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備忘録:SHARP メビウス PC-MJ100M


親友(の父上)から「起動しなくなったノートPC何とかして」という依頼で預かる事に。
すぐにでも電源を入れて症状を確認しようと思ったが、HDD内のデータサルベージも要望だったので
まずはHDDを取出し、USB外付けとして当方のPCでドライブごとバックアップを行う(Trueimage使用)

とりあえずHDDなしの状態で電源投入。
メビウスのロゴ表示後、ブートシーケンスに従ってFDD→CD-ROM→HDDからブートを試みている様子。
当然何もシステムが入っていないのでエラーメッセージを吐いて停止を確認。
再起動してBIOS設定をチェックしている最中に突然リブート???と思ったらロゴすら表示せずに
電源のON・OFFを繰り返す状態。(これは、ダメかもわからんね)

一旦ACアダプターを抜いて停電し、増設メモリを外して再度電源投入。
エラーメッセージまで辿り着くも、暫くするとリブート地獄に突入。
ダメ元でCMOSクリアを行うべく分解。(バックアップ用のボタン電池を探すのにかなり苦労)
丸一日放置して新品電池と交換後、CD-ROM・FDD・増設メモリー・LANボードを外した状態で電源投入。
BIOS画面にて設定初期化と時刻設定を行い再起動。エラーメッセージ表示後、そのまま放置して様子を見る。
15分経過しても特に変化ないので、いけそうだと思ったらリブート地獄に陥る。

原因はともかく、リブート地獄直前にはFAN辺りから「チリチリ」と音がする。
修理方法を求めてネットで検索すると、同機種・同症状の事例をいくつか見つけたが
電源ボードまたはマザーボードを移植(いわゆるニコイチ)しかない模様・・・。
正直、化石級PCなので同機種をもう一台調達してまで蘇生する価値は無いと思われ。

分解に際して、参考になったサイト
../../repadera/PC8-MJ100.html
http://garakutaen.sakura.ne.jp/index.html
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内蔵のCPUファン。
赤・黒が電源ライン、黄色が回転数検知用。
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CPUファンをUSBに直結して強制冷却。
検索中「全く同じ機種・症状」、特に「チリチリ音」まで酷似している掲示板の書込みを見つける。
http://f42.aaa.livedoor.jp/~akipara/new_page_95.htm(No.066)
「掃除機による強制排気冷却を行うとWindows起動まで辿り着く」というレスを足がかりに
通常マザーによて回転数を制御されているCPUファンを電源投入時から強制的に回転させるため、
USB経由で電源供給するように配線してテストを実行。

電源ONと共にCPUファンがフルスピードで回転し、かなりうるさいがファン自体に問題はない模様。
さらにFDからDOS起動を確認し、そのまま放置テスト。しかし、10分過ぎた辺りでリブート地獄突入。

CPUの熱暴走というより、やはり電源周りの不良が原因だと思われる。
不良チップ・抵抗・コンデンサの特定と部品調達、更に付替えとなると当方の知識・技術では到底無理な作業。
「この機種より遥かに高いスペックの中古ノートが1万円以下でゴロゴロあります」と伝え、HDD本体とデータを返却。
(その後、新品ノートの選定・購入手配と引換にMJ100M本体を譲り受ける)

部品取りとして数ヶ月お蔵入り。

ふとしたキッカケでLinuxに興味を持ち、そこで「Puppy Linux」を知る。
非常にコンパクトでありながら、およそ必要なアプリケーションが既に詰め込まれており
かなり古いPCでも動作実績がある軽量なディストリビューションらしい。

そこで、長らく眠っていたMJ100MでPuppy linuxを起動してみたくなる。
最長でも15分程しか起動できないが、linuxの動作している様子だけでも拝めればという事で。

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垂直に立てると熱が逃げやすい気がする。
まずは少しでも長く起動状態を保つためにPCを垂直に立て、背面の吸気口へ向けてUSB扇風機で送風。
CPUの熱暴走が直接の原因ではないにしろ、とにかく冷却すると起動できるようなので・・・。
電源投入と同時に扇風機が回りだし、強制冷却は良好。まずはBIOSでの時刻とブート順序の設定を行う。
しかし、この時デバイスの認識状態をよく見ていなかったため後でドツボに嵌る


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システムが無いと怒られる。
何とか起動できるようなので、Puppy LinuxのライブCDを焼いてCDドライブにセットし起動してみる。
ブートシーケンスは「FD→CD→HDD」設定なので、まずFDDにアクセスしている様子。
続いてCD・・・のはずが、アクセスランプすら点かずスルーしてHDDへ。
HDDは搭載していないので、いつものエラーメッセージが表示。


