抗菌薬  その1



抗生剤の多くは、動物用と人間用では共通に使用されています。
また菌種に対する抗生剤の効果は人間でも動物でもほぼ同様です。

抗生剤への一般的理解を深めるため、現在人間用で認められている抗生剤について以下に紹介します。
(ただし動物薬として農林水産省で認可されていない薬剤もありますのでご了承下さい。)

なお、人間用抗生剤は動物を用いた基礎実験で効果と安全性を確認したのちに人間に適用されます。優秀な獣医師の方は、動物種による薬物代謝や効果の違いを十分理解の上、人間用抗生剤をも適宜使用しています。

(2008年7月時点で認められている適応。内容は各抗生剤効能書から収集。)

A  経口抗生剤一覧

経口抗生剤と適応菌種
分類 一般名 略号 商品名 好気性グラム陽性菌 好気性グラム陰性菌 嫌気性菌





















































 

























































 












































































 
セフェム系 セファレキシン CEX ケフレックス
セファクロル CCL ケフラール                                                          
セファロキサジン CXD オラスポア                                                          
セファドロキシル CDX サマセフ                                                          
セフィキシム CFIX セフスパン                                                            
セフテラムピボキシル CFTM-PI トミロン                                                            
セフロキシムアキセチル CXM-AX オラセフ                                                          
セフポドキシムプロキセチル CPDX-PR バナン                                                            
セフォチアムヘキセチル CTM-HE パンスポリンT                                                          
セフジニル CFDN セフゾン                                                          
セフチブテン CETB セフテム                                                          
セフジトレンピボキシル CDTR-PI  メイアクト                                                           FG
セフカペンピボキシル CFPN-PI フロモックス                                                           F 
ペニシリン系 ベンジルペニシリン PCG ペニシリンGカリウム I
バイシリンG
アンピシリン ABPC ビクシリン                                                         HI
クラブラン酸アモキシシリン CVA/AMPC オーグメンチン
タランピシリン TAPC ヤマシリン                                                          
バカンピシリン BAPC ペングッド                                                          
アモキシシリン AMPC パセトシン                                                         IJ
スルタミシリン SBTPC ユナシン
ピブメシリナム PMPC メリシン                                                        
ペネム系 ファロペネム FRPM ファロム                                                         FG 
βラクタマーゼ阻害剤配合 クラブラン酸アモキシシリン CVA/AMPC オーグメンチン                                                           F
スルタミシリン SBTPC ユナシン                                                          
分類 一般名 略号 商品名 ブドウ球菌属 連鎖球菌属 肺炎球菌属 腸球菌属 炭疽菌 淋菌









大腸菌 赤痢菌 サルモネラ属



























プ













゙ニ
プ








コレラ菌

ビ
ブ

インフルエンザ菌 緑膿菌










ピ






ペ












バ
























ジ







゙マ
キノロン系 レボフロキサシン LVFX クラビッド                                                           @AB
オフロキサシン OFLX タリビッド                                                           C
ノルフロキサシン NFLX バクシダール                                                           A
エノキサシン ENX フルマーク                                                           DE
シプロフロキサシン CPFX シプロキサシン                                                            
ロメフロキサシン LFLX ロメバクト                                                            
トスフロキサシン TFLX オゼックス                                                           DEF
スパルフロキサシン SPFX スパラ                                                       @ABF
ガチフロキサシン GFLX ガチフロ                                                         DE
プリルフロキサシン PUFX スオード                                                            
モキシフロキサシン MFLX アベロックス I
ガレノキサシン GRNX ジェニナック I
シタフロキサシン STFX グレースビット FIP
エンロフロキサシン
犬猫
ERFX バイトリル   E
マルボフロキサシン
犬猫
MBFX ゼナキル S 21
マクロライド系 エリスロマイシン EM エリスロシン                                                           GIKLMN
ロキタマイシン RKM リカマイシン                                                            
ジョサマイシン JM ジョサマイシン                                                            
酢酸ミデカマイシン MOM ミオカマイシン F
ロキシスロマイシン RXM ルリッド                                                          
クラリスロマイシン CAM クラリス                                                           GJO
アジスロマイシン AZM ジスロマック                                                           O
アセチルスピラマイシン アセチルスピラマイシン I
ケトライド系 テリスロマイシン TEL ケテック                                                         FP 
リンコマイシン系 リンコマイシン LCM リンコシン                                                            
クリンダマイシン CLDM ダラシン                                                            
テトラサイクリン系 ドキシサイクリン DOXY ビブラマイシン                                                           @B
テトラサイクリン TC アクロマイシンV GIQ
ミノサイクリン MINO ミノマイシン                                                         IQ
アミノグリコシド カナマイシン KM カナマイシン                                                            
その他 ホスホマイシン FOM ホスミシン                                                          
バンコマイシン VCM バンコマイシン M                                                         R
リネゾリド LZD ザイボックス       V                                                    
  適応が認められている菌種
表中の番号は以下の細菌を示す
@ペスト菌、ブルセラ属 A野兎病菌 BQ熱リケッチア Cらい菌 Dバークホリデアリ・セパシア Eステノトロホモナス・マルトフィリア
Fプレボテラ属 G百日咳菌 H放線菌 I梅毒トレポネーマ Jヘリコバクターピロリ K髄膜炎菌
Lジフテリア菌 M軟性下疳菌 N破傷風菌 Oマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス Pレジオネラ属 Qリケッチア属 Rクロストリジウム・ディフィシル
△一部のみ M MRSA V
VRE
Sスタフィロコッカス・インテルメヂウス 21パスツレラ・ムルトシダ g:ペニシリン耐性肺炎球菌を含む




