NATALIE WAS RIGHT  ディクシー・チックスのブッシュ批判事件とは

「ナタリーは、正しかった」
結局イラクには大量破壊兵器がないことが分かった今、ファンの間で言われている言葉です。

日本でも「ディクシーチックス」等で検索エンジンを探すと、結果の半分近くが例の”ブッシュ批判事件”および
その後のバッシングに関しての記事に当たります。チックスをよく知ってた人も、知らなかった人もそれぞれの
考えを述べています。ただそのほとんどが事件のあった2003年3月から数ヶ月の間に書かれたものです。
その後は一体どうなったんでしょうか?
どんな事件もそうですが、それが起こった一時は大変話題になるものの、過ぎてしまうとみんなの関心は次
に移ってしまうようです。でもその後にこそ、全体の本質があると思います。
サイトをやっている者として、1ファンとしての視点からこの件についてまとめたいと思っていました。
チックスがこのバッシングをどういうふうに切り抜けてきたのか知ってもらえればと思います。
2005年3月10日 管理人・華)


1. "The Incident" 〜ロンドン事件


事の発端・すべては新聞のレヴュー記事から
2003年3月10日、前年夏にリリースした3rdアルバムのプロモーションのためロンドンを訪れていたチックスは、シェファーズ・ブッシュ・エンパイ
でコンサートを行った。翌々日にはそのレビュー記事がイギリスの新聞The Guardianに掲載。

(記事より抜粋)
And they don't know when to stop. "Just so you know," says singer Natalie Maines, "we're ashamed the
president of the United States is from Texas."
It gets the audience cheering - at a time when country stars are
rushing to release pro-war anthems, this is practically punk rock.


(彼女たちはさらにとどまることを知らない。「みんな分かってると思うけど」シンガーのナタリー・メインズが言った。「私たちはアメリカの大統
領がテキサス出身なのを恥ずかしいと思っているわ」
。観客からは歓声が上がった。カントリースター達がこぞって戦争支持の曲をリリースす
る中でのこの発言はまるでパンクロックだ。)全文は
こちら

実際の状況はどうだったのか(事件から2ヶ月後、5月発売の雑誌エンターテイメントウイークリーより)
ナタリー・メインズ
Travelin' soldierを演るまえだった。むこうではいつもこれか、More loveを兵士のみんなのためにやってたの。今回の件で一番不満なのは、
私がブッシュに不満を抱いてるって事を、兵士のみんなを支援してないって思われてることなの。私たち、彼らを応援することしかできないじゃな
い?人の命にかかわることだから・・・。」
マーティ・マグワイア(メンバー)
「ナタリーが
Travelin' soldierを紹介したとき、これは戦争支援の曲でも平和の曲でもない、中立の曲。ただ、戦争の中で起こることを歌っている
曲よと言ったんです。それで、ナタリーが例の事を言った後、エミリーがマイクを取って、「でも兵士のみんなは
100%応援してるんだからね」と言っ
たの。誤解のないようにって。マスコミにとっては、自分たちの取り上げたいとこだけ取るのなんてホント簡単よね。ショウのあとパーティーに行く
と、在英アメリカ大使も来てたんです。コンサートを見ていたんですよ。彼は何も言っていなかったし、私たちと一緒に写真を取りたいと言った。発
言に対しては不快に思っていなかったはずですよ。」


しかし、
ガーディアンの記事はすぐにナッシュビルのカントリーミュージックウェブサ
イトに取り上げられ、
業界、カントリーファンからの猛反発が起きる。
●多くのカントリーラジオ局のプレイリストから外される
全米1200のラジオ局を傘下に持つクリアチャンネルグループは、チックスをプレ
イリストから外した。
「我々の街とリスナー、そしてアメリカ軍兵士へ敬意を示すため、ディクシーチック
スをプレイリストから外しました。」
(フロリダ州ジャクソンビルの二つのカントリーラジオ局でプログラミングディレクタ
ーを務めるゲイル・オースティン)

クリアチャンネルの副会長は’98年にテキサスレンジャーズを、当時のオーナー
だった現ブッシュ大統領から購入。会長共々、州知事時代からブッシュ一家とビ
ジネスの関係にある。
●さらにCD潰し集会
ルイジアナ州のカントリーラジオ局KRMDでは「ディクシーチックス廃棄デー」を開
催。”元”ファンから集めたCDなどをトラクターで潰したあと、集まった人たちが踏
みつけた。
●カントリーファンの反応
「ナタリーをイラクに連れて行くべきだね。爆弾に巻き付けてバグダッドへ落としち
まえよ」
「CDを差し止めにするべきよ」
「大統領は彼の仕事をしているの。彼女は口を慎むべき」
「2度とディクシーチックスの曲は聴かないね」
(ABC-NEWSプライムタイムより)
●脅迫
メンバーのエミリーは自宅玄関を壊される。24時間警護が必要に。

