JENNY TAMBURI
(a.k.a. ジェニー・タンブリ / LUCIANA DELLA ROBBIA)

1950年代前半生まれ。1970年にSPLENDORI E MISERIE DI MADAME ROYALEを以ってデビュー。キュートな外見を生かした小悪魔的な役を得意とします。最近は女優と云うよりはキャスティング・ディレクターとして活躍中。

IL SORRISO DELLA IENA (1972年、イタリア)
★★★★★★
(a.k.a. A SMILE BEFORE DEATH / HYMYILE...SINA KOULET! / IL SORRISO DELLA JENA / IL SORRISO DELLA LENA / SMILE BEFORE DEATH / SMILES OF GENA)
[イタリア公開:1972年5月]


(STAFFs/CASTs) 監督・共同原案・共同脚本:Silvio Amadio、音楽:Bob Deramont、撮影:Silvano Ippoliti、編集:Francesco Bertuccioli、主演:Jenny Tamburi(=Nancy Emerson)、Silvano Tranquilli(=Marco)、Rosalba Neri(=Gianni)
(STORY) Dorothy Emersonと云う女性資産家が自宅で変死を遂げるものの、現場は内部から鍵の掛かった密室であったことから、彼女は自分で頚動脈を掻っ切ったものと看做される。それから間もない或る日に、Dorothyの娘にして全寮制名門女子校の生徒Nancyが帰宅する。其処で彼女を待っていたのはDorothyの親友にして女性カメラマンGianniであったが、当然のことながら母親の死について深い関心を示すNancyに対してGianniは多くのことを語ろうとはしなかった。それでも、この2人にDorothyの夫(但しNancyの父親には非ずの)Marcoを加えた3人は家族のように暮らし始める。が、或る日の海上で溺れかけたNancyは近くに居たMarcoが自分を助けようとしなかったことを不審に思い、其の思いは彼が自分を殺そうとしたと云う考えに結び付く。そして、改めて母親の死について調査を始めたNancyは其の死体の第一発見者にしてメイドのMagdaから、Dorothyは死んだ晩にMarcoに対して離婚を宣言していたことを知らされる。しかし、其の後に、今度はGianniに毒殺され掛けたNancyはMarcoに助けを求める。一方のMarcoもNancyの圧倒的には魅力には逆らえず、2人は性交するに至る。が、其の頃にはGianniもNancyの魅力の虜になっており、この2人も性交するに至り...
(解説) ALLA RICERCA DEL PIACERE(1972年)Silvio Amadio監督が二重完全犯罪劇(=1つの完全犯罪に基づく別の完全犯罪)の始終を描いた傑作Gialloであると同時に、ジャンル・ベテランのSilvano TranquilliRosalba Neriのコンビを圧倒しても尚余る強烈な個性を発揮して大いに魅せるJenny Tamburiの代表作の1つでもあり、まさに其の彼女の小悪魔的魅力をテーマにしたGialloだけに、音楽もGiallo映画史上全体でも異彩を放つキュート系である他、千変万化を遂げるJenny Tamburiの魅力を表現する為の分割画面(=上)さえも使用されています。

MILANO, MORTE SOSPETTA DI UNA MINORENNE (1975年、イタリア)
★★★☆☆☆
(a.k.a. MORTE SUSPEITA DE UMA ADOLESCENTE / MORTE SUSPETTA DI UNA MINORENNE / SUSPECTED DEATH OF A MINOR / TOO YOUNG TO DIE)
[イタリア公開:1975年8月]


(STAFFs/CASTs) 製作:Luciano Martino、監督・共同脚本:Sergio Martino、音楽:Luciano Michelini、撮影:Giancarlo Ferrando、編集:Raimondo Cruciani、主演:Claudio Cassinelli(=Paolo Germi)、Mel Ferrer(=市警特別捜査本部長)、Jenny Tamburi(=Gloria)、Barbara Magnolfi(=Floriana Goldi)

