2004.11
(内容(「BOOK」データベースより))聖母マリアと弱者の救済者として信仰を集めるリタを基軸に、ジャンヌ・ダルク、マザー・テレサなど中世から近現代までの聖女の生涯と奇跡を分析、受容の変遷から人々の癒しの構造を解明する。
出版社からのコメント
 難病治療などの絶望案件や聖母マリアには畏れ多くて頼みにくい夫婦の不和、同性愛、家庭内暴力、子供の不登校・非行について救済者として信仰を集めている聖女リタ(不可能を可能としてくれそうな期待から不可能の聖女と呼ばれる)に注目しつつ、中世から近現代までの様々な聖女の生涯と奇蹟を比較分析、受容の変遷から人々の癒しの構造を探る本です。 聖女リタ(1377~1457)について紹介します。イタリア・アッシジ近郊ロカポレナ生まれ。既婚者・経産婦という聖女のなかでは珍しい存在。粗暴な夫と子供に悩み、その後修道院に入る。額に聖痕を受け薔薇の奇蹟、葡萄の奇蹟を起こしたとされる。ヨハネ・パウロ二世も、聖アントニウスと並び最も人気のある聖人と認めているほどである。2000年の大聖年には550年ぶりにリタの遺骸をヴァチカンに呼び寄せた。

本書には以下のようなたくさんの聖女は登場します。 聖マリア・ゴレッティ、福女ラウラ・ビクーニャ(聖処女として――第二章) カトリーヌ・ラブレー、聖ベルデナッド (近現代の聖女として――第三章) ジャンヌ・ダルク、リジューの聖テレーズ (桜型の聖女として――第七章) マザー・テレサ、シスター・エマニュエル(薔薇型の聖女として――第七章)ほか多数
ほかにルルド、カスシアをはじめファティマ、メジュゴリエ、秋田、ナジュなど著者が巡礼地を歩きながら思索した論考が魅力です。

ジャンヌ・ダルクと女戦士たち

別冊歴史読本(30)
 安達 正勝、他 新人物
往来社
2006.02
(序)銀幕のジャンヌ・ダルクたち 名女優が演じた奇跡の少女
第一部 ジャンヌ・ダルク19年の生涯 安達 正勝
特集記事 列聖された女たち     森 実与子
第二部 ジャンヌ・ダルク7つの謎  福本 秀子
第三部 異彩を放った女戦士たち   森 実与子
多様な視点からの記述と豊富な図版でジャンヌのあらゆる側面に触れることが出来る。
第三部では、女傑とよばれた女性として、モンパシエ嬢、ヘンリー六世妃マーガレット、ジャンヌ・ド・ベルヴィル(女海賊)、シャルロット・コルデ(仏革命の乙女)、カテリーナ・スフォルツァ(中世イタリア一の女傑)等が紹介されている。



Jeanne d'Arc を 題材とした物語小説

   書名 タイトル     著 者   出版事項   概要  
マーク・トウェインの   
   ジャンヌ・ダルク  
(1896)
Mark Twain   
マーク・トウェイン/著
大久保博/訳
角川書店
1996.8
(副題)ジャンヌ・ダルクについての個人的回想
Personal recollections of Joan of Arc. (Volume 1., Volume 2.) の 翻訳
出版当初(1895 - 1896,月刊誌への連載)は、著者名は匿名とされ、ジャンヌの従者を務めた2歳年長の幼馴染みルイ・デ・コントの回想記が発見され、それを英訳した体裁で出版されていた。
※ これだけの優れた作品が百年たってようやく本邦初訳とは驚いた。抒情豊かで著者のジャンヌへの愛情を深く感じられる。  第三部では、所謂「処刑裁判」の様子が詳しく語られる。たった一人で審判団に立ち向かうジャンヌは健気で感動的。そして陰謀によって罠に落とされるジャンヌは哀れであり、悲憤と涙を誘う。