なぜチックスだけが?
パールジャムやグリーンディを始め、ナタリーの発言などかわいいものに思えてく
る言動をしているアーティストはたくさんいます。
どうしてチックスだけがこれほど批判されるのでしょうか。
 Natalie Maines(ナタリー・メインズ)
1974年生まれ。父親は
ミュージシャン&プロデュー
サー。声が大きく、小さな頃
から音程を正しく歌えたとい
う。父の職場で育ったため、
自然と音楽の道へ。チックス
には’96年から参加。

誤解されやすいタイプ?
発言だけ聞いていれば、生
意気でふてぶてしいだけの
ナタリーですが、メンバー3人
の中では一番、勇気と思い
やりと優しさがあり、見聞が
広く信念の人であると私は思
います。同時に、言動の割に
は繊細な人だとも感じます。
プライムタイムインタビューで
度々涙を流していたことから
も分かるように。でも、それを
踏み越えて行く強さが凄い。

誰でも十代の頃には理不尽に対する反抗と正義感を持ってい
ると思いますが、日々自分を守る生活を送っていくうちに・・。
初来日時の映像を見ると胸にPEACEと書いたトレーナーを着たナタリーがいます。当時22歳くらいだと思いますが、その頃から変わらない信念を持っているよう。イラクの子供達を気にかけ、津波チャリティーにも一人で出て来た。この人の真っすぐさを見てると時々反省させられます。

なんて、褒めすぎかしらん、ナタリー


答えは、「カントリーだから」。逆にこれ以外考えられるでしょうか。
9/11の翌年、カントリーのグラミー賞である「カントリーミュージックアワード」は、始まった途端ステージの真ん中に巨大な星条旗がドーンと。星
条旗パターンのギターを持ったアーティストが繰り出すこれでもかの「Only in America」的な歌詞の曲、曲。はっきり言って辟易しました。アーティ
ストや観客を見れば明らかなように、カントリーは白人の音楽です。全部が全部とは言えないにしても、保守&右派が中心というのは否めないで
しょう。さらに、歯に衣着せぬ発言のナタリーが事件前に、カントリー右派の代表格とも言えるトビー・キースとトラブルになっていた時点で、バッシ
ングの土台が出来ていた気がします。
ナタリーの反応(その1)
事件直後3/12、公式サイト
"I feel the President is ignoring the opinions of many in the U.S. and alienating the rest of the world. My comments
were made in frustration and one of the privileges of being an American is you are free to voice your own point of
view."

”大統領は国内にある多数の意見を無視し、世界の国々から孤立していると思う。私のコメントは、そんな不満から発したもの。自分の
見方で自由に発言するのは、アメリカ人であることの特権です”


3/14、公式サイト
"As a concerned American citizen, I apologize to President Bush because my remark was disrespectful. I feel that
whoever holds that office should be treated with the utmost respect. We are currently in Europe and witnessing a
huge anti-American sentiment as a result of the perceived rush to war. While war may remain a viable option, as a
mother, I just want to see every possible alternative exhausted before children and American soldiers' lives are lost.
I love my country. I am a proud American.
"
”私の発言は尊敬を欠いていました。アメリカ市民としてブッシュ大統領に謝罪します。大統領の職務に就く人は誰であれ、最大の敬
意を持って扱われるべきです。
私たちは今ヨーロッパにいて、この性急な戦争のせいで起こった膨大な反アメリカ発言を目の当たりにしています。戦争に至る前に他
の手だてがあったならば、一人の母親として、考えられる限りの手段を尽くして欲しかったのです。子供達とアメリカ軍兵士の命が失わ
れる前に。私は国を愛しています。アメリカ人であることを誇りにしています”


4/24、ABC-NEWSプライムタイム・インタビュー
I feel regrettable, I feel regret for, you know, the choice of words.For the non-choice of words.Am I sorry I said
that? Yes. Am I sorry I spoke out? No. Am I sorry that I asked questions and that I don't just follow? No.

後悔してることっていうのは、言葉の選択。言葉の選択をしなかったことね。あれを言ったのを後悔してるか?してる。考えを口に出し
たことを後悔してるか?してない。鵜呑みにせず疑問を投げかけたことを後悔してるか? してないわ


2. Good Girls Gone Bad 〜チックスの巻き返し


雑誌エンターテイメントウイークリーの表紙に(’03年5月2日号)記事内容
「裏切り者」「ディキシーの尻軽」「大口たたき」「サダムズ・エンジェル」などとボディペインティングさ
れたヌード姿で登場。
マーティー:
起こっていることのばかばかしさとか、私たちが呼ばれている言葉とか状況がどんなに行
き過ぎているかとかを知って欲しかった


5月1日・サウスカロライナ州グリーンビルにてアメリカ国内でのツアーが始まる。
●地元の右派系ラジオがボイコットコンサートを企画(チックスのコンサートチケットを持っていれば
入場無料)
●マスコミ各社も集結、混乱を予想して警備の警察も出動
など緊張状態で初日を迎えたが・・・

