中古屋でジャケ買いした1枚。買って損のない傑作です。エリス・レジーナ。調べればボサノバの代表格のような歌姫。
1曲目からキレッキレ。アップテンポなナンバーで惹き込まれます。アルバムを最後まで一気に聴かせる力。とにかく突き抜けるような力強いヴォーカルです。
よく透明感があるとか、ハリがあるとか形容しますが、彼女の場合は体を全て使って声を弾けさせているような、生身の人間を感じさせるような歌声です。
タイトル通りロンドンでの録音。ヨーロッパ巡業の時に2日間だけでイギリスのオーケストラと自前のバンドが演奏。彼女の歌も同時に一発録音。思わず体が動きそうになるリズムはその賜物でしょう。
ボサノバはブラジルの新しい音楽だそうで、1950年代に発生してすぐ軍事政権が生まれ、アーティストたちは反体制を歌って迫害されたとか。あまりに有名な彼女は迫害は受けないものの、様々な政治的圧力にあい、薬物中毒に陥り36歳の若さで亡くなります。天才は何故か早く天に召されます。(2013年7月30日)