全国大会を終えて 〜感謝と新たなる決意〜

         ラグビー部 監督 浅井邦昭
                              
ノーサイドの瞬間、第1グラウンドのメインスタンドから洩れた大きな溜め息。選手達は持てる力を充分に発揮し見ていた人たちと共に大きな感動を分かち合えたと思う。応援スタンドからも「よくやった」という声を数多くかけていただいた。
 私も持てる力は充分出せた試合だと思っている。チームは今季最高のゲームを最高の大舞台で「北斗らしさ」を表現しラストゲームを締めくくることができた。
 私はその結果として17対17でノーサイドを迎えていたと今もって確信している。 
 双方互角という考えに全く変わりはない。その根拠はラストプレーでの相手のトライに対し、北斗プレーヤー達が一斉にレフリーに反応しておりその内容を試合後に聞くと「今のプレーはトライではなくナットリリースザボールです」というものであった。VTRを見直したが自選手の判断は正しいし、当然それによりレフェリングが訂正されることがないことを分かっている選手達でさえもロウオブザゲーム・ラグビーの精神に反してでもレフェリーにアピールしたのは全国大会1勝に全てを懸けていたからである。
 両チームの持ち味を出しながらもその一瞬で起こるターンオーバーからの得点経過の流れの中で、後半30分が過ぎ、インジュアリータイム1分のラストワンプレーはゲームの一番の山場であり、レフェリーも一番の見せ場であったろう、そのゴール前でボールを完全に見失い、ノットリリースザボールで匍匐前進しゴールラインを割ったプレーのボールを再発見してのトライ。観客・レフェリー・チームにとって最悪の瞬間であり後味の悪いノーサイドとなったことは3年間をこの試合に懸けてきた選手・チーム関係者であれば今もって残念なことである。
 呆然とグラウンドを引き揚げてきた選手達はロッカールームに戻り泣いた。次戦がないという事実と、このチームでもう戦えないことに3年生は泣いた。1,2年生は3年生への感謝と自分達はこんな悔しい負け方をしたくない思いで泣いた。みんなが悔しくて悲しくて泣いた。ただただ泣いた。私達スタッフも泣いた。泣いて泣いて泣いた。今でも思い出すと泣けてくる。
 渡辺同窓会会長、蓑口OB会長、橋本校長をはじめ、父母会、OB、地元の北斗ファンと多くの関係者から熱く大きな歓声をいただきました。そして最も熱い歓声、涙を流されたのは柳沢会長はじめ父母の会のお父さんお母さんのたくさんの熱い涙であり、お父さん、お母さん達の声は選手の胸に響き、そして花園第一グラウンド中にも響き渡っていました。
 父母の会の寛大なご理解、ご協力がなければ為し得なかった全国大会出場です。3年生の父母会の皆様ありがとうございました。1,2年生の父母会の皆様これからもお願いいたします。
 チーム目標の「チャレンジする」「何事も謙虚に」「見ている人たちに感動を与えられるラグビー」それに加えられなかった「全国大会1勝」。このことを忘れず次に繋げていきます。
 新しいチームは始動して半月が経ちます。今年のチーム目標は「連覇」。全国的にみると新人戦が展開されている地域も多く、北斗も連覇に向け雪上での実践的な動きを始めています。
 83回大会の大敗、昨年の惜敗をホップ・ステップとするならば、次回は勝つことに自信を持てるジャンプの年とし伝統のランニングラグビーに今年もチャレンジ・ファイトした勇気を持った「2006北斗ラグビー」で臨みます。
 全国大会直前合宿から宮井国夫様はじめ、たくさんの「とどの実」の関係者の方からのお差し入れありがとうございました。
 応援してくださった皆様、今後とも北斗ラグビー部を暖かく見守っていただけますよう一層の努力をいたします。ご指導をよろしくお願いします。

全道を終えて全国に向ける (11月14日up)