B 注射抗生剤一覧

注射抗生剤 と 適応菌種
分類 一般名 略号 商品名 
((主な商品)
好気性グラム陽性菌 好気性グラム陰性菌 嫌気性菌 その他


























 



















































ラ 
































 







リ 

































































キノロン シプロフロキサシン CPFX シプロキサン                                                     @
バズフロキサシン PZFX パシル                                                     A
エンロフロキサシン
(犬猫)
ERFX バイトリル B
セフェム系 セファゾリン CEZ セファメジン                                                      
セフォゾプラン CZOP ファーストシン                                                     B
セフメタゾール CMZ セフメタゾン                                                
セフォチアム CTM パンスポリン                                                    
セフスロジン CFS タケスリン                                                      
セフォペラゾン CPZ セフォペラジン                                                    
セフォタキシム CTX クラフォラン                                                      
セフメノキシム CMX ベストコール                                                      
セフトリアキソン CTRX ロセフィン                                                    
セフタジジム CAZ モダシン                                                    
セフォジジム CDZM ノイセフ                                                    
セフピロム CPR ケイテン                                                    
セフェピム CFPM           マキシピーム                                                    
セファマイシン系 セフブペラゾン CBPZ ケイペラゾン I
セフミノクス CMNX メイセリン                     I
オキサセフェム系 ラタモキセフ LMOX シオマリン                                                    
フロモキセフ FMOX フルマリン                                                    
カルバペネム系 イミペネムシラスタチン IPM/CS チエナム                                                      
パニペネムベタミプロン PAPM/BP カルベニン                                                      
メロペネム MEPM メロペン                                                     C
ビアペネム BIPM オメガシン                                                   DE
ドリペネム DRPM フィニバックス                                                      
βラクタマーゼ阻害剤配合 スルバクタムセフォペラゾン SBT/CPZ スルペラゾン                             △                         
スルバクタムアンピシリン SBT/ABPC ユナシンS                                                       
タゾバクタムピペラシリン TAZ/PIPC ゾシン                                                     @CF 
ペニシリン系 アンピシリン ABPC ビクシリン                                                     
ベンジルペニシリン PCG ペニシリンG J
ピペラシリン PIPC ペントシリン                                                    
アスポキシシリン ASPC ドイル                                                    
アミノグリコシド系 ジベカシン DKB パニマイシン                                                  
ストレプトマイシン SM ストレプトマイシン K
カナマイシン KM カナマイシン KL
ベカナマイシン AKM カネンドマイシン
リボスタマイシン RSM ビスタマイシン
ゲンタマイシン GM ゲンタシン L
アストロマイシン ASTM フォーチミシン
トブラマイシン TOB トブラシン                                                      
アミカシン AMK アミカシン                                                      
ミクロノマイシン MCR サガミシン                                                      
イセパマイシン ISP イセパシン                                                    
アルベカシン ABK ハベカシン M                                                    
リンコマイシン系 リンコマイシン LCM リンコシン                                                     
クリンダマイシン CLDM ダラシンS                                                      
その他 スペクチノマイシン SPCM トロビシン                                                    
ミノサイクリン MINO ミノマイシン                                               @ABDGH 
アズトレオナム AZT アザクタム                                                      C
ホスホマイシン FOM ホスミシンS                                                    
バンコマイシン VCM バンコマイシン M   P                                                 
テイコプラニン TEIC タゴシッド M                                                     
リネゾリド LZD ザイボックス       V                                               
  適応菌種
@炭疽菌 Aレジオネラ菌 Bステノトロホモナス・マルトフィリア C髄膜炎菌 Dモラクセラ・ラクナータ Eフソバクテリウム属
F放線菌 Gフラボバクテリウム属 Hリケッチア属  Iプレボテラ属 Jジフテリア   K結核菌