”事件”のあと国内では初の登場となったサウスカロライナ、グリーンヴィル。アリーナの外
では、
60台もの衛星中継車が待機していた。彼が見たところ、抗議のために現れたのは約
30人。15人がチックスに対する抗議で、15人が支持だった。
ツアー・ギタリスト、ディヴィッド・グリッソムのインタビューより

さらにコンサート途中でナタリーが「フリースピーチタイム」と称して観客に15秒間与えたが、ブーイ
ングはなく喝采だったという。
BARKSより

全米ツアー中の発言(サイト内から抜粋、全文はこちら
●セントルイスのみんなおめでとう。今夜は外に誰も抗議してる人がいなかったね。ここにいるファン
のみんなには改めてお礼を言います。どんなときでもファンでいてくれるから。きっと来てくれると思っていたわ(マーティー)
●「今のはブーイング?私にとってはブーイングも言論の自由よ。」(ナタリー)
●「いつもファンには感謝してるけど、本当に感謝したいのは今ここにいるみんな。あなた達は”良い時だけのファン”じゃないもの」(マーティー)
●「みんな来ないんじゃないかって言われてたのよ・・・」(ナタリー、言葉の続きはすさまじい声援でかき消された)


私は見に行ったコンサート(サクラメント)での、大歓声が忘れられません。ナタリーが「みんな事件は知ってるわよネ・・・」と言いかけた時にホール(アイスホッケーの)がほんとに轟音といって良いほどの歓声に包まれ・・・じゃなくて、感覚的には屋根が吹き飛びそうでした。会場の前でハンドマイクを手に抗議をしてる人もいましたが。
会場では開演前にいろいろな曲が流れており、その中にタミー・ワイネットのGood girls gone badというのがありました。カントリー界のアイドル的存在で子供〜若い女性中心に人気のあったチックス。それが突如として反逆児になってしまったのを、自分たちで茶化しているのでした。

一方で、お膝元テキサス州ダラスでの公演では、銃で撃ってやるという脅迫があったようです。
マーティ「エミリーと私はショウをやりたくありませんでした。特定のコンサート地で、特定の時間に、特定の武器が示されていました。本当に具体的だったので、その公演はやりたくなくなりました。でもナタリーは、”勝つわけない!反対!悪い奴らが勝つわけない!”
って」

ナタリー「そういう人たちに勝たせるわけにはいかないでしょう。つまり、もし毎晩のようにそういう脅迫を受けたら、ツアー全体をキャンセルして、そういう人たちに私たちの生活を台無しにさせるのかしら?」
Todayインタビューより。全文はこちら

また、このころTVニュースで取り上げられて日本でもこの事件が知られるようになりました。事件後のアカデミー授賞式でマイケル・ムーア監督のスピーチでも触れられ、、「ディクシーチックスって何?」という人も多かったようです。
アメリカ国内のツアーのあとはヨーロッパを中心にワールドツアーがありました。ドイツで音楽番組に出演した時には、観客の拍手が登場後もしばらく鳴り止みませんでした。
そういうわけで、10月まで続いたツアーというのはとりあえず成功だったわけです。


その後のカントリー界とチックス
一大イベントCMA(カントリーミュージックアウォード、グラミーのカントリー版)では一つも受賞できなかった。同年のグラミーではカントリーアルバム部門で受賞、最優秀アルバム部門に全音楽カテゴリの中を等してノミネートされたにもかかわらず。そしてマドンナやU2、ストーンズやP・マッカートニーらの記録を破る売り上げを見せたツアーにもかかわらず、エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー部門にノミネートさえされなかった。


ただその後、ワールドツアーの成功を評価して国際賞を受賞と発表されたが、こ
の賞の授与もいつもはアウォード内で行われるもの。あとでこっそりウェブサイト内
で発表されるという珍事だった。

その他のカントリーアウォードでもほとんど無視状態。未だにカントリー専門ラジオ
局の1/3はチックスをかけないそうです。私が以前よく聴いていた局ではジングル
にまで登場していたチックスですが、今や影かたちもありません。


ナタリーの反応(その2)
11月、ーブルテレビ局VH1が開催したVH1's Big in 03 Awardsで、ナタ
リー
Big Quote of 2003を受賞した。「今年の言葉」大賞みたいなものです。
授賞式でのスピーチでは歓声とブーイングの入り交じる中、一通り感謝の言葉と
言論の自由について話したあと以下のように述べた。

「最後に、私のことを嫌いな人にお礼を言います。あなた達のおかげで、私
は強くなれたし、色んなことに関心を持ったし、誇りを持つようもになった。
あと、いい知らせも。来週、新しいCDとDVDが出るの。よかったね。あなた
たちまた、焼いたり踏んづけたりできるわよ」