(STORY) 誘拐事件の相次ぐミラノ市。13歳で叔父のGaudenzioに処女を奪われて以来、2人の親友と共に彼を脅迫して現金を巻き上げている少女Marisa Pesce(=右上)は或る日にサングラスを掛けた男の追跡を受けた挙句の果てに絞殺され掛ける。それでも何とか其の場から何とか逃げ去った彼女は偽名で借りていた安ホテルの一室に入るが、いつの間にか其の部屋に侵入していた例のサングラス男に頚動脈を掻っ切られて殺害されてしまう。そして、この殺人事件は市警のTeti警部補率いる捜査班の担当となるのだが、捜査開始早々からTetiの財布がGianninoと云うチンピラに引っ手繰られるハプニングが。一方、問題のサングラス男と殆ど同時進行でMarisaの跡を付けていた変質者風の中年男Paolo Germiは其のGianninoを半ば脅迫することで助手にする。そして、実業家を名乗ってMarisaの親友の1人Floriana Goldi(=左上)の身体を買う売春契約をでっち上げたGermiは彼女がパンティーの中に隠した現金の行方をGianninoと共同で追跡する。だが、Florianaの向かった先に居たポン引きRaymond Menginiと乱闘するハメになり、結局はMenginiのみならずFlorianaまでも死亡してしまう。この事態を受けて、「生き返ると困る」と云うヘンな理由から2人の死体を「監禁」したGermiはまずGianninoを帰し、次にMenginiがスイスに大量の現金を送っていることを確認すると其の場で昼寝する(^^;。そして、眼を覚ました頃に都合良く遣って来た2人組と銃撃戦を交わしたGermiは彼らから現金袋を奪って(何故か其の場に残っていたGianninoと共に)車に乗り込む。が、次々と交通違反を繰り返す彼らの車は少なからぬ警察車両の追跡を受けるハメに。そして、Gianninoの驚いたことにGermiは躊躇うことなく車を市警本部の駐車場に入れる。実は、Paolo Germiはミラノ市警特別捜査部所属の警部であり、一連の誘拐事件のみならず麻薬密輸・密売事件の黒幕と思われるロリコン男を追っていたのである。そして、MirisaとFlorianaの2人を失ったGermiは彼女たちの親友であるGloriaを第3の餌にして問題のロリコン男に近付こうとするのだが...
(解説) 1970年から1973年に発表したGiallo映画5本の成功でジャンル・マスターの1人と看做されるようになったSergio Martino監督がDario Argento監督のサスペリアPART2(1975年)に誰よりも早く触発されて制作した意欲作であり、Luciano Micheliniの音楽も限りなくサスペリアPART2の音楽に似せています。が、この映画は中途半端なアクションとコメディーの要素を無計画に持ち合わせている上に、全篇が100%の性差別意識で埋め尽くされている為に完全な失敗作と化しています。但し、1)サスペリア(1977年)で黒髪のイジメっ子Olgaを妙演するBarbara Magnolfiは本作に於ける売春女子高生Floriana役(=下)の好演でDario Argento監督に才能を認められたこと、

2)本作の終盤近くで映画館の内外(=「上下」)を舞台に繰り広げられるシークエンス(=下は其の一部。中央はGloria役のJenny Tamburi)がデモンズ(1985年)の原型になっていること、の2点は注目に値します。

ジャック・パランスの殺し屋稼業 (1976年、イタリア)
★★★★☆☆
(a.k.a. BLOOD OF A COP / BLOOD AND BULLETS / BLOOD AND BULLITS / BLOODY AVENGER / BLUT EINES BULLEN / FOR A SILVER DOLLAR / KNELL: BLOODY AVENGER / POLICEMAN'S BLOOD / POUR UN DOLLAR D'ARGENT / SANGUE DI SBIRRO / VERTA JA LUOTEJA / VERTA JA LYIJYA / VERTA JA SUOLENPATKIA)
[イタリア公開:1976年12月]


(STAFFs/CASTs) 監督・共同原案・共同脚本:Alfonso Brescia、音楽:Alessandro Alessandroni、撮影:Silvio Fraschetti、編集:Carlo Broglio、主演:George Eastman(=Daniele Caputo)、Jenny Tamburi(=Susan)、Jack Palance(=Duke)
(STORY) NYPD(ニューヨーク市警)の警察官Joe Caputoが変死を遂げると云う事件が発生。Joeの息子にして私立探偵のDaniele Caputoは海外から帰国するものの、早々からホッケー・マスク装着の暗殺チームから襲撃を受ける。そして、チームのうち4名を射殺し、1名を爆死させたDanieleは市警の警部にして元上司のJeffreysから眼を付けられるハメに。この後、Danieleは情報通の若き売春婦Susanの許に向かい、彼女のポン引きを叩きのめす。更には、或るマフィアのボスDukeの許に向かい、挨拶を済ます。と云うのも、Susanからの情報により父親殺しの裏にはDukeの組織と対立関係にあるマフィアの存在があるらしいことが判明していたのである。こうして、DanieleはSusanとDukeの協力を以って捜査を進めていき、或るボクシングの試合中に発生した女性殺しの罪を押し付けらそうになる危機さえも回避していく。しかし、肝心のSusanが誘拐されてしまうと、状況は一気に不利に傾き...
(解説) 人体や車両がミステリアスな爆発を遂げていく特異なアクション・シーンを主な特徴とする作品ですが、最大の強みはJenny Tamburiの魅力に他なりません。

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