ステラ日記
4:30 物音がし、目が覚める。何かが出て行った・・・?
   気のせいだと思い寝る。
6:30 起床。起きた途端もの凄い酸っぱい臭。何この臭い?
6:55 どうやら私の部屋だけじゃなく、艦内全体が臭い様子。
   むかつくからアウルを殴って気を静める。
7:00 朝食。今日のメニューはピーマンとニンジンと肉のショウガ炒め。
   納豆。ご飯。大根ときぬさやのみそ汁。アスパラサラダ。
   ・・・嫌がらせ?とりあえず料理長をボコすことを心に刻みつつ、
   ピーマンとニンジンと納豆と大根ときぬさやとをアウルに押しつける。
   アウルがこっちを見てニヤニヤしている。殴る。
7:10 スティングが目を擦りながら入ってきて、さっと食べてさっと出て行った。うーん、手際いい。
7:30 アウルはまだ半分も食べていない。なんて遅い奴。
8:30 機体整備。特に異常なし。
9:00 ミーティング。臭いと私が見た不振人物について。
   でも、ほとんどスティングと大佐だけで処置が決まった。
10:00今日のシミュレーションはボロボロだった。私とアウル対スティング。
    いくら相手のAI機が多めに設定されているとしても、流石にガンダム2機には勝てないだろうと
    鷹を括ったのが誤りだった。スティングは味方のAI機をうまくつかい私とアウルとAI機を分断。
    アウルが相手のAI機に戸惑っている間に私はスティングに一騎打ちに持ち込まれた。
    一騎打ちならこっちのモノだ!と思った瞬間、予測不可能な動きで私のビームサーベルを避け、
    簡単に足を持って行かれた。ここで私は戦闘不能。
    遅れてやってきたAI機達をほぼビームライフル必中で仕留める。アウルはなんとかAI機を倒したものの
    満身創痍でスティングに勝てるわけがなく、すぐに戦闘不能。
    やっぱりスティングは凄い。戦術、戦略、予測、戦闘の全てで私に勝っている。
    同期なのが信じられない・・・。
11:30 スティングが皆に褒められている。
    だが、それを顔色一つ変えない。私なら大はしゃぎしてしまうのに・・・器が違う・・・。
11:40 アウルがスティングに八つ当たりをした。情けない・・・。
12:00 昼食。今日のスティングは何か違う。顔つきがいつもと違って見える。
    きっと私の心が彼を見上げているのだろう。アウルが落ち込んでいる。流石に思い知らされたんだ。
13:00昼休み。シミュレーションの反省をしてみる・・・駄目、良かった点が何も無い・・・。
    ただスティングの手のひらで踊ってただけ・・・。
14:00 生身での白兵戦。武術なら大佐にだって勝てる自信があった。でもそれは誤りだった・・・。
    私がいくら攻めてもスティングにはかすりもしない。彼はスウェイバックとただ体を最小限に揺らすだけで
    私の打撃を避ける。グラップしてマウントに持ち込もうと飛びかかった瞬間、彼に足を払われ転ばされてしまう。
    駄目・・・私は彼に何に置いても適わないの・・・?
    アウルはもっと酷かった。大技ばっかり出すもんだから、彼に簡単に見極められて足をすくわれて転ぶ。
    アウル戦では彼奴はあまりにもくやしかったのだろうか、涙目になりながら向かってくる。
    私は容赦なく投げ飛ばす。が、彼奴は涙を浮かべながら何度も向かってくる。
    何故かその姿に私の心が温まる、なんでこんなに愉快なの?もう少しで解りそうだったが、訓練は終わってしまった。
17:30スティングはまたしても、褒められてもそっけない態度で対応する。やっぱり器が・・・。
    アウルはまたしても彼に八つ当たり。ほんと情けない・・・。
18:30 廊下で泣きじゃくっているアウルの後ろ姿を発見。くやしいかったのだろう。
    が、私は思うところがあって彼を後ろから蹴る。
    少し力を入れすぎたのか壁にゴンッ!と音を立ててぶつかってしまった。
    彼奴は涙を浮かべながらキッと睨んでくる。・・・・この安らぎは何?心が温かい・・・。
19:00 夕食。スティングの顔つきが昼食の時よりりりしく見える。とうとう彼を雲の上の人だと認めてしまったの?