一部のみ
M
MRSA
P
ペニリン耐性肺炎球菌
V
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
L百日咳   




C 抗生剤の分類と作用機序

分類 作用機序 薬品名
T
核酸合成阻害薬
キノロン系 DNA高次螺旋構造を作成するDNAジャイレースの作用を抑えDNA合成を阻害する ノルフロキサシン、オフロキサシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン
リファンピシン RNAポリメラーゼを抑制し、RNA合成を阻害する リファンピシン
U
細胞壁合成阻害薬
βラクタム系 ムレイン架橋酵素群の作用を抑制し細胞壁合成を阻害する ペニシリン系、セフェム系、モノバクタム系、ペネム系、カルバペネム系
その他 ムレイン単体合成を阻害する ホスホマイシン、バンコマイシン
V
蛋白合成阻害薬
テトラサイクリン系 30Sリボゾームサブユニットに作用し蛋白合成初期複合体の形成を阻害する テトラサイクリン
マクロライド系 ペプチジールtRNAのA座からP座への転位を阻害する エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、アジスロマイシン
アミノグリコシド系 30Sリボゾームサブユニットに作用し蛋白合成初期複合体の形成を阻害する
mRNA上の塩基配列を誤訳する
ストレプトマイシン
30S,50Sリボゾームサブユニットに作用する カナマイシン、ゲンタマイシン、ジベカシン、アミカシン、アルベカシン
クロラムフェニコール リボゾーム上でのP座のペプチジールtRNAからA座のアミノアシルtRNAへのペプチド鎖移動を阻害する クロラムフェニコール


D  薬物動態学と薬力学(別ページに詳しく記述)

抗生剤の投与方法と投与量を決定するために、PK/PD パラメーターが必要です。
PK=薬物動態学(Phrmacokinetics)
PD=薬力学(Pharmacodynamics)



抗生剤の特性 PK/PDパラメーターと
投与方法のポイント
左記特性を持つ
抗生剤
T 濃度依存性殺菌作用と   長時間持続効果
  
AUC/MIC
またはpeak/MIC

1日投与量または1回投与量が重要
キノロン系
アミノグリコシド系
U 時間依存性殺菌作用と
   短時間持続効果 
time above MIC

分割投与が重要
ペニシリン系
セフェム系
カルバペネム系
モノバクタム系
V 時間依存性殺菌作用と
   長時間持続効果
AUC/MIC
(半減期が長い
またはPAEが長い)
クラリスロマイシン
アジスロマイシン
テトラサイクリン系
バンコマイシン

注)PAE:Postantibiotic effect
抗菌薬が細菌と短時間接触した後、持続する菌の増殖抑制効果
(薬剤を除いた時の菌数が10倍になるまで増加する時間から、対象の菌が10倍になるまでの増殖時間を引いたもので、時間で表示します)


