私が自殺を考えた頃の事、そして、このプロジェクトを立ち上げようと思った自分の思いについて書いてみたいと思います。

 

同性愛者として生まれてきた私は、自分の意思とは関係なく、物心付いた頃から常に同性を恋愛対象としていました。

小さな頃はそのことで周囲の人たちとの間に明確な違いを感じていたわけでもなく、そして特に悩んだりすることもなく過ごしていたのですが、大きくなるにつれて段々と違いをはっきりと感じるようになり、次第に自分の性的指向について悩むようになっていきました。

なぜ私は他の人と違って同性を好きになってしまうのだろう。なぜ普通の人と同じように異性に対して性的興奮を覚えることができないのだろうかと、思春期の頃は毎日といってもいいほどそのことについて考えていました。

悩んだあげく、時には無理矢理異性のポルノ写真を見て自分の中の異性に対する性的感情を呼び覚まそうとしてみたり、「男らしさ」が足りないのだと考えて髪形や服装を変えてみたり、そして生活の中で常に異性に目を向けるように心がけたりと、色々な事を試してみましたが、結局、生まれながらに持っている性的指向を変えることなど不可能なことであり、悩みが少しも晴れることはなく、悶々とした青年時代を送っていました。

そして、成長するにつれてさらに周囲との違和感を強く感じるようになり、「劣等感」と「異常性」を感じるようになっていた学生時代、その思いが頂点に達し、「死んだら楽になれる」という気持ちが自分の中に生まれました。

 

幸いなことに私の場合は実際の自殺という行為に踏み切ることはありませんでしたが、それはたまたま運がよかっただけのことで、もう少し深く悩んでいたり、その他の事情が重なっていたら、本当に自殺していたのではないかと思います。

そのように、少し事情が違えばもしかしたら私自身もうすでにこの世には居なくなっていた存在かもしれないという思いがあるため、自殺していった人たちのことを他人のようには思えない気持ちがあります。

だから余計に、自殺に至るような重い悩みを抱える人を助けてあげたいと思うのかもしれません。

 

こんな弱くて頼りない、そして知識も経験もない自分に何ができるのだろうかと、今も少しそんな気持ちもあるのですが、でも、誰かが積極的にやらなくては自殺を減らしていく事はできないと思い、こんな自分であってもまずは一刻も早く何か行動を起こそうと思ってこのホームページを作ることにしました。

 

このプロジェクト(ホームページ)について、念のため一つだけ申し上げておきたいことは、このホームページは「同性愛者」の自殺防止に限定していますが、それは自分にとって一番関わりがあることであり、そして自分の対応できる範囲でまずは行動していきたいという思いがあるためです。

なので、例えばその他のセクシャルマイノリティの方や異性愛者の方の自殺の問題についてはほとんど触れていませんが、もちろん関心が無いわけではなく、同じように重要な問題だと考えています。

本当に、とにかく誰も自殺しなくてすむ、生きている全ての人が心豊かに、幸福に生きていくことができる社会にしていきたいと思っています。

 

では、最後になりましたが、世の中から自殺を減らしていくにはどのようなことが必要なのかについて、自分の思うところを少し書いておきたいと思います。

 

これは普段からよく思うことですが、結局のところ、例えば社会が一夜にして大きく良い方向に変化することなどはなく、少しづつしか変わることはないと思うので、やっぱり一人ひとりが身近なところから努力していくことが大切だと思うんです。

自殺を防止するということもそれと同じで、ある日突然多くの人が同性愛者の自殺対策に乗り出して、同性愛者の自殺が激減するなんてことはないわけで、基本的にはやはり一人ひとりの努力が必要なんだと思います。

 

例えば、日常生活のなかで、

・困っている人がいたら声をかけ、優しく手を貸してあげる。

・悩んでいる人がいたら相談に乗り、相手の話を真剣に聞いてあげる。

・一人ぼっちで寂しくしている人がいたら、気に掛け、その人の友達になってあげる。

 

そして、もっと積極的な行動を起こしていくとしたら、

・同性愛者の自殺を防止するための対策を講じるように行政に働きかける。

・教育の場でセクシャルマイノリティの存在を伝えていく。

・同性愛者やセクシャルマイノリティの抱える問題を(テレビ・新聞・ネットなどで)伝えていく。

 

など、身近なところからできることや可能な限り多くの人々に伝えていくことなど、色々な形での自殺を減らしていくための普段からの心掛けや行動が大切なんだと思います。

 

まず、私自身、出来ることから実践していきたいと思います。

少しでも自殺を減らしていくために努力していきたいと思います。

 

そのために、これまでに行動してこられた方や、そしてこれから行動を起こそうと思っておられる方ともつながり、協力してやっていけたらとも思っています。

 

皆さんも、出来ることからで構いませんし、とりあえずこの自殺の問題について関心を持ち、考えてみるだけでも構いませんので、可能な限り、よろしくお願いします!

 

 

 

人間は誰でもいつ死ぬかはわかりません。

事故や病気で突然死ぬ事だってよくあることだと思います。

でも、自ら命を絶ってしまうことがどれほど辛く悲しいことなのか。そして、周囲の人々にとって本当に耐えられない悲しみとなるのか。そのことを考えると本当に自殺ほどの悲惨な死の形はないと思います。

私たちの社会はこれまでずっと自殺の問題を避け続けてきましたが、もう本当に、真剣に真正面からこの問題について取り組まなければならない時にきているのだと思います。

年間3万人を超える自殺者数に、そして自殺に追い込まれそうな一人ひとりに対して、真剣に向き合っていかなければならないのだと思います。

 

 

もう、本当に、本当に、自殺しようとしている同性愛者の命を助けたいんです!!!!

 

 

「あなたはそのままでいいんだよ!何も悩むことなんかないよ!恥ずかしがる事なんか何もないよ!同性が好きだっていいじゃないか!人を好きになって何も悪いことなんかないんだよ!誇りを持って生きていけばいいんだよ!あなたは人を愛する事を覚えたんだ。素晴らしいことじゃないか!胸を張って生きていけばいいんだよ!何も恥じることなんかないよ!あなたはそのままでいいんだ!そのままでいいんだよ!飾らないでいいよ!偽らなくていいよ!他人の真似なんかしなくていいんだよ!人間にはみんな個性があって、だからこそ楽しいんだよ!だからこそ素晴らしいんじゃないか!もう迷わないでいいよ!悩まなくていいよ!もしもこれからまた大変な苦しみを抱えてしまったって大丈夫だよ!みんながついてるんだから!あなたの周りには仲間がいるんだから!たくさんの仲間がいるんだから!今はその存在があなたには見えていないかもしれない。でも、求めれば助けてくれる仲間があなたにはたくさんいる事を覚えておいてほしい!安心していいよ!仮にもしも仲間が一人も見当たらなかったとしても大丈夫!僕があなたの仲間だ!だから何も心配はいらないよ!だから絶対に命を捨てないでほしい!今は苦悩の中にあって周りの状況を何も見る事はできないかもしれない。でも世界は広いんだ!あなたが生きている今の世界だけじゃなく、もっともっと素晴らしい世界が広がっているんだから、希望を捨てないでほしい!あきらめないでほしい!絶対にあきらめず、これからもあなたらしく、素晴らしい人生を歩んでほしいんだ!!!」

 

 

私たち一人ひとりは小さくて弱い存在かもしれない。

でも、できることはたくさんあると思う。

 

可能な限り頑張っていきたい。

自殺を食い止めるために、本気で頑張っていきたい。

 

 

 

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