ANDREA BIANCHI

1925年3月31日、イタリアのローマ生まれ。1972年のサイコロジカルGiallo映画ナイト・チャイルドで(共同)監督・(共同)脚本家デビュー。このAndrea Bianchiと云う人は基本的にソフト・ポルノの専門家ですが、彼の作品の過半数はソフト・ポルノ調の軽い作品なのですが、其の一方で極めてシリアスな秀作も発表しており、柔軟性を持った監督であると云えます。

ナイト・チャイルド (1972年、イタリア=スペイン=UK=USA=ドイツ)
★★★★★★
(a.k.a. CHILD OF THE NIGHT / DER ZEUGE HINTER DER WAND / DIABOLICA MALICIA / DIABOLISCH / LA TUA PRESENZA NUDA / NIGHT CHILD / NIGHT HAIR CHILD / WHAT THE PEEPER SAW)


(STAFFs/CASTs) 共同監督・共同脚本:Andrea Bianchi、共同監督:James Kelley、原案:Eric Kohnke、音楽:Stelvio Cipriani(兼音楽監督)、撮影:Luis CuadradoHarry Waxman、編集:Nicholas Wentworth with Carlo Reali(イタリア版)、主演:Mark Lester(=Marcus)、Britt Ekland(=Elise)、Lili Palmer(=Viorne医学博士)

(STORY) 若きブロンド美女Eliseは妻を亡くした年上作家のPaulと再婚する。そしてPaulの取材旅行中に彼の息子のして12歳の天才少年Marcusと対面するのだが、其のMarcusはさりげなくEliseの乳房に触れると云う行為に出て彼女を当惑させるのだった。それから間もないPaulの帰宅早々から発覚した現金紛失を契機にEliseはMarcusの持ち物検査を始める。そして彼の通う学校の校長と会い、Maucusが病的な文章を書いたり、それ以上に病的な絵画を描いたり、更には動物虐待を行ったりしていることを知った。それから間もなく、パーティーに同席したSophieと云う女性からMarcusの母親Sarahの死に不審な点があることを示唆されるに至ったEliseは益々Marcusに疑惑の眼を向けるようになるのだが、Paulは息子の肩を持って止まず、Eliseは家庭内で孤立していく。そして、女性精神分析医Viorneの許に行ったEliseは其の意外な分析結果を聞くと以前に増して混乱してしまう...
(解説) Andrea Bianchiの(共同)監督・(共同)脚本家デビュー作となったサイコロジカルGiallo映画の傑作であり、Mark Lester(=左上)とBritt Ekland(=右上)の白熱した演技合戦が最大の見所となっていますが、精神分析医役のLili Palmerも緊迫した雰囲気作りに貢献を果たしています。又、Giallo映画音楽界最大の作曲家Stelvio Ciprianiは今回も手堅いGialloテーマ曲を提供して作品を盛り上げていますが、ヒロインが夕食の席で仲の良い父子を前に孤立していく様を巧みに表現した曲は何時に無くエネルギッシュな力作となっています。

NUDE PER L'ASSASSINO (1975年、イタリア)
★★★★☆☆
(a.k.a. ASSASSINO PER FOTOMODELLE / DER GEHEIMNIS VOLLE KILLER / DESNUDA ANTE EL ASESINO / DIE NACHT DER BLANKEN MESSER / NAKED FOR THE ASSASSIN / NUDE X L'ASSASSINO / STRIP NUDE FOR YOUR KILLER)
[イタリア公開:1975年8月]


