
1000m級防水ファイブ製作編
前回の防水試験では、見事に薄い裏蓋のスケルトンバックのガラスが見事に水深約200メートルで圧死。

ファイブの最大の弱点はスケルトンバックのガラスの薄さであるとテストの結果判明。
きっとセイコー開発部の御仁も知らないだろうw
だって、仕事が忙しくて暇ではないだろうからね。
弱点のスケルトンバックのガラスを厚いサファイアクリスタルガラスに交換するよりは、
裏蓋スケルトンをキャンセルして昔の7009搭載のファイブ用のステンレス製に交換するのが近道。
ということで、ガラ箱に転がるステンレス蓋を現物合わせで装着しました。

モデルによっては装着できたり出来なかったりします。
コストダウンと共に進歩を続けるファイブなのに、パーツ点数が多いスケルトンバックになったのは、
以前にどこぞのアジアの共産国の国営デパートにまで偽物のファイブが並んだせいかもしれません。
スケルトンバックから覗くと、くどいぐらいにSEIKOSEIKOSEIKO・・と刻印が入っているのが面白いですね。
次に耐圧対策が必要なのがオモテのガラス風防です。
オモテの純正ガラスは単なるガラスで出来ています。
厚さはモデルによってマチマチですが、樹脂リングで平板ガラスを固定しているモデルですと1.3ミリが主流のようです。
これをサファイアクリスタルガラスの2-3ミリに交換すれば結構な強度が確保出来るのですが、
それでは詰まらん!浪漫が無い!という事で、
嫌がるガラス職人さんに青ガラスで球体のレンズ状ガラスを作ってもらいましたと前回の試験でお伝えしました。
これは手作業で作った為にどうしてもそのままの状態では本体に装着できませんので、


純正ガラスの上からエポキシレジンを使用し、毛細管現象を利用して貼り付けます。
これですと乾燥時に若干ガラスが濁りますが、外れることはありません。

デザイン的にも面白いと思います。多分。
王様ブランドが昔に極厚の球体ガラスを使用して実験していたのを真似しましたw
また、防水性能を語るにはリューズ抜きではお話になりません。
どこぞのETAポンブランドのクロノグラフ1000mダイバーは、
付属するミニレンチでリューズとクロノグラフプッシャー(操作ボタン)を閉めあげると1000m防水だよ。
と、時計史上最も不便なよく分からない時計を作ったりしていました。
そのくせに300m防水のクロノグラフのプッシャーに細く小さいパッキンを使っていて、
皮脂と汗でもれなくプッシャーが動作不良になりやすい素敵な仕様・・・・。
どうりで代理店のSKT貿易が消滅するわけだw
今ではどう見ても香港か中国資本が作ったような電池時計ブランドの地位に活路を見出している模様w
と、前置きが長くなりましたが、
ファイブのオリジナルのリューズ周りですと、お風呂と磯遊びぐらいでしたら問題ありませんが、
やはり1000m級の防水性は期待できません。
ので、暗黒大陸で生産された王様印のダイバー時計とよく似たリューズとチューブを取り寄せました。
よく知りませんが、3箇所防水リングを使用したトリケラトプスロック?みたいな名前で有名みたいです。
そのままですとファイブのケースには収まりませんのでリューズを加工します。

元のデザインは平凡でつまらないので自分好みの形にしてみました。
旋盤に固定して手作業でシコシコ削って作ります。
それからケース本体の溝を加工してリューズがキチンと収まるように加工します。


フライス盤で6ミリまでリューズ溝を広げます。
穴の中心が狂うと漏れなく巻き芯がずれて装着出来なくなるので、頑張ってセンター探しをします。

実際に装着してみると、リューズのスプリング可動部が長すぎるのでカットする必要があります。
写真は切る前の状態です。
収まったところで暗黒大陸製の防水設計は適当なので、
ガッチリとパッキンがキツキツに閉まるようにパッキン類を太いものに交換します。

リューズとチューブの噛み合わせがどうみても駄目そうなので、
リューズの内部にワッシャーを噛ませた上にパッキンを装着。
リューズ内部のパッキンがチューブと噛み合った際にかなり変形して潰れて防水性がるように調整します。
チューブ装着の際にはエポキシ・金属用パテを使って目止めします。


目止めしないでチューブを装着するとねじ山のミクロの隙間から浸水します。
今回使用したチューブの本体差込穴のサイズはM3×0.35のタップでねじ山を作りました。
暗黒大陸規格だとM3x0.35しかないみたいです。
王様純正を流用だとM3×0.3の特殊サイズのタップが必要になります。
特注で作ると5本で4万円ぐらいだそうです。高い・・・・。
そんなこんなで完成しますた。


ガラス重量が増えた為にえらくずっしりした時計となりました。
見た目は全くコンセプトが良く分からない謎の時計・・・・・・・・。




だが、それがいいw