超獣機神ダンクーガ
(1985年4月5日〜1985年12月27日 TVシリーズ全38話 TBS系列にて放送)
19XX年、地球は突如ムゲ・ゾルバドス帝国により侵略攻撃を受ける。
世界中の正規軍による必死の抵抗も虚しく、地球が敗北するのは時間の問題であった。
そんな中、宇宙軍士官学校にて卒業間際の訓練を受けていた主人公・藤原忍、同期生の結城沙羅、
その恋人であり士官学校の教官であったシャピロ・キーツも抵抗をすべく出撃する事になる。
戦闘の最中、地球の敗北を悟り戦いを放棄して飛び去ろうとするシャピロ、
そしてシャピロを信じてついて行こうとする沙羅。
敵前逃亡を無視する事の出来ない忍は沙羅を阻止し、シャピロは行方不明となる。
宇宙軍士官学校も壊滅状態になり、忍は沙羅と共にスーパーテクノロジーの最先端
である日本に存在するという特別機構部隊へ配属となる。その名が獣戦機隊である。
イゴール長官によって選ばれた獣戦機隊のメンバーは、
藤原忍、結城沙羅、式部雅人、司馬亮の4人でであった。
獣戦機隊は、葉月博士によって開発された獣戦機を操りムゲ帝国への抵抗を始める。
獣戦機は飛行能力を持つイーグルファイター(モチーフ:鷹)重戦車タイプのビックモス(マンモス)
ランドライガー(ライオン)・ランドクーガー(黒豹)の4体からなり、通常タイプから
搭乗員の怒りが頂点に達すると、それぞれの戦闘機にプログラムされた野獣の本能が目覚め
ビーストタイプに変形することができる。獣そのもの凶暴さで敵にダメージを与えるが、長時間の
使用は搭乗員の精神エネルギーを極端に消耗するものであった。
またヒューマノイドタイプに変形する事により、より細かな動きが出来るようになる。
まったくタイプの違う4人の心が一体となった時、最強のマシーン超獣機神ダンクーガ
(頭部:イーグル、胴部:ビックモス、右足首:ランドライガー、左足首:ランドクーガー)へと最終進化を
遂げる。ビーストタイプが12話、ダンクーガは17話で登場、そして空を飛べるのが33話あたり。
ロボットの進化が珍しく丁寧に書かれている作品である。
それが故に、『ダンクーガ』になった際、大した武器も使わずパンチのみで
今まで苦戦を強いられた敵を倒してしまうという、あの異常なまでの強大なパワーにも
妙に説得力を感じる。
行方不明と思われたシャピロ・キーツはその後敵に寝返り、地球をそして宇宙をも支配する
神にならんと野望を燃やしていた。
そんなシャピロは戦場で沙羅と再会することになる。
沙羅が自分の敵になった事に最初は驚きを見せるが、将来を誓い愛していたはずの沙羅でさえ
過去の事とし亡き者にしようとするシャピロ。
シャピロを愛し、憎み、その狭間で葛藤しながらも必死に戦う沙羅、だが、そんな沙羅を
一緒に戦っていく仲間として本当に信じていいのか疑いを拭いされない忍。
忍・沙羅・シャピロの微妙な三角関係に敵の女参謀であるルーナ・ロッサも加わり
より複雑な(ガンダムシリーズ程でもない、誰にでも理解できる程度・笑)
人間関係が形成される。
シャピロが沙羅に贈った歌を何故か知っている少女ローラ、彼女に一目惚れする雅人。
イゴール長官とアランの親子の確執に自分の父とのそれを重ねる忍。等など青春群像を描きつつも
最後の闘いは近づいていくのであった・・・。ガンダム等のリアルロボットが当たり前の中、世の中の流れに逆らうかのような合体ロットものの登場。
当初、1年の放送予定だったが、おもちゃの販売不振のため打ち切りとなる。
一話完結の単純なストーリではあるが回を重ねる毎によって。
個性あふれるキャラクター達の繰り広げる人間ドラマが物語に深みを持たせ、
一部のファンを魅了した。
突然の打ち切りにより、テレビで描ききれなかった物語を完結させる為に作られた作品が
レ ク イ エ ム
「失われた者たちへの鎮魂歌」 (1986年4月)
である。超獣機神ダンクーガの物語はここで完結したかのように見えたが
声優陣によって「獣戦機隊LIVE」なるものが行われるなど冷めぬ人気を支え続け、
ファンは「ダンクーガ」を忘れる事ができなかった。そして、
音楽集&名場面集で綴られた「獣戦機隊SONGS」 (1986年11月)
オリジナルストーリーである 「GOD BLESS DANCOUGA」 (1987年4月)
「白熱の終章」 (1989年11月〜)
とファンの熱望に答えるかように作品が発表されたのである。
こうして物語は終了したものの「第4次スーパーロボット大戦」でゲーム界にデビューを果たす。
これ以降、スーパーロボット大戦の作品にほぼレギュラー状態?で参戦し続け、
ダンクーガファンを喜ばせ(翻弄?)続け、ファンにとっていつまでも忘れられない、
忘れる事のできない作品となのである。