societe japonaise d'analyse musicale
070320

千の風になって
 
秋川コーラス・音楽分析学研究会・ドルチェカント研究会 
合同研究発表会
 
2007年3月11日(日) 13:40開場 14:00開演
秋川キララホール
(JR五日市線秋川駅北口下車徒歩5分 駅前大通り直進、あきる野東急の右奥)
入場無料
 
プログラム

第1部 Coro ed Arie   合唱とアリア  
   
  (3.70MB)

Wolfgang Amadeus Mozart 《Exsultate, Jubilate》K.165
モーツァルト 《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》

   
1.Exsultate, jubilate     踊れ、喜べ、幸いなる魂よ
2.Fulget amica dies     親しき昼の光は輝き
3.Tu virginum corona    聖なる乙女の冠よ
4.Alleluja           アレルヤ

女声合唱 秋川コーラス   
指揮    見上潤   
ピアノ    稲崎舞
   
  (2.73MB)

テノール独唱


  当日写真
   
1.Umberto Giordano 《Fedora》 ”Amor ti vieta”
ジョルダーノ 《フェードラ》より “愛さずにはいられない”

2.Giuseppe Verdi 《Luisa Miller》 ”Quando le sere al placido”
ヴェルディ 《ルイザ・ミラー》より “静かな薄明かりの夕べに”

3.Francesco Paolo Tosti 《Marechiare》
トスティ 《マレキアーレ》






テノール独唱 古田敏朗   
ピアノ      見上潤
   
[休憩10分]  
   
第2部 Le monde de Gabriel Fauré  フォーレの世界  
   
  (5.02MB)

ピアノ連弾

《Dolly pour piano à 4 mains》Op.56  《ドリー組曲》



   
1.Berceuse          子守唄
2.Mi-a-ou          ミ・ア・ウ
3.Le Jardin de Dolly    ドリーの庭
4.Kitty-Valse        キティ・ワルツ
5.Tendresse         優しさ 
6.Le Pas Espagnol     ル・パ・エスパニョル




第1ピアノ 布施木景子   
第2ピアノ 見上潤
   
  (3.14MB)

合唱によるフランス歌曲
 
   
1.《Lydia》            《リディア》
2.《Les roses d’Ispahan》  《イスファハンの薔薇》
3.《Clair de lune》       《月の光》
4.《Après un rêve》      《夢のあとに》

女声合唱 秋川コーラス   
指揮    見上潤   
ピアノ    稲崎舞
   
[休憩10分]  
   
  (6.22MB)

第3部 Giuseppe Verdi 《La traviata》  ヴェルディ《椿姫》より 
 
   
1.Brindisi             乾杯の歌
2.De miei bollenti spiriti   燃える心を
3.Scena e duetto        情景と2重唱
4.Finale ultimo         最終フィナーレ
ヴィオレッタ、アンニーナ 秋川コーラス  
アルフレード 古田敏朗
指揮      見上潤   
ピアノ      稲崎舞

 
  (3.90MB)

アンコール
 
   
Mamma

テノール独唱 見上潤  
女声合唱   秋川コーラス  
ピアノ      稲崎舞
   
千の風になって (2回)

全員合唱
指揮  見上潤
ピアノ  稲崎舞


  ☆ 秋川コーラス  Akikawa Chorus
 1975年結成。古今の名曲を発掘し、原語で歌うことを目指してきた。クレマン・ジャヌカンからアルバン・ベルクまでの幅広いレパートリーを持つ。
 1993年よりドルチェカント式発声法を取り入れる。毎週土曜日午後1-4時、あきる野市中央公民館(3階集会室)で練習。(常時公開中!) 

 ℡042-558-6106(永田)
  ※ 2004年以降の演奏の録音はこちらへ。
 
  ☆ 音楽分析学研究会  Société japonaise d’analyse musicale
 西洋の古典音楽の科学的研究、特に音楽語の文法である音楽理論とその講読である音楽分析の組織的研究を目的にしている。常時、公開講座を開設し、研究・啓蒙活動を行っている。
 2003年設立。

../../../dolcecanto2003jp/
 
  ☆ ドルチェカント研究会  Società pel Dolce Canto
 ルイジ・ダル・フィヨール神父によるベルカント発声法と音楽の思想を研究し、その技法を発展的に継承することを目的にしている。 
 2004年に設立。 

http://sound.jp/dolcecanto/
 
主催: “千の風になって”コンサート実行委員会 E mail: dolcecanto2003jp@yahoo.co.jp

“千の風になって”コンサートについて

 ある日、合唱団のメンバーから一枚のCDを貸していただきました。“今はコンサートに向けて忙しいので、終わったら歌ってみましょう。”と答え、家に帰ってからそのCDを聞きました。その時は、“歌詩も音楽も垢抜けないし、歌いかたも古臭いなあ。懐かしさみたいなものがうけているのだろう。”と思いました。しかしその後、日が経つにつれてこの曲が妙に気になってきました。強く惹かれるというわけではないのだけれど、気になるあいつという感じです。

 その後、ネットでこの曲ができるまでの経緯を読んだとき、心の中ではじけるものを感じました。一昨年、同じ年の女性の友人が夫と子供を残してガンで急逝してしまったことを思い出し、この作者と感情を一挙に共有してしまったのです。そしてまた、このコンサートの日は偶然にも自分の母の三回忌にあたることにも思い至りました。様々な想いが交錯し、今回のコンサートでこの曲を是非歌いたいと思いました。しかし、すでにプログラムは決まっていたので、最後にアンコールで歌うことにし、さらに《椿姫》アルフレードとの愛を死によって断ち切られてしまったヴィオレッタのためにも歌おうと心に誓いました。

 また、この曲を通じて、“死“についても思い巡らせました。それは必ずしも忌むべきものではなく、親しい人が亡くなることはとても悲しいことではあるけれども、その悲しみを通して生きている私たちが浄化されることもあるのではないか。というのは、人は死ぬと“きれい”になってしまうんだと思ったことがあったからです。2001年に声楽の恩師であったダル・フィヨール神父が亡くなったとき、火葬の後の骨を拾う機会を得ることができました。そのとき、つくづく“ああ、こんなにすがすがしくなってしまって、まさに浄化されたという感じだ。”と、その清らかさに打たれてしまって涙が止まらなくなりました。このように人間の本質について考えざるをえないところに人を導いてしまうので、多くの音楽は積極的に“死”について語ろうとするのではないでしょうか。

 そして、そもそも私たちが演奏する曲の詩人や作曲家たちはもうこの世にはいない。私たちが音楽とかかわること自体、死者たちとの対話であり、彼らの残した仕事が今の私たちの生活を潤わせくれています。彼らは本当に、“千の風になってあの大きな空を吹きわたっている”のだと思いました。

 このようにして、“死”とは死者たちの魂が美しく浄化されて“空を吹きわたる”ことなのではないかという結論に至りました。そしてまた、生きている私たち自身、常に“死”に隣接して生きている。つまり私たちのいのちそのものが、私たちが歌う一声一声が“千の風になって空を吹きわたって”いくのだと。

 本日のコンサートでは、こうした思いをこめて歌っていきたいと思います。

2007年3月吉日 見上潤

(見上潤)
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2007/03/20
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