やまかわ整形外科
院 長:山川浩司
 骨も活発に新陳代謝が営まれており、古い骨はこわされ(吸収)、そこに新しい骨がつくられ(形成)、これが絶えず繰り返されて、吸収・形成のバランスがとれて一定の構造を保っています。骨の成長期には骨形成が骨吸収を上回り、骨の蓋積量が増加し(特に思春期前半が著しい)、やがて30代でピークに達し、その後年齢と共に徐々に低下していきます。
●骨粗鬆症とは?
 中高年になると、骨形成と吸収のバランスが崩れ、新しくつくられる骨が少なくなり、骨の中身がスカスカになって、骨強度が低下し、骨折の危険性が増加します。この状態を骨粗鬆症といいます。
 年齢とともに有病率は増加し、女性は男性の3倍と多く、特に60歳以上の中高年婦人に多い病気です。これはもともと骨量が男性に比べて少ないことや、閉経に伴い卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少することが大きく関係しています。加えてカルシウムやカルシウムの吸収を促すビタミンDや蛋白質等の摂取不足などが引き金となっているのです。
●どんな症状が現れるのか?
 背中や腰がだるい、痛い。進んだ状態では、身長が縮む。背中が丸く、腰がまがってきます。また、ちょっとしたことで骨が折れ易くなります。
 骨粗鬆症の骨折は、寝たきりの状態や生活動作を傷害し、介護が必要となる原因になります。
●その予防と対策は?
 予防と治療の目的は骨折の予防であります。それには骨量の減少への対策と転倒防止が重要になります。
 骨量に関しては、若年期、特に思春期前半時に運動の励行とカルシウムを多く摂ることによって、より高い骨量を獲得しておくこと。中高年時では骨量減少の対策として生活習慣の改善です。食事でカルシウムの摂取を増やすこと、栄養素のバランスを考えた食事をとることです。標準体重の維持、散歩やジョギング等の適度な運動習慣。日光浴も大切です。
 喫煙、アルコール飲料は骨に悪い影響を与えます。また転ばないように注意しましょう。そのために日常生活の中での工夫が必要です。

 骨租軽症は予防が大切です。気になる症状があれば早めに医師の診断を受け、適切な予防・治療につなげましょう。