E  抗生剤略号一覧

略号 商品名 製造
販売元
一般名 分類 投与経路
ABK ハベカシン 明治製菓 アルベカシン アミノグリコシド系 注射
ABPC ビクシリン 明治製菓 アンピシリン ペニシリン系 経口、注射
AKM カネンドマイシン 明治製菓 ベカナマイシン アミノグリコシド系 注射
AMK 硫酸アミカシン 萬有 アミカシン アミノグリコシド系 注射
ABPC/MCIPC アンピシリン・
クロキサシリン
明治製菓 ビクシリン ペニシリン系 経口
ACPC シクラシリン 武田 バストシリン ペニシリン系 経口
AMPC パセトシン 協和発酵 アモキシシリン ペニシリン系 経口
ASPC ドイル 田辺 アスポキシシリン ペニシリン系 注射
ASTM フォーチミシン 協和発酵 アストロマイシン アミノグリコシド系 注射
AZM ジスロマック ファイザー アジスロマイシン マクロライド系 経口
AZT アザクタム エーザイ アズトレオナム モノバクタム系 注射
BAPC ペングッド 日本医薬品工業 バカンピシリン ペニシリン系 経口
BIPM オメガシン ワイスー明治製菓 ビアペネム カルバペネム系 注射
CAM クラリス 大正富山 クラリスロマイシン マクロライド系 経口
クラリシッド アボットジャパン
CAZ モダシン グラクソ セフタジジム 第3世代セフェム系 注射
CBPZ ケイペラゾン 科研 セフブペラゾン 第2世代セフェム系 注射
トミポラン 大正富山
CCL ケフラール 塩野義 セファクロル 第1世代セフェム系 経口
CDTR-PI メイアクト 明治製菓 セフジトレンピボキシル 第3世代セフェム系 経口
CDX サマセフ ブリストルマイヤーズ セファドロキシル 第1世代セフェム系 経口
CDZM ケニセフ 大鵬 セフォジジム 第1世代セフェム系 注射
CETB セフテム 塩野義 セフチブチン 第3世代セフェム系 経口
CEZ セファメジン アステラス セファゾリン 第1世代セフェム系 注射
CFDN セフゾン アステラス セフジニル 第3世代セフェム系 経口
CFIX セフスパン アステラス セフィキシム 第3世代セフェム系 経口
CFPM マキシピーム ブロストルマイヤーズ セフェピム 第3世代セフェム系 注射
CFPN-PI フロモックス 塩野義 セフカペンピボキシル 第3世代セフェム系 経口
CFS タケスリン 武田 セフスロジン 第3世代セフェム系 注射
CFSL ウインセフ アステラス セフォセリス 第3世代セフェム系 注射
CFT ブリセフ ブロストル セファトリジン セフェム系 経口
CFTM-PI トミロン 大正富山 セフテラムピボキシル 第3世代セフェム系 経口
CLDM ダラシン 住友、ファイザー クリンダマイシン リンコマイシン系 経口、注射
CMX ベストコール 武田 セフメノキシム 第3世代セフェム系 注射
CMZ セフメタゾン 第一三共 セフメタゾール 第2世代セフェム系 注射
CP クロロマイセチン 第一三共 クラムフェニコール その他 経口
CPDR-PR バナン 第一三共 セフポドキシムプロキセチル 第3世代セフェム系 経口
CPFX シプロキサン バイエル、明治製菓 シプロフロキサシン キノロン系 経口、注射
CPR ケイテン アステラス セフピロム 第3世代セフェム系 注射
CPZ セフォペラジン アベンティス、塩野義 セフォペラゾン 第3世代セフェム系 注射
CRMN アマスリン 武田 カルモナム モノバクタム 注射
CTM パンスポリン 武田 セフォチアム 第2世代セフェム系 注射
CTM-HE パンスポリンT 武田 セフォチアムヘキセチル 第2世代セフェム系 経口
CTRX ロセフィン 中外 セフトリアキソン 第3世代セフェム系 注射
CTX クラフォラン アベンティス セフォタキシム 第3世代セフェム系 注射
CVA/AMPC オーグメンチン グラクソ クラブラン酸アモキシシリン βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系 経口
CXD オラスポア アルフレッサファーマ セフロキサジン 第1世代セフェム系 経口
CXM-AX オラセフ グラクソ、アステラス セフロキシムアキセチル 第2世代セフェム系 経口
CZOP ファーストシン 武田 セフォゾプラン 第3世代セフェム系 注射
CZX エポセリン アステラス セフチゾキシム 第2世代セフェム系 注射
DKB パニマイシン 明治製菓 ジベカシン アミノグリコシド系 注射
DMCTC レダマイシン 武田 デメチルクロルテトラサイクリン テトラサイクリン 経口
DOXY ビブラマイシン ファイザー ドキシサイクリン テトラサイクリン系 経口
DRPM フィニバックス バイエル、塩野義 ドリペネム カルバペネム系 注射
EM エリスロシン 大日本住友 エリスロマイシン マクロライド系 経口
