やまかわ整形外科
院 長:山川浩司
 よくいわれることですが、現在は正に少子高齢化社会の真っただ中にあります。整形外科では特に中高年の方にみられる疾患の患者さんの受診が増えていますが、これは単に高齢者の数が増えただけではなく、患者さんの意識が高くなったという面もあるように思われます。これらの疾患のうち主なものを紹介致します。
●こんな症状はありませんか?
  1. 立ったままでいたり、歩き始める。
  2. しばらくすると、太ももや腰から下にシビレ、痛みやつっばり感があらわれ、徐々に強くなり、立っていたり歩くのが苦痛になり、
  3. 前かがみや、しゃがみ込んだりして少し休めば楽になって、また立っていたり、歩けるようになる。
●どんな病気?
 この1.2.3.を繰り返すのが、この病気の特徴的な症状で、これを間欠披行といいます。年をとると背骨の変形やズレが生じたり、背骨の関節が大きくなったり、軟骨(椎間板)が膨らんだり、じん帯が厚くなったりすると、背骨の中を脊髄の神経が通るトンネル(脊柱管)が狭く(狭窄)なり、神経が圧迫を受け、神経の血行が悪くなり下肢しや腰にシビレ、つっぱりや痛みが出たりする病気です。
 立っていたり、歩かなければこのような症状は無いか、あっても軽く、またこれらの症状は前かがみになると、狭窄部での圧迫がゆるむために楽になり、後に反ると圧迫が強くなり症状が強くなります。
 下肢の力が落ちたり、感覚がより鈍くなったり、肛門周囲のほてりや尿モレ、尿の出が悪い等は重い症状です。
●日常生活で注意することば?
 前記のように神経への圧迫が強くなるような姿勢はとらないように注意しましょう。安静は体に良いことばかりではないので、動ける範囲でなるべく体を動かすようにして下さい。一本杖やシルバーカー等での歩行は前かがみになるので楽です。
 治療は薬物療法(抗炎症剤、神経わ血行を良くする薬剤等)、理学治療やプロック療法等の保存療法で症状の改善が得られることが少なくありません。また、この病気の自然経過に関する報告では、必ずしも全ての人が症状が悪化するわけではありませが、前記の重い症状や日常生活に支障が多い時、手術が考慮されます。