ジャンヌ・ダルク暗殺
(改題:『聖女ジャンヌと娼婦ジャンヌ』)
藤本ひとみ/著 講談社
2001.11
聖処女ジャンヌをめぐる野望と陰謀のドラマ。フランス救国の乙女ジャンヌ・ダルクの陰で活躍する娼婦ジャンヌ。激動の時代に生きた二人のジャンヌの運命をドラマチックに描く歴史長篇小説。『小説現代』連載を単行本化。【追記】2006年1月改題し文庫化されている(新潮文庫)。

傭兵ピエール 佐藤賢一/著 集英社
1996.2
(集英社文庫版(上・下) 1999.2 )
(wikipediaより)略奪・人身売買と悪事の限りを尽くしていた傭兵ピエールは、救国の乙女ラ・ピュセルことジャンヌ・ダルクとの出会いを通し人間性を取り戻してゆく。( 2003年、宝塚歌劇団宙組によって舞台化 )
※ 痛快! 傭兵の頭目のピエールは、腕が立つが女子供にめっぽう弱い。そんな彼が純真な(世間知らず)のジャンヌと出会って変わっていく姿を彼の内面から描く、云わばビルドゥングスロマン(Bildungsroman)。政治情勢に翻弄される様子も描きこまれている。ジャンヌが火刑から脱して秘密裡にではあるものの生き延びるのでなんだか嬉しい!

ジャンヌ・ダルクまたはロメ 佐藤賢一/著 講談社
2004.2
短編集 (講談社文庫版 2006.2 )
【目次】ジャンヌ・ダルクまたはロメ 戦争契約書 ルーアン エッセ・エス ヴェロッキオ親方 技師 ヴォラーレ
ジャンヌ・ダルクの大成功に嫉妬する宮廷の実力者ジョルジュは、ジャンヌの追落しをめざして悪戦苦闘するのだが…。表題作等、計7篇を収録した西洋歴史短篇集。
※ 表題作は、悪名高い宮廷侍従長ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユがジャンヌの正体を暴こうとして最後に辿りついた真実(ジャンヌの異説)を解き明かしてくれる。そして忘恩の徒シャルルの態度に暗澹となるトレモイユが印象的。「ルーアン」:若き神学僧はジャンヌの裁判に列席、やがてジャンヌに心打たれ救い出そうとするが・・・。

叙事詩『ジャンヌ・ダルク』
Joan of Arc: An Epic Poem
(1796)
Robert Southey
ロバート・サウジー/著
1796 初版
1798 改稿
1806 改稿
叙事詩 Joan of Arc: An Epic Poem (1798) 
(2010/10/3(日) - 2012/01/29(日) ブログにて、対訳連載完(1798年版) by cygnus_odile
 ⇒ 拙訳縦書き版をサイトに掲載

※ 他に、邦訳文献は見当たらないのです。
 ジャンヌを敵としてきた英国人作家による初のジャンヌの肯定的な作品。ランスでのシャルル戴冠までを描いた長大な叙事詩作品。
 最初の刊行当時はサウジーはフランス革命のシンパであり、ジャンヌに仮託して民衆主義を主張したとも言われている。  (シェイクスピアの 史劇「ヘンリー六世 第1部」(1589)などでは、乙女ジャンヌ(ジョーン、Joan la Pucelle)は魔女扱いだ!)