CDが生焼けだったのか、ドライブがヘタっているのか・・・。
いずれにしてもCD-ROMドライブへのアクセスが全く無く、完全に無視されている感じ。
MS-DOSをCD-ROMサポートで起動し、CD読込の確認をしてみる。
ライブCDの中身(Dirコマンド)は確認でき、読込できている模様。

なかなかLinuxの起動が出来ない状況に悪戦苦闘していて、ふと気付く。
既に電源投入から30分近く経過している・・・。

この状態でHDDさえ積めばWindowsの起動も可能だとは思われるが、
Windowsインストールは結構時間が掛かり、その間に電源が落ちるとやり直し または最悪HDDの物理的クラッシュが怖い。
やはり、HDDレスでLinuxしか選択肢は無いと思われ。

遠回りではあるが、HDDなし、CDドライブなし、BIOSレベルでUSBブート非対応のPCから
Linux起動の方法を探してみると方法があるらしい。http://www10.plala.or.jp/palm84/fdboot_liveusb.html
FDブートからUSBメモリまたはUSB外付けドライブ経由で起動が可能らしいとの事。
まずはブート用のFD作成。

DOSの知識があまり無いので、紹介されている設定や必要なファイルを指示通り集める。
フリーの物は簡単に入手できたが、肝心のUSBメモリ用ドライバがNorton Ghost 2003付属のものだと記されていた。
あいにく該当ソフトは持ち合わせていない上、2003と少々古めのバージョンなので入手するため更に遠回り。

何とか英語版を入手したが、インストーラー形式から目的のファイル抽出が面倒。
素直にインストールしてから取り出す方が楽なので、仮想マシン上にインストールしてようやくGET。
全てのファイルが揃いブートFD完成。

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DVDの読めなくなったDVD-ROMドライブ。
CDならなんとか読める程度のポンコツ。
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IDE→USB変換。
ん?パッケージが若干違うような・・・。
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寄せ集めてセッティング完了。
最終的にはUSBメモリから起動するのが目標だが、相性やらで若干ハードル高めなので
とりあえず外付けドライブからライブCDを起動してみる事に。


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外付けドライブからライブCDの起動に成功。
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起動から8時間経過しているが安定。
起動を確認。
Puppy Linuxの解説サイトによるとOSをメモリ上に全て展開するので
起動後CD出し入れは自由との事だったが、このノートの搭載メモリは128MBで
全てをメモリに展開出来ない。(CDドライブがマウント状態)
従って、何らかのアプリまたはプロセスを起動する毎にCD読込を行い、
本来は軽いとされている動作を体感できない。(256MB以上推奨となっているので当然)

ちなみに付属のストップウォッチアプリで経過時間を計測したが
何故か正確にカウントされなかった。

Linux起動と8時間連続使用できる事は判明したが、このままでは常用に耐えないので
まずは冷却ファンをPCと一体化させる事にする。

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気になる5Vでの回転はOK。
ただし、風量は微風程度。
小径のファンを求めてパーツ屋を巡るが値段が折合わない。(ワンコイン以下でなければ)
そもそもファン自体がデスクトップ用であるため、殆どが定格12V仕様。
あいにくノートPCの基板上から12Vを取り出す知識がないのでUSBの5Vで駆動させるしかない。
某ショップにてASUSのオプションファンが300円だったので即購入(ジャンク扱い)
万が一、低電圧により自力で回りだせないハズレ品でも痛くない。

ただ、予定していたのは3・4枚羽のクーラーファンだったが、入手したのはシロッコファン。
しかも若干厚みがあり、取り付け位置で非常に悩む。
最初にこのPCを預かった時点でバッテリーは既に無く(おそらくセルの寿命で廃棄された)
その部分がポッカリ空いている。深さがファンの厚味とピッタリだったので、そこに取付け決定。

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ファン本体はノート内部に埋め込まれる構造。
段差ができるので終端付近では更に風量が弱まるかも。
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見た目はだいぶスッキリ。
ダクトを介して吸気口へ風を送り込む方式で、まずは工作用紙による試作。
電源はUSBからの供給だが、なにせ12V用のファンを半分以下の電圧で駆動させるため
回転数ガタ落ちで風量も少ない。唯一の長所は非常に静かな事だけ。
(12Vで駆動させてみた所、十分な風量で5V時とほぼ変わらない静音だった。惜しい)

先のテスト同様、ノートは垂直に立てた状態で新たなファンによる起動を行ってみる。
特に問題なくlinux起動に成功。起動中は本来のCPUファンが回転する事は殆ど無くなった。
一応冷却効果はあるようだが、CPUに高負荷が長時間掛かった場合はどうなるか不明。