(STAFFs/CASTs) 監督・原案:Andrea Bianchi、脚本:Massimo Felisatti、音楽:Berto Pisano(兼音楽監督)、撮影:Franco Delli Colli、編集:Francesco Bertuccioli、主演:Edwige Fenech(=Magda Cortis)、Femi Benussi(=Lucia)、Erna Schurer(=Doris)
(STORY) Evelynと云うファッション・モデルの中絶手術に失敗して彼女を殺してしまったJulio De Castelli医師がヘルメット装着の人物に惨殺される。それから一ヵ月後。Albatorosスタジオの写真家にして尻フェティシストCarlo Gunterはプールサイドで見かけた美女Luciaの臀部に惚れ込み、彼女を新人モデルとしてスタジオに売り込む。ところが、それ間もなくGunterの同僚写真家Mario Ferrieriがヘルメット装着の人物によって自宅で惨殺され、其の後にはスタジオの女性オーナーにしてレズビアンのGisellaの許で彼女と喧嘩したLuciaまでもが同じ人物に惨殺されると云う事件が続く。そして、この事態を受けてスタジオの女性アシスタントMagda Cortisと彼女の尻に惚れ込んだGunterと云う珍カップルが独自の捜査に乗り出すのだが...
(解説) LA POLIZIA CHIEDE AIUTO(1974年)の影響をダイレクトに受けて制作された本作はAndrea Bianchiの代表作の1つです。但し、Femi Benussiの臀部に始まりEdwige Fenechの臀部に終わると云う尻フェティ映画である本作は基本的にGialloと云うよりはセクシー・コメディーであり、共に1948年生まれの上記の二大美女を初めとするユーロ美人群が軽快に御色気合戦を繰り広げてくれる為に一般的人気は高いのですが、だからこそGilloとしては弱く、Berto Pisanoによるダラダラ調の音楽も其の弱さに拍車を掛けています。

GIOCHI CARNALI (1983年、イタリア)
★★★★☆☆
(a.k.a. EXCITING LOVE GIRLS)
[イタリア公開:1983年10月]


Sirpa Laneコーナーを参照して下さい。

性夢の館 (1985年、イタリア)
★★☆☆☆☆
(a.k.a. CORA / DOUBLE FACE / MORBOSAMENTE VOSTA)
[イタリア公開:1985年10月]


(STAFFs/CASTs) 監督:Andrea Bianchi、脚本:Piero Regnoli、音楽:Michael Serfran、主演:Karin Schubert(=Cora)、Janet HaleyMarisa Costa
(STORY) 伯爵夫人Coraは性的に内気な女性であり、夫Albertoでさえ其の内気には困り果てていた。ところが其のCoraの許にMichaelと云う見知らぬ男から電話が掛かってきたり、或いは彼女のハンドバックから当人に覚えの無いコンドームが出てくる等の奇妙な出来事が続出するようになったが故にAlbertoは親友にして精神分析医のJulesにCoraの分析を依頼する。そして早速、分析治療を開始したJulesはCoraが「性的に内気な伯爵夫人」と「性欲過多症の売春婦」と云う2つの人格を持っており、先のMichaelなる男は客の1人であることを突き止めて、Albertoに報告するのだった。一方、其の意外な結果を聞いたAlbertoは妻の別人格に会ってみたいと衝動を抱くようになり...
(解説) 冷酷なる瞳 コールド・アイズ・オブ・フィア(1971年)等に出演した人気女優Karin Schubertのハードコア・デビュー作であり、2つの人格を(巧みにとまでは云わずとも)分かりやすく演じ分ける彼女の熱演振りは評価出来るのですが、精神分析学に対する無知とAndrea Bianchiの真面目とも不真面目ともつかない不安定演出(この映画のラストには「お望みならば続編を作ります」と云うトホホな表示が出ます。。。)が作品全体を弱体化している感は否めません。

ギルダ 暗黒街の情婦 (1989年、イタリア)
★★★☆☆☆
(a.k.a. DENGEROUS LOVE: LUST UND BEGIERDE / GILDA / IO GILDA)
[イタリア公開:1989年4月、日本公開:1989年6月]


Pamela Pratiコーナーを参照して下さい。

MASSACRE (1989年、イタリア)
★★★☆☆☆
(a.k.a. ANGEL OF DEATH / DO YOU REMEMBER DR.JEKYLL ? / MASAKRA / MASSACRO / THE MASQUE OF KILLER / THE MASSACRE)


