週刊ゲーニンツムラ
最終号
「平野→なんば 170円」
3/8(土)―9(日)
このサイトで発表するのは、もしかしたら初めてなのかもしれませんが、僕が
今現在住んでいるところは、平野という、大阪市のミナミ寄りの外れで、
地元民曰く、なかなかなスラム街です。(コンビニでバイトしてると、うちのない
おじいさんが、トイレットペーパーをズボンから引きずらしてやって来るほど)
で、NSCのあるなんば千日前までは、JRで一本なんですが、
歩き・待ち時間含めトータルで、うちからNSCまでは30分は見ないといけなかった
のです。
NSC卒業後も、各種オーディションに参加しないといけないので、何かと難波に行く
機会も多く、以前から、難波に自転車で通える場所に引越しを考えていました。
で、NSC卒業のこのタイミングが良いと思い、春に難波周辺に引っ越すため、
この日は、物件探しを。
夕方過ぎにアパマンショップへ行き、「敷金・礼金ゼロ(業界用語で”ダブゼロ”)
・家賃3万円台・難波まで自転車で15分以内」という条件で探してもらったんやけど、
年上ですが割とグラマーな女店員曰く、
「なんば周辺でダブゼロで3万円代はなかなかない」
と言われました。それでも貧乏アピールを続けていると、
一件だけ、あるという話が。なんか、難波周辺の専門学校生とかによく紹介してる
格安アパートらしいんやけど、それこそダブゼロで水道代コミで3万6千円。
九条っていう、大阪ドーム寄りのとこの物件なんやけど、確かに安い。
とりあえず、その日はバイトもあったので、そこ一件だけ見に行くことに。
到着。外観は意外と新しかったので、これはもうここで決定か、と思ったんですが、
中に入る前に、「あ、ここで靴を脱いでください。」と言われる。
え!?入り口で靴脱ぐの!?社員寮!?とりあえず従って靴を脱ぎ、
エレベータを上がって部屋へ。入ると、もちろん玄関はなく、
6畳と設定されていた間取りも実際は5畳あるかどうか。(なかったな、ありゃ。)
長方形にまっすぐに伸びた部屋に、窓も小窓。牢獄か!とか思って、「安けりゃ
なんでもいいです!」ってノリ見せてた俺も、少し引き気味で、
「へえ〜〜、そうですか・・・へえ〜・・・。」と、言葉に詰まる。
で、返事を待ってもらって、帰宅するが、心底めんどくさがりなもんで、
もうここに決めてしまおうかと、馬鹿みたいに狭い部屋の方が、若手芸人っぽい
かなと思ってたんやけど、その日のバイトで、Nさんにその物件の話をしたら、
「そこはやめた方がいいんじゃないか〜〜」と言われたので、
まあ、もう少し探してみようと、その翌日、次は賃貸住宅サービスへ行く。
ここの店員はNの研修の時の尊敬すべき上司Kのおっさんによく似たおっさんで、
前日と同じ条件を言ったら、やはり、ここも昨日見た監獄ぐらいしかないとのこと。
なもんで、もう少し(お金)妥協します、と言ったら、
何件か出てきたもんで、まわることに。
一件目は、そこそこ古いとこで、部屋も監獄とまではいかないまでも広くはない。
で、二件目。ここは、なんか管理人さんと賃貸住宅サービスが仲良くしとるらしく、
なんかいろいろ我儘が効くんだとか。で、
そこ行くと、管理人のおばちゃん登場。大阪のおばちゃんて感じ。
最初に言われてた物件は6階やったんやけど、なんかたまたま
4階も空いてて、4階はなぜか6階と同じ値段やのに、6階よりも広いのね。
で、丁度リフォームしたとこやってことで、
「丁度よかった!ラッキーですよ津村さん!もうここで決まりですね!!」
と勝手な空気に。
もう、おばちゃんもおっさんもようしゃべるもんで、
優柔不断日本代表(UFJ)の僕はああもうここにせないかんという感じに。
しかもとどめに、帰り際、エレベータですれ違って、管理人のおばちゃんと
しゃべってた住民の女の子が、ほんと、めっさ可愛いの!!
もう素人のそれではないの!!可愛いの!!なもんで、
いろんな妄想もあいまって、もうそこに決めてしまいました。
ただ、この管理人のばばあってのが、ほんとうるさいのね。
なんか、ここのアパート130部屋ぐらいある大きなとこで、
とにかくここの秩序を守るのがくそばばあの仕事なんやけど、
鍵もらいに行った時も、靴履くのに廊下で足トントンしただけで、怒られるし、
アパートの説明する時も、
「それと、これはみなさんに言ってることなんですけど、
このアパートはラブホテルではないですからね。
もし彼女とか連れてくるんでも、隣近所には迷惑のかからないように。」ですって。
あんま声出えへん娘と付き合えってことね。そんなんわかるか。
「このアパートはほんといい人ばかりですからね!6階の石山さんはもう追い出したしね!
