香港での勉強の仕方
| メリットとデメリットの見極め 日本と香港では、広東語の学習環境が全く異なります。大抵の方が、外国語を勉強しようとした場合、現地に行くのが一番の方法で、日本での学習は欠点ばかりだと思っていますが、本当はそうではなく、現地に留学し或いは現地で生活しながらの学習にはメリットもある代わりに、デメリットもあります。 ですから、現地での勉強にどのようなデメリットがあり、どのようなメリットがあるのかをしっかりと見極め、どのようにしたらデメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に発揮するかが大切なポイントになってくるのです。 香港留学(在住)のデメリット(日本在住と共通の部分) 日本で英語を学習していて思うように進歩しない人は、「日本にいたんじゃ、周り中日本語だから、英語ができるようになるはずがない。アメリカに留学すれば周り中英語だから、英語が上達するに違いない」と思って、大枚をはたいてアメリカに留学します。 でも、こういう人たちは、アメリカに留学してもしっかりとした実力をつけて帰ってくる可能性は殆どありません。 何故かと言うと、実力がつかなかった原因は自分の努力不足以外になかったにも関わらず、その原因を外に求め、環境のせいにしているからです。このような考えの人が現地に行ったからといって、まともな努力をするはずもありませんから、当然まともな実力がつくはずがありません。 2年ほども経つと、結構べらべら英語がしゃべれるようになって帰ってきます。でも、彼らがアメリカ人と同じ速度で話し出すと、殆ど何を言っているのか分からなくなりま。一番はっきりするのは文章です。試しに彼らに多少複雑な文章を書かせてみれば、如何にがたがたの英語力なのかが一目瞭然です。 外国語ではそれ程、複雑な内容を正確でしっかりとした文章にするのは難しいことです。これが出来るようになっていれば、複雑な内容を口頭語で正確に表現することも簡単です。 ではどうしたらその力がつくのか。他で詳しく説明しているように、先ず日本語を基点とした正確なベクトル情報を手に入れ、テープを聞きまくって頭に染み込ませればいいのです。 この作業は日本にいたほうがやりやすいのか、それとも現地にいたほうがやりやすいのか、慎重に考えなければなりません。英語について考えれば、基本的には日本にいたほうがやりやすいのは明らかです。 何故日本にいたほうがやりやすいのでしょうか。 先ず、日本語を基点とした正確なベクトル情報の入手については、英語などのメジャーな言語については、膨大な情報が日本国内に存在しています。これらの情報には基本的な情報も、枝葉末節に属する情報も含まれていますから、基本的な部分から頭に入れてゆくわけです(但し、理屈だけを抽象的に頭に入れようとしても入りませんし、仮に入ったとしても、使い物になりません)。 このような情報はアメリカなどにいては自由に手に入りません。 但し、広東語の場合は、現地にいても手に入りませんが、かといって日本にいれば簡単に手に入るのかといえば、そういう訳にも行きません。何処で手に入るのか知らない人もいますし。 勿論発音に就いても全く同様で、日本語を基点としたベクトル情報が必要ですが、やはり香港では手に入りません。 でも、これらの点は必ずしも香港にいる方に限った問題ではありません。日本に住んでいたとしても、これらの情報が手に入らない状況にいるとすれば、結局は香港に住んでいる方たちと何らの違いもないことになります。 香港留学(在住)のデメリット(香港在住者特有の部分) では、香港(海外)在住に特有のデメリットは無いのかと言えば、はっきりあります。 先ず、海外に留学した場合、一般的に言って、勉強に割ける時間が、日本在住の場合より少なくなります。十分な資金を準備してあるとか、親からたっぷり仕送りがある場合は別ですが、そうでない限りはアルバイトをしなければなりません。 でも学生ビザで行っている限り、大抵の国では就労は違法行為になります。或いは、就労時間数に制限を設けている国もあります。違法行為としての就労をするとすると、仕事先での人間関係を壊さないように神経を使わなければなりません。人間関係が崩れると、移民局などに密告されるからです。 また、多くの場合、友人関係もゼロから作ってゆかなければなりません。仕事もゼロから探さなければなりません。 このような部分に注がなければならない時間的、精神的、肉体的なエネルギーは計り知れません。日本にいれば、基盤は既に出来上がっているのですから、これらのエネルギーを全て学習にまわすことができるのです。 但し、香港人と結婚して、或いは駐在員として香港で生活している場合は、これらの点は余り問題にはならないでしょう。 そのような方々を含めた香港居住者に共通のデメリット、それは、香港に住んでいると、地道な努力が非常にやりにくという点です。 テレビをつけても広東語、新聞を見ても広東語(中国語)、町を歩いても、友達と話しても、会社に行っても全て広東語となると、殆どの人はそれに流されてしまって、テープを300回聞くなどの地道な努力は馬鹿馬鹿しくてやっていられなくなります。 日本でこういう努力をして、確実な基礎を作ってから香港に行った場合はまだいいのですが、そうでない場合は、しっかりとした基礎が出来ず、全ての情報が頭の中にあやふやにしか存在していない状態になってしまいます。 香港在住のメリット 香港在住のメリットは、本人が努力しなくても、広東語が毎日洪水のように流れ込んでくることです。これには二つの面があります。一つは新しい情報が手に入るという面、もう一つは、努力しなくても広東語のシャワーを浴びていられるという面です。 香港人であっても、長年日本に住んでいて急に香港に行けば、ミニバスには乗れません。昔は「禁区」などなく、ミニバスは、そのルート内であれば何処でも降りたいところで降りることが出来ましたから、とても便利な乗り物でしたが、現在はそうは行きません。急に香港に行ったのではルート自体分かりませんし、何処で降りることができるのかも分かりません。 このように、ごく日常的なことは、香港に住んでいないと分からないことが多いのです。新しく出来た言葉も、香港に住んでいない限りわかりません。 日本に住んで日本語で生活している香港人は、最近の外国のスターや政治家の名前を広東語でなんと言うのかなどは全く知りません。そういう点では、香港に住んでいる日本人の方が遥かに有利な立場にいます。このサイトの掲示板でも、香港在住の方から、現地で生活していないと分からないような単語の情報をもらうことがよくあります。 努力なしで広東語のシャワーを浴びていられるという点は、本当に言葉に出来ないほどのメリットです。この状態にあれば、同じテープを300回聞かなくても、同じようなセンテンスが何回も耳に入ってくることにはなりますから、長年香港に住んでいれば、誰でもある程度のレベルにはなれる訳です(但し、このような方法に頼っているとしっかりとした実力は付きません。どうしてもブロークンになってしまいます。日常生活はそれでも構わないと言えば構わないのですが)。 具体的な方法 では、具体的な学習方法の話に入りましょう。但し、香港に住んでいるといっても、その具体的な条件は十人十色ですから、勉強方法についても当然ケースバイケースになります。 ここで全てのケースに就いて網羅的にお話するのは不可能ですから、ここに書かれている内容と自分の実際の状況を照らし合わせて、ご自分なりの方法を見つけてください。 ◎ |
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