齋藤卓也(さいとう たくや) 爪白癬にこだわりつづける医者のホームページです。

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はじめに
 楔状爪真菌症ではKOH直接検鏡法での判定がしばしば困難である。その理由として楔状爪真菌症では遠位部には菌が少なく、近位部に菌が多いという局在性が有る。歯科用の電動ドリルを用いて開窓する方法があるが、高価で大きく、注意深く取り扱わないと爪床の皮膚を傷つける。高速で回転するために削った爪が飛び散るなど問題も多いので、広く普及しているとは言い難い。
 今回我々は、ラジオ工作用ドリルを用いた簡便、安全、安価な開窓法を実践した。KOH直接検鏡法にて13例中全症例で、胞子状菌要素と短い菌糸の真菌塊を認めた。真菌培養にて13例中7例の培養成功を得た。歯科用の電動ドリルと違い術者の技量に依らず、削った爪が飛び散ることなく、安価であり、楔状爪真菌症の診断に有用である。

表 KOH所見と培養結果
患者 年齢 性別 KOH 培養
1 56 + TR
2 28 + x
3 39 + TM
4 68 + TR
5 71 + TR
6 84 + x
7 61 + TR
8 59 + TM
9 77 + x
10 74 + x
11 64 + x
12 54 + TR
13 60 + x



KOH直接検鏡法にて13例中全症例で、胞子状菌要素と短い菌糸の真菌塊を認めた。
真菌培養にて13例中7例の培養成功を得た。


TR:Trichophyton rubrum
TM:Trichophyton mentagrophytes
x :発育せず


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