アメリカ国内でもこの頃から、戦争終結後も治安が収まらず米兵の犠牲者が増え
続けるイラクと、依然見つからない大量破壊兵器の件もあり戦争疑問視の声も取
り上げられるようになっていた。
11月のテレビインタビュー(Today)では、
インタビュアー「ナタリーさん、あなたは自分の言ったことに対して、やっぱり私が
正しかったじゃないかと感じませんか?」
メインズ「いえ、間違っていたと証明されたいくらいだわ。」

自分のことよりも、戦闘の早期終結と治安の安定を願うナタリーの気持ちを表して
いる言葉です。

12月 雑誌
Vogueインタビュー 全文
騒動の最中に謝罪も発表したナタリーは、あれは純粋な謝罪であり、決して煽る
ようなつもりはなかったという。しかし今ではできるなら謝罪を取り消したいと思っ
ている。「あれは全部私の言ったことよ。誰も私に謝らせようとしたり、文章
を用意したわけじゃない。でも振り返って読んでみると、今の気持ちとは違
うわ。これを読むともっと怒る人がいると思う。”今頃謝りやがって”って思
われたしね」
 ナタリーVSトビーとは
1.トビー・キースが9/11
触発されて書いた曲をナタ
リーが「あの曲嫌い。カント
リーミュージック全体のイメ
ージが悪くなる。”てめえの
ケツにブーツでケリを入れ
てやる、それがアメリカの
やり方だ”だなんて」と発言。

2.キース「曲も書かないよ
うなやつに言われたかない」

3.ナタリー、コンサートで
「あの曲は好きじゃない。私
のことも好きでなくて結構」。
4.キレたキースはナタリーとダンナ
さんの写真に手を加え、フセインとナ
タリーにしたものを自身のコンサート
でスクリーンに大写しにした。

5.ナタリー、
ACMアウォード授賞式
の衛星中継が入るコンサートで、胸
FUTKと書いたシャツを着て登場。
その時キースは会場にはいなかった。

6.キース
「この件はもう終わりにしたい」。ラリーキングライブ
に出演時には「同業者に曲を批判されたのが初めてのことだ
ったので驚いてしまった。もう今は大丈夫だが」と発言。ミュー
ジシャン同士はお互いを批判すべきではない、という考え方を持っているようです。

7.ナタリー、
FUTKの意味&一連の顛末を説明


3.Vote For Change 〜ポリティカルバンドの仲間入り


12月のホリデー商戦に合わせて、ツアーを収録したライヴCDDVDが発売された。
DVDは全米レコード協会のプラチナ(100万枚)を獲得。単体で考えればものすごい売り上げなのだが、ファースト、セカンドアルバムとそれぞれ
1000万枚売った記録からすれば全く物足りない。ファンを失ったのは明らかだった。しかしナタリーは、
CDを踏みつけてる人たちを見た時、私はただ『そうよ。壊せばいいわ。もう聴いてもらわなくて結構。自分達のお気に入りとでも思っ
てたかも知れないけど、私は違うわ』って思った」
 
Vogueより

翌年’04年前半はナタリー本人の妊娠・出産もあり、バンドはほとんど活動はなかった。
しかし11月の大統領選挙を前にした8月、
Vote For Change(変革のための投票)ツアーに参加することを発表。
これは特に投票率が低いとされる若年・マイノリティ層をターゲットに、投票登録&実際の投票を促す活動をしているMove Onという政治活動団
体への資金集めを目的としたツアーで、実際はブッシュ大統領の再選を阻止するための活動。他の参加アーティストにはブルース・スプリングス
ティーン
,REM、デイヴ・マシューズバンド、パールジャム、ジョン・フォガティ、ベイビーフェイス、ボニー・レイエット、ジャクソン・ブラウン、ジュラシッ
ク5、ケブ・モー、ジョン・メレンキャンプなどそうそうたるメンバーが揃った。それまで表立った政治活動をしたことがなかったスプリングスティーンが
参加をすることで話題になり、日本でもニュースで取り上げられた。
チックスはカントリーアーティストとして唯一の参加。選挙直前の10月1日からジェイムス・テイラーと共に激戦区となった6つの州を回ってコンサー
トを行う。こうして改めてはっきりとブッシュ政権に対する反対の声を上げた。

Vote For Changeツアーのパンフレットには、参加アーティストの連名で以下のように書かれている。
この国の方向を変えねばならない・・・・私たちは、この一つの考えの元に集まりました。私たちは、今度の大統領選が今の時代でもっとも重要な
選挙になると考えています。政府、連邦、州そして地域レベルで、オープンで理性を持ち、公正かつ進歩的な国になることを目指しています。
私たちの活動が同じ考えを持つ市民の皆さんにとって関心を持つきっかけになることを望みます。そしてこの選挙が連邦政府、また地域レベルで
どんな影響を及ぼすのかを見極め、私たちの国を真に思いやりのある、人道的な国にするために手を貸して欲しいと思うのです。
なによりも、私たちのこの考えを皆さんに伝えることが目的です。私たちの国を本来の素晴らしい姿へと変える試みに参加してください。国を変え
るために、11月2日の投票に参加してください。

