映画 Shut Up and Sing の字幕を日本語化

注意
プロの仕事ではありませんので、訳は間違いもありそうです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

























































 

 

















 

 

 

 

 

 

 



 

 



ナタリー(以下ナ):もっとキー下げてくれない?
ナ:(楽器をいじろうとしている息子に)気をつけて!こっち来てママのギター弾いたら?弾きたいんでしょ?
女性:
(バンジョーを触っているエミリーの息子に)弾きたい?
デイビッド・グリッソム:ほんと、最悪だね。“ディクシーチックスは大好き。曲が大好きだ。あの怒りまくってる新曲だって良いね。”
エミリー(以下エ):誰よ、それ。
グリッソム:「輝く右派のブログ」。
ナ:輝くだって。
グリッソム;“カントリーミュージックは
90%がブッシュの支持者だ。あのバカ達、確かに才能はあるけど、自分たちの顧客の目を突くような真似をしてる。”
“ディクシーチックスってまだ売れてんの?もうとっくの昔に終わってんじゃない?”
ナ:あらら〜。
グリッソム:次のは読めないな、こりゃ。
ナ:読んでみなよ。
グリッソム:ダメダメ。
ナ:平気だって。
グ:ダメダメ。
マーティー(以下マ):“ディクシーチックスって一体何者?つーか、ビートルズ並みってわけでもないじゃない。”“ディクシーチックス、ムカつく。自分たちが
言ってることがなんだか分かってねーよ。ふざけんな”

Everybody knows

マ:ネットで匿名となると皆、嫌悪とか酷いことを平気で書き込んでしまう。で、たいていその件に対してそれ程真剣に書いてるわけじゃないのよね。でも、
発言に対して、殺してやるなんていう書き方をしているのを見ると、ちょっと・・・。
ナ:今、通りを歩いている人に「ディクシーチックスのナタリー・メインズってどういう発言をしたか知っていますか?」って聞かれて答えられる人がいるとは
思わない。発言は私達のバンドとしての姿の一部なの。そうあることが求められようが、好かれようが。
エ:みんな、私達が生身の人間だから騒ぐんだと思う。人間だからこそ、時には失言することもあるわ。私達の絆がどれ位強いかみんな知らない。姉妹の
絆よ。良い時も、悪い時も、最低の時も、いつも一緒よ。

