参議院選挙は7月22日(日)です
僕は、05年総選挙の争点は、まやかしの郵政民営化ではなく、政官業癒着の自民党政権をこのまま存続させていいのか、だと指摘してきました。しかし、国民は自民党政権を選択しました。僕は、このつけは国民自身に降りかかってくるのではないかと慨嘆しています。
国家の最も重要な本質的要素は、教育、安保、税です。しかし、自民党政権はこの最重要事項にほとんど手をつけることができません。なぜか。それは、自民党の基本は55年体制から続く富の分配政治であり、そのため自民党の本質は利権政治の温床を支持母体とした政官業癒着政治だからです。1960〜1980年代の高度経済成長期なら、自民党のこのような政治体質が日本にとってプラスになった面はたくさんあったでしょう。しかし、1990年の冷戦終結を機に、日本の高度経済成長期は終わりました。したがって、現在の日本は、分配するパイが限られている時代です。時代が変わったのに、旧態依然とした自民党の政治手法を用いると、必ず結果的に弱肉強食の社会になります。なぜなら、富は旧態依然の強いものだけに分配されるからです。これでは、日本の社会規範が崩壊するのは目に見えています。また、異なる考え方のベースを持った自公連立政権では、この最も重要な国家の本質的要素を論議すると、権力を維持するために繋がっている連立関係が崩壊してしまいます。だから、自公連立政権ではまともに論議することができません。各種選挙の際、公明党の必要性が高まれば高まるほど、論議を尽くすことができなくなるのです。
また、日本の建設業就業者数は約650万人ですが、これは労働人口の約1割であり、その家族、さらに日雇い労働者も含めると、日本の有権者数の1割を越えることになります。自民党は田中角栄元首相が作り出した、建設業関係者からの票を目当てとする箱物政治から未だに脱却することができません。なぜなら、双方が癒着体質の構造に陥っており、癒着を断ち切れば共倒れになるからです。ですから、税金を食い物にする癒着構造は、自民党政権が続く限り永遠と繰り返されることになります。
洋の東西を問わず、政治・政権には利権がつきものです。日本の近代政治史を振り返っても、利権で政権は変わってきたといえるでしょう。吉田茂政権で造船疑獄が起きたため鳩山一朗政権が誕生し、田中角栄元首相の金権政治は三木氏の清廉な政治姿勢にとって代わりました。その後、公共事業と国債乱発の時代が続きましたが、その流れを細川非自民連立政権が遮断しました。ところが一年もたたないうちに、55年体制の盟友自民党と社会党は綿密な打ち合わせをして政権を握り、旧来型の自民党政治が息を吹き返しました。これを打破するという名目で誕生した小泉政権ですが、僕が上述した自民党の政官業癒着体質は何も変わっていないどころか、小泉改革と称されるものから、新たな利権政治の温床が生まれました。その最たる例はオリックスの宮内氏らが主導した経済財政諮問会議という非民主的権力が提示した数々の利権改革であり、その象徴がライブドアや村上ファンドや日銀の福井総裁といえるでしょう。
旧態依然の自民党利権政治の温床に加え、小泉政権で新たに誕生した利権政治。時代の流れは確実に利権で政権は変わる瞬間に近づいていると思います。
|