舞台囃子について

 大町の舞台囃子は、京都祇園祭りの系統をくむ由緒ある囃子で、古式ゆかしい流鏑馬の神事と一つの祭りに解け合ったのはいつ頃のことなのかはっきりした記録伝承はない。しかし大町で舞台囃子が始まったのはおそらく江戸末期から明治の初年、流鏑馬をにぎやかにするため取り入れられ、明治の半ばころ若一王子神社の境内に八坂神社が移転されてから、ますます一体化の度合いを深めたのではないかと推測されている。
 各町によって多少の違いはあるものの、信濃大町の舞台囃子の曲調は大きく分類すると@主に奉納時に奏上される「奉納囃子(本囃子)」A舞台曳行道中に奏上される「道中囃子」B民謡や端唄を起源とする「雑囃子」の3つに分類される。
 現在大黒町に伝承されている曲は以下の十三曲である。

本囃子(奉納囃子)
ちんつん(道中囃子)
たずえもん(道中囃子)
新囃子
農兵節
春雨
石堂丸
金比羅
一話も身上
竹雀
数え歌
チャンチャンレーツ
木曽節

お囃子の和楽器について

「篠笛」
大黒町篠笛の調律を分析
過去の勉強会による成果から古典調六穴六本調子にかなり近いと言われていましたが現在流通している古典調六穴六本調子笛と比較すると
@太さが細い
A管長は全長41センチ前後とほぼ同一
B唄口位置はほぼ同一
C穴位置については 一穴はほぼ同一であるが
 二〜六穴については等間隔であるが間隔が順次長くなっている
調律がどの程度なのかピッチチューナーにて測定
  一二三四五六:◯空:●押(代表的な指運)
 呂●●◯●◯◯  710ヘルツ前後
 呂●◯◯●◯◯  802ヘルツ前後
 甲●●●●●●  880ヘルツ前後
 甲●●●●●◯ 1060ヘルツ前後
 甲●●●●◯◯ 1160ヘルツ前後
 甲●●●◯●◯ 1250ヘルツ前後
 甲●●◯●◯◯ 1390ヘルツ前後
 甲●◯◯●◯◯ 1580ヘルツ前後
大甲◯●●●◯◯ 1875ヘルツ前後
※呂・甲・大甲の分類は実際の篠笛調子とは違う可能性があります
「大皮」
「鼓」
「鉦」
「締太鼓」
「太鼓」