3年前、2003年。
アナウンサー:グラミー賞受賞アーティスト、ディクシーチックスの国歌斉唱です。「トップ・オブ・ザ・ワールド」コンサートツアーが
310日、ロンドンを皮切り
に始まります。わずか
3枚のアルバムで、彼女たちは史上最もたくさんのレコードセールスを記録したアーティストになりました。
リプトン広報らしき女性:ディクシーチックスの音楽は、トラディショナルなルーツを持ちつつも、カントリーミュージックの古くからの慣例を取り払いました。
私どもも、紅茶の概念を取り払い、新しくて気軽な、リフレッシュできる飲み物としての提案していきたいと思います。このたびリプトンが公式飲料スポン
サーとして
2003年「トップ・オブ・ザ・ワールド」コンサートツアー」に参加できることを喜ばしく思います。
サイモン・レンショー(以下サ):ディクシーチックスのマネージャーのサイモン・レンショーです。今回のツアーに参加してくれてありがとう。皆の力でツアー
を成功させましょう。
ナ:誰がオンライン?
男性:俺だよ。
ナ:戦争の状況は?リチャード?
男性:軍を前進させてるけど、まだ侵攻してはいない。
イギリスの
TV:部隊が国境の配置に就きました。戦闘準備が整っています。この状況ですと、まもなく戦闘が開始されるようです。
アメリカの
TV:国務省長官のコリン・パウエルは今日、イラクが大量破壊兵器を隠し持っているという証拠がある、これは主張などではなく事実なのだと述
べました。
チェイニー:サダム・フセインが大量破壊兵器を持っていることは、疑う余地がありません。
ラムズフェルド:彼らが大量破壊兵器を持っていることは分かっています。実行中の計画があるんです。議論の余地はありません。
ブッシュ:科学兵器、はては核兵器の使用もあるかもしれません。危険は明確です。イラクからの援助を受けて、テロリストは自分たちの野望を
実行しようとしています。サダム・フセインとその息子たちは、
48時間以内にイラクを退去しなければならない。
ナ:ママ、どう?やりすぎじゃない?
スレイド:ううん。
ナ:そう。
サ:よし、行こう。誰か彼女の赤ちゃんを見てやれ。マーティー、時間だぞ。
エ:マーティー、行くよ。
サ:マーティーを引っ張って来い。
TV:戦争への準備が進む中、戦争反対の動きも強まっています。これは英国史上最大の戦争反対運動になっているかも知れません。100万人近い人々
がアメリカの武力行使を非難するためにロンドンの中心街に集まっています。
TravelinSoldier
ナ:知っての通り、私たちは皆さんと同じ、良い側にいます。この戦争、暴力は要りません。
ナ:
Were ashamed that the President of the United States is form Texas.(ここは原文のままで)
サ:おい、最初のショーにしては最高だったぞ。まさに任務完了って感じだな。客も最高に盛り上がってた。すごかった。さあ、あとこれを
99回だな。
CNN:昔ながらのアメリカ人のプライドを感じたいですか?それならこのディクシーチックス騒動がうってつけです。
抗議者:大統領がテキサス出身で恥ずかしいなんて、よく言えるな。おかしいよ。馬鹿げてる。
レポーター:コメントはロンドンの「ザ・ガーディアン」紙で紹介され、数日のちに提携紙にも取り上げられ、全米中で発行されました。
電話の女性:個人的には、彼女たちの曲をしばらくは流して欲しくないわ。だってあの発言は考え物だわ。
男性:ナタリー・メインズの発言、特に国外での。あれは公然たる侮辱だね。
サ:アメリカのメディアはイギリスのメディアから記事を拾ったんだ。「ディクシーチックスが大統領を侮辱」ってね。電話もたくさん来てる。公式な発表はまだ
かってね。もうカントリーラジオだけの問題じゃない。保守系右派にも飛び火してる。
マ:ほんとに?
サ:そうだよ。だから、たった今サイトを両方とも閉鎖してきた。
ナ:ウッソー。
サ:待て待て。
エ:チャットルームも?
サ:閉鎖した。
エ:両方?
サ:そう。だから、声明を載せようと思うんだ。アメリカのメディアに対しての声明を、アメリカのメディアを使ってね。
マ:こうしたらどう?ほら、”発言を謝罪します。小さなバーでのライブで、雰囲気につられてしまって”、とか・・・。
ナ:でもそんなレベルのことじゃないわ。
サ:その程度のことじゃすまない。
マ:だってわざとじゃないのよ。単なるジョークじゃない。
ナ:あれは本当のことよ。こう言ったら?”私たちはけっして・・・”。”私”にしようか?もしずっと”私たち”って言うのが嫌なら。
サ:”私たち”にすべきだ。
ナ:・・・ごめん。
サ:二人とも悪いな。でも”私たち”じゃないとダメだ。
マ:でも誰かに聞かれたら言うわよ。”言ったのは私じゃないから、彼女に聞いて”って(笑)。
ナ:味方してくれてありがと。
マ:でも、あんたを置いて逃げるってわけじゃないのよ。つまりね、きっと”あれは本当に間違いだった”って言うかも知れないってこと。
ナ:こう言うのはどうかな、”あのコメントを発したのは、失望感から・・・もしくは・・”