ツアー中のナタリーの発言
「あの事件以来みんなから”発言を取り消したい?”と聞かれるの。だからちょっとだけ考えてみた。でもね、もし取り消したりしたらブッ
シュに”ころころ変わる奴”って呼ばれるわ。あの人、ころころ変わる奴が嫌いでしょう?だから取り消さないわ!」

ファンを失ったのを嘆く必要がどこにある、とみんなが言うわ。あなたがそう言うなら、私にはあなたの音楽を聴かない、拒否する権利
があるとね。もちろん、私の言うことが気に入らなければ、聞かないでもいい。でも違ってくるのは、政治的な意見のために、組織的な
締め出しをするということ。これは全くアメリカ的でない、憲法に違反していることなの。あれは一瞬の一言だったし、場を盛り上げるた
めでもあった。でも私たちの払った代償は大きかったわ。言論の自由は危ういものでそれを守るために戦わなくちゃいけない。みんな
がそれに気付くことがとても大事だと思うわ。


コンサートが放送されたTV番組でのインタビュー
マーティー:嫌なのは、今は発言に必要以上に気を付けなくてはならないこと。
エミリー:キャリアに関してだけなら良いけれど、家族にも影響があるとなると話は別。私たちには幼い子供がいるし、ツアーの時は脅迫もあった。
家族の安全が脅かされているとなるとね。用心しなくちゃいけない。
マーティー:(それでも声を挙げ続けるのは?)多少のリスクを犯さないと物事は変えられないもの。女性が選挙に参加したり、マイノリティーの人
たちが平等な権利を獲得するために働きかけることこそが大事なんです。そういう人たちの苦労に比べたら、私たちのなんてどうってこと無かった
わ。


4.Bring back the Dixie Chicks 〜チックスのこれから


アメリカを二分した11月の大統領選がブッシュの再選というかたちで終わり、2004年が幕を閉じた。年末の挨拶中でチックスは以下のように
コメント。

VFCツアーは、変えようとしたことを変えられなかったかも知れない。けれど、私たちの国にとって良いと信じることのために立ち上がっ
た、この経験は素晴らしいものでした。そしてたとえ一夜でも、音楽が人を動かす力を持つのを目の当たりにしたことも。

事件から2年たった現在でもカントリーミュージック界でのチックスの立場は微妙なもの。次に発売するアルバムがどのような内容になるか、また
どのくらい売れるのかが一つの答えになってくるでしょう。
そういった中で、次のような投書が雑誌カントリーウイークリーに載りました。テキサス州にあるラジオ局の番組編成担当者の投書です。チックスと
業界との溝を良く表していると思います。


「ディクシーチックスを呼び戻そう」

ディクシーチックスにはまたヒット曲を出して欲しいね。我々の曲選びも楽になるからね。でも、実際は曲選びどころの話しではないんだ。あれはイ
ギリスでのコンサートの、ほんの一言から始まった。そして彼女たちのキャリアを脅かすまでの騒ぎになったんだ。どんなビジネスでもそうだけど、
タイミングが大事。でもナタリー・メインズの発言にとってあれほど悪いタイミングはなかったね。

9/11の悲劇の後、アメリカの愛国心は変わった。2000年の大統領選後に二極化されていた若くて善良な国民が、一丸となってテロとの戦いに
挑んだんだ。このことがチックスのキャリアに影響を与えたのは想像に難しくない。

チックス問題に対して我々が取った行動というのは、全く子供じみたものだった。”チックスバッシング”なんてのもあった。チックスの出入り禁止は
今でも続いてる。当のチックスはナッシュビルと”離婚”してロック界と熱愛だ。発言を謝罪する絶好の機会は何度もあったはずだが、敢えてそれを
避けるばかりか、さらに火に油を注ぐような発言をしている。まだまだ当分終わりそうにない。

この件について確実に言える事実はこうだ。

1.ディクシーチックスは個性的かつ才能溢れるグループで、まだまだ限りなく売れるだろう。
2.チックスは自分たちの信念を保ちすぎたおかげで、周りの人間も自分たちに賛同してくれるだろうと思いこんだ。
3.ラジオ局の編成担当者達は、リスナーの声を反映した行動を取っただけだ。電波から消したんだ。
4.多くの編成担当者同様、私もこの措置は妥当だと思ったし、それほど長続きもしないだろうと思った。

この事件の教訓?みんながみんな、間違っていたし、負けたってことだ。

私の局はブッシュ大統領の地元テキサスのミッドランドにあるが、放送でチックスをバッシングすることは許可しなかった。安易な方向には流れた
くなかったし、本当に大事なことを見失いたくなかったからだ。それから他の意見も伺ってみた。ナタリー・メインズの地元、テキサスのラボックにあ
るラジオ局のジェイ・リチャーズ編成担当だ。

反応は同じだった。怒りと衝撃、そして放送からのチックス締め出しだった。国内の他の編成担当の意見も同じだった。

そしていま約3年後、同じように国内を二分する大統領選が行われた。チックスはブッシュ大統領とナッシュビルに反旗をひるがえし、あまりにも
多くの善良な若者が戦闘で亡くなった。言い換えれば、何一つ変わっていないのだ!