  函館市根崎ラグビー場において北海道高校ラグビー南北選手権大会が終了してから1ヶ月が経ちました。道内はもとより全国からもたくさんの応援に駆けつけてくださりありがとうございました。
 暴風雨の中の決勝戦。モールからトライを奪うがそこからは美幌の鋭い出足に思うように攻撃が出来ず厳しい試合となりました。
 今シーズン、選手達はディフェンスをチームテーマにし「自分たちが何点取ろうが、相手に点を与えないディフェンス力を身につける。」と練習、ミーティングの中で何度も確認してきました。
 春のパワーリーグ終了から北海道選抜大会までの2ヶ月間、なかなかチーム力が上がらなかった時期も「強み」のディフェンスを軸にした練習に立ち戻れたことがチーム力を取り戻せました。ゴール前の粘りはこの時に身についたと思います。
 今大会をディフェンスで勝利できたことは全国大会へ向けて大きな自信となりましたが課題も多くあり新たなスタートが始まっています。
 花園は「北海道代表であることを肝に銘じ勝負にこだわること」「ラグビーファンと感動を分かち合える熱い試合を全国大会で展開しよう」この二つに今シーズンの全てを凝縮し残る一ケ月半練習に集中していきます。

 今後とも応援をよろしくお願いします。

謙虚さとチャレンジャー精神を忘れずに

                                浅 井 邦 昭

 今年もオホーツクパワーリーグ期間中、グラウンドに足を運ばれてチームを問わず、選手のワンプレーに熱い声援をくださったラグビーファンの皆様、保護者の方々には心より感謝申し上げます。報道機関等でもたくさんの観客が河川敷スタンドを埋め、大会としても大変に盛り上がりました。春シーズンを終えチームを振り返った感想は、日々選手が成長し続けているということ、これは選手がラグビーに対して真剣に取り組み、今まで以上に悩み、考えている姿を間近で見て思うところです。
 ただし選手が考え工夫し自分たちのチームをつくる、という点では与えられる練習に慣れ、悩んだり考えたりという部分が後手となり、ゲーム中、一度崩れたら修正できないまま試合を終えてしまうなど、選手の淡泊な気持ちをどう引き出すかが、顧問とコーチ陣のミーティングの中心ともなっていました。津別町の強化・普及講習会後の懇親会で、愛知県・千種高校の刀根先生と話をする中で、適切なアドバイスをいただきました。大まかな点で刀根先生は練習内容も含め、今以上にあらゆる場面を選手に考えさせること、そして選手を信じること、しかし任せきりにしないこと、そして選手と考えること。目標を決めたらそこにお互い妥協はしないこと、と。改めて私自身が選手とどうかかわりを持つかを見直すよい機会となりました。
 3月の末、関東合宿をスタートし昨日までの春のシーズンとなった訳ですが、この約2ヶ月間のチームの目標は、新しいチームスタイルの確立。今のプレーに新しいオプションを織りまぜながらチームの総合力をアップさせ、パワーリーグで優勝をするということでした。
 東京では本郷、常総学院とゲーム中心で結果もよく、チームの手応えを感じながらも怪我に泣く合宿となりました。更には今年からGW前半の津別での強化、普及講習会の内容も更にボリューム豊富となり、後半は小樽潮陵が北見合宿をしてくれる中、緑陵との三つどもえのゲームなど、選手は身体も心も安まらず、しんどい時期でしたが試合経験の少なかった2年生は多くゲームを経験し、チーム全体としても何とか試合をしているという現状でしたが、そこに危機感を持ち、結果、精神的タフさを養えたいい時期だったとも思います。連休が明け、怪我人も多い中、ミーティングの中で今をどう乗り越えるかを話し合いました。練習の内容も選手が考えて足りなければアップをした結果、この一ケ月の練習の姿勢・雰囲気が変わってきたことを選手達も感じているようです。
 部員達で繋いで勝ち取ったパワーリーグ。上位大会出場権を得たということだけではなく、この優勝には重みを感じています。選手が初めて一つにまとまり、チームとして戦えた大会です。ミスも山ほどありましたがそれを上回る大きな収穫ある春でした。何とか勝てるだろう、これが昨年の全道新人戦終了後にあったチームの雰囲気。OB戦で叩かれ、関東合宿で十分な手応えを感じながらなかなか結果を出せなかった春のシーズン。それはなぜなのか?を選手が感じつつあるという期待感。苦しみながら自分たちで手を伸ばし、届かなくて更に手を伸ばしてという、泥臭く激しく、がむしゃらにという姿勢を大切にし、選抜大会・夏合宿へと一気に加速させて行きたく私どもも気を引き締めて臨みます。
  一層の応援をよろしくお願いいたします。