あの人嘘ばっかつくから!!」ですって。
俺も、石山さんみたいに追い出されんように、大人しくしとこ。
引越しまであと数日。平野は、なんだかんだいい町でした。また遊びに来よう。
3/20(木)
この日はNSC卒業公演。一年間、早かったけど、充実した一年でした。
って言えるかどうかも、ほんと今日しだい。
今回の卒業公演は、クラスに関係なく、NSCの生徒全員が出演する公演で、
午前の部・午後の部合わせて170組の金の卵が出演するもの。
僕は午後の部の真ん中あたりの順番だったんですが、
今回は、初!夜勤明けでなく舞台を迎えられるってことで、前日十分な睡眠をとって、
教室入り。
もうね、教室すげえ人!!熱気ムンムンでさ、もうオイニーもきついの!
で、俺コントやし、無理やり衣装に着替えて待機。今回のネタは、なんか
タオルとかいろんなもんを、かごに投げ入れるネタなんやけど(これだけ言うても
わからんわな。)もう場所ないからネタの練習できひんの。後になったらわかるけど、
このネタけっこう練習が必要なネタなんです。
で、衣装がさ、まあ、ネタとはそこまで関連もないんやけど、
山吹色のスウェット上下なのね。孫悟空のイメージなんやけど、
それが暑かったのか、人が多かったからなのか、
いつものように俺汗だるまに。「ツムラなんでそんな汗かいてんねん!」て
ほうぼうから言われた。(あと、俺スウェットやから、「お前
パジャマで来んなよ!」っても言われた。衣装やっての!)
で、とうとう順番が発表される。今までの舞台は、4ブロックぐらいあって、各ブロック
ごとに、MCの人が気になるコンビを呼び出してフリートーク、とか、
ネタ後に、一発ギャグのコーナーとかがあんのやけど、
さすがに170組ともなると、そんなんは全部カットで、
ほんと、トントンとテンポ良くNSC生たれ流し。
まあ、だからといって、午後の部中盤の俺の番がそんなすぐにまわってくるはずもなく、
朝10時半に教室入りした後は、本番まで9時間待ち。
午前の部のメンバーが教室を出て会場入りすると、だいぶ人も減り、
午後の部の奴らとわいわいと待機。
たまたま、ほんとたまたまね、女子の集まりと座ってるとこが近かったもんで、
待機中もほとんど女芸人数組と絡んでました。飯も買って食うんやけど、
俺一人女の子に混じって食事。空気がね、澄んでたよね、あそこだけ。
で、そこにね、おった女の子の一人が、Gカップやって話になってね、
うほーすげえなおめえ、なんて俺テンション上がってたんやけど、
そこに一ヶ月だけBでクラス一緒やった女コンビのSがやって来て
「ツムラせっかくやから揉んどき!!」
言うて、俺の手を引っ張って、そのGカップのGに俺の手を押し付けるのよ!
神は、いた。
GカップのGってGODのGなんだね!なんか宇宙とか感じました。
3度ほど押し付け「られた」んやけど、3回目は手の甲ではなく平だったので、
なおGでした。ああ、NSCに入ってよかった。卒業まで頑張ってネタやってよかった。
で、なんやかんやしとるうちに、午前の部も大盛況で終わり、
午後の部のリハーサル。前にもここで書いたけど、リハは
ネタの最初と最後を流してやる簡易的なもので、俺もそうするはずなんやったんやけど、
舞台監督さんに「このかごにいろんなもんを入れるんです」って言ったら、
リハで出るときに「本番で起こり得る全てのことをやって。」って言われ、
俺だけ、小道具全部を投げ入れるリハーサル。
そして残念ながら、練習では全て入ってた小道具も、リハではカーン外れて飛び出てしまう。
いや、何がだめってね、舞台ってフットマイクとかあって、
それとかが万が一破損したりしたらもう大変なことなになるのよ!
