モコモコ
「ここはxになるの。わかる?」
ハキハキとした口調で、俺の間違いを指摘するのは、家庭教師の美紀さん。
美紀さんは近所に住む女子大生で、ここ2ヵ月、週に4回はうちの家でこうして勉強を教えてもらっている。
でも俺は美紀さんが来るようになってから、余計に勉強に集中出来なくなった。
その原因は紛れもなく勉強を教えている美紀さんにある。
彼女の肌は透き通る程白く、大きな瞳の周りには黒々とした長いまつげが伸びている。完全にタイプ、ストライクゾーンだ。
おまけにミニスカートや胸の大きく開いた服をしょっちゅう着てきて、俺を誘惑しているとしか思えない。
「ちょっとちゃんと聞いてるの?」
「あっ、すいません」
「もう。あ、ここも間違えてる。そんなんじゃ目指してる大学行けなくなるわよ」
あんたのせいだよ。そんなに椅子くっつけて座るからいけないんだ。
ほーら、下向いたらパンツが見え…そうで見えないな。
「ほら早く消しなさいよ。あぁ、もう」
そう言って彼女は僕の消しゴムでノートを消しだした。
…あたってる。俺の腕に美紀さんの胸が。
今日の彼女の服装はミニスカートにロングTシャツ。
残念ながら見た目ではわからないが、消しゴムを擦る度に、彼女の腕の振動が、彼女の胸、そして俺の腕へと繋がる。
もう少しもうすこ…あぁ、消し終えてしまった。もう少し消えの悪い消しゴムを買っておくべきだったと、俺は猛烈に悔やんだ。
「早くペン持って、ちゃっちゃかやりなさいよ」
美紀さんのぽってりと形のいい唇が、キラキラと光を弾きながら俺に言った。
―かきかきかきかきかきかき…
やっぱり集中出来ない。
この顔を少しだけずらせば、彼女の顔が目の前にある。
その距離は10センチもないだろう。
女の人特有の甘くていい香りが俺の頭を占拠していく…。
―バコッ
「何してんの?さっきから手動いてないじゃん。ちゃんと考えてんの?」
暑い参考書の背表紙で叩かれた頭が、じわじわと痛む。
「(x+2)(x…」
いくら問題を呟いても頭の中にちっとも入ってこない。
むしろ考えようとすればする程むけていく。
「あぁ、もうあんた駄目ね。10分の休憩にしましょ」
そう言って彼女は立ち上がり伸びをした。
「うぅーん、疲れた」
丈の短いTシャツから脇腹が見えている。あぁ、もう我慢の限界だ。
俺は彼女をきつく抱きしめた。
「ちょっと?!なに!離してよ!」
腕の中で暴れる美紀さんを、ベットの上に強引に押し倒した。
うるさく喚く口に舌を押し込むと彼女はやっと静かになった。
腕の力は抜けて、自分から舌を絡めてきた。
「んぅっ」
漏れる息がなんとも色っぽい。
唇を離すと、潤んだ瞳でこっちをみている。
…やばい!そんな風に見られて止められる奴がこの世にいるわけない。
もう一度キスをしながら、服の中に手を入れた。
「ひゃっ、冷たい」
なにもかもが彼女じゃないみたいだ。それどころか夢のような気さえしてくる。
実際に生で触る彼女の胸は予想以上に大きかった。俺の手で掴むと指からはみ出してしまう程だ。
その胸の先の色づく部分を口の中に含んだ。
「あっ、んぅ」
小さな声で、でも確かに声を上げている。
舌で器用に転がしながら、俺の左手は彼女左胸を揉む。
右手は序々に下がり、スカートの中、内ももを何回かなぞる。指先で、ゆっくり、ゆっくり。
薄目を開いた彼女の手が俺の腕をつかみ、足のつけねにもっていく。
「…仕方ねーな」
と俺は呟いて下着を下ろした。
彼女のそこはもうすでに濡れている。
