また、上記の梃子で修正しきれず山の進行が横へ寄り過ぎ電柱など障害物にあたる場合や大幅に進路を横にずらしたい時は、止まっている山の左右の車にあらかじめ柄の無い「きり梃子」を数本段々に並べて置きます。
その状態で山を曳くと、きり梃子の上に車が乗り上げ次々と横にすべり落ちます。
きり梃子は本来の梃子に比べると、かなり進行方向が修正出来、車元が行います。 |
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車元による切梃子
(中央画像)車が梃子に乗り上げようとします (右画像)車が滑り落ち梃子の分だけ車が横にずっています |
| 方向転換 「大梃子」 |
次は、方向転換 ( 道を90度曲がる時 ) はさすがに普通の梃子では無理なので「大梃子」と呼ばれる丈夫な長い角木を前の車の車軸の芯にあてがいます。
その大梃子に若い衆が十数人連なって登り、その重さでテコの原理により前輪が浮き上がります。その間に横向きの少し小さめの地車
( 普段は浮かせてある車 ) を下ろしすえ付け前輪を浮かしたままの状態で後輪と横向きの地車の三つの車で山を横方向へ回転させま。
この方向転換の役割は車元の担当です。この仕事も技術と経験が必要で「大梃子」のあてがう角度・深さにより想わぬ事故が起こりかねない慎重を要する職で経験が必要です。
若い衆はこの大梃子に上がったり、「ハ梃子」と呼ばれる梃子で後輪を動かし曳行の補助をしたりとでか山の運行の先頭になり活躍します。 |