Drum & Bass Imprints ドラムンベースの楽曲はほとんどの場合、作曲者やDJが運営するインディーズレコード会社(label 及び imprint と英語で呼ばれる。以下「レーベル」と呼ぶ。)からリリースされます。運営に携わる作曲者の曲のリリースはもちろん、どのレーベルも積極的に新人アーティスト発掘に努めていて、21世紀に入ってからのドラムンベース業界の再活性化に大きく貢献しています。主要な(最近ヒット曲をよく送り出すという意味で)ドラムンベースレーベルを以下に紹介します。 | |
DJ Zinc による、エレクトロで実験的なドラムンベースをリリースするレーベル。 Breakbeat Kaos Adam F と DJ Fresh が2003年末に立ち上げたレーベル。2002年に彗星のごとく現れたオーストラリア出身の三人組 Pendulum と独占契約を結び、2004年には DJ Baron を発掘。曲構成が入り組んでいながら、メロディーはメジャー進行で暗さがあまりないドラムンベースをリリースする傾向にある。Fabric で数ヶ月に一回パーティーを主催。 DJ SS 率いる、イギリス中部の街 Leicester (レスターと読む)を拠点とするレーベル。John B、Influx UK などが所属。2001年に hard step のリバイバルに貢献した Twisted Individual を発掘。 Roni Size 率いる、Bristol を拠点とするレーベル。DJ Kurst, DJ Die, Clipz らが所属。2002年には New Zealand 出身の MC Tali を発掘。オリジナルメンバーの一人だった Suv は音楽性の違いから2005年に脱退。少ない音色でシンプルでデジタルな曲作りが特徴。 Ganja DJ Hype によるレーベル。2004年に活動再開。Potential Badboy を発掘。レゲエ色の濃いドラムンベースが特徴。2005年には Liq-weed Ganja という姉妹レーベルを設立。 言わずと知れた LTJ Bukem によるレーベル。MC Conrad が所属。日本出身で唯一イギリスでも名が知られている Makoto を2003年に発掘。彼が MC Conrad をフィーチャーして作った "Golden Girl" は2004年 Good Looking からの久々のヒットとなった。The End で毎月第二金曜日にパーティーを主催。 London Electricity が主催するレーベル。基本的には労働者階級の音楽であるドラムンベースの中で、唯一ある種の「品」を感じさせる曲をリリースする。2002年に奇才 High Contrast を、2004年には liquid funk の発展に貢献した Logistics を発掘。他にも Nu:tone、Cyantific という逸材を発掘。毎月第2金曜日に Herbal にてパーティーを開催。 言わずと知れた Goldie 主催のレーベル。2004年に D-Bridge "True Romance"、Total Science "Defcom 69" をヒットさせる。 Andy C が率いるレーベル。インダストリアルテクノの流れを汲む、ロック色の強いドラムンベースをリリースする傾向にある。2003年には Nightbreed "Pack of Wolves"、2004年には Sub Focus "X Ray" と、定期的に大ヒット曲をリリースする。 DJ Hype, DJ Zinc, Pascal によって設立されたレーベル。2003年、hard step 復興に貢献したバーミンガム出身の DJ Hazard を発掘。2004年ごろから、Hype と Zinc の音楽性が完全に異なるものになってしまったせいか、リリース活動はほぼ休止状態。しかし、毎月最終金曜日に Fabric で開かれる True Playaz のパーティーは今なお健在(しかし Zinc が DJ リストに名を連ねることが減った)。 V Recordings ロンドンで最も息の長いイベント Movement を主催する Bryan Gee 率いるレコードレーベル。2001年にブラジル出身の DJ Marky, DJ Patife を発掘。2004年には A.I. "Uprising" をリリースして大ヒットさせ、liquid funk ブームを巻き起こす。その流れを受けて姉妹レーベル Liquid V を設立。 Dillinja と Lemon D によるレーベル。世界唯一のドラムンベース専用サウンドシステム Valve Sound System を誇る。踊るようなキックドラムとベースラインの組み合わせが特徴。
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