サ:”苛立ち”。
ナ:”アメリカ市民として感じた、意見を無視されたことに対しての苛立ち”。
サ:よし、いずれにしてもこの問題から逃げるのは良くないな。でもさ、ほら、
CD焼かれたり、ラジオでかからなくなったりしたら凄くねえ?
三人:はー。
電話の女性:私たちはチックスの曲をボイコットする。もしかけるんならあんたのラジオ局もボイコットするよ。
DJ:今のでもうおしまいにしますよ。
リポーター:チックスのNo.1ヒット曲「トラベリング・ソルジャー」はあっという間にチャートから落ちました。
女性:彼女たちの曲はカントリージャンルの中でも最高だったのに、この騒ぎのおかげで全て死んでしまったわ。
 ダブリンでのコンサート
♪Long Time Gone♪
ナ:私たちは政治的メッセージが売りのバンドじゃないわ。なのに今は政治論争の真っ只中に放り込まれてしまった。
リポーター:ラジオ局はチックスのCDを捨てにくる人たちのために、このようなゴミ箱を用意しました。
女性:好きだったのよ。でもあの発言のせいで、今じゃこれはゴミよ。
サ:トラベリング・ソルジャーだけじゃなくて、全部の曲をダメにしやがった。本気で、何個かの集団の標的になってる。マジで。
レポーター:アメリカは合計約450キロの爆弾を投下しました。
DJ:戦争のことを話したのは誰?後悔してる?
ナ:あのこと自体はね。別に政治のメッセージを込めて言ったわけじゃないわ。ウケを狙って、盛り上げるための冗談よ。それでその通りになったわ。でも
アメリカにはウケなかったみたい。
リポーター:抗議者の中には、トラクターや足でグループのCDを壊している人もいます。
エ:マーティ、ママと話した?
マ:ううん。留守電入れといた。その後はずっと気分が悪かったから、電話してない。
エ:ママがどう思ってるか私たちは分かってるってこと言っておけば、それでいいと思う。
ナ:こういうことを始めたのは、フリー・リパブリックっていう右翼系の団体。
サ:その極右団体が政治的な理由でアメリカのメディアを操作しようとしていて、メディアもそれに乗ろうとしているんだ。フリー・リパブリックはよく統率され
ていて、独自のリストを持っているんだ。働きかけようとしているラジオ局のリストもね。今はそこの集中攻撃を受けてる。彼女たちも参ってしまうよ。
DJ:もしもし、おはようございます。61カントリーです。
電話の声:ナタリーをイラクに送って、爆弾にくくりつけてバグダットに落としちまえ。
ナ:色んなことがあって本当にウンザリ。アメリカに帰って、きちんとした声明を出すわ。
 2週間後、オースティンにて
エ:必ずしも私達の考え方の問題じゃないわ。もう私達の手に負えないものになってるということでしょう?
リプトンの顧問:今問題になっているのは何を言ったかじゃなくて、それがどう報道され、どう変えられてしまったかということだ。
広報:雪だるま式よ。
サ:今じゃ君たちが反愛国者だということになってる。何て言ったかなんて関係ない。
顧問:考え方に対する言い訳はしないでおこう。
広報:大統領に対して支持を示さなかったからでしょう。
顧問:アメリカ軍を支持しているかなんて関係ないんだ。
サ:何て言ったかなんて関係ない。
ナ:だってバカバカしいったらありゃしないじゃない!あの声明はどうなったっていうの?お望み通りになったわ。
サ:その通りだよ。
広報:そうよ。それが問題よ。
ナ:私は国を愛してますってもう言ったのよ。
サ:もちろん。
ナ:声明で、国を愛してますって言った。
サ:その通り。
ナ:声明で、軍も支持してますって言った。
サ:その通り。
ナ:でも。軍も支持してないし国も愛していないって?
サ:そうだよ。だから。
広報:それなのよ。
サ:もう分かったよ。いいか、落ち着いて、まず調査結果を見てみよう。なぜかというと、ひとつ興味深いことがあるんだ。リプトンがマイケル(顧問)の会社
に相談しに行ったのは・・・。
エ:リプトンが降りようとした時?
顧問:リプトンは迷っているんだと思う。降りるための理由を探しているんだ。リプトン側はみんな、「このままスポンサーを続けられる理由が欲しい」と言っ
ている。私がここに来た理由のうちのひとつは、これを切り抜けるための手助けをしようということなんだと思う。つまり、ミュージシャンである限り、あなたた
ちは一種のブランドなんだ。ブランドとして、周知させなくてはならないことがある時、彼らがその手のリスクを納得すると思いますか?
ナ:私個人としては、リプトンには降りてもらったほうがいいと思う。「私たちはリプトンの製品のイメージを傷つけたくありませんので、スポンサーから引いて
もらうことにしました」とか言って。それで終わり。
エ:でもそれはまた別の話よ。私が言いたいのは、事が雪ダルマ式に大きくなってるのに、私たち自身はかやの外よ。みんな私たちの声を直接聞く機会も
なければ、顔を見る機会もない。だからインタビューをやったらとても良い結果が出ると思うわ。みんなに私達のことを分かって貰えると思う。
サ:もちろんだ。
エ:普通の人たちに、分かってもらいたいの。テレビの前に座って、私達の正直な気持ちを聞いてもらえさえすれば良い。
