
リューズまわりを交換してみます
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ファイブにはスオッチ並みの集めがいのあるレパートリーが数多くあります。
思わず衝動買いしてしまうファイブコレクターは、日本を始めとする先進国に多い事でしょう。
しかし、分解マニアの方ならお気づきな様に、ダイバーモデルをはじめ、
ファイブシリーズはリューズ側パッキンが一つしか付いていません。<日常使用では十分に防水性を発揮します。

(左)レギュラーモデル (右)セイコーダイバー
そこで、日本製という選択肢を捨てて、中国系スイス人の凋君に国際電話をし、
スイス製のねじ込み式リューズを取り寄せました。

これは本体側の穴のサイズを調整すれば使えるスイス生まれの便利なリューズキットです。
恐らく、中華人民共和国広東省深川特別経済地区で作られたリューズを外し、(写真を参照)
中華人民共和国共産党人民が工作機械を駆使してはめこんだリューズチューブを破断します。
破断する場合はチューブ外径と同寸のドリルの歯、もしくは丸やすり等で、出来るだけチューブの内径を広げる感覚で作業します。
穴を広げて脆くなったチューブにやすりを差込み、歯が噛みこんだところで力を調整しつつ、
ゆっくりと捻りながら引き抜くと外れます。
チューブ抜き用の専用工具もありますので、チューブ交換を頻繁にされる方は買ったほうが良いかもしれません。

※
矢印のパーツの窪みを押しながらリューズを引くと抜けます このチューブを破断して取り去ります やすりを折らないように加減しながら捻りながら引き抜きます穴のサイズをスイス製のチューブに合わせて調整し圧入します。
圧入の際にはミクロの傷、隙間から浸水するのを防ぐためにエポキシ系金属用パテを薄く塗ります。
このパテは内燃機関エンジンの接合面の修復にも使える優れものです。
恐らく深海6000のどこかにも使用されているかもしれません。

破断の際にチューブ上部に傷が入ってしまいました・・・・ 予めチューブのはみ出る部分を考えてカットしておきます
リューズを交換する際には巻き芯の交換が必要です。
巻き芯はチューブの長さ、リューズスプリングのストローク分などを考えながら長さを微調整していきます。
しっかり微調整しないと、リューズをねじ込む際にカレンダーがグルグル回ります。
短くなった場合は使用不可になるので注意です。

因みに今回の作業に当たって、取り寄せたセイコー7S26用の巻き芯の調整の際に、
巻き芯3本の犠牲が出ました。普通の巻き芯は硬鉄で出来ていて、今まで加工の際に折れたり、曲がる事は皆無だったのですが、
丈夫が売りのセイコー7Sの巻き芯は非常に曲がりやすく、
柔らかい素材でできている事が判明しました。
ガッカリです。
もし、時間あわせの際に滑る症状が出た場合は先ずは巻き芯を調べるのが良いでしょう。
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新規にリューズを交換しました