割れ目の上のでっぱりから、液で濡れる所まで、指を数回を行き来させた。
それだけで、指先はねっとりとした物で光っていた。
中指を静かに壁の中に押し込んでいく。声にならない彼女の息は荒くなる。
指が奥まで埋まり、壁を摩る。
「あっぅっ」
高い声。彼女は今までよりも、明らかに敏感に反応を返してくる。
俺はそれに応えるようと、やっているこっちがいやらしさを感じる程の遅さで、指先を回す。彼女が一番を喜ぶ場所をさぐる為に。
…ここだろう。その場所に向けて一気に指先を動かす速度を速めた。
「ぁっあっいぃっんぅっ」
俺の服をつかみだから声をあげる。部屋には湿った音が響く。
あんまり良い反応をするものだから、すぐに動かすのを止めた。
すると美紀さんは僕の目を見て
「…いじわる」
といった。小指を口元に置いて、そんな事をいう彼女はこの世の物とは思えない程いやらしく、俺の心と指先までもを揺さ振った。
「あっだめっだめっイっちゃう!!あっぁっあぁ…」
本当にあっさりとイってしまった。
抜いた中指と人差し指をくっつけたり離したりして、愛液を眺めていると、彼女はゆっくりとまぶたを上げた。
強くつかんでいた服のすそから手を離し、俺の手に触れる。
「ごめんね、イっちゃって」
なんでこの女はこうも俺を刺激するんだろう。
…というかなんというか、可愛い。いや、可愛すぎる。
俺は彼女にキスをした。ねっとりといやらしいキスを。
「…しいの」
小さな声で呟いた。
「は?何?聞こえない」
すると彼女は眉を寄せてもう一度
「…入れて…欲しいの」
と微かに聞こえる声で言った。
「おまえ、さっきイったばっかじゃん。それなのにまだくわえたりないわけ?」
そう言うと、恥ずかしそうに頷いた。
俺を彼女が受け入れいく。壁は締め付けながら、しっかりと飲み込む。
顔の横に手をついた形の正常位だと、動いていても彼女の表情がよくわかる。
彼女の手のひらが俺の首にまわる。
喘ぎ声で途切れ途切れになりながら
「ちゅーしよう」
彼女は俺に唇を押し付けた。
彼女の声、体のぶつかる鈍い音、きしむベッドに、漏れる息。
二人を包む、この空間全てが上質なエロで出来ていると思った。
「はぁっんぁっ、奥にっあたっるのっ…んっぅ気持ちぃっいっ」
さっきイったせいもあってか、彼女はすでにイキそうになっている。…そして俺も。動きが加速する。
「んあぁあぁあ…」
―どっぴゅっどぴゅ
お互いがほとんど同時に達した。
ベッドに並んで横になっていると彼女が言った。
「本当はずっとしたかったんだよ。」
「え?!」
「…でもね、自分の立ち場を考えて、必死で我慢してたの。ずっと。だから今日抱きしめられた時、いけない!と思う反面、凄く嬉しかった…」
彼女、美紀さんはそれからも前と変わらず週に4回うちに来て、俺に勉強を教えている。
変わった事といえば、今まで10分だった休憩時間が伸びて30分にも一時間にもなる事が出来たくらい。
もちろん、その休憩の間は、俺が彼女に保健の実技を教え込んでやっているわけだけど。
でもそのおかげで、勉強にさっぱり身が入らない。このままだと狙っていた大学は確実に落ちるだろう。
…けどまぁ、いいかな?なぁーんて最近は思っている。
その理由は、狙っていた大学よりも、ワンランク低い、彼女の通っている大学に行こうと決めたから。
もしもその大学にも落ちたなら、可哀相な浪人生の家庭教師としてもう一年、彼女に頑張ってもらおう。
ついでにいうと、俺の夜の授業は受かろうが、落ちようが関係なくこれからも続けていく予定。
おっしまい。