ナ:いいわ。今回のことは、私達の仕事の面では良いことだったと思う。だって予定よりもっと注目を集められたんだから。「エンターテイメント・ウイークリー」
の表紙になる予定も、バーバラ・ウォルターズからインタビューされる予定もなかった。
サ:認知度75%ってこと?どうかしてるよ。
ナ:私達のこと知らなかったり、聴こうとも思わなかった人たちから注目を集められた。
サ:ちょっと待てよ。
ナ:それでいいのよ。これで私達が謝って、これこれこうでしたって話したら、ファンの人たちとかも納得して、うまく収まると思う。でも、確かに紅茶には影
響が出る可能性があると思う。
顧問:君は自分の役割だけ果たせば良い。人々の反応に、自分が反応してはいけない。私が言いたいのは、君は自分のやりたいようにしても良いけれども、
自分の立場から出てはいけない。
 エンターテイメント・ウイークリーの表紙の撮影現場
広報:みんな、「ちょっと!どうしちゃったのよ?!」って言うわよ。
男性:でも「裏切り者」って呼ばれてるんだよ。
マ:自分たちでそんな風に言ったりしないわよ。こういう言葉を使って呼ばれてるってこと。
女性:レッテルを貼られたのよね。
広報:でもね、悪いけど。表紙としては、やり過ぎだわ。普通の人にはかえって誤解される。私が心配してるのはそれよ。反感を買うかもしれない。
ナ:物申す人って自分を言うのがおかしいとは思わないわ。勇敢って言うのもね。使われてる言葉がどんなに酷いか見せないと。
広報:大口たたきって自分を言うのもおかしくないわね。
ナ:うん、だってホントだもん。現実はきびしいわ。
広報:これはすっごく芸術的な写真よ。でも、「ディクシーの売春婦」?とんでもないわ!
サ:何が?
広報:バランスをとらないとダメよ。「誇り高いアメリカ人」?そうよ、そういうイメージでやってきたわ。でもね。アメリカの世論を信用しすぎてると思う。それ
ほど理解力はないわ。
サ:俺は普通の人だったらそれほどマジに受け取らないと思うな。
広報:もしそうなったらサイアクよ。そんなのはゴメンだわ。いい方向に持っていくためにしてることなのに。
ダイアン・ソイヤー:今日発売になるこの雑誌、きわどい表紙が全てを表しています。ディクシーチックスは最近では「裏切り者」「売春婦」「アンチアメリカ」
などと呼ばれているのです。これらは全て、イラク戦争を直前にしたブッシュ大統領に向けて発した一言から始まったのです。この失言についてメインズ
は、反対意見を言おうとしただけだと説明しました。彼女は大統領に謝罪もしました。しかし、火に油を注ぐだけの結果となりました。
顧問:ダイアン・ソイヤーとクリス・ウィルマンのインタビューの傾向を分析してみた結果、次のような事が言えるだろう。まず、初めからきつい質問がどんどん
来る。
女性:もちろんそうでしょうよ。
顧問:何を言ったかとか、なぜ言ったとか。曲の合間のしゃべりは前もって準備しているわけじゃないだろう?だから思ったとおりにしゃべれない時もある。
ナ:大統領を支持しているとは言わない、でも軍を支持していると言うのね。
顧問:そう、それでいい。でも、大統領を批判するようなことは言うな。なぜか分かる?今彼は支持率がものすごく高いんだ。戦況もこれ以上ないほどいい。
このインタビューが放送される頃には、人気が頂点になっている可能性がある。2週間のタイムラグがあることを忘れないで欲しい。戦闘も終わって、イラク
の再建が始まる頃だろう。サダム・フセインもおそらく死ぬか、捕まっているだろう。2週間後には、状況がもっと良くなっているということだ。
ダイアン・ソイヤー:合衆国大統領が、あなたの地元出身だということが恥ずかしいんですか?
ナ:いいえ、本当に恥ずかしいということではなくて、つまり、大統領が私の地元出身かどうかは関係ないんです。言葉の選び方が悪かったんです。あれを
言って悪かったと思っているかと聞かれれば、答えはイエス。自分の意見を言ったことも悪いと思っているか聞かれたら、ノーよ。
ソイヤー:でも、他のお二人はどうかしらね。どんなにあなたを理解して、大事に思ってくれているのかしら。「まったく、何であんなこと言ったのよ!」って言
わなかったの?
ナ:そんなこと全然ないわ。
マ:私達が成功できた理由のひとつは、ファンはありのままの彼女が好きだということ。
男性:680ニュースのルーディー・ブレアです。心を鬼にしてお伺いしますけれども、ブッシュ騒動後は状況はどうだったのですか。?そして、今はいかがで
すか?
ナ:アルバムの売り上げは確実に落ちたわ。ラジオでもかからなくなったし。
マ:私達の名前が動詞になったらしいです。「ディクシーチックスされる」っていう風に。まあ、例えに使われたとしてもそれはそれでいいです。
ナ:私達が、この事件で皆の記憶に残るというのは嬉しくないわ。音楽で覚えていて欲しい。それと、ひとつ良かったことといえば、やりたい音楽をなんでも
できるようにしてくれたことです。売れなくちゃいけないというプレッシャーがなくなった。気を使う相手がいなくなったんですね。ラジオ局がこの状態である
限りは。

