THE ROOSTERS

THE ROOSTERS (1980年作品)
 ちょくちょく通っている中古のCD屋は、洋楽が結構安いんです。いつもの様に掘り出し物はないかと物色していたら、エディ・コクランの“C'mon Everybody”のコピーが流れてきました。随分とヘタクソな英語で、明らかに日本人がやっているのが分かります。でも、振り絞るように “♪カモン!エブリィバ〜ディ!!”と叫ぶ声と、パンクばりに疾走する音は、耳について離れませんでした。
 結局その時は、ニール・ヤングの“ハーヴェスト”を買いました。どうしても気になったんで、店員に「さっきのカヴァーは誰ですか?」と聞いたんです。「ルースターズです。」と、CDも見せてくれました。廃墟の中で、お世辞にも決まってるとは言えないポーズをとる4人の男。コイツらがどうにも忘れられなかったんです。
 で、後日その店に行くと置いてありました。ちゃんと帯も付いてて、「80年作品。ビート・バンドの先駆者ルースターズの記念すべきデビュー・アルバム。パンク/ニューウェイヴからブルースまで幅広い音楽性を感じさせる。全12曲収録。」と書かれてありました。まあ気になるんだから、きっと買う価値はあるだろうと。
 家に帰って聴きながらコレを書いてる訳ですが、何度リピートしているかもう分かりません。久し振りに止まらないんです。帯に書かれた「ビート・バンド」とか、「ニューウェイヴ」とか、何の事か分かりませんが、とにかくこのアルバムは聴き始めたら止まりません。テクニックがどうだの、メロディがどうだのというレベルではなく、自分たちの音楽をやらずにはいられない、4人の純粋な衝動が停止ボタンを押させません。
 ちょっとストーンズのデビュー・アルバムを意識しているのかなという気もします。バンド名の“THE ROOSTERS”にしたって、ストーンズのブルースカヴァー“Little Red Rooster”を連想させます。“02. 恋をしようよ”は「俺はただおまえと やりたいだけ」と、溢れんばかりの性欲を歌い上げますが、これも英訳すれば “I Just Want To Make Love To You”です。
 ジョン・リー・フッカー節のブルース“08. ドゥ・ザ・ブギ”。振り向いてくれない女への、女々しい恋心をレゲイチックに奏でる“12. ロージー”。そして、シド・ヴィシャスに負けない勢いを放つ“03. カモン・エヴリバディ”。日本の宝とまた一つ出会った感じです。ここまで書いて、今思い出しました。石井聰亙の「爆裂都市」に出演と音楽で関わっていたんですね。どこかの店でサントラを見たような。今度探します。
01. テキーラ
02. 恋をしようよ
03. カモン・エヴリバディ
04. モナ(アイ・ニード・ユー・ベイビー)
05. フール・フォー・ユー
06. ハリー・アップ
07. イン・アンド・アウト
08. ドゥ・ザ・ブギ
09. 新型セドリック
10. どうしようもない恋の唄
11. 気をつけろ
12. ロージー