関西国際空港行きのバスに乗っていた。隣に座った乗客の方と会話。
「どこに行くんですか?」「プーケットです」「え?確かプーケットの空港は占拠されて閉鎖しているはずですよ」なんじゃそりゃ???ネット環境もないし、調べようがないバスの中。心臓はバクバクと鼓動が速くなった。
今回はシンガポール航空を利用して「関空-シンガポール、シンガポール-プーケット」の旅程だ。搭乗手続きをしながら職員に尋ねた。「プーケット空港が閉鎖されているらしいのですが」「え?ちょっと確認してみます」ちかくにいた職員に聞いたり、電話をかけたり、、、「確認してみましたが、そのような情報は入っていません。ご安心ください」なんだよ~~~取り越し苦労かよ。更に「再度、確認してみまして、なにかありましたらお知らせします」さすが、シンガポール航空だね。気配りが半端ない。
ただ、おかしなことに搭乗券は一枚しか発券されなかった。シンガポールを経由するのだから二枚必要なんですがね。「お客様。関空-シンガポール間の搭乗券は発券できたのですが、シンガポール-プーケット間は発券できませんでした。お手数ですが、シンガポールで発券していただけますか?」まぁ、発券の手続きだけなら問題ないでしょ。「わかりました。」と一枚だけの搭乗券をもらってカウンターをあとにしました。
搭乗までは、まだ二時間もある。この時間は僕にとって至福の時間。そして、いつものレストランへ行く。そしてビールとつまみ。旨い。このまったりできる時間がいいんだよね。最高です。
ちょっとほろ酔い気分で出国手続きをして、搭乗ゲートへ向かう。
搭乗ゲート内で待っていると、職員が近づいてきて「あれから調べてみましたが、やはり閉鎖されているというような情報は入っていませんでした。」完全な取り越し苦労でしたね。と、無事に出発。
6時間ほどのフライトを終えてシンガポール空港に到着。いつものトランジットなら、適当にお土産物をみて、レストランで軽くご飯を食べて、後は空港内で放映されているスポーツ番組を見る。ってのが定番なんですが、今回は搭乗券の発券という仕事があります。それを先にしなければ。
空港内にあるシンガポール航空のカウンターへ。
前もって言っておきますが、私は英語がほとんどできません。日本で義務教育を受けたものとして10年以上にわたって英語を勉強してきましたが、英語はできませんでした。日本の英語教育ってなんだ?それは、さておき。
「シンガポール-プーケット間の搭乗券を発券してほしい」「それはできない」え???「俺は、今日のフライトでプーケットに行くんだ。でも、現時点では搭乗券を持っていない。でも、e-チケットならある。なので搭乗券がほしい。」「だから、それはできない。」
このやり取りはあくまでも推測です。だって、英語が出来ないからちゃんと向こうに伝わっているか?相手の話が理解できているか?そんなの判りませんから。
「なんでだ?」「プーケットの空港を利用できません。なので搭乗券を発券できません。とりあえず、○○のホテルに行ってください。」と、裏紙にホテル名を書いた紙を渡された。
「このホテルのお金は?」「タダです。ご飯もタダです。」かなり頭がこんがらがっていたが、しだいに霧が晴れてきた。やはり、プーケット空港は閉鎖されていたのだ。あの乗客の話が正しかった。それにしても、どこから情報を入手していたのか?バスの隣に座っていたのも偶然か?できすぎた話だ。さておき、どうする???
空港内で円をシンガポールドルに両替した。とりあえず「1万円」。
入国審査を受けて、無事に入国。タクシー乗り場を見つけてホテル名を書かれた紙を見せて出発。無事にホテルに到着。
カウンターで「シンガポール空港からの指示でココに来た」との旨を伝えると、相手も即座に理解したようだ。さすが、シンガポール航空。そしてシンガポールのホテル。朝食の説明やモロモロの説明を受けてカギを渡される。
エレベーターで部屋に向かう。その部屋は、、、広~~~。たぶん、スイートだ。普通に泊まったらいくらするんだろうか?タダだから問題ないけど。
部屋に着いたら疲れがどっと沸いてきた。なんとか踏ん張ってきたが一気に噴出してきた感じだ。風呂に入ろう。いや、その前にビールだ。ホテルを出て、近くのコンビニへ。値段なんか気にする余裕もなくレジへ。店員が何やら俺に言ってくる。意味不明。首を横に振っていると諦めたようだ。後から冷静になって考えると、「ビールとこれを買うと安いんだぜ」みたいな事だと。アジアではよくある販促方法だ。
風呂に入りながらビールをあおる。疲れが一気に吹き飛んだ。さて、どうしたものか?プーケットの空港の閉鎖なんて俺にはどうしようもない。早く閉鎖が解かれることを祈るぐらいだ。
翌朝、テレビを見ていると部屋の電話が鳴る。出ると、日本語で「○○様ですか?」「はい、そうです」「今回の事に関してサポートをさせていただきます、シンガポール航空の○○です」。1日ぶりの日本語だ。その時の安堵感といったら半端なかったね。
まだ空港が閉鎖されていること、ホテルに着いて、空港からホテルまでのタクシー代などをお聞きした。一番の懸案事項の空港の閉鎖がまだ続いているということがネックだ。
電話を切って、テレビを付ける。テレビでは、プーケットではないがタイの騒乱が伝えられている。何を言っているのか分からないが、まだ治まる気配はないようだ。
昼ごろに電話が鳴った。担当者だ。まだ空港の閉鎖は解除されていない、ホテルは明後日までは使えるが、それ以降は無理だ、どうしましょうか?。との内容だ。プーケットの後にバリに行く予定なので変更してバリに行く事も考えられる。悩むよね。まぁ、まだ二日あるから考えよう。
夕方に電話が鳴った。「空港の閉鎖が解かれました。シンガポール空港に向かってください。」お~~~安堵するとはこのことか。急いで荷物をまとめてホテルのカウンターへ。
同じような状況の方がいたようでカウンターは列をなしている。はやる気持ちを抑えて最後尾に並ぶ。これは当然な行為ですな。と思っていたのですが、、、順番を待っていると、あるグループがやってきた。その方達は、列を押しのけてカウンターのスタッフへ。同じような状況の方たちだろう。かなり焦っている。でも、同じように焦っている方達が列をなしているのだ。でも、そんな事はお構いなし。ぐいぐいとカウンターのスタッフに迫っている。根負けしたカウンターのスタッフが対応に乗り出す。それを見ながら、順番待ちをしていた人たちが怪訝な目をそのグループに送る。私の前に並んでいた人と目が合うと「なんだろね?」みたいなジェスチャーで意気投合。まだまだあっちの方達は作法がなってないんだなと思った瞬間だね。
カウンターへチェックアウトを終えてタクシーで空港へ。
シンガポール空港のカウンターで搭乗手続き。今度は、ちゃんとチケットを発券してもらう。そして、無事にプーケットに到着。
何度目かのプーケット。何の変わりもない様子です。ココがほんとに閉鎖されていたのか?きつねに化かされた?
トラブルに合った時は「なんだよ~」と不機嫌になるものですが、後になって考えるとトラブルほど楽しい経験はないんですよね。トラブルの数ほど成長出来る?
みなさんもトラブルを大いに歓迎しましょう。