聖女ジョウン
Saint Joan (1923)
George Bernard Shaw
バーナード・ショー/著
岩波書店
1932

 他 
戯曲 Saint Joan (1924) ※ノーベル文学賞受賞作品
 邦訳:
『聖女ヂョウン』 野上豊一郎訳、 岩波文庫 1932(昭和7)
『聖女ジョウン』中川龍一・小田島雄志訳、「ショー名作集」(白水社、1966)*所収、1987.1 再刊
『聖女ジャンヌ・ダーク』福田恒存、松原正訳、新潮社、昭38.12.05  「福田恒存翻訳全集第八巻」(文藝春秋、1993)には、『聖女ジャンヌ・ダルク』と改題し福田恒存訳として所収
  → 概略:http://www.jeanne-darc.info/p_multimedia/theater/0_shaw/shaw.html
※ 最後の(既に霊となっている)ジャンヌの一言:
"O God that madest this beautiful earth, when will it be ready to receive Thy saints? How long, O Lord, how long ?"
「この美しい地上をお造りになった神様、いつになったらこの地上は貴方の聖者たちを受け入れるようになるのでしょう? 一体、主よ、一体いつまで待てばいいのかしら?」




ひばり
L'Alouette (1952)
Jean Anouilh
ジャン・アヌイ/著
岩切 正一郎/訳
早川書房
2007.9
戯曲 L'Alouette (『ひばり』、英語では、"The Lark")
ジャン・アヌイ (1) ひばり ハヤカワ演劇文庫 11: 岩切 正一郎による新訳
※ ジャンヌを、天を自由に飛ぶ雲雀になぞらえたタイトル。
内容(「BOOK」データベースより)
裁判が始まり、一人の娘の生涯が演じられる。無邪気な農家の娘ジャンヌは祖国を救えという再三の“声”に遂に立ち上がる。屈強な兵士を巧みに説得、軍勢を率いてオルレアンをイギリス軍の攻囲から解放し、王太子をシャルル七世として戴冠させたのだ。だが、悪魔の声に従った異端者と裁かれ、ジャンヌは一度は屈するが…。自分が自分であるため自らの運命を選び取り、凛々しく気高く生きぬいた人間の姿を描く不朽の名作。
旧訳:鈴木力衛訳、「アヌイ作品集1」1957 所収/「アンチゴーヌ -アヌイ名作集」1988.8 所収、白水社




ジャンヌ・ダルクの愛の秘義
(1910)
Charles Péguy
シャルル・ペギー/著
岳野 慶作/訳
中央出版社
1984.9
Le Mystère de la charité de Jeanne d'Arc (1910) の翻訳。
島朝夫による別訳「・・・の愛の神秘」(1978)あり。
著者シャルル・ペギーには、処女作となる三幕劇作品 『ジャンヌ ・ダルク』(1897)もある。
※ 故郷ドンレミ村で神に祈るジャンヌ(ジャネット、まだ十三歳の時)と、年下の幼馴染オーヴィエット、年上の修道女ジェルヴェーズ各々との対話。

ヘンリー六世
    全三部 (1591)
William Shakespeare
ウィリアム・シェイクスピア/著
松岡 和子 /訳
筑摩書房
2009.10
Henry VI (1591) (Part1-3)の新訳。ちくま文庫 シェイクスピア全集 19
歴史劇、第1部にて百年戦争が語られ、フランスでの攻防にジャンヌダルクらが活躍している。
史実と全く異なる点など多いが、元気で雄々しいジャンヌの活躍ぶり(シャルル王と剣を交えたり、ルーアンに変装して忍び込んだり)が痛快でもある。
第一部の最後の最後になって、悪霊に呼び掛けているのは、ちょっと残念。





【 以下は 雑多な リ ン ク メ モ 書 き 】

Ditié de Jehanne d'Arc (ジャンヌダルク讃歌、1429)   by Christine de Pisan (1364-1431)
   --->  French with English Translation
   --->  another English Translation
※ フランス宮廷に仕えていたヴェネツィア出身の老いたる女流詩人クリスティーヌ・ド・ピザンは、シャルル王太子がパリを追われた折りに、パリ近郊 ポワシーの修道院に避難して隠棲していたが、ジャンヌのオルレアン解放(6月8日)とシャルル7世のランスに於ける戴冠(7月17日)を伝え聞いて、筆を執った長編の詩。熱に浮かされたように(狂喜乱舞して?)フランス勢の勝利を祝い、ジャンヌを讃えている。