ENX フルマーク 大日本住友 エノキサシン キノロン系 経口
FMOX フルマリン 塩野義 フロモキセフ オキサセフェム系 注射
FOM ホスミシン 明治製菓 ホスホマイシン ホスフォマイシン系 経口、注射
FRPM ファロム マルホ ファロペネム ペネム系 経口
GFLX ガチフロ 杏林、大日本住友 ガチフロキサシン キノロン系 経口
GM ゲンタシン シェリングプラウ ゲンタマイシン アミノグリコシド系 注射
IPM/CS チエナム 萬有 イミペネム・シラスタチン カルバペネム系 注射
ISP イセパシン シェリングプラウ イセパマイシン アミノグリコシド系 注射
エクサシン 旭化成ファーマ
JM ジョサマイシン アステラス ジョサマイシン マクロライド系 経口
KM カナマイシン 明治製菓 カナマイシン アミノグリコシド系 経口
LAPC バラシリン オルガノン レナピシリン ペニシリン系 経口
LCM リンコシン 大日本住友 リンコマイシン リンコマイシン系 経口、注射
LFLX ロメバクト 塩野義 ロメフロキサシン キノロン系 経口
LM ロイコマイシン 旭化成 キタサマイシン マクロライド系 経口
LMOX シオマリン 塩野義 ラタモキセフ オキサセフェム系 注射
LVFX クラビッド 第一三共 レビフロキサシン キノロン系 経口
LZD ザイボックス ファイザー リネゾリド オキサゾリジノン系 経口、注射
MDM メデマイシン 明治製菓 ミデカマイシン マクロライド系 経口
MCR サガミシン 協和発酵 ミクロノマイシン アミノグリコシド系 注射
MEPM メロペン 第一住友 メロペネム カルバペネム系 注射
MINO ミノマイシン ワイス、武田 ミノサイクリン テトラサイクリン系 経口、注射
NA ウイントマイロン 第一三共 ナリジクス酸 キノロン系 経口
NFLX バクシダール 杏林 ノルフロキサシン キノロン系 経口
NTL ネチリン 第一三共 ネチルマイシン アミノグリコシド系 注射
ベクタシン シェリングプラウ
OFLX タリビッド 第一三共 オフロキサシン キノロン系 経口
PA バナシッド 大日本住友 ピロミド酸 キノロン系 経口
PAPM/BP カルベニン 第一三共 パニペネム・ベタミプロン カルバペネム系 注射
PIPC ペントシリン 大正富山 ピペラシリン ペニシリン系 注射
PL ポリミキシンB ファイザー ポリミキシン その他 経口
PPA ドルコール 大日本住友 ピペミド酸 キノロン系 経口
PMPC メリシン 武田 ペブメシリナム ペニシリン系 経口
PUFX スオード 明治製菓 プリルフロキサシン キノロン系 経口
PZFX パシル 大正富山 パズフロキサシン キノロン系 注射
RKM リカマイシン 旭化成ファーマ ロキタマイシン マクロライド系 経口
RSM ビスタマイシン 明治製菓 リボスタマイシン アミノグリコシド系 注射
RXM ルリッド アベンティス ロキシスロマイシン マクロライド系 経口
SBT/ABPC ユナシン−S ファイザー スルバクタム・アンピシリン βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系 注射
SBT/CPZ スルペラゾン ファイザー スルバクタム・セフォペラゾン βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系 注射
SBTPC ユナシン ファイザー スルタミシリン βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系 経口
SISO シセプチン アステラス セソマイシン アミノグリコシド系 注射
SPCM トロビシン 大日本住友 スペクチノマイシン スペクチノマイシン系 注射
SPFX スパラ 大日本住友 スパルフロキサシン キノロン系 経口
ST バクタ 塩野義 スルファメトキサゾール
トリメトプリム
その他 経口
バクトラミン 中外
TAPC ヤマシリン アステラス タランピシリン ペニシリン系 経口
TEIC タゴシッド アステラス テイコプラニン グリコペプチド系 注射
TAZ/PIPC タゾシン 大正富山 タゾバクタム・ピペラシリン βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系 注射
TC アクロマイシンV 武田 テトラサイクリン テトラサイクリン系 経口
TEL ケテック アベンティス、アステラス テリスロマイシン ケトライド系 経口
TFLX オゼックス 大正富山 トスフロキサシン キノロン系 経口
トスキサシン アボットジャパン、大日本住友
TOB トブラシン 東和 トブラマイシン アミノグリコシド系 注射
VCM バンコマイシン 塩野義 バンコマイシン グリコペプチド系 経口、注射



