4.オゾン層の破壊の原因

主な原因はフロンである。フロンは炭化水素の水素を塩素やフッ素で置き換えた数多くの物質の総称。これらの中で、水素を含まないものはクロロフルオロカーボンと呼ばれている。フロンは他の物質と反応せず、ほとんど無毒。圧力に応じて容易に気化、液化を繰り返して、種類によっては、油をよく溶かすなど、便利な性質を持っていて、冷蔵庫やエアコンの冷媒、電子回路などの精密部品の洗浄剤、クッションやウレタンなどの発泡剤、スプレーの噴射剤などに広く使用されてきたものだ。

特定の種類のフロンは化学的に安定な物質のため、工場などから大気中に放出されると、対流圏ではほとんど分解されずに成層圏に達してしまう。成層圏において太陽からの強い紫外線を吸収して分解し、塩素原子を放出しますが、この塩素原子がオゾンを酸素分子に分解する。
この反応は、塩素原子1個につきオゾン分子数万個を連鎖的に分解するため、多数のオゾン分子が破壊されてしまう。よって、フロンの大気中への排出を今すぐやめないと、オゾン層の破壊がますます広がる。


5.どんなことが起きるのか
大気中のフロンなどの増加。南極上空では4年連続して過去最大規模のオゾンホールが観測されている。日本でも札幌上空でオゾン層の減少傾向が確認されている。
地上では、有害な紫外線が増加。上空のオゾン全量の1%の減少により、地上に到達する紫外線は約2%増加すると考えられている。
紫外線の増加は人の健康や生態系への悪影響を生む。

オゾンの量が1%減少すると、皮膚ガンの発症が2%増加し、白内障の発症が0.6〜0.8%増加すると推定されている。
海洋生態系の基礎となる浅海域の動植物プランクトンに致命的な打撃。
穀物等農業生産の減少。光化学スモックの悪化。



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