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ファン本体はノート内部に埋め込まれる構造。
段差ができるので終端付近では更に風量が弱まるかも。
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見た目はだいぶスッキリ。
早速、試作を元にアルミ板で製作してみる。
ダクト自体はほぼ図面通り製作できたが、問題はこれをどのように固定するか。
PC筐体には極力加工(穴を開けたり、切り取ったり)を施さずに取り付けたい。
そこでバッテリーと同様、脱着できるよう更に製作を進める。

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バッテリー同様、脱着式。
なんかカッコいい(自賛)
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手持ちのジャンク基板からピッチの合うコネクタを流用。
最初の計画ではUSBから電源を取っていたが、2基しかないUSBポートで
うち1基を冷却用の電源として使用するとUSBメモリ起動時は全て塞がってしまう。
これではマウスや他の外付けが使用できないので何かと不便である。
そこで、使用していないHDDの44pinコネクタの41番・43番ピンから5V取るように加工。

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ゴム足の跡地にスペーサーがピッタリはまった。
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これで通常のノート同様、水平に置いて使える。
ケーブルを内側に這わせて一体化完了。
更に四隅のゴム足を剥いで15mmのスペーサーを取付ける。(+高さ調整のネジ)
バッテリー付近だけゴム足が無い(バッテリー本体にゴム足があったのでは)ので
少しズレた位置へ取付けする事に。

PC本体への改造は一旦終了。
現段階で外付けドライブからのCD起動をUSBメモリ起動に変更したい。
戦場は再びハードからソフトへ移る。

まず、インストール用USBメモリの用意。
インストールと言っても、ほぼライブCDを丸コピーなので最低でも128MBは必要。
手持ちで空いているUSBフラッシュメモリは256MBとSDカードの1GB。
容量的にはSDカードの方がベストだが、カードリーダー経由になるので相性問題が気になる・・・。
しかし、あえてSDカードにインストールしてみる。

ライブCDでPuppyを起動し、カードリーダー経由でSDをUSB接続。
しばらくするとUSBドライブとして無事認識された。
ユニバーサルインストーラーにてUSBメモリにインストールを選択し、いくつかのステップを経てインストール完了。
一旦Puppyを終了して外付けドライブを外し、カードリーダーのSDのみ接続。

FDブート後、メニューより「USB Flash - 1.1」を選択。
USBドライバ読込中「アダプタが見つからない」ようなメッセージが表示され
結果的にUSBメモリからPuppyは起動できなかった。
(この後USBフラッシュメモリに変えたり、いろいろ試行錯誤あったが長いので割愛)

結局「FDブート→(外付け)ライブCD起動→USBデバイス認識→USBメモリからLinux起動」となる。
もっと詳しく調べれば「FDブート→USBメモリからLinux起動」は可能かもしれないが
機種によってはUSBメモリから起動できないとの情報もあり、絶望的結果もあり得る道より
「内蔵ドライブCDブート→USBメモリからLinux起動」のほうが希望的だと思われ。

ここまでの道のりでようやく「何故、内蔵CDドライブではブート出来ないのか」冷静に考えた。
そもそもDOS上ではCD-ROMドライバーを組み込み、CDドライブとして認識されていたので
「BIOSでも認識されているはず」と思い込んだのが間違いだった。

Puppy linuxのデスクトップを見ると2基あるはずのCDドライブアイコンが1つしかなく
それはUSB外付けの光学ドライブだった。つまり内蔵ドライブはOS上認識されていない。
これはBIOSレベルで認識されていない事を意味するようだ。

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基本に戻ってBIOS画面でデバイスのチェック。
HDDが無いので、普通ならCD-ROMと表示されていなければならない。
初歩的な見落としでFDブート関連にかなりの時間を費やしていた。
危うく内蔵CDドライブをIDE-USB変換して、更に一体化させるという無駄な改造を行うところだった。

このPCの元の構成はHDDがプライマリマスターでCD-ROMがプライマリスレイブだったと推測(絶対そうだと思う)
HDD不在ならばCD-ROMがマスターになる必要があり、認識されないのはスレイブのままだから。
デスクトップの5インチドライブならジャンパピンでMaster設定にするのは簡単だが
スリムドライブにはジャンパピンが無い。スリムドライブでのMaster・Slave設定は
50pinコネクタの47番をマスク・ショート(45番等へ)で行う。