 2005年、ロサンゼルス
エ:すごいでしょ、もう。
マ:あれ、いいね。
Taking the long way around
マ:元気よ。今LAに来てるの。エミリーはこっちで産むし、私たちは曲を書いたりしてる。
ナ:まず第一に、私たちは〜って言うのがないといけないと思うの。「でも私たちは回り道してる・・・ハイウェイをひた走る・・・2人の姉妹と、ピンクのRVで・・」
ダン・ウィルソン:楽しそうだね。
ナ:「奴らのケツにキスをする(尻尾を振る)のはゴメン」
ウィルソン:うわっ、ハハハハ!
ナ:良くない?フェラならいくらでもするけど、ケツにキスはダメ。
一同:(笑)
ナ:だって、少しはキスしたことあったでしょ。
ウィルソン:良いんじゃない。俺は歌えそうもないけど、君なら大丈夫だよな。パワーが違うもん。
エ:あのさ、「会ったこともない相手と戦って」ってどう?
マ:「会ったこともない相手と戦って」か、そうね。
エ:その相手ってブッシュってこと。
ナ:イイねーエミリー、イイよ〜。稼ごう稼ごう!
ナ:今までアルバム全曲自分たちで書いたことってなかったわけよ。で、どんどん書いてるうちに気づいたのが、日常生活のことでも十分曲になりうるって
こと。
エ:今だと、自分たちで書いたのじゃない曲のほうに違和感を感じるな。少なくともこのアルバムではね。
マ:このアルバムはあたしたちにとっては、今あなたが言ったみたいに、ある意味セラピーだよね。これが、あたしたちの言いたいことだもん。
Taking the long way around
ウィルソン:良かったよ。じゃ、こっち来てくれ。
ナ:あのさ、どうやって・・曲って全部自分たちで書く?
チャド・スミス:うん、まず集まって、ジャムるんだ。で、ドラムのリズムとか、ベースラインから出来上がっていくわけ。
ナ:メンバーみんな同じ位ずつ書くの?
スミス:いや。
ナ:でも同じくらい書いたことになるわけ?
スミス:そうだよ。
ナ:へえー。私だったらなんかヤだな。例えば、私がベースかなんかだったとして、曲のクレジットに名前が載ったりお金が入ったりするのは後ろめたいわ。
マ:でもある意味、みんなから不満が出ないようにやれるのは賢いわよね。バンドメンバーってただでさえリードシンガーにやきもちを焼くのよ。目立ってる
から。
ナ:え、そうなわけ?
マ:じゃなくて。
一同:(笑)
マ:男のバンドはってこと。
ナ:女は・・いや、”バンドメンバー”は。
スミス:でも、そこから生まれることも・・
マ:バンドの解散理由ってたいていそこじゃない?
スミス:そうだね。
マ:バンドメンバーが不満を持ち始めるのよ。
ナ:でも、彼の場合じゃ、逆にリードシンガーが不満を持ち始めて解散するって事もありうるわけじゃない?
マ:そうそう。
スミス:ケミストリーなんだけどね。
マ:で、リードシンガーがソロになっちゃって、バンドがダメになるのよ。
ナ:・・・・。
 バンジョーを弾くエミリー
マ:どうしてエミリーがバンジョーを弾き始めたと思う?あのね、私たち二人ともバイオリンを弾いてたのよ。私が最初にフィドルに移って、それから彼女も。
でも、すごく頭にきたのね。彼女のほうが何でも私よりうまいのよ。スポーツから何から。だから彼女がフィドルを始めた時は、近づいていって自分のフィド
ルで頭からエミリーを叩いたわ。
男性:じゃ、しょうがなくバンジョーに移ったってことだ。
マ:超いじわるよね。「あんた、別なの弾きなさいよ!」って。
男性:うわー。
マ:エミリーがなんでバンジョーを選んだのかは知らないけど。