個人的にはこんな状況は終わって欲しい。癒えるにしろ、ただ過ぎ去って行くにしろ。チックスにはまたぜひラジオに戻ってきて欲しい。だって彼女
たちなら、シーリングファンの取り付け説明書をそのまま歌ったってナンバー1ヒットにしてしまうだろうから!

しかし、状況は甘くはない。アメリカ人だろうがアンチアメリカ人だろうが、共和党支持だろうが民主党支持だろうが、右だろうが左だろうが、そして
たとえ人間だろうがクリンゴン人だろうが!

私が確信していることは一つ。もし私が誰も聞きたがらないアーティストの曲を放送で流したとしたら、他の優秀なスタッフと一緒に局を辞めるだろ
うね!

2005年2月 マイク・ローレンス テキサス州ミッドランド 
KHKX-FM番組編成担当


内容的にやや前後しますが、事件のきっかけとなった記事を掲載したイギリスの新聞The Guardianの別の記事を紹介します。

ディクシーの3人を自由に ザ・ガーディアン ’03年8月22日
本紙が3月のロンドン公演で行われたディクシーチックスによるジョージ・ブッシュ批判を報じてから、彼女たちの国では大騒動が沸き起こった。彼
女たちは”サダムズ・エンジェル”呼ばわりされ、
CDは焼き捨てられた。いま、このカントリーグループは発言を後悔しているのだろうか?そして現
在行われている国内ツアーの様子は?ナイジェル・ウイリアムスンがツアー中の彼女たちに同行した。

アメリカの土を踏んだ途端、我々もディクシーチックス騒動に巻き込まれた。シンシナティ空港の入国審査で、管理官が入国目的を聞く。テキサス
の3人組にインタビューするためだと答えると、彼は連邦政府の所有物につばを吐くことこそ控えたが実際にのどの奥でカーッという音をさせ、
こう吐き捨てた。「あいつらは縛り首にするべきだね」。

それから知らないうちに荷物をひったくられ、中を調べられた。そのためコンサートがあるメンフィスへの乗り継ぎ便に間に合わなかった。
ようこそ、アメリカへ。
数時間後に遅れてテネシーに着くと、そこのタクシー運転手も同じような反応を見せた。2500万枚の売り上げ記録を持ち、アメリカのカントリー
ミュージックシーンの救世主である彼女たちに対して、「あいつらは自分の口を閉じとくことを学んだ方がいいな」と言った。

リードシンガーのナタリー・メインズがコンサートでブッシュ批判をしてから、彼女たちはキャリアを脅かすような嵐の渦中に放り込まれた。アメリカ
とイギリスがイラク侵攻を始める3日前にされたそのコメントは、観客からは拍手で応じられた。

在英アメリカ大使はコンサートの後、そのコメントを批判することはせずチックスの3人と一緒に写真を撮りたいと頼んだ。しかしコンサートレビュー
を掲載した唯一の新聞、ガーディアンの記事がナッシュビルのカントリーミュージックウェブサイトに取り上げられると、悪夢が始まった。「衝撃と恐
怖」というよりも早く、全米に1200のラジオ局を持ちブッシュ陣営に選挙資金も提供するクリアチャンネルは、”我々の軍隊とリスナーへの敬意を
示すために”チックスを放送から閉め出した。270の局を持つ業界第二位のラジオ複合企業キューミュラス・メディアも同様の措置をした。右翼系
紙のコメンテイターは彼女たちを裏切り者と批判し、”ディキシーの尻軽”、”サダムズ・エンジェル”と呼んだ。

6週間前に彼女たちはスーパーボウルの会場で国歌を歌ったばかりだった。そして今、南部や中西部のいたるところで
CD破壊集会が行われてい
る。40年前ジョン・レノンが「ビートルズはキリストより偉大だ」と発言して彼らのレコードが同じ運命をたどったが、それ以来の空前の規模である。
ルイジアナのある町では、山と積まれた
CDがローラー車で押しつぶされた。最新アルバム「HOME」の売り上げは週12万4千枚から3万3千枚
まで急落した。ラジオからの追放が絶大な効果を上げたのである。ナンバー1ヒットシングル”
Travelin' Soldier”もチャートからあっという間に姿
を消した。

