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Uomini Soli (1990) 孤独な人々
おぼつかない感じで幼子がネクタイを締めている、というPoohなりの決意表明とも取れるジャケットで90年代の
幕を開けました。
そしてフタを開けてみても1曲目から今までと違う曲想・・・
「へぇ〜、こういう曲もやるようになったんだ〜」と感心してしまいました。
歌詞がわからないので何ともいえませんが、なんとなくオヤジ臭くって、生活感を感じる曲だと思います。
もうPoohはみんなオヤジなんですから、オヤジ臭くていいと思います!
この曲、サンレモで優勝したとか・・・・う〜ん、確かに評論家受けしそうな感じではありますね。
前作での消化不良を、渋くジワジワと吹き飛ばすこのアルバム。
4,5,6、9辺りは今までよりも落ち着いた雰囲気ながらも、どこか伸び伸びしていて、ほんわかと暖かい、そして
中年の哀愁をも表現し、メンバーの等身大の音楽が聞けます。

ラスト曲に往年のクラシカルな大曲を期待しなくなってから久しいですが、このアルバムのラストはある意味で大作
となっており、豪華ゲストと共に大いに盛り上がって幕を閉じていきます。



IL CIELO E BLU SOPRA LE NUVOLE (1992) 紺碧の空
「uomini soli」の姉妹版のような曲から始まるこのアルバム。更にオヤジ度を増したかな?と思いきや2曲目
「Balliamo Balliamo」では元気いっぱいなPOPSを聞かせてくれます。本来ならこの曲あたりがトップにくるん
でしょうが・・・
3曲目はレッドの曲ですが、これがとても良い。今までのレッドの曲というと、「一応ボクも曲を作ってみました」
的な扱いの曲で、決して曲作りのうまい人ではなかったのですがここへきて突然変異。以後のアルバムのレッ
ド作品はみんな良いです。
もちろんドディも負けてはいません。7曲目「50 primavere」は地味ではありますが「La Ragazza Con Gli Occhi 
Di Sole」と同じ方法論のステファーノがボーカルをとる名曲。
ロビーはオヤジ節担当かと思いきや、ラスト曲「In Italia Si Puo」では突っ込み入れたくなるようなゴキゲンポッ
プス!(笑) マイベストにはつい入れてしまう不思議な曲です。
こういう曲はPoohにとって久々なのでうれしくなってしまいます。
しかしこのアルバムで最も好きなのは9曲目「Le Ragazze Normali」。
歌詞は当然分かりませんが、哀しみのなかに前向きさを感じるメロディ、搾り出すようなギターのフレーズ、
独壇場のコーラスワーク等、非の打ち所のない名曲です。



MUSICADENTRO (1994) ムジカデントロ
相当気合が入った缶入り仕様のこのアルバム、ジャケットもかなりPOPでかわいらしいです。
しかし内容のほうは再び「Uomini Soli」の渋みが復活していて骨太な演奏,ジャケットの印象とはちょっとかけ
離れている気がします。(1曲目だけはいつも元気いっぱい!)
最大の聞き所はラストの「E Non Serve Che Sia Natale」でしょう。
おもむろにレッドの歌で始まり、ドディ、ステファーノとリードボーカルが移行して、サビはロビーが感動的に歌
い上げ、仕上げはドディのギターソロでノックアウト・・・といったいつものパターンが久々にハマり、70,,80年
代の名曲群にも引けを取らない作品です。
後のベスト盤にこの曲のライブが収められ歌詩が翻訳されていますが、これが非常に良いです。
「誰かのために泣け、試みをしくじった友人のために手を差し伸べろ、時折ぼくたちがここに足を止めて、やり
直す時間があれば、生きて食いつなぐような生活をやめれば、恐らく毎日が少しクリスマスみたいになるのに
」(一部抜粋)
こういう直接的且つベタなメッセージ性は往年の吉田拓郎をも想像してしまいますが、曲の良さに圧倒され全
てを受け入れてしまいます。
アルバムはちょっと印象の薄い感もありますがこの曲だけは特別扱い。マイベストにはバチカンでのライブとと
もにツインで入っている90年代のベストワンです。