男性:それでよかったんじゃないの。いいコンビだよ。
マ:そうね。彼女は私にとっては・・・いつも自分よりできる妹だった。
ナ:マイクテスト。デモでやったリアルバージョンのイントロと同じくらい長くやった?
ジム・スコット:じゃ、やってみるか。よし、行こう。
 ♪
Lubbobk or leave it
リック・ルービン:いい出来だな。
ナ:ありがと。あの、これって何のこと歌ってるか知りたい?
ルービン:ああ。
ナ:テキサスのラボックのことなのよ。
ルービン:銅像のこと言ってたよな。
ナ:バディ・ホリーのね。
ルービン:そう。
マ:バディ・ホリーがスターだった頃は、ラボックでは善く思われてなかったのよ。ロックなんて不良だ、ってね。
エ:ナタリーの地元なの。
ルービン:ラボックなのか。
マ:で、町中殆んどの人がナタリーを善く思ってない。ラジオ局なんてみんなひどいのよ。
ルービン:バディ・ホリーの再来だな。(デモテープを回し始める)
 ♪
Voice inside my head
ルービン:なんかいきなりつまんなくなったな。
ナ:・・・はい。
ナ:ここで・・・。
ルービン:良い切り替えだ。コーラスのメロディーが良い。コードとメロディーに力がある。詞はこれでいいのか?
ルービン:気に入らないが、もう少し煮詰めてみても良さそうだな。でも俺なら詞は全部書き直す。コーラスとその前は、響きもメロディもとても力がある。
ナ:詞に共感できない部分があって。
ルービン:変えちまえよ。自分で。
ナ:言うのは簡単だけどさー。あなた書いてよ。マジで。
ルービン:また共感できないだろ?
マ:まだしっくり行かない気がするのよね。曲の中での自分たちの役割って言われると、迷っちゃうの。だって結局ほら、曲の一番良い型って決まってい
るものでしょう。フィドルプレイヤーがバンドにいるからって、「ここでフィドル入れて!」って言われるのはどうもね。
ルービン:現時点で俺が考えているのは、良い曲を作るためにあらゆる方向からの要素を取り入れて、それからそれをディクシーチックスというフィルター
にかける。そうやって曲を作るうちに出来上がってきたものが、どうかってことだ。
 スタジオにて
ロイド・メインズ:ほれ、すっかりカバン持ちだよ。何から何まで。
ナ:「こんなに荷物持たせやがってチクショー」。
 ♪
Favorite year
ロイド:あー、待った。今のソロ、カントリー過ぎるかねえ。
エ:ナットの選び方は良いと思うわ。一番とは言えないかも知れないけど、良かった。
ナ:別に、もっとやってくれても良かったんだけど。
ロイド:そうか。分かった。
ナ:でも、パパのやるのはぜーんぶ最高。
ロイド:おだててんじゃねえよ。
ロイド:ボストンのバークリー音楽校に入るために、ナタリーのデモテープを作ったことがあってね。その時私はダラスあたりでチックスと仕事をしていたか
ら、それを録ったカセットを彼女たちにあげたんだ。売り込むつもりはまったくなくてね。これが俺の娘の声だよ、聴いてみてくれっていう感じだった。あげて
から1年くらいは、ツアーバス、例のピンクのツアーバスに放りっぱなしだったんじゃないかな。でもマーティーとエミリーがずっと気に留めていてくれたこと
は確かだと思う。で、いざリードシンガーを換えようということになった時、ナタリーをって、電話してきたんだ。
ジム・スコット:(ロイドのソロが終わり)いやー、いいね。
ロイド:そうか、よかった。
スコット:他のプレーヤーが真っ青だよ。
ロイド:やっぱり?

#2