ああいうのめっさ高いらしいし。というわけであとから謝る。
外れたからっていうよりね、リハの段階で、外れるかもしれんって言えってことでね。
でね、そんなことよりも大変やったのが、終盤に俺自分の眼鏡外して
かごに投げ入れるのよ。で、リハでそれやったら、眼鏡壊れてやんの。
横んとこのねじ外れてさ、もちろんスペアなんて持ってきてないし、
というか、スペアも実はたまたま前日にいじってて、壊れたのね。
俺裸眼やと、視力小数点第2位いくほど悪いもんで、それこそ緊急事態。
とりあえず、眼鏡をガムテープで修理、ガムテープの上から油性マジックで黒く
塗って、ごまかした。(なもんで、俺舞台に、ガムテープ眼鏡で出ました。)
眼鏡は、後日、同期に3個で5000円という格安のとこ教えてもらって、
そこで作りました。
んで、とうとう本番。俺小道具持って楽屋入り。リハ以降、めがねを投げない
ようにアレンジし、かごに物投げ入れる練習
ばっかしてたんやけど、楽屋は静かにしないといけないもんで、
練習もできず待機。
そして、トントーンと本番。袖でモニター見てるかぎりは、客席の空気は良さそうだったので、
あとは、なんとかやりきろうと、かご持って飛び出す。
ウケた・・・らしいです。
というのも、俺、ほら、リハで注意されてるもんで、物かごに入るかどうかが気になって、
ウケがどうとかがあんまわからなかったんです。袖で見てる同期とか先輩曰く、
けっこうウケとった方らしい。良かった。今回は助かった。
そんで、楽屋に戻って、NSCの講師でもある、K先生としゃべってた。
なんか俺は日本映画をよく見た方がいいらしい。
俺タオル巻いて、スウェットなもんで、K先生にまで、「お前風呂上りか。」て言われた。
で、舞台終了。その後に、一応学園なので、卒業式をやるんですが、
俺、舞台後は楽屋待機なもんで、スウェットで出席。
講師陣のありがたい話を聞いて、NSCは無事卒業。俺、来期のアシスタントやりたかった
もんで、待機教室に残ったごみを片付けたりして、アシスタントの先輩に、
「このことを事務局に報告しといてもらっていいですか?」とかって
こび売ってたんやけど、
結果アシスタントはガチで落ちました。俺他の奴より学歴とかあんのに〜〜〜。
で、卒業式後は、前回の中間発表で一緒に飲んでた奴らの誘いも断って、
カラオケフロアを貸しきって、社員さん、先輩方をお招きする、「長いものには巻かれろ飲み会」へ。
ほら、俺アシスタントなりたかったやんか(涙)
でも、結局、同期ここにぎょうさん来てて、楽しかったです。
なんか大変なことになってた人とかもいたけどね、
でもなんか楽しかったです。
で、オールして早朝解散。ちょこちょこつるんでる、OとYとあと、
なぜか卒業前に髪の毛をピンクに染め、けっこう真面目なやつなのに、
チャラいイケメンネタとかやり出したNくんの4人で、
24時間やってる居酒屋で締め飲みして帰宅。さすがに疲れてたのか、
翌日は一日中泥のように眠ってました。
こうして、僕のNSC生活は終了したわけですが、芸人生活はまだ始まったばかりであります。
よく、「卒業した後どうすんの?」ってよく聞かれますが、
なるべくわかりやすく説明しますと・・・
卒業した後は、オーディションです。
baseよしもとという舞台があって、そこで、ネタやって、1次予選・2次予選・決勝・・・と
勝ち進んでいって、言うたらそこのトップにいる人たち(ジャルジャルさんとか、
藤崎マーケットさんとか)と戦っていくわけです。
さらには、NSC卒業生のみが受けることのできるオーディションとかもあって、
最低月2回の客入れオーディションを受けることができます。
さらに、インディーズ(吉本興業の管理下でない)のライブとかも多数あるらしく、
そういう機会の中で、売れていく人は、誰かの目に止まって売れていく、
みたいな感じですね。そういう世界に僕はいます。もういます。
で、まあ、アシスタントは残念ながら落ちてしまったので、
この引越しに意味はあるのかというのは疑問ですが、
これから、大国町ってところの、窓開けたら壁がある日照権ゼロ
の、ばばあがくそばばあのアパートで、
芸人目指して、頑張っていくわけです。
で、引っ越すんでバイトもついこないだ辞めまして、
俺今、リアルニート。真の意味でのニートツムラなんですが、
まあ、早いめにアルバイトも探して、ネタ作り・舞台・バイト・王将と
頑張っていきたいと思う。
てなわけで最終回です。これからは、みなさんの目で、芸人ツムラの
成長を見守ってください。って言ってもわかんないでしょうから、
よっぽど気になったら直に聞いてやってください。
三重にも帰るし名古屋にも行くし、Nの集まりあったら参加もしたいし。
このサイトを見てる人も、見てない人も、
みんながいたから、この一年やってこれたと思うし、
これからも頑張れるはずと、勝手に思っています。
だから、ありがとう。そして、大学3年の夏、やっとの思いで、
HTMLを理解した僕が、サークル会報の延長線上で始めた
「チャンネルT」、それが今日まで、いろんなことがありましたが、
長いこと見てくれて本当にありがとう。
今では親も見てるこのサイトですが、カウンターを見る限り、開始当初
から、たくさんの人に支えられてきたサイトだと思います。
またなんか始めたら、お知らせします。基本的には、
こういうの書くの大好きなんで。
なもんで、また次会えるその時まで。あー楽しかった。