F 細菌の分類

分類 菌種名
(☆嫌気性菌)
存在部位その他性質
グラム陽性球菌 黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureusu)
皮膚常在菌で皮膚化膿疾患の原因菌。強毒性で全身散布病巣を作りやすい。コアグラーゼ産性し白血球の貪食に抵抗性。ペニシリン耐性菌(MRSA)が増加している。
表皮ブドウ球菌
(Staphylococcus epidermidis)
皮膚常在菌。日和見感染の原因菌。
化膿連鎖球菌
(Streptococcus pyogenesis)
β溶血連鎖球菌A群。ストレプトリジンO産性。化膿性疾患の原因菌。
腸球菌属(genus Enterococcus) 腸管常在菌。セフェム系に抵抗性。
肺炎球菌(Streptococcus Pneumoniae) 上気道常在菌。肺炎、髄膜炎、心内膜炎などの原因菌。多剤耐性菌増加中。
☆ペプトストレプトコッカス
(Peptostreptococcus)
口腔、上気道、皮膚などの常在菌。
☆ペプトコッカス
(Peptococcus)
口腔、上気道、皮膚などの常在菌。
グラム陽性桿菌 ジフテリア菌
(Corynebacterium diphteriae)
上気道の原因菌。
プロピオニバクテリウム・アクネス
(Propionibacterium acnes)
皮膚常在菌
グラム陰性球菌 淋菌
(Neisseria gonorrhoeae)
ベータラクタマーゼ産性ペニシリン耐性菌増加中。
髄膜炎菌
(Neisseria meningitidis)
流行性脳脊髄膜炎病原菌。飛沫感染。
モラクセラ・カタラーリス
(Moraxella catarrakis)
気道常在菌。日和見感染症。
グラム陰性桿菌 アシネトバクター属
(genus Acinetobacter)
日和見感染。βラクタム剤耐性。
大腸菌
(Escherichia coli)
腸管常在菌。尿路感染症、敗血症の原因菌。
シトロバクター属
(genus Citrobacter)
日和見感染。多剤耐性菌増加中。
サルモネラ属
(genus Salmonella)
食中毒、チフス性疾患の原因菌。
シゲラ属
(genus Shigella)
赤痢菌。
クレブシエラ属
(genus Klebsiella)肺炎桿菌
呼吸器感染、尿路感染症など。
エンテロバクター属
(genus enterobacter)
日和見感染症。βラクタム剤耐性。
セラチア属
(genus Serratia)
尿路感染症、日和見感染症
プロテウス属
(genus Proteus)
尿路感染症、呼吸器感染症原因菌。院内感染症
モルガネラモルガニ
(Morganella morganii)
尿路感染症などの原因菌。
プロビデンシア属
(genus Providencia)
尿路感染症、気道感染症など
コレラ菌
(vibrio cholera)
コレラ病原菌
腸炎ビブリオ
(vibrio paraheamolyticus)
魚介類食中毒
緑膿菌
(Psudomonas aeruginosa)
日和見感染症。院内感染症として問題になる。
インフルエンザ菌
(Haemophilis influenza)
気道感染症。
百日咳菌
(Bordetella pertussis)
人では百日咳をおこす
ボルデテラ菌(Bordetella brhonciseptica)は犬伝染性気管支炎をおこす
カンピロバクター属
(genus Campylobacter)
牛、豚、鶏、羊に広く分布。
☆バクテロイデス属
(genus Bacterides)
腸管に常在。
レジオネラ属
(genus Legionella)
土壌、水中に生息。空気感染。
ヘリコバクター・ピロリ
(Helicobacter pylori)
胃粘膜に存在。
その他 マイコプラズマ
(Mycoplasma)
グラム陰性、多形性。細胞壁を持たないため、ペニシリン系、セファロスポリン系薬剤は無効。
リケッチア
(Rickettsia)
偏性細胞寄生性、節足動物で媒介される。発疹チフス、発疹熱、紅斑熱群、つつがむし病、Q熱などの発疹性熱疾患をおこす
トラコーマクラミジア
(Chlamydia trachomatis)
接触感染
肺炎クラミジア
(Chlamydia  pneumoaniae)
肺炎、上気道炎の原因




参考リンク

1.病原細菌データベース ホームページ

2.微生物学 - Microbiology : 各論

3.感染症の管理 C.抗菌療法各論 1.抗生剤 2)細胞壁合成阻害剤





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2005/12/31 作成
(抗生剤その1 主に人間の適応剤について)