Buonanotte ai Suonatori (1995) ロマン夜話 〜イ・プー・ライヴ
通算3枚目のライブアルバムです。
観客の声援や拍手を聞くと、このバンドはファンと一緒に歳をとっていってるんだなあとつくづく思います。悪く
言えば、新しいファン層を獲得できていないような。日本で言えばチューリップみたいな存在のような(そんなこ
となかったらごめんネ)。まぁチューリップと違って過去の栄光にぶら下がった
ようなアルバム作りはしていないので一緒にしたら失礼ですね。

以前のような黄色い大歓声とか怒涛の大合唱はありませんが、会場が非常になごやかな雰囲気に包まれてい
るということは容易に想像できます。
オープニングからアコースティックライブのノリで、プログレ路線の大曲「パルシファル」でさえもそれに近い印象
を受けます。それがとても新鮮で、イエスの「危機」やELPもアコースティック楽器でやったら面白いかも、なんて
思ってしまいました。
90年代ベストワンの「E Non Serve Che Sia Natale」などは合唱団をバックに歌っており神々しさまで感じます。
が、ギターソロの部分が合唱団に歌い上げられているのを聞くと思わず笑ってしまいますけど。(いいんですよ、もちろ
ん)

そしてこのアルバムには「Buonanotte ai Suonatori」という新曲が収められています。
ライブ同様アコースティックな響きがとても心地よい曲で、タイトルどおり「おやすみ〜」という感じ(どんな感じだ
?)の、寝ながら聞くと曲が終わるころには夢の中という子守歌のような曲です。
「50 primavere」や「La Ragazza Con Gli Occhi Di Sole」路線の大名曲です!



amici per sempre (1996) 永遠の友だち
1曲目のタイトル曲が久々にぶっ飛んでいます。(CDに入ってるプロモ映像も過去の映像をちりばめてぶっ
飛んでいます!)
ドラムが元気だし、ギターも弾けてる、メンバーも10年位若返ったかの如く歌いまくっています。
ドライブ用ベストには絶対欠かせない曲の一つです。
しかし「おお!きたぞ!」と思わせて次の曲からはいつもの、いやいつも以上にしっとりした曲が並んでい
ます。
1曲目が強烈ゆえなのかもしれませんが正直、非常に印象の薄いアルバムです。
いやいや、それでも最後に来て「やっぱりPOOHはいい!」と思わせてしまう底力を見せ付けられるのが9,
10曲目。9曲目「il silenzio della colomba」では、コーラス一切無し。一人でがんばるロビーの歌声はドラマチ
ックで思わず感動します。
ラストの10曲目「c'e bisogno di un piccolo aiuto」は一転してメンバー全員でのリードヴォーカル移行型。そして
泣きギターで大いに盛り上がって締めるPoohの十八番です。
それにしてもしかし、少しずつボルテージが下がってきているPoohに一抹の寂しさを感じたアルバムでした。
「がんばれPooh!!」



un posto felice (1999) 幸福の場所
一抹の寂しさを感じた前作から3年ぶり。
ちょっとした不安も抱いていましたが、ともあれアルバムが出ただけでもよかったよかった。(笑)
内容の方は前作の延長上にある非常に落ち着いた音楽。
前作のように強烈な印象を残す曲(1、9、10)もないまま終わっていきます。
各曲は決して悪くはないのですが、やっぱりインパクトのある曲が一つ二つないと、通して聞くのは非常に辛
いものがあります。
強いて挙げるとしたら2曲目の「Mi Manchi」、4曲目「Io ti aspettero」なんですがやっぱり弱く、ラスト曲もロ
ビーではなくドディの曲なのでどうもしっくりこない終わり方です。
1900年代の終わりという事で急いで作ってしまったのか?でもpoohにしては3年という長いインターバルだっ
たんですけどね。

このまま終わってしまうのか?Pooh!と不安いっぱいのアルバムです。





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