はじめに
子供たちにいろい
ろな事を学んでもらうには、堅苦しい勉強よりも、楽しんで遊ぶうちに自然に覚えられる、ゲームという形のほうがいいのではないかと、まず僕たちは考えまし
た。
簡単に、このカードの題材となったDNAの構造を説明します。
DNAは、糖とリン酸で出来た2本のらせん状の背骨の間に、塩基が対に
なってはさまれた構造をしています。この、対になっている塩基のことを塩基対といい
ます。DNAを構成する塩基は、A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)の4種類だけです。また、対をつくるものも決まっており、
ア
デニンはチミンと、グアニンはシトシンとしか対をつくりません。
また、DNAはmRNAというものに書き写され、情報を伝えていきます。
さて、このDNAが、mRNAに書き写されると、T(チミン)であったと
ころは、U(ウラシル)へと置き換わります。そして、mRNA上では、塩基対は三つ
ごとに区切られます。この、塩基対が三つまとまったものをコドンと言います。コドンは、アミノ酸を指定する暗号であり、そのコドンの塩基の配列によって様
々なアミノ酸を指定することが可能となります。こうして指定されたアミノ酸がつながり、タンパク質となり、私たちの体をつくっているのです。
コドンはAGCUの四種類の塩基の三つの組み合わせですから、全部で64種類にも及
びます。実際にはひとつのアミノ酸に対し、コドンが1〜6つまで対応し
ているので、コドンが指定できるアミノ酸は約20種類です。
コドンが指定
するアミノ酸が、こんなにも多いことからヒントを得て、僕たちはアミノ
酸それぞれに得点をつけ、塩基を並べ次々とコドンをつくっていき、それをmRNAとして写しとり、アミノ酸を指定していくことで得点を競い合うという、対
戦型のカードゲームを考えました。