中世文献のコーナー  ← Jeanne 文献まとめサイト を 見つけた。

「オルレアンの聖少女」 (                )  Jeanne の生涯を簡潔に紹介する連載ブログ記事 by オールドパッション 氏

ネットで読める 創作 など 】
― 詩 ― ジャンヌダルクに捧げる  by 都環咲耶子氏
空想小説 ― 「虜囚との対話」(1/2)   (2/2)  by cygnus_odile

DARC ― 全てを凌駕するもの written by BLUEMOON    
  ・・・ online 二次創作小説( Neon Genesis Evangelion & Jeanne la Pucelle をモチーフにした 感動の大巨編、完結まで読めないのが残念

ジャンヌ@安彦良和 --- ( All Color Story Comics ) /日本放送出版協会、愛蔵版 2002/03
 内容(「MARC」データベースより)
 奇跡の少女ジャンヌ・ダルクが火焙りに処せられてから10年。ジャンヌに憧れる少女エミリーは、ジャンヌの幻に導かれ彼女の跡を辿るかのように、人と歴史の過酷な宿命に巻き込まれ……。歴史ファンタジー巨篇。

堀北真希 初舞台・初主演 舞台「ジャンヌ・ダルク」オフィシャルサイト
     2010/11/30 - 12/19 東京:赤坂ACTシアター; 12/24 - 28 大阪:梅田芸術劇場
     世間の注目を集めた話題の舞台、100万人超を動員。 2011.5.18 DVD 舞台「ジャンヌダルク」発売予定

JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク) | プレイステーション® オフィシャルサイト    ・・・PSP用のRPG( ゲーム機は持ってないので未体験
       → こんなの (on youtube.com) らしい。

[PDF] ジャンヌ・ダルク処刑裁判と文学作品 : 少女の「裏切られた遺言」
   中里まき子 著 - 2009 / 研究論文 (岩手大学)

瀬戸内のジャンヌ・ダルク:大祝鶴姫 - 伊予国、大三島 大山祗(おおやまづみ)神社の大宮司の娘

  『つる姫奮戦』 黒髪の太刀 ― 戦国姫武者列伝 (文春文庫、「女甲冑録」改題)、東郷 隆/著 所収 (→ 購入、読了)
  海と女と鎧―瀬戸内のジャンヌ・ダルク (1966年)、三島 安精/著
  ミュージカル「鶴姫伝説-瀬戸内のジャンヌ・ダルク-」坊っちゃん劇場公演 2009年4月~2010年3月
  http://ja.wikipedia.org/wiki/鶴姫_(大三島)
  雑誌:一個人 保存版特集「戦国の姫君を歩く」2011年1月号 (2010.11.26 発売) (→  既読、所蔵)
     第三部 合戦で奮闘する姫君
        関東・忍城の姫君      甲斐姫 石田光成に立ち向かい、城を守った美しき姫武者
        瀬戸内のジャンヌ・ダルク  鶴姫  大内水軍を二度撃退した大三島・大山祗神社の戦士
        城を守り、敵に立ち向かった美女たちの記録   勇敢に戦った武闘派の姫君たち

