私の本棚  ( プライベート編 )

私のお薦め図書です。


「最後の特攻隊員」 信太正道氏著 (高文研)
二度目の「遺書」



私の一生もまさに「航路逸脱」でした。深い考えもなく軍人になり、戦後も「なんとかなるさ」と
気がついた時には朝鮮戦争で掃海作業をさせられました。私はこの準備書面で、
痛恨きわまりない過去を振り返っているうちに、これは後世に残す「遺書」であることに気づきました。
(中略)
「遺書」のしめくくりとして、私の尊敬する友人、元陸軍将校生徒の詩を紹介します
・・・
五十年前の 日本で
国家の 吹き鳴らす笛に
多くの若者から 年寄り子どもまでもが
わだつみの果てに消えていった
もう二度と 魔の笛の音に
踊らされては ならない
踊っては いけない
もう二度と−−−−

ゴーマニズムなどと称して若者を踊らす「小林よしのり」らの笛を
安直、おセンチな戯言(たわごと)だと喝破する、元特攻隊員信太さんの真実の証言です



「特攻と日本人」 保坂正康氏著 (講談社現代新書)



近代日本にあって、昭和十年代ほど指導部に列した政治家や軍人のレベルが下がったことはない。
なにしろ哲学や思想が全くなかったといっていいからだ。
特攻世代はまさに近代日本の指導者たちの犠牲者だ。
こういうシステムを二度と日本に生んではいけない。その思いをこめて本書をまとめることになった。
国民一人一人が自立することがなにより大切だと改めて自覚しておきたい。
(本書 あとがきより抜粋)


私は女性にしか期待しない 松田道雄氏 著 (岩波新書)



知らず知らずのうちに「しきたり」にしばられ、自らの時間さえも投げうって
会社人間になる男たち。他方、充実した生を求めて模索している女性たち。
80年の生涯をかけて、女性と子どもの立場に立ちながら幅広い発言をしてきた
著者は、いま、人間らしい社会の実現を展望し、’90年代の幕開けに抱く絶望と
希望を語りかける。
(カバー裏の紹介文より)


熟年恋愛講座 小林照幸氏 著 (文藝春秋新書)
高齢社会の性を考える



「年をとったら枯れる」と信じていないだろうか。
老人の性や恋愛を「年甲斐もなく」とタブー視する風潮に対し、
介護保険法が実施された後の老人ホームの赤裸々な実体をルポしつつ、
高齢者をお客とする性風俗店の生の声を拾う。
その一方、アンチエイジング(抗加齢)の道を模索する医療現場の動きにも
着目し、いかに自立して老いるか、老いのクオリティを問いながら
美しく生きるある高齢女性の告白にヒントを得る。
(カバー裏の紹介文より)


敬 友 録
「いい人」をやめると楽になる 曾野綾子氏 著 (祥伝社黄金文庫)



いい人をやめたのはかなり前からだ。理由は単純で、いい人を
やっていると疲れることを知っていたからである。それに対して、
悪い人だという評判は、容易にくつがえらないから安定がいい。
いい人はちょっとそうでない面を見せるだけですぐ批判され、
評価が変わり、棄てられるからかわいそうだ。・・・(中略)
かなり昔から発生してたそういう私の姿勢を示す片々が、
ここに集められている。

(表紙カバー裏書きより)


IS(アイ・エス) 六花チヨ 氏 著 (講談社コミックKiss)
 〜男でも女でもない性〜




確率として2000人に1人。
声も出せずに震えている私達を知ってください。


<CASE 1:ヒロミ>
戸籍の性別は空欄のまま――。
女として育ってきたけど“フツウ”と違う身体。
一生恋愛できないと思っていたヒロミに、同僚から突然の告白が。
身体のこと、好きな人に知られたら!?
デリケートな「IS」の問題を恋愛を通して描く!

<CASE 2:竜馬>
17歳の夏、僕の身体は女性化しだした――。
「女」だと感じる心を抑え、必死に「男」を演じてきた竜馬。
自分らしく生きようと、カミングアウトするのだが!?
「IS」として生きることの難しさと喜びがここに!


(出版社内容紹介より)

IS: インターセクシャル
私たちの無知と偏見がいかに人を傷つけるものか
続刊も発売中です。ぜひ皆さん一度お読み下さい。

著者:六花チヨさんの公式サイトは こちら



あの戦争は何だったのか 保坂正康氏著 (新潮新書)
大人のための歴史教科書



太平洋戦争の総括なくして、どうして平和が語れるだろう?
また、日本は何を反省すればいいのか?
この本にはその答えがある
(新書帯の紹介文より)

戦後60年の間、太平洋戦争は様々に語られ、記されてきた。
だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか−。
旧日本軍の構造から説き起こし、どうして戦争を始めなければならなかったのか、
引き起こした「真の黒幕」とは誰だったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか、
その実態を炙(あぶ)り出す。単純な善悪二元論を排し、「あの戦争」を歴史の中に位置づける
唯一無二の試み。
(カバーの紹介文より)

「天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」と
マキアヴェッリは言ったが、戦後日本人はそのことをしてこなかった。
この本はそれを教えてくれる。
(塩野七生氏の推薦文より)


光あるうちに 三浦綾子氏著 (新潮文庫)
道ありき 第三部 信仰入門編



神とは、愛とは、罪とは、生きるとは何なのか?
<物品は廃物となっても、人間は決して廃物とはならない>
<罪を罪と感じ得ないことが、最大の罪なのだ>等、
人間としてかけがえのないいのちをいきていくために、大切なことは何かを簡明に綴(つづ)り、
<今からの一歩を、あなたもキリストの愛の手に導かれて歩みませんか。光あるうちに光の中を歩もうではないか>
と語りかける愛と信仰の書。
(裏表紙の紹介文より)


わたしが・棄てた・女 遠藤周作氏著 (講談社文庫)




二度目のデイトの時、裏通りの連込旅館で、躰(からだ)を奪われたミツは、
その後その青年に誘われることもなかった。
青年が他の女性に熱を上げ、いよいよ結婚が近づいた頃、ミツの躰に変調が起こった。
らいの症状である。・・・・冷酷な運命に弄(もてあそ)ばれながらも、崇高な愛に生きる
無知な田舎娘の短い生涯を、斬新な手法で描く。
(文庫裏表紙の紹介より)

もし神が私に一番、好きな人間はときかれたなら、私は、即座にこう答えるでしょう。
ミッちゃんのような人と。もし神が私に、どういう人間になりたいかと言われれば、
私は即座に答えるでしょう。ミッちゃんのように人にと・・・。
(本文 修道女・スール山形の言葉から)


塩狩峠 三浦綾子氏著 (新潮文庫) 



結納のため札幌に向かった鉄道員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上に
さしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯(おび)える乗客。
信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた・・・・。
明治末年、北海道旭川の塩狩(しおかり)峠で、自らの命を犠牲にして
大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、
人間存在の意味を問う長編小説。
(文庫裏表紙の紹介より)

キリスト教とは縁もゆかりもなかった私を、クリスチャンへと導いた一冊。
ぜひ一度読んでいただきたい本です。