(STAFFs/CASTs) 監修:Lucio Fulci、監督・原案・脚本:Andrea Bianchi、音楽:Luigi Ceccarelli、撮影:Silvana Tessicini、編集:Vincenzo Tomassi、主演:Patrizia Falcone(=Jennifer)、Gino Concari(=Walter)、Maurice Poli(=Frank Brennan)
(STORY) イタリアの田舎町の郊外で売春婦が右手切断の上で斬首されると云う事件が発生し、地元警察の警部Walterらが捜査に乗り出す。同じ頃、現場近くではFrank Brennan監督のホラー映画『DIRTY BLOOD』の制作が進行していたが、ディテールを巡るトラブルも続出し、作業は難航。そこで、Brennanは現役の女性霊媒Ullich夫人をコンサルタントして招くことにする。しかし、其のUllich夫人の活動開始と同時に付近は怪奇現象に見舞われ、先の売春婦殺しの犯人探しの為に当地を訪れていたWalterも巻き添えを喰らうハメに。そして、この一件を契機に、『DIRTY BLOOD』のヒロイン女優JenniferとWalterは知り合い、2人の関係は恋愛にまで発展。しかし、それから間もなく、準ヒロイン役を演じる女優Lisaが惨殺され、更にはUllich夫人までもが惨殺されるに至ると、現地には緊張が走る。其の後になって、遂に犯人と思しき精神病患者が逮捕されると、警察の警戒網は解除される。が、この後にも『DIRTY BLOOD』の関係者らは次々と惨殺されていき、Jenniferにも危機が迫る...
(解説) 1980年代終盤に制作された『Lucio Fulci Presenta』映画シリーズの1本ですが、一見すると判り難く何度も観ているうちにようやく理解出来るようなストーリーをスロー・テンポで演出している上に、噴飯ものの映画論まで登場するので、全体としての出来は良くも悪くもトラッシーと呼称するに相応しいものです。

屋根裏のロリータ (1991年、イタリア)
★★★☆☆☆
(a.k.a. BAMBOLA DI CARNE / FLESHY DOLL / FRESHY DOLL: MISINNOCENCE / MUNECA DE CARNE)

  
(STAFFs/CASTs) 監督:Andrea Bianchi、原作:Oscar Wilde、撮影:Renato Doria、編集:Cesare Bianchini、主演:Sofia Franco(=Lolette)、Pilar Orive(=Jenny)
(STORY) 妻に先立たれた富豪Frankは年下女性Jennyに求婚すると同時に、自らの古城の改修権を譲り渡す。しかし、Frankの一人娘Loletteはこのことを知るや否や強い反発を示し始める。しかし、Frankから予想外に強く叱責されたLoletteは形だけは父親の意向通りにJennyと古城へ向かって、其の改修計画に手を貸すのだった。同時に、Loletteは父親の愛情を取り戻す為の独自計画を以ってJennyを含む周囲を堕落させていき...
(解説) Andrea Bianchi監督がOscar Wildeの原作を基にして御得意のソフトコア世界を描き出した作品です。

ポルノ・グランプリ 乳クィーン (1993年、イタリア)
★★★☆☆☆
(a.k.a. F1レイプ・サーキット 絶頂レース・クィーン / FORMULA 3: I RAGAZZI DELL'AUTODROMO / HOT LAPS)
[イタリア公開:1993年8月、日本公開:1993年10月]


(STAFFs/CASTs) 監督:Andrea Bianchi、共同音楽:Nico Fidenco、撮影:Ron Doria、編集:Cesare Bianchini、主演:Carmen Di Pietro(=Jenny)、Christine Reynolds(=Louise)
(STORY) F3(フォーミュラ3)への参加を目指す青年Frank Carterは或るレース・チームへの加盟を目的に其のリーダー格たるレーサーRoy Hoskinsの許を訪れる。すると、HoskinsのガールフレンドであるJennyを初めとする周囲は歓迎の意を示すものの、Hoskins自身は強い嫌悪感を以ってCarterを追い出してしまう。しかし、其のCarterの才能を見抜いた元レーサーのAlbertは彼にレース参加の機会を提供。そして、この過程に於いてCarterとAlbertの娘Louiseとの間には恋愛感情が芽生えていくが、父Albertを引退に追い遣った事故の記憶から立ち直れないLouiseはCarterのレース参加自体に反対の意を示し、Carterを悩ませる。更に、HoskinsはCarterのスピード力の秘密を探る為に自らのガールフレンドであるJennyの魅力を悪用し始め...
(解説) Andrea Bianchi監督がJoe D'Amato映画のスタッフ/キャストを拝借して制作したソフトコア映画です。

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