  大三島の鶴姫さま   ―― 鳳山氏のブログ記事
  紅草子 ― 罪 ―  ―― 紅坂氏の創作短編小説

( cygnus_odile / since 2011-01-09 )
【 履 歴 】
2013-05-22(Wed) 箕作元八著 西洋史話(1915)をリストに追加。(同著者の「西洋史新話、第七冊 オルレヤンの乙女」へのリンクも追記)
2013-05-22(Wed) 悲劇 『オルレアンの少女(をとめ)』 - 縦書きWebテキスト版へのリンクを追記。
2013-05-22(Wed) 「悲劇:オルレアンの少女」藤澤古雪訳のリンク先修正(直接デジタル図書へ飛ぶようにしました。)
2013-03-02(Sat) シラー著「悲劇:オルレアンの少女」藤澤古雪訳読了。
2013-03-02(Sat) 新人物往来社編、別冊歴史読本(30)「ジャンヌ・ダルクと戦う戦士たち」読了、リストに追加。
2012-02-27(Mon) 「ヘンリー六世」松岡 和子 /訳読了、リストに追加。
2012-02-16(Wed) 「ジャンヌを旅する」「ジャンヌ・ダルクとその時代」リストに追加。
2012-02-08(Wed) 文献リストの読了状況を更新。アヌイ著「ひばり」、「ジャンヌ・ダルク、誰?」読了
2011-11-02(Wed) 文献リストの読了状況を更新。
2011-10-31(Mon) 文献リストの読了状況を更新。
2011-04-13(Wed) 文献リストに「聖女の条件 万能の聖母マリアと不可能の聖女リタ」竹下 節子/著 中央公論新社[読了]追記。
2011-01-27(Thu) アナトオル・フランス/著「ジャンヌ・ダルクの生涯」(吉江孤雁/訳)読書準備、近代デジタルライブラリーからpdfダウンロード完了。
2011-01-26(Wed) 文献リストに「ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女」竹下 節子/著 講談社現代新書[未読]追記。
2011-01-25(Tue) 文献リストに「新装 世界の伝記 第19巻 ジャンヌ=ダルク」榊原 晃三/著 [未読]追記。
2011-01-25(Tue) Jeanne d'Arc 関連サイトのトップレベルドメインが変更になっていた(http://www.jeanne-darc.dk → http://www.jeanne-darc.info)ので、参照リンク貼り直し。
2011-01-24(Mon) 「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」読了。短編集であってジャンヌ関連は表題作と「ルーアン」の二作品。表題作では、宮廷の実力者(侍従長)であるジョルジュ・ド・ラ・トレモイユがジャンヌを蹴落とそうと調査を進めるうちに、同著者の「傭兵ピエール」にまつわる政界の裏工作の謎に辿りついている。
2011-01-21(Fri) 「マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク」再読了。著者は愛情を込めてジャンヌを描き、処刑裁判の様子も詳しく語られている。小説としてはお薦めである。
2011-01-19 講談社火の鳥伝記文庫「ジャンヌ・ダルク ─ フランスを救った少女」読了。手軽に読める伝記資料という点でGood。
2011-01-19 「ジャンヌ・ダルク、誰?」(未読)を文献リストに追記(未読)。「ジャンヌ・ダルクの愛の秘義」(未読)を小説リストに追記
2011-01-18 「傭兵ピエール」読了。世間知らず(おぼこ)で純真な乙女ジャンヌに出会った傭兵稼業のピエールが変わっていく姿をその内面から描いた小説だった。脚色もあるが彼等を取り巻く政治情勢なども書き込まれていて、どんでん返しも面白い。
2011-01-14 『聖ジャンヌ・ダルクの裁判』(1903, 英文資料)、ペルヌー&クラン共著「ジャyンヌ・ダルク」をリストに追記、その他細々とリンクめもに追加掲載。
2011-01-13 丘の人(わらび山人)著「勇ましき少女」読了。読み物としては面白い。敵将に戀して佛力の加護を失った お光 が慫慂と死に臨む姿哀れ也。
2011-01-12 アナトール・フランス著の「ジャンヌ・ダルク」吉江孤雁訳(大正6)を追加。Schiller の原典、英訳へのリンク付加。
2011-01-11 ソニー・マガジンズ社の書籍情報2冊追記。
2011-01-10 東郷 隆/著 「黒髪の太刀」(『つる姫奮戦』) 文春文庫購入。近日読書予定。 → 1/13 読了
2011-01-10 講談社火の鳥伝記文庫「ジャンヌ・ダルク ─ フランスを救った少女」追記。図書館で見つけて借りてきた。近日読書予定。
2011-01-10 「ジャンヌ・ダルク ─ 失われた真実」一応読了。