1000m防水ファイブ前編

 

 

世界中で販売される激安機械式時計ことセイコーファイブ。

日常生活の範囲でしたら健気に毎日動き続けてくれます。

では、非日常生活とは何ぞやと考えて見たところ、

やっぱり気になるのは深海クラスの防水性・・・

 

そこで前回製作したのが100気圧防水試験器です。

お金が唸るほど有り余るブルジョワな私が暇を持て余しておりましたので作ってみました。

因みに↑の唸るほどとは、”う、うーん・・7000円?高いなあ・・・(汗)”です。

 

試験段階で80気圧をクリアして、遂に上限の100気圧まで加圧してみることにしました。

そこで、働く素敵なお父さんの時計こと我等がセイコーファイブを100気圧まで加圧してみることにしました。

橋脚工事で水深300メートルぐらい潜る潜水士さんもこれで安心です。

先ずは100気圧まで加圧したら絶対壊れてしまいますので、中身を抜いた状態で試験してみます。

パッキン類はそのままノーマル状態で使用します。

裏蓋のガラスは勿体ないのでw純正より丈夫な社外のミネラルガラスに交換してあります。

まずは時計のケースを試験器にセッティングし、ハイドリックポンプと試験器に水を入れます。

水で満たされました。

蓋をキッチリ閉め、防爆用の支柱を6本ねじ込みます。

準備完了です。奥に見えるザルは干物用です。時計とは関係ありません。

加圧試験を開始します。現在水深170メートルほどです。

20気圧を越えたあたりでガン!という音と手ごたえがありました。

45気圧を超えました。

60気圧・・・・・・・

80気圧を超えると腕の力だけではポンプを押せなくなります。

体重を乗せて加圧し、100気圧達成しますたw怖いです・・・・・。

写真右のハンドルは、手を離した際にシリンダー内に圧が逃げ込まないように手前に引いて固定してあります。

 

 

暫く放置してから圧を抜いて蓋を開けます。

何やら変化があった模様・・・・

ガラスが粉砕しています。

 

裏蓋部分のガラス中央が圧力に耐え切れずに圧壊し、

内部に水圧が一気に流れ込んだ衝撃でオモテのガラスが割れてしまったようです。

20気圧付近で発生した衝撃音は時計が圧壊する音だったようですね。

とりあえずレギュラーファイブの限界深度は200メートル以下のようです。

 

以前に実験した試験器ですと圧縮空気を使用してますので、

実際に水圧を掛けた状態とは異なります。

空気は水より時計ケース内に侵入しやすいので、簡単に気密性を目視確認できますが、

水圧を掛けた場合はすぐには内部に水が浸入しませんので、JIS規格ですと24時間放置されることになっています。

 

気密性が保たれたままで水圧を掛けると、今度はガラスの強度が必要になるようですね。

とりあえず裏蓋のスケルトンはキャンセルして、cal.7009辺りのファイブのステンレス裏蓋に変更し、

ガラスは強化ガラスに変更するしかなさそうですね。

 

が、

ガラスはフツーのファイブと同じく青ガラスを使用して1000m耐水ファイブを作る事にしました。

王様ブランドがフランスかどっかの深海探査船にくくりつけた魚眼レンズを使用していたのに倣い、

ファイブに魚眼レンズ付けてみたらカッコイイ・・と思いますのでレンズ作りました。ええ。

 

これですと水圧が掛かった際に板ですと強度が保たれませんが、

ドーム型にすると水圧が分散されますし、厚いので割れないと思います。多分。

嫌がるガラス職人さんに無理やり作ってもらいました。ハイ。

 

 

と、いうことで今回の前編では製作前のデータ取りです。

後編で製作と試験を予定しております。

 

 

HOME

実験室に戻る

防水試験室に戻る