八戸街道膝栗毛 八戸街道(上り街道)一里塚探索記 参勤交代の道

 

         八戸と鯨 

 

 

→八戸街道膝栗毛のHome

→奥州道中膝栗毛のHome

→羽州街道膝栗毛(青森篇)のHome

 

 現代の鯨漁。八戸太郎。三湖伝説。八戸にかかわる鯨の話。

 

 

 →はじめに

輪行ポタリングと一里塚の関係

 

 

 → 起点奥州道中とは

 

 

→八戸街道とは

 

 

 → 宿場とは

 

 

→ 参考図書

 

 

→ 奥州道中用語索引集         作成中

 

 
→ リンク   
→ ジオログ
→ 更新情報
→ ゲストブック
メール
Yahoo!ジオシティーズ

  

鯨(イルカ)漁

 

 

 鯨の商業捕鯨が禁止されてから久しい。最近では和歌山県太地町のイルカ追い込み漁を隠し撮りしたアメリカの映画が話題になった。

 

 鯨とイルカは実際のところ殆ど同じ動物である。動物学的には分類がいろいろあるのだろうが、鯨でもイルカと大きさがそう変わらないものも居る。

 

 

 犬を食べると聞いて眉をひそめる日本人は多いと思うが、どうやら鯨を食す日本人も海外では同じように見られているようだと感じている人は多いと思う。逆にイルカを食べるとは日本人でも知らない人も多い。

 

 映画で話題の太地町も捕鯨の町。岩手の山田町も。 和歌山県太地町と岩手県山田町の共通点は鯨博物館があること。山田町は「鯨と海の科学館」。3月末まで冬期休館のようだが。一方太地町はズバリ「鯨の博物館」。

 

 鯨漁だが、静岡県の一部ではスーパーでイルカの肉が日常的に販売されているらしい。皮付きだそうで生前をイメージさせるためちょっと食欲がわかない。蓄積された有害物質の心配もある。 。それにしても今時鯨肉を進んで食べたい人って居るのだろうか?どうも牛や豚を食べられない人の代用品だったというイメージが強いのだが。  

 

 いずれにせよここは捕鯨の是非を論じる場所ではない。かつては生活のために鯨を食していた。それも縄文時代から。その鯨の歴史と伝承について調べて行きたい。

 

  

 1. ホッキョククジラ、 2. シャチ、 3. セミクジラ、 4. マッコウクジラ、 5. イッカク、 6. シロナガスクジラ、 7. ナガスクジラ、 8. シロイルカ [W]

 

 

 

鯨肉。昔はこれの冷凍を購入してきて食していた。現在ではかなり高価。

 

 

 

 

八戸太郎

  

 

 

 

 青森県八戸市には「八戸太郎」の伝説がある。ここで言う「太郎」は大鯨で鰯を追って八戸へやってくるため、漁師は鰯の大漁をもたらす生き物として敬っていたという。

 

 「八戸太郎」は元々熊野沖にいた大鯨だという。「熊野」は世界遺産で有名な和歌山県で太地町もある。熊野出身なのに八戸太郎とは少しつじつまが合わないが、どちらも昔から鯨が集まる場所で漁師同士の交流もあったのかも知れない。

 

 八戸太郎はある時熊野に帰ったが、そこで銛を突かれ瀕死の状態で八戸へ帰ってきたという。そしてこの地で息絶え鯨石となった。その場所が蕪島近くの西ノ宮神社だという。

 

 西ノ宮神社はマリエントという八戸市水産館の近くで、八戸太郎の今の姿という鯨石がある。また、蕪島の「蕪」も「鯨」に因むという意見もある。かつては打ち上げられる鯨も多かったという。

 

 ところで大型のひげ鯨はオキアミを食べるため、鰯を追ってくるのはおかしいのだが歯鯨(はくじら)は魚を食べるため八戸太郎も意外と小型だったかも知れない。昔話では「大鯨」だが。

 

 ちなみにひげ鯨が一般の「鯨」のイメージに近い。歯鯨はどちらかといえば「イルカ」といったほうが良いかもしれない。体長4m以下をイルカとする分類もあるようだ。いずれ八戸太郎は豊漁の神となり今に至る。

  

鯨。

 

 

 

イルカ。

 

 

 

 

三湖伝説

  

 

 また、青森県秋田県には「八の太郎」伝説というものがある。別名十和田湖伝説とも呼ばれるがなにやら鯨の「八戸太郎」との類似性が見受けられる。こちらは大蛇だが。

 

 この伝説は三湖伝説ともいうが主人公も「八郎太郎」等の別名がある。仲間のイワナを食べた八の太郎が蛇(又は竜)になり十和田湖をつくったというもの。彼は元々八戸に住んでいたという。

 

 十和田に棲み付いていた八の太郎は「南祖坊」という男に戦いを挑まれ敗れて秋田に逃亡する。そこでつくった湖が八郎潟。次の登場人物が田沢湖辰子姫。彼女は美貌におぼれ罰的に竜にされる。

 

 八郎太郎(八の太郎)と田沢湖をつくった辰子姫が結ばれてめでたしめでたし。八郎潟が干拓されてからは常に田沢湖に二人居るという。ここまでくると伝説ではなく昭和の話だ。

 

 書くのも恥ずかしくなるくらい荒唐無稽な話だがともかく八戸と八郎潟には遠からぬ縁があるようである。そして南祖坊は熊野で修行した僧で、鯨つながりで遠い和歌山との縁も見えてくる。

 

 十和田伝説で南祖坊と八の太郎が戦う描写は十和田山の噴火(915)を暗示しているとの説もある。すると鯨の八戸太郎の話もその頃には既に語られていた可能性がある。

 

 三湖伝説と類似の話は岩手の岩手山、早池峰山、姫神山に関する伝説のように各地に所在する。それにしても何故八戸なのかが疑問である。田沢湖、八郎潟と特別な交流があったとは思えない。

  

十和田湖。

 

 

 

田沢湖と辰子姫の像。

 

 

 

 

 

 八戸と鯨漁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イルカと鯨

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTOPへ/八戸街道膝栗毛のHomeへ/