スリムドライブ換装時には必ず一読するサイトhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~oh_lavie/cdrom/cdrom_1.htm
今回も目を通した。そこで「蛇足-3:440MXでMaster/Slave逆設定」にふと目が止まる。
ここまでの間にMJ100Mの本体仕様をまだ一度も見ていない。
逆設定する必要はないが、チップセットが同じであればトラブった時の足掛かりになるかも。
一応仕様をチェックしてみる。http://support.sharp.co.jp/mebius/myspec/spec_search.asp?model=PC-MJ100M
440MXだった・・・。(「備えあれば憂いなし」よい言葉だ。)

「440MXではCD-ROMは自動的にPrimary Slave固定となります。」だそうで。
ということはジャンパ設定してもマスターにならないような・・・。
とりあえずはマスクorショートを試してダメならあきらめもつくし。

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まずはショートしてみる。(いきなり半田付けせず銅テープのブリッジ法で様子見)
電源を入れBIOS画面へ・・・結果は失敗。認識されない上、アクセスランプ点滅しっぱなし。
次にマスクを試す。(セロテープを超細切りして47番の接点に貼り付け。)
これが最後の手段なので祈る気持ちで電源投入。

これでFD・外付けドライブともお別れできた。

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IDEケーブルは軟らかくよく曲がるので便利。
カードリーダーは380円の安物(あえて)
Puppy Linux用にカードリーダー・Micro SD(2GB)を新たに購入。
それをシャドウベイに格納するためUSB延長ケーブルも自作した。
通常のUSB延長ケーブルコネクタの樹脂を剥がし、更に金具部分も短く詰める。
IDEケーブルを4芯分割き、それを新たなケーブルとして結線後ホットボンドで埋めて絶縁。
雄コネクタ側はケーブルが垂直に垂れるようパテで成形。出っ張りを抑えつつスッキリ配線できた。

一応CDブートでライブCDの起動成功。
カーネル読込んでからアクセスチェックし、以降はUSBメモリ(SD)内のOSロード。
特に問題ない・・・、ん?何か起動が以前と比べて遅いような。
たかが3MBのカーネルロードにこれほど時間掛かってただろうか?

どうやらPIOモードである事が判明。
ブート時はカーネル読込みだけなので我慢できるが、OS起動後も
転送モードがPIOのままではCDドライブとして使いづらい・・・。
まぁ動くだけでも奇跡に近いので多くを求めてはいけない。

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実際にPuppy linuxを起動。 JAVAやFlashも問題なく表示できる。
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Puppy上でスクリーンショットを作成。 さすがにWindowsみたく「PrintScreen」キーではキャプチャできない。
Puppy Linux 4.1.1(JP)を使っていたがFlashの再生に問題があるようなので
4.1.2.1版に変更。Flash再生時にブラウザが落ちる問題が修正されていた。
※4.2ベータ版も使用してみたがボリュームアップのため、このPCでは荷が重い。

Puppy関連のサイトを巡るうち、スーファミエミュレーターも動くとの事で
早速エミュを入手。参考サイト:http://sardsstory.blog73.fc2.com/blog-entry-114.html

インストールも問題なく完了。早速起動してみた。
が、起動と同時にすぐ落ちてしまう・・・。

何度か起動を繰り返して気付いたが、マウスを動かすと落ちるようだ。
しかたないので起動後はマウスから手を離し、キーボードで操作すると落ちない。
何とかROMを選択する事はできたが、結局落ちた。スペック不足(特にメモリ量)が原因のようだった。

このPCでエミュ起動は諦めるとしても、Linux上でスーファミエミュが起動・動作するのが見たい。
そこでメインPCのVMWareにてPuppy用の仮想マシンを作成。
これまでWindows(Me/2000/XP/7)とEcolinuxの仮想マシンを作成・インストールしてきたし
特に問題なくOS起動もできていたが、Puppy Linuxで初めてつまづく。

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Puppy用の仮想マシン構成。HDDのデバイスタイプに注意が必要。
仮想マシン作成ウィザードにPuppy用のデフォルト設定は無いので
それに近いものを選択しながら作成したが、仮想マシン上でライブCD起動後
何故かHDDが認識されなかった。最初は仮想マシン上のBIOS設定が悪いのかと思い、
弄ってみたが状況は変わらず。再度仮想マシンの作成からやり直し、デバイス構成を変更。
HDDのタイプをSCSIからIDEにして作成したら認識できた。

サクッとエミュのインストール完了。
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メニュー→「お楽しみ」→「Super Nintendo emulator」で起動。
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あっさりゲームできた。動きはもっさり。
ゲーム自体は問題なく動くが、「エミュレーター上のOSでゲーム機のエミュレーション」なので
動作がもたつく感じ。実機OS上なら問題ないかもしれない。