21:00 ミーティング。ミネルバについて。みんな疲れているせいか、まったく緊張感がない。私も集中できていない。
    大佐がギャグをスティングに飛ばす・・・が、疲れているせいかあんまりおもしろくない。
    スティングが会議でそんな浮ついた発言をしたのを怒ったのか、大佐を睨み付ける・・・凄く怖い・・・。
    大佐もそう思ったのか、黙ってしまう。何を考えたかアウルがスティングに突っかかっていくが、睨まれて黙ってしまう。
22:00 スティングは凄い、彼に追いつくためにはもっと訓練しなければならないと思い、朝早く起きることを決意する。
22:15 アウルの涙を浮かべて睨んできた顔が頭に巡る・・・・心地良い・・・もっと追求したいと思う・・・就寝。


スティング日記
2:00 目が覚めると、そこは僕の部屋じゃなかった・・・
   そうか・・・あのまま気絶してしまっていたのか・・・
2:10 どうやら寝ゲロをしてしまっていたらしく、とてつもなく臭かった。
   速く部屋に戻って、シャワーを浴びようと駆け足で出口の方へ向かったが、
   鍵が掛かっていた・・・
3:00 叫んでみたり、壁を叩いて助けを求めたが、壁が厚いらしく外には聞こえないらしい。
3:30 あまりの寒さに体が震えてきた。こんなところにまで暖房を入れないのは当たり前だろう。
3:50 通気口から出る事を決意。根性で金網を外し、潜り込む。
4:00 通気口はかなり複雑らしく、どこが僕の部屋に通じているか解らなかった。
4:10 「あぁ!ステラタソかわいいよぉぉ!君はこの艦の唯一の慰みだよぉぉ!」
   っという声が聞こえた。たぶん大佐だ・・・あの人こんな夜中に・・・
    聞かなかった事にした。
4:30 とうとう自分の部屋の通気口が解らなかったので途中見つけたステラの部屋から出る事にした。
   慎重に慎重を帰して何分もかけて数メートルという距離を進んだ。
   もし気づかれでもしたら、僕の人生は終わりだ。
   体中の血液の沸騰感、かつて無い心臓の鼓動・・・ついに出入り口まで来た。
   だが、扉を開ける時音がしてしまって、ステラが「誰・・・?」と目を擦りながら起きた。
   今まで、この時ほど俊敏な行動は無かっただろう。急いで部屋から脱出し自分の部屋に駆け込んだ。
5:00 シャワーを浴びてすぐに寝た。体中が悲鳴を上げていた。
7:00 起床。赤い目を擦りつつ、食事の席に着くとみんなが艦内のゲロ臭さについて話し合っていた。
   そうか・・・昨日ゲロまみれで通気口を通ったからだ。しかもステラが未明に不審な人物を見たらしく
   関連性について議論されていた。ヤバイ・・・
8:30 機体整備。シートの中を掃除。ゲロまみれだった事をメカニック達に思い出されない内に済ます。
9:00 定例のミーティング。ゲロ臭、不審な人物について話し合われた。
   なんとか冷静に話し合いに参加して、ばれないように努める。
10:00シミュレーション。寝不足が祟って、何をやったのか正直覚えていない。
   ふらつきながらも、適当にビームライフルを乱射。
11:30メカニック達に褒められる。よく分からない。何も考えられない。
   アウルに怒りながら蹴られる。痛みすら感じない。
12:00昼食。半分寝ながら食べた。でもそれを悟られないようにするため
    目と目の間と手足肩全てに力を入れ、耐えた。何を食べたか解らない。異様に固かった気がする。
13:00昼休み。部屋に帰り、ベットに飛び込む。死んだように寝る。
14:00白兵戦の訓練。徒手武術?だったような気がする。1時間じゃ寝たり無く、
    もの凄く眠く、またしても何をやったのか覚えていない。
17:30終わったらしい。格闘教官に褒められる。まったく何も考えられない。
    さらにアウルにまたしても蹴られる。
19:00夕食。昼食の時以上に全身に力を入れ、耐える。やけに静かだったような気がする。
21:00夕食後のミーティング。もう体が限界を伝えていた。だが、夕食時以上に体を強ばらせ耐える。
   大佐に意見を求められた気がするが、振り向くだけで精一杯だった。
   振り向いた途端に大佐が静かになる。アウルも何か言ってきたようだったが、
   振り向いた途端に静かになる。そしてみんなも静かになる。
22:00たぶん今日の僕は一日中凄い顔をしていただろう。だがそんなことはどうでも良い
    寝る。