ANIME

赤塚不二夫トリビュート
〜四十一才の春だから〜

VARIOUS ARTIST
 今日はオレが尊敬する赤塚不二夫センセイの命日でございます。早いもので天に召されて3年。セイセイの作品に触れたのはテレビアニメでありました。「天才バカボン」です。子供ながらに破天荒なパパのパワーに圧倒された記憶があります。その強烈なインパクトが忘れられず、学生の頃に出た文庫版の作品を買い漁り、初めて原作の魅力に惚れ込みました。当時コンプリートできたのが「天才バカボン」と「モーレツア太郎」。正直最初は中途半端だったギャグ漫画が、いつのまにやら何にも縛られない、自由闊達な溢れんばかりの独創性に満ちた傑作となった「天才バカボン」。パパが時には殺人までも犯してしまう驚愕のストーリーに恐怖さえ感じました。対して「ア太郎」。ギャグの中に人情がバランス良い匙加減で入る。嫌われ者のニャロメが、自分の意思を曲げずに貫く姿には涙しました。

 センセイが亡くなられた年の秋に発売されたトリビュートアルバム。久々に聴きますがイイですね。「天才バカボン」連載41年の記念もあっての発売。単なるカバーだけでなくオリジナルの楽曲も入って、バラエティに富んだ内容です。好みは2曲目の“すきすきソング”。「ひみつのアッコちゃん」の主題歌で、オリジナルは水森亜土が歌っました。メロディラインが分からないほど舌っ足らずなオリジナルに対して、ボ・ディドリーばりのジャングルビートで始まり、アコギの柔らかい音色と、HALCALIの可愛い歌声がマッチしてます。

 驚きは14曲目の矢野顕子。完全オリジナル。いつもの矢野顕子節で、バカボン一家の幸せを謳い上げます。「これでいいのだ」と。この「これでいいのだ」こそセンセイの一番の名言であります。今の日本が「これでいいのだ」とは言えませんが、いつの日かそうなるのを、イヤ日本だけでなく世界中がそう言えるようになることを願います。そして、オレも来年は41才の春を迎えます。人生が終わる瞬間には、「これでいいのだ」と振り返られる生き方をしたいと、強く思います。(2011年8月2日)
01. 天才バカボン レコードサイズ
   by デブパレード
02. すきすきソング
   by HALCALI with NONA REEVES
03. DISCOVER WAR -自衛隊賛歌-
   by ミドリ
04. NA.NO.DA
   by 電気グルーヴ x スチャダラパー
05. 逃げろ! ウナギイヌ!
   by Rankin Taxi & Why Sheep?
06. きれいなきんたま
   by EYE With. KABAMIX
07. すきすきソング
   by こだま和文 x 瀧見憲司
     Feat. Stoned Green Apples
08. おそ松くん 524 Remix
   by 小西康陽
09. ニャロメのうた
   by 宮尾すすむと日本の社長
10. ニャロメのマーチ
   by ロリータ18号
11. モーレツア太郎 '07
   HAIR STYLISTICS Remix
   by 筋肉少女帯
12. お楽しみはこれからだ
   by ECD
13. 天才バカボン レコードサイズ
   by 曽我部恵一BAND
14. BAKABON
   by 矢野顕子
15. 元祖天才バカボンの春
   by こおろぎ'73, コロムビアゆりかご会