反発はさらに悪い様相を示してきた。死の脅迫を受けたメインズは24時間警護を着けねばならなくなった。グループのメンバー、マーティ・マグワ
イアとエミリー・ロビソンは彼女に味方し、グループのうち誰があの発言を言ってもおかしくなかったと話した。そしてロビソンのテキサスにある牧場
は、何者かに壊される嫌がらせを受けた。

(中略:内容重複のため)

メインズが運命の発言をするほんの2週間前、アメリカ国内ツアーのチケット発売があった。売り上げは初日だけで約53億円をたたき出し、それ
までローリングストーンズが持っていた記録を塗り替えた。抗議のためにチケットを返したファンもいたが、我々が行ったメンフィスとアトランタのショ
ウも他の日程同様、ソールドアウトだった。

抗議行動が行われた会場もあった。数日前のアーカンソー州リトルロックでは、地元のラジオ局がアンチチックスの
Tシャツを配っていた。さらに馬
鹿げたことも起こっていた。アメリカ赤十字社はツアー興行収入からの約1億1千万円の寄付を断ったのだ。ブッシュが同社の後援者の一人だか
らというのがその理由だ。

メンフィスの会場では観客の反応は分かれていた。”ナタリーを自由に”
Tシャツを扱うツアーグッズ売り場は盛況だった。グループの地元テキサス
州オースティンの勇気あるラジオ
DJは、彼女たちをサポートする言葉を造った。それをツアースタッフ達は会場に来た人たちに見せつけていた。し
かし一方で声高に批判するファンも。オハイオ州アレキサンドリアから来たロッド・グッド(44)は、「ナタリーはチケットが売れてからあの発言をした
んだ。そうでなきゃ我々はここに来ないよ。」と話した。テネシー州アトカから来たコニーとスティーブ・ボーン夫妻はおそろいの星条旗をあしらった
シャツを着ていた。「私たちがアメリカ軍を支持していることを彼女に見せたいのです。」
そういった状況にもかかわらず、コンサートは成功に終わった。開演前にはエル
ヴィス・コステロ版の
(What's So Funny 'Bout) Peace, Love and
Understanding
が、そしてTruth#2という曲ではマーティン・ルーサーキング、
ガンジー、マルコム
Xそして市民権運動の様子を映したフィルムが流された。こ
の中にはナチによる焚書現場から直後にディクシーチックスの
CD破壊集会映像
へとつなげられるシーンもあった。そして次の言葉で映像は締めくくられた。
”真実、そして受け入れることを学べ”。ショウの間メインズが来ていた
Tシャツに
は、”敢えて自由に”の文字。キング牧師が暗殺されたこの町で、それは誰の目
にも明らかに映っただろう。

翌日のジョージア州アトランタでも我々はコンサートを見た。先の町、そしてここ
でも2つのカントリー専門局が3月からチックスを流していない。しかし、観客の
中から何回か野次が飛んだ時もメインズは軽快に切り返した。「ブーイングも
OK
よ。表現の自由を大事にしてるからね。でもね、忘れないで。あなた達の65ドル
は私たちのものよ」
チックスの挑戦的な態度はショウの前の楽屋でも同じだった。最初に発言に対する反発が起こった時、メインズは反発を抑えるための謝罪をブッ
シュに対して行った。それ以降、彼女は態度を硬化させた。トロツキーが監視すればするほど、プロレタリアートは苦しみの経験によって過激化す
るものだ。そして多くがチックスを叩き、ののしる中で他方にとってはさらに名を高める要因ともなった。

ブルース・スプリングスティーンは支持をサイトで発表した一人だ。ドリー・パートンもファンに対してチックスの
CDをボイコットしないよう呼びかけ
た。さらに強力なのが、7月始めから表れた政界からの支持だった。グループのマネージャーでイギリス出身のサイモン・レンショウが、アメリカ議
会委員会を前にラジオ産業の今後について証言してからだ。

彼は所属事務所が死の脅迫を受けたことを明らかにし、右翼団体がそういった運動を指揮している証拠も示した。そしてグループの合衆国憲法修
正第一条(言論の自由)に基づいた権利が侵害されていることを非難し、芸術の自由と文明開化、そして政治議論の自由が侵されていると主張し
た。

多くの人が賛同した。委員会のメンバーの一人、カリフォルニア州選出の民主党上院議員バーバラ・ボクサーは、今回の組織的なラジオからの締
め出しをナチスドイツや50年代のマッカーシズムにたとえ、”人々の口をつぐませるための、ぞっとするようなメッセージ”と呼んだ。
”チックス・リビングルーム”と書かれた札と共に武装した警備員がドアの外に立つ部屋で、メインズは椅子の上でくつろぎながら自分の試練につ
いて驚くほど陽気に話した。「確かに、落ち込んだ時もあったわ。でも今は言ったことを誇りに思うし、成長できた。このことがあって良かったと思っ
てる。」

