寄生虫といわれるミトコンドリアが、
我々の命を支えている。

 一つの細胞の中には1000〜2000は存在するといわれる。このミトコンドリアは、元々一つの独立した生物であったそうである。細胞とは違う独立した独自の増殖機能を持つ。
 ミトコンドリアは寄生虫で、人間とはと共生関係にあったと言われ
る。 35億年の生物の歴史の中で、単細胞は多細胞へと複雑に進化してきた。その中で取り込まれ、共に生きるようになったのだろうか。
 人間の体の中で、酸素を消費し、細胞にエネルギーを供給する本体は(他の多くの生物もそうであるが)このミトコンドリア達である。この素晴らしい寄生虫とも言われる小さな生き物の集合したものが我々人間の生命活動の根幹を支えていることに間違いはない。収奪的共生であると最近の研究にはかかれている。
  収奪的であったにせよ、この生物が、集団となって我々の細胞一つ一つを支えていることに代わりはない。
自己収縮機能を持つ心筋細胞には通常の細胞よりも遙かに多くのミトコンドリアが存在するそうである。
心臓は我々が命を閉じるまで休むことを知らないが、それを支えているのもミトコンドリア達なのである。







P.Sミトコンドリアは細胞核とは違う独自の染色体を持っている。細胞核の染色体では、人と猿の違いは1%だが、ミトコンドリアの染色体では17%違いがあるそうだ。人間に文明を作り出す能力を与えたのも、ミトコンドリアだろうか。ミトコンドリアイブ説というものがある。ミトコンドリアの染色体は父の染色体の影響を受けず、母からのみ、受け継がれる。たどっていくと現代人は、約20万年前のアフリカの一人の女性にたどり着くと言われる。父親のY染色体の研究では約19万年前のアフリカの男性にたどり着く。人はアフリカで生まれ、子孫達が世界に拡散したと考えられている。

 紀元0年人間の人口は1億人だったといわれる。人の祖先の数は2の二乗を繰り返すことによって求められるが、2000年前まで計算しようとすると、1億人などとうに超える莫大な数字になる。莫大な数字が1億人に集約されると言うことは、いろいろな人種に別れてはいるが、生物学的に見れば元々は血の混ざり合った兄弟のようなものだともいえる。3大宗教も元をたどれば一つで、戦争も、血みどろになって兄弟げんかをしているようなものだ。


体内に酸素を運び、命がけで細菌などから
体を守る血球達の寿命は非常に短い

               

赤血球・・・約120日
       寿命を終えた赤血球は脾臓で1秒間に300万個       も処理されるそうである。

白血球・・・約20日
       細菌を捕食すると命を閉じてしまうものもある。

 1立方ミリメートルあたり赤血球は400万〜500万個
                血小板は20万から40万個
                白血球は4000〜8000個
                       含まれている。