騒動が起こって2日目。彼女はグループのメンバーに、自分に対して怒っているかと尋ねた。マグワイアが言う。「私は、”ううん。私たちの誰が言
ってもおかしくなかった”と言ったの。あれは戦争が始まる直前だった。3人とも心がとても重かった。こんな状態でステージに上がってみんなを楽
しませなきゃいけないなんておかしいねって話していたの。」
メインズは、自分たちはエンターテイナーであって政治家ではないと言う。「でもあの晩は何も言わないなんておかしいと思った。知らんぷりをする
なんておかしいって。何かコメントを言うこと自体は真っ当だけど、ジョークにするのが私流のやり方なの。チャートのトップから落っこちたのが政治
発言のおかげで良かったわ。音楽的な理由じゃなくてね」。「それでもっと良い方向に向かって行けたんだもの」ロビソンが続けた。

彼女たちの団結心は自他共に認める強さだ。彼女たちは頻繁にお互いの意見を補い合い、我々が入国審査の列で経験したことを告げると3人同
時に「
Oh my God!」と声をあげた。「フランス人じゃなくてよかったね」メインズは言った。

彼女たちのブッシュに対する怒りは、元の一言に比べれば今ではもっと強烈で一貫した言葉で表現されている。メインズが言う。「私たちの置か
れている状況に対しての、ホワイトハウスの公式コメントを聞いたの。合衆国憲法修正第一条や、アメリカ市民としての権利を言ってくれるのかな
って思ったのよ。アタシ、何でそんな教養のある言葉があの人達から出てくるって思っちゃたのかなあ。”彼女たち自身のファンが取っている行動
だ”だってさ」

「あれを聞いて脅迫やエミリーの牧場のこととか、組織的な締め出しとかを思い出しちゃったわね」マグワイアが言う。さらにロビソンが、「じゃそう
いうことやる人を大統領は大目に見てるってわけ?」。

メインズは言う。「あの人がイラク戦争の終結を聞かれて答えたのが、”自由とは素晴らしいものだ。我々のおかげで、イラク国民は今では自由に
ものを言う権利を得たのだ”だったのよ。これこそ、私たちについて聞かれた時に答えるべきことよ」

ラジオからの締め出しに対する彼女たちの反応の一つが、雑誌エンターテイメントウイークリーの表紙にヌードで登場することだった。自分たちの
体に、”裏切り者”や”サダムズエンジェル”などのスローガンを付けていた。

マグワイアが言う。「声を大にして言い返したかったし、みんなに知って欲しかった。雑誌側は最初、ジーンズ姿で、笑顔で国旗の前に立っている
写真を表紙にしようとしたの。でも私たちはノーだった。頭からガツンとくれてやるようなのにしたかったし、私たちが呼ばれている名前の馬鹿馬鹿
しさとかを表にさらしたかった。この事件で、アメリカは私が思っているほど発展した国家じゃなかったってことが分かったわ。カントリーミュージック
をやる3人の白人女性にも起こり得ることなのかって・・・」

ロビソンが話を続けた。「(政府のやり方に)疑問を投げかけちゃいけないんだって。もしやったら反国的ってことになるらしいわ。みんなこんな調子
よ。このことはどういうわけかアメリカ人心理に入り込んでいて、怖いわよね。もし政府のやることに疑問を持たないようなら、盲目的についていく
だけの人ってことだわ。」


 まとめ
最後まで読んで頂いた皆さんはこの事件に関してどう思われるでしょう
か。
私が思うに、ナタリーはただ単にブッシュを批判したかったのではなく、
あのような世界中のアメリカに対する批判が高まる中で、戦争に反対
するアメリカ人もいるということを、特に外国に対して言いたかったので
はないかと思います。よくアメリカ人は外国に興味がないと言いますが、
きっと大規模なデモの様子もあまり報道されたことがなく、ヨーロッパで
初めてそれを目の当たりにして、アメリカ人として心を痛めた。それは
彼女たちが自分の国を本当に愛しているからでしょう。
それが同胞から攻撃を受けることになるとは、皮肉ですね。
ファンとしても、いろいろなことを考えさせられる良いきっかけになったと
思います。何よりチックスが「良し」としてるんだから!


最後に、本文中にも登場したチックスのマネージャー、サイモン・レンショウがアメリカ自由人権協会から賞を受賞した時のスピーチを引用します。

「私はディクシー・チックスに感謝します。
私は、彼女たちが取った行動、対処の仕方について非常に誇りに思っています。共に耐えた時間を、私たちは決して忘れないでしょう。彼女たち
がノーと言える強さを持っていること、そしていつも正しいことをしようと主張することにも感謝します。

次の3つの意見を述べたいと思います。

言論の自由は自由ではない。また、そうであったこともない。

言論の自由はそれが行使されてこそ意味を持つ。

セレブリティは黙って歌っているべきではない。立ち上がって声を挙げるべきだ。そして、それを支えるのが我々の務めだ」


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